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ギフトにもぴったりな9月の切花12選!花言葉と特徴を紹介します

9月は季節の変わり目となり、花屋さんの店頭にも秋の切花が並び始めます。

この時期には長寿を祝う敬老の日や、中秋の名月、秋分の日などのイベントもたくさんあり、花をプレゼントする機会も多くなりますね。

では9月に出回る花には、どんな種類があるのでしょうか。

ここでは9月がピークの花や切花を選ぶ際のポイント、またギフトに最適な花言葉を持つ花を解説していきます。

 

部屋に飾りたい9月の切花12選

9月の前半はまだ残暑が残りますが、後半にはだいぶ涼しくなり秋の色が濃くなります。

夏とは違い花持ちも良くなりますので、是非この季節ならではの花を飾ってみましょう。

きっと部屋に華やぎをプラスしてくれますよ。

ここでは9月の切花の中で特に人気があるものを、12種類紹介していきます。

1.コスモス

秋の花といえば「コスモス」を思い出す人も多いでしょう。

メキシコ原産のキク科のこの花は、俳句で秋の季語にもなっています。

コスモスを「秋桜」と書くようになったのは、昭和にヒットした山口百恵さんの「秋桜」という歌が由来です。

コスモスの花色には白やピンクの濃淡などの他、オレンジ色やクリーム色があり、チョコレートコスモスと呼ばれる「黒紫色」も人気の色になります。

可憐なこの花をアレンジメントに入れるだけで、季節感が出せますよ。

コスモス全体の花言葉は「乙女の純心」です。

 

切花の楽しみ方・コスモスは、数本をまとめて大きな花器に飾ると素敵です。

一輪だけだと寂しげな印象があるコスモスですが、ボリュームがある飾り方をすると一気に豪華な感じになります。

2.チューベローズ

メキシコ原産のキジカクシ科のこの花は、6月16日と9月2日の誕生花です。

チューベローズは夜になると良い香りを漂わせることから、花言葉にも「危険な快楽」「アバンチュール」の意味を秘めています

香水のような魅惑的な香りを持つチューベローズの花色はホワイトの他にも優しいピンク色があり、ウェディングブーケとしても人気です。

小さな百合のような見た目で一重咲きと八重咲きがあり、より香りが強いのは一重咲きタイプになります。

 

切花の楽しみ方・購入してきた花は、水の吸収率を良くするために茎を斜めに切ると長持ちします。また切花専用の延命剤を使用するのも効果的です。

3.ワックスフラワー

ワックスフラワーは、西オーストラリア原産のフトモモ科の植物です。

ワックスのようなテクスチャーを持つ花びらが名前の由来になっています。

この花は乾燥にも強く、香りを楽しめるのが魅力です。

花言葉は「繊細」「かわいらしさ」などが秘められており、花色は赤や白、紫などがあります。

花屋さんには通年置かれていることが多いですが、特に秋頃に出回る量が増えます。

 

切花の楽しみ方・花は丈夫なので、水替えをしっかり行えば約2週間元気な状態を保ってくれます。

ただし強い柑橘系の匂いが苦手な方は飾る場所に注意が必要です。ドライフラワーとして活用することもできます。

4.シュウメイギク

シュウメイギクは中国原産のキンポウゲ科の植物です。キクという名前が付いていますが、実際にはアネモネやデルフィニウムの仲間になります。

切花は8月頃から出回り、9月が旬です。

控えめながらもエレガントな花姿をしているので、ガーデニングでも人気の花になっています。育てやすい点も魅力です。

花言葉は「淡い思い」の他にも「薄れゆく愛」などのネガティブなものも秘めているので、プレゼントに用いる時には誤解のないようにメッセージカードを添えるなどの対策をすることをおすすめします。

 

切花の楽しみ方・シュウメイギクは茎が固く、水揚げするパワーがないのが残念なところです。

ある程度開いている蕾なら咲いてくれますが、4~5日程度しか日持ちしません。

しかし秋に咲く他の草花とも相性が良いので、長く日持ちする花などと一緒に飾ってみてくださいね。

5.ブバルディア

ブバルディアは、メキシコ原産のアカネ科の植物です。原産地では多年草ですが、冬の寒さには弱いので一年草として扱われることが多いでしょう。

切花としてはオールシーズン出回っており、ブーケやアレンジメントとして重宝されています。花言葉は「清楚」「夢」など、美しいものが多いのが特徴です。

 

切花の楽しみ方・1本にたくさんの小さい花が付いているので、単体でも十分楽しめます。

淡いピンクやグリーンなどの淡い色が多いことから、バラなどと組み合わせて飾っても素敵です。まだ暑い時期には、水替えを頻繁に行うことで、花持ちが良くなります。

6.クジャクソウ

「一目惚れ」というロマンティックな花言葉を秘めているクジャクソウは、北アメリカ原産のキク科の植物です。

別名でクジャクアスターとも呼ばれるこの花は、夏の暑さに強く秋まで勢いよく咲き続けてくれます。草丈が1mくらいになるので、地植えにする場合は支柱で支えてあげてください。

色は白や紫系・ピンク系と揃っています。

 

切花の楽しみ方・クジャクソウは大変タフで長持ちします。したがって、初心者の方にもおすすめの花です。

たくさん蕾が付いている花をチョイスすれば、次々に開花してくれますよ。

7.エビデンドラム

中南米原産のラン科のエビデンドラムは、次々と花を咲かせる魅力的な花になります。

茎の先に小さな花がまとまり、コロコロした丸いフォルムが特徴です。また花言葉の一つである「孤高への憧れ」は、この花が樹木や岩にまとわりつき高い場所で咲くことが由来とも言われています。

その他にも「可憐な恋」というかわいい花言葉もありますよ。

 

切花の楽しみ方・エビデンドラムは鉢花として鑑賞するのが主流ですが、切花やアレンジメントにも使用できます。

切花は、約2週間楽しむことが可能です。水揚げも良好なので、茎を斜めにカットしてから飾りましょう。

8.ルドベキア

小さなヒマワリのような見た目のルドベキアは、北アメリカ原産のキク科の花です。

夏から秋まで長く咲き続けるのもセールスポイントでしょう。

色もオレンジ色や黄色のビタミンカラーから、褐色やグリーンなどのアンティークカラーまで揃っています。花言葉は「正義」です。

 

切花の楽しみ方・ルドベキアは、寄せ植えの彩りにも映えますし、切花としても使用できます。

庭で育てた花を、切花にしてお部屋に飾るのもおすすめです。

花器の水を深くすると水を吸い上げるパワーが強くなります。毎日清潔な水と取り替えて、約一週間楽しむことができますよ。

ルドベキアは、和洋どちらの花とも相性が良いので色々な組み合わせを楽しみましょう。

9.リンドウ

和風の涼しげな花が印象的なリンドウは、日本原産の植物なので、国内ではほぼ全域で見ることができるでしょう。

日本や中国では古くから、リンドウの根を漢方薬として使っていたとも言われています。

少し前まではブルー系の花色が主体でしたが、現在ではピンクやホワイトの切花も流通しています。

花言葉は「正義感」「悲しんでいるあなたを愛する」「勝利」で、9月16日・10月20日の誕生花です。

また紫色が高貴であるとされていることから、敬老の日のギフトとしても人気があります。

 

切花の楽しみ方・リンドウを買って来たら、まずは水に浸かる部分の葉を落としてください。

葉を取り除くことでスッキリしますし、菌の繁殖を抑えることができます。

実の付いた花材やワレモコウと組み合わせると、秋の風情が満喫できますよ。

また切り分けしてアレンジメントに入れても素敵です。

10.ワレモコウ

ワレモコウはバラ科の植物で、日本でも古くから馴染みのある草花です。

まっすぐに伸びた細い茎の先に、紅紫色の実のような丸い花穂をつけます。茎が細いため、風が吹くと儚げに揺れる姿が愛らしく印象的です。

花言葉は「変化」「憧れ」です。乾燥に強いのでドライフラワーとして楽しむのもおすすめです。

 

切花の楽しみ方・ナチュラルガーデンにも人気のワレモコウは、秋にぴったりの花。

切花にする場合は、できる限り毎日水を替えて清潔を保ちましょう。

枝分かれしている枝を短くカットすることで、吸水力がアップします。

コスモスやススキなどと一緒に飾ると、素朴な雰囲気になりますよ。

11.ダリア

可憐な一重咲きからゴージャスなアネモネ咲きやボール咲きなどがあるダリアは、メキシコ原産のキク科の植物になります。

存在感が抜群なので、メインとしての品格も完璧です。

花の時期も6月〜11月と長く、皇帝ダリアは冬に開花します。またこの花は開花がゆっくりで花持ちが良いので、アレンジメントとしても重宝されています。

ダリアの花言葉は「気品」「華麗」と全体的にはポジティブで素敵なものが多いのですが「移り気」などネガティブな花言葉もあるので、大切な場面での贈り物には注意してください。

 

切花を楽しむコツ・花が重いダリアは、広い口の花器だと動いてしまいます。

ですから口が細くなっている花器を選ぶのがポイントです。

花が古くなったら水に浮かべると、また違った風情を味わうことができます。

12.オキシペタラム

ブラジル原産のキョウチクトウ科の「オキシペタラム」は、ブルースターという名前でも呼ばれることがあります。

涼しげな水色の花を咲かせる多年草で、花びらの質感がフェルト生地のように温かみがあるのが特徴です。

「信じあう心」「幸福な愛」などの縁起がいい花言葉を秘めているため、ギフトにも大変人気があります。何本かまとめてブーケにしても素敵ですし、秋色あじさいなどと組み合わせると大人っぽい雰囲気になりますよ。

 

切花を楽しむコツ・オキシペタラムの茎をカットすると白い液体(樹液)が出ます。これが詰まったままだと水揚げできないので、しっかりと拭き取りましょう。

本数が少ない場合は、キッチンペーパーなどを活用しても良いです。

また皮膚の弱い方がこの液体に触れると、稀にかぶれることがあるので気をつけてください。

9月に咲く花の特徴

9月といえば、まだ残暑が厳しいですが、お花屋さんには秋の切花が出回り始めています。

秋の花の特徴は、深みのある花色でパッとした華やかさというよりも、控えめで思わず見入ってしまうような凛とした美しさを感じます。

この時期にしか購入できない花を部屋に飾って、秋を堪能してみましょう。

和の雰囲気を持つ花が多い

秋の花には和の雰囲気を持つ花が多いのが特徴で、その中でも菊やリンドウ、ムラサキシキブなどは特に古風な佇まいの花です。インパクトは少ないですが、上品で控えめな美しさが魅力ですね。

菊といえば、9月9日は五節句の一つ「重陽」となっていて「菊の節句」とも呼ばれています。中国では奇数は縁起がいい日とされ、家族の健康を祈り、菊を浮かべたお酒を飲んだり旬のご馳走を楽しむ風習があるようです。

ただし日本では旧暦と新暦で一ヶ月以上の差があり、菊が咲く時期とずれてしまったため、五節句の中では影が薄くなってしまいました。

菊は日本を代表する花で、天皇家の紋章としても有名です。

また菊には「星見草」「千代美草」などといった和名があり、古くから人々の間で愛されていたことがわかりますね。

深い色合いを持っている

秋の色が濃くなるにつれて、花屋さんに並ぶ花は深みのある色調に変化していきます。

例えばニットのような質感を持った「ケイトウレッドクリフ」は、深みのある赤色が魅力です。

この花は実が付いた植物や葉物植物と組み合わせると、さらに秋っぽいムードになります。

最近では鮮やかな黄色やオレンジ色のケイトウも出回っていますが、くすんだカラーも人気です。

9月の花の選び方

家にいる時間が多くなって、部屋に花を採り入れてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし初めて花を購入する人は、花屋さんに行くと本当にたくさんの種類の花が並んでいるため、どれを購入すればいいか迷ってしまいますね。

では9月の花は、どのような基準で選べば良いのでしょうか。

ここでは、花を選ぶ際のポイントを紹介します。

好みの色から選ぶ

どの花が良いのかわからなくて迷ってしまったら、花色が好みのものを選んでみましょう。

お部屋の雰囲気に合うものをチョイスしても良いですね。

花色によって異なるイメージになるので、色の効果を知ることは大切なのです。

例えば白の花束は「純粋」赤「情熱」黄色「友情」ピンク「優しさ」緑「癒し」オレンジ「向上心」などを表現することができます。

 

長持ちする花を選ぶ

花が枯れるのが心配な場合は、なるべく長持ちする花をセレクトしましょう。

9月は段々と気温が下がって過ごしやすくなるので、花も傷みにくくなります。

秋の七草のフジバカマやスプレーマムなどキク科の植物は、比較的長い期間楽しむことができますよ。迷ってしまったら、店員さんに相談するのもおすすめです。

 

ミニブーケをチョイス

花屋さんの店頭に、小さいブーケが飾ってあるのを見たことがあるでしょうか。

このブーケは、花屋さんが予めかわいくアレンジしてくれてあるので、そのまま花器やコップに入れるだけでお部屋になじみます。

また購入したブーケを写真に残しておけば、次に花を選ぶ際の参考にもなりますね。

 

新鮮な切花を選ぶポイント

切花を長く楽しむには、まず新鮮な花を選ぶことが大切です。

そのためには、どのような点に注意して花を選べば良いのか解説します。

 

茎と葉とガク

まずは茎や葉の状態をチェックしてみましょう。フレッシュな植物は、茎や葉も生き生きした緑色をしています。茶色や黄色に変色していた場合古い可能性があります。

また、花を支えているガクが、ギュッと締まっていることも大事なポイントになりますので、しっかり確認してください。

 

花びら

次に花びらが開き切っていないかをチェックしてみます。その理由は、届いたばかりの花はしっかりと開いていないものが多いからです。

特に長く楽しみたい時には、開花し始めたばかりの花をチョイスしましょう。

 

一つの茎に数個の蕾が付いていて、次々に開花していくタイプの場合は、なるべく蕾が多いものを選ぶと長く楽しめます。

ただし蕾が固いと花が咲かない可能性もありますので、ふっくらとした蕾を選ぶようにしましょう。

まとめ・9月の切花を楽しもう

今回は、9月に旬を迎えるお花についてご紹介しました。暑さが薄らぐ9月には、秋色の落ち着いたトーンの花が目立つようになります。また、和の雰囲気を持つ、シックな花の種類が多くなるのも特徴です。

今回ご紹介した旬の切花を飾って、秋を堪能してみませんか?花のある暮らしは、あなたの暮らしに彩りを与えてくれるでしょう。