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シンビジウムの色別の花言葉は?種類や品種・風水効果も解説

シンビジウムは、洋ランの一種で色鮮やかで美しい花の姿と豊富な色や模様で贈答用として人気が高い花鉢の一つです。贈答用のランはコチョウランがもっとも有名ですが、シンビジウムはまた違う表情や魅力があります。

そんなシンビジウムの全体の花言葉は、「素朴」「飾らない心」「高貴な美人」です。この記事では、贈り物として人気のシンビジウムの花言葉と色別の花言葉をご紹介します。また、シンビジウムがもたらす風水効果や育て方のポイントについても見ていきましょう。ぜひ記事を参考に、プレゼントに最適なシンビジウムの魅力を知って贈り物に選んでみてください。

シンビジウムの基本情報

それでは、シンビジウムの基本情報について見ていきましょう。

 

科名 ラン科
属和 シンビジウム属
英名 Cymbidium 
学名 Cymbidium
原産地 東南アジア
耐寒性 半耐寒性~耐寒性

シンビジウムは、ラン科シンビジウム属の多年草。シンビジウムは、世界中で約70種類が分布しているランの一種で、東南アジアが主な原産地です。

温暖地では冬でも屋外で育てられて、栽培もしやすいためランの中でも人気があります。また、花期が1〜2ヵ月と長いのが特徴で、咲き始めから終わりまで長く楽しむことが可能です。

また、シンビジウムは切り花としても活用でき、大きくなったシンビジウムは株分けで簡単に増やすこともできるため、家庭栽培でも根強い人気があります。

特徴

シンビジウムは、種類が豊富で模様が入っている品種もあるとても魅力の多い花鉢です。開花時期も長く、豪華な見た目から開店祝いやお歳暮などの贈り物としても喜ばれるでしょう。

花は花茎に群がるように付く姿をしているため、とても優美な印象が与えられます。また、花の大きさには小型種〜大型種まであり、花茎も直立するタイプから垂れさがるタイプまでさまざまな品種があります。

シンビジウムの花言葉

シンビジウムの花言葉は「素朴」「飾らない心」「高貴な美人」などがあります。美しい見た目のシンビジウムは、花言葉にも高貴な印象や清らかな言葉が付けられています。

花の色も豊富で、白や淡いピンクや黄色〜濃い赤色や茶色っぽい橙、緑色などです。その中でも色別に花言葉が付けられているものには、「白色」「黄色」「ピンク色」「黄緑色」があります。

シンビジウムの色別の花言葉

贈答用の花として人気があるシンビジウムの色別の花言葉をご紹介します。シンビジウムは全体の花言葉だけでなく、色別に見てもとても印象の良い花言葉が多いです。誕生日や還暦祝い、開店祝いなど贈るシーンや相手に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

白色

白色のシンビジウムの花言葉は、「深窓の麗人」。深窓の麗人とは、部屋の奥深くにいてなかなか手が届かない美しい女性を意味しています。白色は純粋さや清らかさを表現する色です。シンビジウムの艶やかな花びらはとても魅力的ですよ。憧れの美しい相手への贈り物として白色のシンビジウムを選んでみてはいかがでしょうか。

黄色

黄色のシンビジウムの花言葉は、「飾らない心」「誠実な愛情」。偽りのない誠実な心を意味しています。

また、黄色は明るさをイメージする色でもありますが、シンビジウムはやさしい印象の黄色が多く、主張しすぎない美しさがあります。高貴で明るい相手への贈り物としても黄色のシンビジウムはおすすめですよ。

ピンク色

ピンク色のシンビジウムの花言葉は、「上品な女性」「素朴」です。ピンク色は可愛らしさや愛情を表現する色。シンビジウムのピンク色は上品で可愛らしい女性にピッタリです。ピンク色が似合う上品でやさしい女性への誕生日プレゼントやお祝いの贈り物にとても喜ばれるでしょう。

黄緑色

黄緑色のシンビジウム花言葉は、「野心」です。「野心」は、自分自身や周りの環境を変えるために持つ強い意志や欲求です。そして、大きな夢や目標を達成するための努力やひたむきさを意味しています。

シンビジウムは、開店祝いとしても贈られることが多い花鉢のため、これから新しいことに挑戦するお店や友人への贈り物としても喜ばれるでしょう。

シンビジウムの種類

シンビジウムの種類はとても多いですが、一般的に花の大きさは小型種、中型種、大型種に分けられます。小型種は花が5〜6cmほどで葉の長さが短いのが特徴です。大型種は花の大きさが10cm以上で葉の長さも大きくなります。小型種と大型種の中間くらいの花の大きさが中型種に分けられます。

シンビジウムの品種

シンビジウムは、多くの花色や種類があり品種によって花の形や色、大きさが異なります。一般的には、シンビジウム・ファンタジー、シンビジウム・ミニドリーム・ゴールデンカラー(黄色)、シンビジウム・ワカクサ(黄緑色)などです。

また、贈答用にとても人気が高いため、交配によって生まれた新しい品種も多くあるため目当ての品種を探すのは難しいかもしれません。

しかし、毎年のように新しい花に出会える楽しみもあるでしょう。シンビジウムなどの大鉢は1鉢単位で仕入れを行うこともあるため、贈りたい時期が決まっている場合は事前にお店に相談してみてください。

シンビジウムの風水効果

シンビジウムは花の姿が美しく贈答用として用いられることが多いですが、実は風水的な効果もあるとされています。例えば白色のシンビジウムは、北側の玄関に置くと全体の運気をアップさせられるでしょう。

シンビジウムは、家の中を華やかに演出する効果があります。相手への贈り物だけでなく、自宅用に飾ったり、自分へのご褒美としてもおすすめです。ここでは、シンビジウムの風水の効果を、運気別に見ていきましょう。

恋愛運アップ

ピンク色のシンビジウムは、恋愛運の向上に効果的です。恋愛運をアップさせたいときには、風水で恋愛のコーナーに当たる場所にピンク色のシンビジウムを飾ってみましょう。ピンク色はロマンチックで柔らかく、優雅で愛らしい印象を与えてくれます。日々の生活で目に触れることで内面的にも良い効果を得られるでしょう。

金運アップ

黄色や紫色のシンビジウムは、金運アップに効果的です。金運をアップさせたいときには、風水で金運コーナーに当たる場所に黄色や紫色のシンビジウムを飾ってみてください。また、金運だけでなく仕事運を引き寄せてくれる効果もあります。仕事や事業をうまくいってほしい相手に気持ちを込めて贈るのも喜ばれるでしょう。

家族運・健康運アップ

緑色のシンビジウムは、家族運や健康運アップに効果的です。 家族運や健康運をアップさせたいときには、風水で家族運、健康運コーナーに当たる場所に緑色のシンビジウムを飾ってみましょう。風水では、健康運をアップするためには緑色の観葉植物も効果があるとされています。シンビジウムなどの緑のある空間は家族の心のゆとりを与えてくれるでしょう。

名誉・職業運アップ

紫色のシンビジウムは、名誉や評判アップに効果的です。そのため、事業や仕事の繁栄や繁盛を願い紫色のシンビジウムを飾ってみましょう。名誉や評判が上がることで職業運アップにも効果が期待できます。

シンビジウムの育て方

シンビジウムなどのラン科の植物は、初めての場合には難しく感じるかもしれません。しかし、シンビジウムは丈夫な性質なため管理のポイントを知っておけば簡単に育てることができます。

翌年も花を咲かせるためのコツはしっかりと日光に当ててあげることです。シンビジウムをうまく育ててあげれば増やしながら豪華な花を毎年楽しむことができます。シンビジウムの育て方を知って、より長く楽しんでいきましょう。

置き場所

店頭で販売されている鉢と家で管理する場合には花の時期が異なる場合があります。花付きのシンビジウムが出回るのは主に冬の時期で、家庭栽培の場合はおおむね春の時期です。

シンビジウムの開花している間は基本的に室内で管理し、8分咲きくらいまでは日当たりの良い窓辺に置きましょう。満開になってきたら、鑑賞しやすい場所へ移動して花を楽しみます。

花が咲くまでは日光を必要としますが、8分咲きを過ぎたころからは暖房などの風が当たらない冷涼な場所に置くほうが花が長持ちします。切り花にしてテーブルや玄関先に飾るのもおすすめです。

花が終わったら6〜11月頃までは屋外の風通しの良い場所で管理しましょう。

水やり

シンビジウムの水やりは、成長期と休眠期で適切な量が異なります。春は、新芽が出てきたら成長期のサイン。表面が乾いたら鉢底から流れ出るくらいの水をしっかり与えましょう。

夏は、鉢の温度上昇を防ぐために夕方の涼しい時間帯に水やりをします。秋〜冬は、株の状態を見ながら水やりのタイミングを徐々に空けていくのがポイントです。

休眠期である冬は、表面が完全に乾いてから4〜5日後を目安に水やりをしましょう。このとき、受け皿に溜まった水は必ず捨てて加湿を防ぎます。

部屋が乾燥している場合には、葉っぱに霧吹きをかけるのが効果的です。また、室内で管理する時期にはハダニが付きやすくなるため、葉っぱの色が悪くなってきたら霧吹きだけでなく葉を洗い流すようにして丈夫な株にしてきましょう。

用土・肥料

用土は、鉢底に発泡スチロールなどを入れて水はけを良くしたら、バークや洋ラン用の土を入れます。シンビジウムの土は一般的な植物の培養土とは異なるため、必ず洋ランに適しているものを購入しましょう。

シンビジウムの肥料は成長期に与え、真夏以降は肥料をストップさせます。シンビジウムは、真夏以降に肥料を与えすぎると花芽が付きにくくなるので注意しましょう。

春から夏にかけて新芽が伸び始めたらラン用の置き肥を与えましょう。また、追肥として1週間に1回程度を目安に液体肥料を与えます。シンビジウムの肥料は、成長期にはしっかりと肥料を与え、7月末〜8月頃にピタッと肥料を止めるのがポイントです。

植え付け

シンビジウムは、購入したら基本的にはそのままの鉢で管理ができます。より大きく育てたい場合は、花が終わってからひと回り大きな鉢へ植え替えを行い、大きくしたくない場合には株を整理した後に同じ大きさの鉢に植え付けます。株を増やしてより多くの花を楽しみたい場合には、株分けをして2〜3個の鉢に植え付けをしていきましょう。

植え替えや株分けの際にシンビジウムを植え付ける時には、花が咲く新芽の位置を確認してスペースを空けておくことがポイント。植え付け後は新芽の数を確認し、花を咲かせる新芽以外は取り除いておきましょう。

花芽をたくさん付けたままにしておくと、花が咲くまでの養分が足りずにどの花芽からも花が咲かなくなってしまう可能性があります。基本的には一番始めに出た花芽を残しますが、どの花芽か分からない場合には一番しっかり成長している勢いの良い花芽を育てていきましょう。

植え替え

1年目のシンビジウムは、基本的に植え替えは不要です。シンビジウムの花が終わる春頃〜初夏にかけてが植え替えのタイミングとなります。

植え替えのタイミングが早すぎても遅すぎても株がうまく成長しません。株元にある球根のようにふくらんだ部分(バルブ)から新芽が確認できてから新芽が15cm程度に大きくなる前までに植え替えを行うようにしましょう。

根が詰まっていて抜き取れない場合は、ハンマーなどで鉢をたたいて株全体を抜き出します。鉢から株が出たら傷んだ根や、茶色くなっている古い葉を取り除いていきましょう。

株の整理ができたら、新芽の伸びる方向に指2本分くらいのスペースを空けてひと回り大きな鉢に植え替えましょう。新芽が上がった先に新しい花が咲くため、咲いたときのバランスをイメージしながら鉢の正面を決めて植えるのがコツです。

剪定

シンビジウムの剪定は、「花芽切り」をすることで株の養分を温存して翌年の花の準備をします。花芽切りは、花がまとまって咲いている下の方の花が2〜3輪ほど痛み始めた頃が目安。なるべく花茎の付け根に近い部分で切り取りましょう。

シンビジウムは開花期が1〜2ヵ月と長いのが特徴ですが、翌年も花を咲かせたい場合には早めに花芽を切り取る必要があります。翌年も咲かせたい場合は、鉢である程度楽しんだ後は切り花にするのも良いかもしれませんね。

贈答用として販売されるシンビジウムの多くは花が多く温室などでしっかりと育てられています。家庭栽培に移行すると翌年は花付きが悪く感じるかもしれませんが、株を徐々に大きくしていけば家庭でも立派なシンビジウムを咲かせることができますよ。

増やし方

シンビジウムなどのランの増やし方は、葉や根を分ける株分けです。ラン植物は高価なこともあり、一般的な植物に比べると経験できる回数も少ないため、始めては難しく感じるかもしれません。

しかし、適切な時期と管理のコツを知れば簡単に増やすことができますよ。咲き終わったシンビジウムは鉢にたくさんの根が回っているため、そのままの鉢で育てると咲かない可能性が高いです。

植え替えをするタイミングで株が大きくなっていたら、株分けにも挑戦してみましょう。

シンビジウムの株分けは、バルブ(株元にある球根のようにふくらんだ部分)を均等に分けるのがポイント。1株が3〜5バルブになるように分け、葉が1枚も付いていない古いバルブは切り取ります。

シンビジウムの葉や根は固くなっており、手で行うのは難しいためハサミなどで切り取ります。ハサミを使う際には必ず清潔にしてから使用し、病気の発生を防ぎましょう。

冬越し・夏越し

冬のシンビジウムは、日当たりの良い南向きの窓辺や廊下に置いて冬越しをします。花を咲かせるためにも室内でもしっかりと日を当てることが大切です。時々、空気の入れ替えをして風通しを確保しておきましょう。

夏のシンビジウムは、屋外の風通しの良い明るい日陰に置いて夏越しをします。高温多湿に弱く、コンクリートなどの照り返しを嫌うため、軒下に吊るしても良いでしょう。

シンビジウムは、寒さや暑さを避けながらも日光にしっかり当てることが大切です。お住まいの地域や自宅の環境に合わせた管理場所を見極めていきましょう。

シンビジウムがかかりやすい病害虫

シンビジウムがかかりやすい病害虫は、「黒斑病」「ハダニ」「アブラムシ」「カイガラムシ」など。株の風通しを良くすることが予防の基本になります。シンビジウムに病気や害虫を見つけたらなるべく早く対処していきましょう。

病気

シンビジウムがかかりやすい病気に「黒斑病」があります。黒斑病にかかると、葉っぱに黒い点々が付くので見つけやすいです。

黒斑病は、花が咲きにくくなってしまうウイルス性の病気です。一度かかってしまうと治すことが難しいので、病気にならないように注意してください。健康な株は病気にも強くなります。春〜夏は外の雨風に当てたり、室内管理の時期は定期的に窓を空けるなどして株を丈夫にしていきましょう。

害虫

シンビジウムには、「ハダニ」「アブラムシ」「カイガラムシ」などの害虫が付くことがあります。害虫を見つけたら大量発生を防ぐためにも早めに対処しましょう。

アブラムシは、殺虫剤を株全体に散布します。カイガラムシは殻に入っていると殺虫剤が効かないため、爪楊枝などを使ってそぎ落としてから殺虫剤を散布してください。ハダニは目では確認しにくいため、葉の裏を中心に水をかけて洗い流したあとに殺虫剤を散布します。害虫の発生は、風通しを良くすることが予防につながります。

プレゼントにはシンビジウムを贈ろう

シンビジウムはとても色鮮やかで美しい花を持ち、色ごとにも異なる花言葉があります。また、風水でも嬉しい良い効果も期待できるため、贈り物にはピッタリの花鉢ですね。

花の時期も長く豪華な見た目からシンビジウムは、お世話になった方や大切な相手、新しく会社やお店を始める方にとても喜ばれる贈り物になるでしょう。

また、シンビジウムはとても丈夫なランです。育て方や増やし方のコツを掴まば毎年、豪華な花を咲かせてくれますよ。シンビジウムを贈り物にもらったら、ぜひ花を咲かせることにも挑戦してみてください。