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トルコキキョウの花言葉を紹介|プレゼントにおすすめのシーンは?

トルコキキョウ(リシアンサス)はフリルのように重なった花びらがとても優雅で、プレゼントとしても人気のある花の1つです。日本に伝わったのは昭和の初期で、紫色の可憐な花でした。その後、品種改良が進み、現在はさまざまなカラーのトルコキキョウが生み出されています。この記事では、トルコキキョウの花言葉やプレゼントにおすすめのシーンなどをご紹介します。

トルコキキョウ(リシアンサス)の基本情報

リンドウ科
ユーストマ属(旧リシアンサス属)
英名 Eustoma
和名 トルコギキョウ
学名 Eustoma grandiflorum
原産地 アメリカ

特徴

トルコキキョウは「キキョウ」という名前が付いていますが、キキョウ科の植物ではなく、リンドウ科に属する植物です。また、「トルコ」という名前も付いていますが、原産地はアメリカでトルコとは異なります。なぜ和名に「トルコ」という名前が付いたのかは、よく分かっていません。

トルコキキョウの原種は紫色の一重咲きですが、現在はピンク色や白色、緑色、黄色、褐色などさまざまなカラーがあります。ニュアンスカラーも多いので、フラワーアレンジメントなどにもよく使われる花です。

トルコキキョウの花言葉

トルコキキョウの花言葉には、「優美」や「希望」「すがすがしい美しさ」「感謝」などがあります。トルコキキョウは茎が真っすぐ伸びていて、その先にフリルのような花びらが付いているのが特徴です。その姿はまさに優美で品があります。

トルコキキョウの色ごとの花言葉

トルコキキョウはカラーバリエーションが豊富で、色ごとに違う花言葉があります。トルコキキョウの代表的な色としては、白色やピンク色、紫色、青色、緑色、黄色などがあるので、それらの花言葉を色別に見ていきましょう。

白色

白色のトルコキキョウは清楚な美しさがあり、ブライダルフラワーとして用いられることも多いです。フリルのような花びらは花嫁のウェディングドレスにも似ていて、まさに結婚式や披露宴にぴったりの花と言えるでしょう。

そんな白色のトルコキキョウには、「永遠の愛」や「思いやり」といった花言葉があります。ドレスのようなフワフワの花びらがたくさん重なっている様子から、相手のことを想う気持ちが幾重にも重なっていることを表しています。それが永遠の愛や思いやりという花言葉になったのです。

ピンク色

ピンク色のトルコキキョウには、「優美」という花言葉があります。「優美」はトルコキキョウ全般の花言葉でもあり、トルコキキョウを象徴するものと言って良いです。華やかさがありながら品の良さも感じられるのがトルコキキョウで、その優雅さから付けられたのでしょう。

ピンク色は特に女性から人気を集める色で、可愛らしさも感じられます。優美なピンク色のトルコキキョウは、見る人の心を浮き立たせてくれます。

紫色

トルコキキョウは元々、紫色しかありませんでした。紫は昔から高貴な色とされ、何とも言えない気高さを感じさせる色です。紫色のトルコキキョウが日本に伝わると、品種改良が盛んに行われた結果、たくさんの品種が生み出されます。世界に広まったトルコキキョウの多くは、日本で生み出された品種です。

こういったさまざまな品種が生み出されてきた経緯から「希望」という花言葉が生まれました。品種改良によって花びらや葉も厚くなり、花持ちも良くなっています。「希望」という花言葉には、品種改良に携わった人たちの熱意や希望が込められているのです。

青色

青色のトルコキキョウには、「あなたを想う」という花言葉があります。なぜその花言葉が付いたのかははっきりしていませんが、大切な人を想う気持ちを表しています。

青色はとても爽やかで、神秘的な色をしており、空や海といった自然につながる色でもあります。落ち着いた印象もあることから、お墓参りに行った際に飾ったり仏壇に供えたりする仏花として用いられることも多いです。亡くなった大切な人を偲ぶのに、ぴったりの花言葉と言えます。

緑色

緑色のトルコキキョウには、「良い語らい」という花言葉があります。「良い語らい」の由来は英語名であるEustomaです。元々はギリシャ語で、「eu」は「良い」、stomaは「口」という意味を持っています。Eustomaという名前は、トルコキキョウの花が花元から徐々に開いていく様子からきています。

それが口が開く様子に似ていることから付けられました。楽しく語らいましょうという意味で親しい友人にプレゼントするのにも良いですし、絆を深めるために家族にプレゼントするのにも最適です。

黄色

黄色のトルコキキョウには、「毅然とした態度」という花言葉があります。花言葉には美しさや優雅さを讃えたり、愛を表現したりするものが多いですが、「毅然とした態度」というのは少し毛色が違う花言葉です。

黄色のトルコキキョウは非常に存在感があり、目立つ色のため存在感があります。他の花の色に埋もれることなく人目を引くので、「毅然とした態度」という花言葉が生まれました。黄色は明るく元気になれるビタミンカラーでもあります。

トルコキキョウの風水効果

トルコキキョウに限らず、植物は風水的に良い効果を与えてくれることが多いです。その中でも、トルコキキョウは花の色ごとに効果が異なるので、色ごとの違いについても見ていきましょう。

例えば、恋愛運をアップさせるのに良いのはピンク色のトルコキキョウで、東の方角に飾るのがベストとされます。

黄色や紫は金運を高めてくれる色で、西の方角に飾るのが効果的です。ただし、黄色が強すぎると浪費につながることもあるので、白いトルコキキョウと混ぜて飾ると控えめにできます。

さらに、緑色のトルコキキョウは人間関係を良好にしてくれるので、玄関など入り口に飾るのが適しています。

トルコキキョウはプレゼントにもおすすめ

トルコキキョウは見た目にも華やかでポジティブな花言葉が多いので、花束やブーケをプレゼントにするのもおすすめです。昇進祝いや出産祝い、結婚祝いなど人生の節目に贈ると喜んでもらえます。

昇進祝い

会社で昇進した人に対し、昇進祝いを贈るということも多いと思います。そういったときに、トルコキキョウの花束やブーケは、プレゼントとして最適です。一番おすすめなのは紫色のトルコキキョウで、希望という花言葉があります。会社の未来に欠かせない存在という意味にもなりますし、あなたに期待しているという意味も込められています。

プチギフトとして贈る場合には一輪だけでも問題ありませんが、フォーマルな場で手渡すときには花束やブーケ、フラワーアレンジメントなどにするのがおすすめです。

出産祝い

花びらがフリルのようなトルコキキョウはとても華やかで、出産という素晴らしいお祝い事にぴったりの花です。「希望」という花言葉を持つ紫色や「永遠の愛」という花言葉を持つ白色、キュートで可愛らしいイメージのピンク色など、出産祝いに相応しいカラーには色々あります。赤ちゃんをイメージし、他の花材と合わせて優しくポップな色使いにするのがおすすめです。

結婚祝い

トルコキキョウは結婚祝いにもおすすめで、ピンク色のフラワーアレンジメントが人気です。柔らかさや可愛らしさを感じる色でキュートなイメージがありますし、青や紫といったカラーとの相性も抜群です。また、ウェディングブーケとして用いられることもあり、その場合には清楚な白色のブーケが王道になります。白はグリーンとの組み合わせも良く、ナチュラルな雰囲気のウェディングブーケに仕上がります。

トルコキキョウの育て方

ボリュームのある花束やブーケでおなじみのトルコキキョウですが、実は家の庭や植木鉢での栽培もすることができます。目に入るだけで明るい気持ちになるあざやかなトルコキキョウを、ぜひ育ててみてください。こちらでは、トルコキキョウをご家庭で育てる方法について解説するので、ぜひ参考にしてください。

置き場所

トルコキキョウの種まきは、9~10月に行います。鉢植えの場合は、発芽するまで日陰などの涼しい場所で管理しましょう。種がとても小さいので、流れないように雨が当たる場所は避け、水も底面給水(鉢の底からあげる)にしておきましょう。

芽が出た後は、しっかり太陽の当たる場所へと移動します。庭に直接植える場合は、日当たりの良い場所を選んでください。トルコキキョウは、水はけの悪い場所や乾きすぎる場所が苦手です。乾燥がひどいようであれば、特に花芽(かが=花になるつぼみ)が出てくるまでは、こまめに水をやると良いでしょう。

水やり

種を植えたばかりのトルコキキョウには、しっかりと水をあげましょう。特に種をまいた後から苗までの間は、常に土を湿らせておくと思っておきましょう。種が非常に細かいので、流れ出ないように一度ていねいにシャワーで給水したら、その後は底面給水に変更します。花の付く茎が伸びてくるまでは、土が乾いたなと思ったらすぐに与えるくらい、気を付けておきましょう。庭に植えた場合も同じように、植えたばかりの頃は常に十分な水を与え、少し伸びるまで乾くことのないように気を付けます。

用土・肥料

トルコキキョウは、一般の植物よりも中性~弱アルカリ性の土を好みます。鉢植えの場合の土は、種が小さいので粒の小さなピートモスをメインに、赤玉土中粒、腐葉土などを混ぜて使います。さらに苦土石灰(くどせっかい)を混ぜておくと発育しやすいでしょう。

苦土石灰は炭酸マグネシウムと酸化カルシウムでできており、土をアルカリ性へ向ける効果があります。庭の土も酸性雨の影響で少し酸性に傾いているので、庭への植え付けをする際にも、土に苦土石灰をまき混ぜておきましょう。

鉢植えで植え付けた後には液体肥料を与え、11~6月に緩効性化成肥料を与えます。緩効性(かんこうせい)化成肥料とは、与えた後からチッ素・リン酸・カリなどの成分がある程度の期間持続する肥料のことを言います。庭に植え付けた場合も、4~6月に同じように緩効性肥料を与えると良いです。

植え付け

トルコキキョウは種から育てます。一般の店舗でも販売されていますが、トルコキキョウを種から育てるのは少し難易度が高いと言えるでしょう。トルコキキョウのタネは1gで7万粒あるとも言われるほど小粒です。乱暴に水をかけると流れてしまうので注意してください。

種は好光性種子(こうこうせいしゅし=発芽に光が必要な種)なので、植え付けの際は土をかぶせません。発芽には20~25℃の温度が必要ですが、本葉が4枚程度になった小苗の頃には、15℃などの少し涼しい環境に移すと大きく育ちます。種からの植え付けは少し難しいので、苗からの購入もおすすめです。

植え替え

トルコキキョウは一年草です。一年草とは、種を植えて開花シーズンに花を付け、それ以降は枯れて花を咲かせない植物のことを言います。毎年同じ株から花を付ける多年草は、根が伸びて植木鉢いっぱいになってしまうので植え替えが必要ですが、トルコキキョウには植え替えは必要ありません。生育中での植え替えもあまり好きではない品種なので、元々の植え付けた鉢のまま育てると良いでしょう。

剪定

トルコキキョウの開花は3~6月ですが、枯れた花が残っていると病気になることもあるので、きれいに掃除してあげましょう。花が咲き始めて8割くらいのタイミングになったら、高さの半分くらいを目安に茎を切り戻します。すると、違う花芽が伸び出して、また新鮮な花を楽しめるでしょう。

増やし方

トルコキキョウは種をまいて増やしますが、挿し木で増やすことも可能です。花が咲き終わったタイミングで茎を切り戻し、植え付けます。根が張ってくれば節から脇芽が顔を出し、少しずつ育ち始めます。まずはポットで根が十分張るのを待ち、その後大きな鉢に植え替えましょう。挿し木で根が張るまでには3ヵ月程度かかることもあるので、じっくり腰を据えて待つようにしてください。

冬越し・夏越し

トルコキキョウの育成に適した温度は15~25℃と言われており、夏よりは冬の方が苦手と言えるでしょう。寒くても5℃以上を保ちたいので、寒さの厳しい季節はサンルームなどへ移動し、霜が降りなくなった3月頃に日当たりの良い場所へ移すと良いでしょう。

夏場の暑さには比較的耐性がありますが、それでも30℃くらいまで。暑さが厳しくなってきたら日陰へ移すなどの対策を取ってください。じめじめとする雨の日は雨の当たらない場所へ動かすなど、しっかり温度管理をするためには、鉢植えでの栽培が適していると言えます。

トルコキキョウがかかりやすい病害虫

トルコキキョウの栽培は、そこまで難しいというわけではありませんが、もちろん気を抜くと病気や虫にやられてしまうので注意が必要です。花にはかかりやすい病気や狙われやすい害虫がいるので、ご紹介していきます。見つけたらすぐに駆除してあげましょう。

病気

トルコキキョウは、「灰色カビ病」に気を付けてください。灰色カビ病とは、カビが原因となって起こる、花やつぼみに灰色の粉がふいたようになる病気のことを言います。花や野菜、果実に発病することが多く、シミや黒い変色が起き、放っておくと枯れてしまいます。水のやりすぎや雨、植物が密になっていると起きやすい症状です。どんどん広がってしまうので、発病したらすぐに取り除きましょう。トルコキキョウの栽培では、雨など低温多湿な季節、冬越しをさせている時期に起こりやすいので、日当たりと風通しの良い場所で育てるようにしましょう。

害虫

トルコキキョウには、新芽やつぼみを狙ってアブラムシやヨトウムシなどが発生するので、気を付けましょう。11~7月に多いのはアブラムシです。アブラムシは体長1~3mm程度、褐色の個体もいますが黄緑色のものが多い傾向にあります。新芽に寄生して汁を吸うだけでなく、病気も媒介します。

ヨトウムシは蛾の幼虫です。ヨトウガが産みつけた卵が孵化して幼虫となり、葉や花を食べてしまいます。黒い毛虫のようなものが多く、放っておくと新芽を食べて、最終的には枯れてしまうので注意が必要です。また、小さい苗の状態の時期は、ナメクジに食べられることもあるので、見つけたらすぐに駆除しましょう。

プレゼントにはトルコキキョウを贈ろう

トルコキキョウは花びらがフリルのようになっていて、見た目にもとても華やかです。カラーバリエーションも豊富で、アレンジメントによって雰囲気を大きく変えられるので、昇進祝いや出産祝い、結婚祝いなど幅広いシーンのプレゼントとして活用できます。

色ごとに「希望」や「優美」「永遠の愛」「毅然とした態度」などの花言葉があるので、贈るシーンに合わせて色を選ぶのがおすすめです。

プレゼントにトルコキキョウを贈りたいという方は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。