ブーゲンビリアの花言葉は?色別の花言葉や種類を詳しく解説
ブーゲンビリアは、主に濃いピンク色が魅力的な花鉢ですが、ピンクに見えているのは花ではなく「砲(ほう)」と呼ばれる部分です。
砲に色が付くブーゲンビリアは、観賞時期が長いのが魅力的で、色も淡いピンクや白色、オレンジなどの品種もある人気の高い花です。つる性の特徴からあんどん仕立てや動きのある花束にも人気で、贈り物としても喜ばれるでしょう。
この記事では、ブーゲンビリアの色別の花言葉や人気の品種、育て方のコツや気を付ける病害虫対策までご紹介します。ブーゲンビリアの魅力を知って育ててみたい、贈り物にしてみたいという方はぜひ最後までご覧下さい。
ブーゲンビリアの基本情報
それでは、ブーゲンビリアの基本情報について見ていきましょう。
科名 | オシロイバナ科 |
属和 | ブーゲンビリア属 |
英名 | Bougainvillea |
学名 | Bougainvillea spectabilis |
原産地 | 中央アメリカ~南アメリカ |
耐寒性 | 半耐寒性 |
ブーゲンビリアは、オシロイバナ科ブーゲンビリア属の常緑つる性低木。原産地は中央アメリカ〜南アメリカの熱帯雨林です。
熱帯雨林が原産地のブーゲンビリアは、耐寒温度は5度までしかありません。そのため、越冬が難しい地域は冬は室内に取り込みます。適切な管理が必要ですが、ブーゲンビリアは低木に分類されるため、越冬すれば翌年も豪華な姿を楽しめますよ。
また、ブーゲンビリアの特徴は、花びらのように見える苞(ほう)と呼ばれる部分が色づくことです。花はクリーム色に近く中心にあり、花が枯れた後も観賞価値が高いという魅力があります。
ブーゲンビリアの名前の由来
ブーゲンビリアが日本に輸入された時期は明治中期頃など所説ありますが、その観賞価値の高さから日本でも長く愛されています。また、世界中でも愛されているブーゲンビリアの名前は、1768年にブラジルでブーゲンビリアの木を発見したフランス人の探検家ブーガンヴィルの名前に由来しています。
ブーゲンビリアの花言葉
濃いピンクの色から優しい色合いまで楽しめるブーゲンビリア。ブーゲンビリアの全体の花言葉は「あなたは素敵」「熱心」です。
また、ブーゲンビリアには色別の花言葉もあり、例えば赤色のブーゲンビリアには「情熱」の花言葉があります。この花言葉は、愛情を伝えたい時や情熱を持っている相手へ贈るのにぴったりといえるでしょう。
色別のブーゲンビリアの花言葉
ブーゲンビリアには色別にも花言葉が付いています。赤色、白色、ピンク色、オレンジ色、黄色のそれぞれの花言葉を見ていきましょう。可愛らしく繊細なイメージも感じられるブーゲンビリアは、母の日や恋人などのプレゼントにもとても喜ばれますよ。
また、ブーゲンビリアの花言葉を知ることで、贈りたい相手に伝えるメッセージをより深く込められます。花言葉に合わせて贈り物に選んでみてはいかがでしょうか。
赤色
赤のブーゲンビリアの花言葉は「あなたしか見えない」「情熱」です。ブーゲンビリアの赤色は燃えるような情熱をイメージさせています。熱い情熱や思いを伝えたいときに贈ると良いでしょう。
また、「あなたしか見えない」という花言葉は、恋人やパートナーへの贈り物にもぴったりです。ブーゲンビリアの赤い花を贈ることで、自分の思いを伝えたり、大切な人に愛情を表現することができます。
白色
白いブーゲンビリアの花言葉は「あなたは素敵」「熱心」です。ピンク色が印象的なブーゲンビリアですが、白い色のブーゲンビリアは他の色と異なり、清楚で上品な印象を感じられます。
海外では「美しい日」という花言葉が付けられており、熱心で美しい人に良い一日を過ごしてほしいという想いを伝える贈り物としても喜ばれるでしょう。
ピンク色
ピンクのブーゲンビリアの花言葉は「あなたは魅力に満ちている」です。優しくて情熱を持ったピンクのブーゲンビリアは、相手に対する感謝や愛情を表現するのにおすすめです。
ブーゲンビリアは観賞期間が長いため、贈った相手の心に想いがいつまでも残っていてほしいという想いを込められます。結婚記念日など大切なパートナーへのプレゼントにはピンク色のブーゲンビリアを贈ってみてはいかがでしょうか。
オレンジ色
オレンジのブーゲンビリアの花言葉は「秘められた思い」です。ブーゲンビリアには約18種類の品種がありますが、中でもオレンジ色は珍しい色の1つとして挙げられます。
オレンジのブーゲンビリアは、あまり見られないことから「秘められた思い」という花言葉が付けられています。また、海外では「活気」という花言葉もあり、明るいオレンジ色のブーゲンビリアはいつも前向きな相手への贈り物にもピッタリです。
珍しいオレンジのブーゲンビリアを見かけたら、自分へのプレゼントとしても迎え入れても良いかもしれませんね。
黄色
黄色のブーゲンビリアの花言葉は「私はあなたを信じます」です。心から信頼しているパートナーや親友への友情を表現したい時の贈り物に良いでしょう。
黄色のブーゲンビリアは、オレンジと同様にとても珍しい色です。珍しいという色から「信じる」という花言葉の由来になっています。一面に広がる黄色のブーゲンビリアは黄金を連想させます。
運気を上げる黄色は、室内に飾ると元気づけられる色でもあります。室内にも向くブーゲンビリアを部屋に飾るのもおすすめですよ。
ブーゲンビリアの種類
ブーゲンビリアは、現在約18種類あるとされています。中でも園芸で親しまれている種類には、茎や葉に毛が生える「ブーゲンビリア」、やや小さい花の「テリハイカダカズラ」、そしてこれらの種類が交配されて作られた「ブーゲンビリア(雑種)」があります。
ピンクと白色が混じる姿をするクリスタルピンクは、花付きがよく花は咲き進むにつれて白色から桃色に染まり、グラデーションのような色調が魅力的です。可愛らしくロマンチックな雰囲気を醸し出します。
上品な雰囲気をつくる紫色の花が魅力的な園芸品種であるブルーベリーアイズは、ブッシュ状の樹形が特徴で鉢植えで育てやすいです。
また、他にもオレンジ色からピンク色へのグラデーションが楽しめる「テキーラサンライズ」や鮮やかな紫と中心の白花のコントラストがキレイな「パープルローブ」などが人気があります。
ブーゲンビリアは、品種改良も行われているため年によってはまた新しい品種も出てきます。春頃~夏にかけてのブーゲンビリアの販売時期には色々な品種を探してみてください。新しい色の品種は数も少ないため、花が好きな方への贈り物にも喜ばれるでしょう。
ブーゲンビリアを贈るのにピッタリのシーン
ブーゲンビリアを贈るのにピッタリなシーンは
- 誕生日プレゼントとして、特別な人に花束を贈るシーン
- 結婚式で、ブーゲンビリアを使った装飾やブーケを使うシーン
- 新築祝いの贈り物として、庭やベランダに植えるシーン
- 春や夏のイベントにおいて、ブーゲンビリアを使った装飾をするシーン
などがあるでしょう。
また、春〜夏にかけて入手しやすいため、母の日の贈り物などにもおすすめです。
母の日
母の日に贈られる花の定番はカーネーション。花が好きなお母さんに今年はいつもと違う花をプレゼントしたい時にもブーゲンビリアを選んでみてはいかがでしょうか。「とても長持ちする」と言葉を添えて贈れば、母の日の感謝の気持ちをより長く伝えることができます。
鉢物のブーゲンビリアは、ベランダでも育てることができます。寒さに弱いなど少しコツが要りますが、ガーデニングが好きな方は育てがいを感じられるでしょう。
結婚記念日
結婚記念日は、夫婦にとってとても大切な日。相手への熱い愛情を伝えたいときには、濃い赤色やピンク色のブーゲンビリアがピッタリでしょう。
鮮やかな色合いと優しい雰囲気は、結婚記念日のお祝いにとても合います。また、結婚記念日を迎える両親へのプレゼントにも良いかもしれませんね。
ブーゲンビリアは観賞期間が長く、つる性の特性からより長くという想いを込めることもできます。夫婦の結婚記念日に、思い出に残るブーゲンビリアを贈ってみてはいかがでしょうか。
ブーゲンビリアのプレゼントの贈り方
ブーゲンビリアは、美しい見た目や観賞期間が長いことから人気が高く、プレゼントにも最適です。ブーゲンビリアをプレゼントする際には、以下のような方法があります。
- 花束
- ブーケ
- アレンジメント
ブーゲンビリアをプレゼントする方法は、花束、ブーケ、アレンジメントなど。また、育てることが好きな相手にはあんどん仕立てなどの根付きの鉢もおすすめです。ブーゲンビリアを贈る際には、相手の好みやシチュエーションに合わせて選んでいきましょう。
花束
ブーゲンビリアの花束は、ブーゲンビリアのみをまとめてラッピングをしても、他の花と組み合わせても良いでしょう。より愛情を伝えたい場合には濃いピンクのブーゲンビリアのみで束ねるのがおすすめです。
ブーゲンビリアはグラデーションが美しい色もあり、それだけでも魅力的なため、グリーン系と一緒にまとめても素敵な花束になります。また、メインのプレゼントに数輪を添えるのもさりげない想いを伝えられるでしょう。
ブーケ
ブーケは、花束と同じように切り花を束ねたものです。花束は、誕生日や退職祝いなどさまざまな場面で贈り物として使われることが多く、花を束ねたものをラッピングして渡すのが一般的です。
一方、ブーケは、主にウェディングや式典などの特別な場面で使われることが多く、花嫁が持っているものをイメージするかもしれません。ブーケは、花束よりもシンメトリーの形で、色や形、種類も統一されていることが多いです。
ウェディングとしてブーゲンビリアを使う際には、つる性の特性を生かして下に垂れるように仕上げるのも良いでしょう。また、結婚記念日などの贈り物の際には、ブーケをそのままの形で花瓶に飾れるようにコンパクトなラウンド型がおすすめです。
アレンジメント
アレンジメントは、複数の切り花を組み合わせた贈り物で、そのままテーブルなどに飾ることができます。キレイな色が魅力的なブーゲンビリアは、アレンジメントのメインの花としてピッタリでしょう。
ブーゲンビリアの周りには大きめの葉や細い葉を組み合わせても良いアクセントになりますよ。つる性のブーゲンビリアは、長い茎を持っているため、少し高めの鉢にアレンジメントを飾るとより豪華なアレンジメントになるでしょう。
ブーゲンビリアの育て方
ブーゲンビリアは、病害虫が付きにくく、丈夫な植物。温暖な地域では庭植えで毎年のように豪華な花を楽しむことができます。また、鉢植えの場合でも、室内で管理することで翌年も花を咲かせられます。
ブーゲンビリアは、「根を抑制させると花付きが良くなる」という花を咲かせるためのコツなどがあり、はじめての育成は難しいと感じるかもしれません。
しかし、家の環境に慣れていけば冬越しもしやすくなります。お気に入りの品種を手に入れたら挿し木で増やす楽しみもありますよ。育て方のコツやポイントをおさえてブーゲンビリアを育ててみましょう。
置き場所
ブーゲンビリアは日当たりの良い場所を好みます。日当たりが悪いと花が咲かなくなったり、色付きが悪くなったりするため置き場所に注意しましょう。
ただし、購入して1年目の鉢は温室などですでに花が咲いている状態になるため、室内でも楽しめます。元気な状態を保つためには明るい窓辺に置くのが良いでしょう。
暖かい地域では庭植えにすることも可能です。植える場所は、日当たりがよく家や塀などの建造物のそばが花付きを良くさせるためのポイントです。根の発育が制限される場所に植えると良いでしょう。
水やり
ブーゲンビリアの水やりは、鉢の表面が乾いたらしっかりと与えましょう。ブーゲンビリアは乾燥に強いため、与えすぎに注意が必要ですが、1年目の鉢は根がたくさん張っていて水切れがしやすい場合もあるため水切れにも十分注意しましょう。
葉が垂れ下がっていたら水切れのサインです。乾きが早く水やりが大変な場合には、少し大きめの鉢に植えて土をかさ増しする方法もありますが、根を傷つけないように注意してください。
また、ブーゲンビリアは、花付きを良くするためには適度な乾燥が必要です。2年目の鉢から花をより多く咲かせるためには、新しい枝が10cm以上伸びたあたりで少し乾かし気味にします。蕾がついてきたら乾いたら水を与えるようにしましょう。
冬の時期は水の与えすぎに注意し、土が乾燥してから数日たってから水を与えましょう。乾燥気味に育てた方が耐寒性が強くなりますよ。
用土・肥料
ブーゲンビリアは、水はけの良い土を好みます。ブーゲンビリア専用の用土は販売がないため、一般的な培養土で大丈夫ですが、赤玉土を混ぜたり、鉢植えの場合は鉢底の石を入れて排水性を高めておきましょう。
また、肥料を与える時期は鉢植えは4〜10月、庭植えは5〜9月が目安です。肥料を与えすぎると花芽が付きにくくなるため、花が咲き始めたら置き肥をしておく程度にして様子を見ながら追肥をするようにしましょう。
植え付け
ブーゲンビリアの植え付けの適期は4〜6月。ブーゲンビリアは根が痛むことを嫌うため、植え付けは丁寧に行うことがポイントです。植え付け後は水をたっぷりと与えますが、乾燥するまで待ってから次の水やりをするようにしましょう。
また、寒さに弱いため冬を迎えるまでにしっかりと根を付けるのが大切。なるべく早く植え付けて梅雨に入る前にはしっかりと根が付いていることが理想です。
植え替え
ブーゲンビリアの植え替えは、4〜6月頃が適期です。低木に分類されるブーゲンビリアですが、花付きを良くするためには根が抑制される必要があります。そのため、植え替えは2〜3年に1回が適当といわれています。
植え替えの際には根を傷つけないように丁寧に行いましょう。鉢から株を取り出したら根を傷めないように古い土を軽く落として植え替えをします。
剪定
ブーゲンビリアの剪定は、開花後に伸びた枝を切り詰めて整えます。枝が密集している場所や枝同士が絡んでいる枝、上へまっすぐ伸びる「徒長枝」を見つけたら付け根から切り取りましょう。
また、つる性のためブーゲンビリアは枝が長く伸びる特徴があります。伸びた先で他の枝とぶつからないかなど枝が成長した姿をイメージしたり、仕上げたい形を想定すると良いでしょう。
また、地域など育てている環境にもよりますが、春に開花した後に2〜3節ほどを残して切り戻し剪定を行うことでもう1度花を咲かせることもできますよ。花を咲かせたい場合には、切り戻し剪定をした後に水やりを控えめにして乾燥気味に管理するのがポイントです。
増やし方
ブーゲンビリアは、挿し木で増やすことができます。挿し木をする場合は、5月〜6月頃が適期。剪定の時に出た枝を使用するのも良いでしょう。
花や葉っぱが付いている場合には取り除き、挿し木にする枝は1時間ほど水に浸けておくと良いです。切り口には発根剤を付けると良いでしょう。そして、清潔な赤玉土に5cmほど差し込みます。
土が乾燥しないように水を与え、根が付くまでは手で動かさないことが挿し木を成功させるポイントです。3ヵ月ほどして新芽が付いたら挿し木が成功した証拠です。葉が大きくなってきたら新しい鉢に植え付けをしましょう。
冬越し・夏越し
ブーゲンビリアは熱帯雨林が原産地のため、夏の暑さにはとても強いですが、寒さには弱い性質を持っています。そのため、原産地や温室では樹高3m以上まで成長する木ですが、家庭で育てる場合には環境に合わせた冬越しや夏越しをさせていきましょう。
春〜夏頃に入手したブーゲンビリアの夏越しは、土が乾燥したら水やりをする程度で育てます。暑さや乾燥にも強いですが、1年目の鉢は花付きが良くなるために小さめの鉢に植えられている場合もあるため、真夏の水切れに注意しましょう。
冬は、最低気温が5度を下回る場合には室内で管理するのが理想です。室内の日当たりの良い場所に置き、夜間に気温が低くなる廊下などは避けると良いでしょう。
耐寒性が低いブーゲンビリアですが、家の玄関先など日当たりが良く霜が当たらない場合には冬に葉が枯れても春に芽吹く可能性もあります。冬越しに成功するとブーゲンビリアの花が咲いた時には目を惹く存在になれますよ。
病害虫
ブーゲンビリアは、病害虫が付きにくく育てやすいですが、風通しが悪い場所などでは枝先にアブラムシなどの害虫が付くことがあります。害虫を見つけたらなるべく早く取り除きましょう。
プレゼントにはブーゲンビリアを贈ろう
見た目が可愛らしく、情熱も感じられるブーゲンビリアは、「あなたは素敵」「熱心」など。ブーゲンビリアは、見た目の特徴などから花言葉が付けられています。
色別の花言葉にはピンク色の「あなたは魅力に満ちている」など、贈り物としてもぴったりの花です。贈り方も花束やアレンジメントなど贈りたいシーンに合わせて選ぶことができますよ。
育て方に少しコツが必要なブーゲンビリアは、花を育てることが好きな方にも少し珍しい贈り物として喜ばれるでしょう。母の日や結婚記念日などの贈るものにブーゲンビリアを選んでみてはいかがでしょうか。