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ひまわりの花言葉とは?本数によっては怖い意味もある?

ひまわりは明るく大きな花が印象的であり、夏を代表する花の1つです。

子供から大人まで人気が高い花であるため、ひまわりをプレゼントすれば喜ばれるでしょう。

しかし、ひまわりには本数によって意外な花言葉を持つことがあり、贈る本数を間違えてしまうと相手に失礼になってしまうかもしれません。

この記事では、ひまわりの基本情報をはじめ、本数ごとの花言葉の違いや種類などを解説します。

 

ひまわりの花言葉とは

ひまわりという名前は、漢字では「向日葵」と書き、花が日に向いてまわることが由来です。

ひまわりの全体の花言葉としては、「私はあなただけを見つめる」や「憧れ」などがあり、太陽の日を真っすぐに追って咲くひまわりにぴったりの花言葉です。

また、ひまわりは花の大きさがさまざまであり、小輪のひまわりには「高貴」の花言葉もあります。

一方、大輪種には「偽りの愛」という花言葉があり、花の大きさによっても花言葉が異なります。

 

花言葉の由来となったギリシャ神話とは

ひまわりの花言葉の由来の1つにギリシャ神話が挙げられます。

ギリシャ神話に登場する太陽神アポロンに恋をし、見つめ続けたクリュティエという少女がいます。

クリュティエはアポロンに恋をしていましたが、気持ちを伝えることができず、毎日アポロンの姿を見あげながら悲しみ続けました。

9日間も同じ場所で立ち続け、アポロンを追いかけましたが、その気持ちは届きません。

そして、最終的に彼女は根をつけたひまわりに姿を変えてしまいました。

ひまわりの「あなただけを見つめる」という花言葉は、一途に思い続けた少女クリュティエの話が由来になっているといわれています。

 

ひまわりの花言葉は本数により異なる

ひまわりには、上記でお伝えした花言葉以外にも、本数によって花言葉が変わってきます。

そのため、ひまわりの花束を贈る際は本数ごとの花言葉をしっかりと理解してから贈ることが大切です。

ここでは、ひまわりの本数ごとに異なる花言葉をご紹介します。

 

1本:一目惚れ

1本のひまわりの花言葉は、「一目惚れ」です。

ひまわりは、しっかりとした黄色の花が魅力的であるため、1本のひまわりでも相手にとても喜んでもらえるでしょう。

また、1本のひまわりは「一目見たときから気になっていました」という想いを伝えることができるほか、相手に負担になることもないため、気軽に受け取ってもらいやすくなります。

 

3本:愛の告白

3本のひまわりの花言葉は、「愛の告白」です。

相手に愛の告白を伝えたいときは3本のひまわりを贈って想いを伝えてみましょう。

夏に出会った相手や明るい相手に対して、ひまわりはぴったりの花といえます。

 

7本:密かな愛

7本のひまわりの花言葉は、「密かな愛」です。

花束にすれば、ある程度のボリューム感も出るでしょう。

面と向かって想いを伝えることが難しい相手や密かな思いを込めたい場面に選んでみるのも良いかもしれません。

 

11本:最愛

11本のひまわりの花言葉は、「最愛」です。

11本のひまわりの花束はボリュームもあり、花束としてぴったりの本数でしょう。

大切な相手に日頃の感謝や愛をさりげなく伝えたい場面にもおすすめです。

 

15本:ごめんなさい

15本のひまわりの花言葉は、「ごめんなさい」です。

「ごめんなさい」という言葉は、謝罪や反省の気持ちを表す花言葉であり、また、相手への配慮や思いやりを示す言葉でもあります。

真摯な謝罪を込めた贈り物は、自分自身の今後の成長や改善にもつながります。

そのため、大切な相手へ謝罪の想いを込めた贈り物として選んでみてはいかがでしょうか。

 

17本:絶望の愛

17本のひまわりの花言葉は、「絶望の愛」です。

この表現には、贈る相手に対する悲しみや苦しみが含まれています。

そのため、相手に対する深い愛情を持つ一方で、その恋愛が叶わないことを悟っているという複雑な心境を抱えています。

 

99本:永遠の愛

99本のひまわりの花言葉は、「永遠の愛」です。

そのほかにも、「ずっと一緒にいてください」という意味も込められています。

将来一緒になりたいと想う相手へのプレゼントとして99本のひまわりを贈れば喜ばれるでしょう。

また、夏生まれの相手や夏に出会った相手など、夏に特別な記念日がある場合も、99本のひまわりの花束を贈れば素敵な思い出を作ることができます。

 

108本:結婚しよう

108本のひまわりの花言葉は、「結婚しよう」です。

プロポーズに使う花のなかで有名なのは赤いバラですが、プロポーズには相手が好きな花を選んで贈るのもおすすめです。

夏にプロポーズをしたいときや、明るく笑顔が素敵な相手にはひまわりの花束がとてもよく似合います。

また、赤いバラだと気恥ずかしいという方もひまわりの花束は比較的挑戦しやすいでしょう。

 

999本:何度生まれ変わってもあなたを愛す

999本のひまわりの花言葉は、「何度生まれ変わってもあなたを愛す」です。

この花言葉には非常に深い愛情が込められており、相手への愛がとても大きく、その愛が永遠に続くことを表しています。

しかし、愛情が深い反面、相手への束縛を表している場合もあるため注意が必要です。

999本のひまわりを贈ることは難しいですが、深い愛を伝えたい場合は選んでみてはいかがでしょうか。

 

ひまわりの基本情報

科名 キク科
属和 ヒマワリ属
英名 Sunflower
学名 Helianthus annuus
原産地 北アメリカ大陸西部
耐寒性 非耐寒性

 

ひまわりは、キク科ヒマワリ属の1年草です。

非耐寒性であるため、冬には枯れてしまいますが、夏の暑い日差しのなかで元気に花を咲かせてくれる夏の花壇には欠かせない植物の1つです。

30cmほどの背の低い矮性種から3mほどまで大きくなる高性種があり、花の大きさも小花〜大輪など、種類が豊富にあります。

ひまわりは、存在感のある花が最大の魅力で種を採取すれば簡単に増やすこともできます。

 

ひまわりの特徴

ひまわりは夏の暑さに負けずに咲く花で明るく元気なイメージがあるという方は多いのではないでしょうか。

その魅力的な花姿から夏の花束やアレンジメントなど、とても人気があります。

ひまわりは主に夏から秋にかけて咲く花で、暑さや直射日光にも強く育てやすいという特徴があります。

また、ミニひまわりなどの矮性種は鉢に植えてベランダでも育てることができるなど、目的に合わせた品種を選ぶこともできます。

 

ひまわりはいつの誕生花?

ひまわりは、6月25日、7月6日、7月9日、7月20日、8月2日、8月5日、8月31日などの誕生花として挙げられます。

夏の誕生花であるひまわりは、夏生まれの方の誕生日の贈り物としてもぴったりでしょう。

8月後半になると花が終わる時期に近づくため、鉢植えなどでの入手は難しいことがありますが、切り花であれば比較的手に入りやすいです。

 

ひまわりの種類

ひまわりは、その人気の高さから多種多様な品種があります。

最も一般的な品種は黄色い花びらと黒い種を持つ「ひまわり」であり、ひまわりと聞いて一番に思い浮かべるという方も多いのではないでしょうか。

そのほかにも、赤やオレンジ色の花びらを持つ「サンリッチ」、ひまわりでは珍しい白い花びらを持つ「プロカットホワイト」などがあります。

また、花の大きさや茎の長さも品種によって特徴が異なります。

さまざまなひまわりの特徴を知り、育てたいと思う品種を探してみるのも楽しみ方の1つでしょう。

 

以下では、ひまわりの代表的な種類をご紹介します。

 

モネパレット

モネパレットは、サカタのタネから販売されている画家シリーズの1つであり、鮮やかなレモンイエローやクリームイエローが特徴の品種です。

一般的に見られるひまわりは一重咲きが多いですが、モネパレットには八重咲きや半八重咲きがあるため、花にボリュームを感じられます。

早咲きの品種であるため、早ければ7月頃には花を咲かせてくれるでしょう。

また、1本の茎から分岐して複数の花を咲かせるため、夏の花壇を賑やかにしたいときにもおすすめです。

 

ゴッホのひまわり

ゴッホのひまわりは、モネパレットと同じくサカタのタネから販売されている画家シリーズの1つです。

黄色の花びらの中心が茶色で花の大きさは15〜20cm程度に成長します。

ゴッホが描いたひまわりのイメージに近い花姿のため、花が複数輪咲いたら花瓶に生けるなどしてゴッホの絵画に似せて楽しむのも良いでしょう。

また、サカタのタネでは、八重咲きの「ビンセントシリーズ」も人気であり、黄色やオレンジ色のひまわりらしい花色で花びらにボリュームがあり、比較的育てやすいのが魅力的な品種です。

 

東北八重

東北八重ひまわりは、トーホク種苗から販売されているひまわりの品種であり、八重咲きで豪華な雰囲気を演出できるのが特徴です。

花の中心の茶色のタネ部分まで花びらが咲くため、ひまわりだと気づかれないということもあるかもしれません。

東北八重ひまわりの草丈は1.5〜2mと高性種のため、地植えで育てるのが良いでしょう。

また、切り花にすると上品な印象がある人気の品種です。

 

サンリッチ

サンリッチひまわりは、タキイ種苗から販売されているひまわりの品種です。

一般的なひまわりに近い明るいオレンジ色が魅力の「オレンジ」、やさしいレモンカラーと芯が緑色でやさいい雰囲気の「フレッシュレモン」、鮮やかなオレンジ色と芯が緑色の「フレッシュオレンジ」などがあります。

サンリッチひまわりは、花弁がすっきりとしたシャープな印象で全体的に整った美しい見た目が特徴的であり、ひまわりらしい品種が集まっています。

また、花が真上に咲くように改良された「サンリッチアップライト」は、アレンジメントや切り花としてもおすすめです。

 

プロカットレッド

プロカットレッドは、アメリカが原産地の赤系ひまわりで赤く燃える太陽のような見た目が特徴的です。

長く丈夫な茎に7〜10cm程度の花を咲かせます。

赤色のダリアに似た存在感で庭の花壇やアレンジメントのアクセントとして加えると、目を惹く存在になれるでしょう。

花全体が黒っぽい赤色をしているため、かっこいい花束にしたいときにもおすすめです。

ただし、黒っぽい赤色は怖い印象を与える可能性もあるため、贈り物にする際には十分に注意してください。

 

プロカットホワイトムーン

プロカットホワイトムーンは、プロカットレッドと同じアメリカが原産地の珍しい白系ひまわりです。

白色の花びらで中心は茶色、珍しい白色でも咲く姿はひまわりらしい印象に感じられるでしょう。

さわやかな見た目のプロカットホワイトムーンですが、性質はほかのひまわりと同じであるため、黄色やレモンイエローのひまわりとミックスして植えると花壇が華やかになります。

 

ひまわりの育て方

ひまわりは太陽に向かって自ら花を移動させるほど日当たりが良い場所を好みます。

半日陰でも育てることはできますが、できるだけ直射日光が当たる場所に植えることが元気に育てるポイントです。

ひまわりはタネから簡単に育てやすく、比較的丈夫なため、初心者でも育てやすい花の1つです。

同じ品種でも種まきの時期をずらすと夏〜秋にかけてキレイなひまわりを楽しむことができます。

下記では、ひまわりの育て方について具体的にご紹介します。

 

用土・肥料

ひまわりは、水はけの良い土壌を好みます。

一般的に販売されている培養土を使用すれば問題ありません。

それに加えて、鉢の底には鉢底の石を入れて水はけを良くしておきましょう。

培養土だけでも育ちますが、肥料を与えることでより茎が太くなり元気な花を咲かせてくれます。

また、成長期に葉が薄くなるといった元気がないような場合には、液体肥料を与えると良いでしょう。

 

置き場所

ひまわりは、なるべく日当たりの良い場所で育てましょう。

日当たりが悪い場所で育てると、茎が伸びても最終的に花が咲かない可能性があります。

また、高性種のひまわりを育てる場合には鉢の大きさが必要です。

茎が伸びたひまわりの鉢を移動させることは大変なため、あらかじめ置き場所を日当たりの良い場所に決めておくのがおすすめです。

地植えする場合にも日当たりの良い場所を選びますが、大きくなったひまわりの影でほかの植物を覆わないように成長したときの姿をイメージしながら植える場所を決めるようにしましょう。

 

水やり

鉢植えの場合は土が乾いたらしっかり水やりをしましょう。

ひまわりは乾燥に強いため、過湿にならないように注意が必要ですが、大きくなると根がたくさん張るため、水切れに注意が必要です。

地植えで種から育てる場合は、基本的には水やりをほとんどしなくても育ちます。

ただし、苗から植えつける場合は根がしっかりつくまでは水切れに注意する必要があります。

ひまわりの成長期である夏は厳しい暑さや水不足が予想されるため、暑い夏を迎える梅雨頃までにしっかりとした苗に育てておくことが大切です。

 

植え付け・植え替え

ひまわりの根は直根性のため、基本的には植え替えを嫌います。

そのため、ひまわりはタネから育てる方が育てやすいといえます。

ポット苗を植えつける際には、根を傷つけないように丁寧に行い、植えつけたらしっかりと土に密着するように水を与えます。

また、ひまわりが大きくなったからといって成長途中の植え替えは基本的に行わないようにしてください。

ひまわりは耐寒性がないため、秋が過ぎた頃には枯れてしまいますが、一度植えつけたひまわりは植え替えの必要はありません。

 

剪定

ひまわりは、1本の茎から花が1つ咲く大輪タイプや小さな花を複数つける矮性種など、さまざまな品種があります。

1本の茎からスッと伸びた先に咲くひまわりは優美であり、1つの花をしっかり楽しんでタネを採りたい場合には剪定は不要です。

一方で、ミニひまわりなどの小型の種類は剪定することでより多くの花を楽しめます。

剪定をする際には茎が分岐しており、新芽がついている場所で行いましょう。

 

増やし方

ひまわりは寒さで枯れる1年草であるため、今年咲いた株は枯れてしまいます。

しかし、種を採取すれば比較的簡単に増やすことができます。

種はより充実した花から採れるため、ひまわりの花が終わったあともしばらく放任して育てることがポイントです。

最終的に種が大きくなった重みでひまわりが頭を下げるようになります。

花が枯れてから1ヶ月を目安に種を収穫し、日の当たらない涼しい場所で保管すれば翌年の種まきに使用できます。

 

注意すべき病害虫

ひまわりは丈夫で育てやすく、病害虫にも強い植物です。

しかし、湿気が多い場所は病害虫が発生しやすくなるため、注意が必要です。

また、周りの植物から病気や害虫が移るなど、病害虫が大量に発生すると枯れるなどの被害が出てしまうこともあります。

ここでは、注意すべき害虫や病気について解説します。

 

害虫

ひまわりにつく害虫は、「アブラムシ」や「カメムシ」、「ハダニ」などが挙げられます。

アブラムシなどの害虫は植物の栄養を吸収し、大量発生すると葉色が悪くなって枯れてしまう可能性があります。

また、湿気のこもった場所を好むため、風通しを良くして予防しましょう。

害虫の発生を止められなかった場合は、殺虫剤を使用することが有効です。

 

病気

ひまわりの病気には、「モザイク病」「うどんこ病」「さび病」などがあり、これらの病気は葉っぱに症状が見られる場合が多いです。

病気にかかっている葉を見つけたら取り除いて伝染を防ぎましょう。

葉っぱについた菌は土に落ちた葉からでも移ってしまうため、足元に葉が落ちていないか確認しておくことで病気の広がりを防ぐことにつながります。

加湿などが原因で発生するため、株元に葉っぱが密集している場合には葉を取り除き、水やりをしすぎていないかを確認しましょう。

 

まとめ

ひまわりは夏から秋にかけて明るく元気のある花を咲かせてくれる植物です。

育て方も比較的簡単であり、日当たりの良い場所に植えつけることで夏に元気をもらえるキレイなひまわりを育てることができるでしょう。

そんなひまわりの全体の花言葉は、「私はあなただけを見つめる」「憧れ」といった前向きで一途な愛を表していますが、本数によっては異なる意味を持ちます。

「一目惚れ」「密かな愛」「ごめんなさい」といった意味も持っているため、贈り物に選ぶ際に考慮することが大切です。

ひまわりの花言葉などをしっかりと理解し、贈り物やインテリアにも取り入れてひまわりの魅力を楽しみましょう。