トックリランの種類をまとめて解説|基本情報や育て方も紹介
株元が膨らんだ状態が魅力的なトックリランは、乾燥に強く育てやすい観葉植物として人気です。しかし、種類がとても多く、種類により少し見た目も変わってくるため、どれを選んだら良いのか悩んでしまう人もいるでしょう。そこで、この記事では、トックリランの種類についてまとめました。特徴や育て方なども詳しく紹介しているので、トックリランについて知りたい方は、参考にしてみてください。
トックリランの基本情報
植物名 | トックリラン |
学名 | Beaucarnea recurvata |
英名 | Ponytail palm |
科目/属性 | キジカクシ科トックリラン属 |
タイプ | 常緑小高木(常緑多年草) |
原産地 | メキシコ |
トックリランは、キジカクシ科トックリラン属の植物とされていますが、諸説あるため、科や属性に関しては異なる情報が公開されていることもあります。常緑小高木で、栽培に適している気温は25℃前後です。暖かくて日当たりの良い場所で良く育ちます。
トックリランの特徴
トックリランの名前の由来は、お酒を入れるとっくりに似た根元をしているからといわれています。根元は太いですが、葉っぱは細長いです。この対比も楽しめるのが魅力です。膨らんでいる部分に水分を溜め込むことができるので、乾燥に強いという特徴があります。葉っぱは成長するとくるくるカールしていくので、葉っぱの成長も楽しく鑑賞できます。
トックリランの花言葉
トックリランの花言葉には、「多くの才能」というものがあります。これはトックリランが数十年に一度だけたくさんの花を咲かせることからついた花言葉になっています。数十年に一度しか花が咲かないというのは、とても特別感がありますし、花を見てみたくなりますね。そして「多くの才能」という花言葉は、とても素敵なので、贈り物でも喜ばれる観葉植物といえます。
トックリランの風水効果
トックリランの風水効果は、金運アップや子宝運などが挙げられています。金運アップも子宝運も、どちらもトックリランの根元の膨らんでいる様子が由来とされています。トックリランの根元が膨らんでいる様子が、妊婦さんのように見えることから、子宝運が高まるといわれているのです。
また、トックリランの幹は、少しずつ太くなっていくことから、少しずつお金が貯まっていく様子に例えて、金運が舞い込みやすくなるという風水効果もあるとされています。
トックリランの風水効果を高める方角とは
トックリランの風水効果を高めたい場合、運気を高められる方角を知っておくと良いです。方角に関しては、子宝運だと北、金運だと北東、美容面での運気を高めたいなら南が良いでしょう。風水効果を高めるために、葉っぱにほこりがたまらないようにこまめに綺麗にしてあげてください。
また、トックリランの風水効果を高めたい場合、置き場所にも注意しなければいけません。トックリランの置き場所としておすすめなのは、玄関・書斎・寝室です。どの場所に置くのかによって、期待できる風水効果も変わります。
どのような気を高めるにしても、悪い気が入ってきていてはなかなか運気があがらないものです。そこで、最初におすすめしたいのが、すべての運気を高めるために役立つ厄除けや魔除けの風水効果を得られる玄関に置くという方法です。書斎に置くと、リラックス効果が高まります。なかなか仕事がはかどらない、良いアイディアが浮かばないというときは、書斎にトックリランを置いてみてはいかがでしょうか。そして、子宝運を高めたいなら、寝室がおすすめです。
トックリランの種類
トックリランには、さまざまな種類があります。それぞれ特徴があるので、より自分好みのトックリランを選ぶようにすると良いでしょう。ここでは、定番となっていて国内でよく見かけるものから、見かけないレアなものまで色々ご紹介します。
ノリナ・レクルバータ
トックリランの中でも特に代表的な品種となっています。和名でトックリランと呼ばれていて、トックリの形そのものをイメージできる品種なので、可愛らしい雰囲気を楽しみたい、癒されたいという人はノリナ・レクルバータを選んでみてください。日光を好むので春から秋は日光にあててあげるようにしてください。直射日光はあてず、窓際で陽ざしがあたるような場所に置くのがおすすめです。
ノリナ・グアテマレンシス
ノリナ・レクルバータと見た目があまり変わらないので、間違えてしまう人もいるかもしれません。葉っぱが長くポニーテールヘアのように見える品種です。元気に成長するので、大き目の鉢で育てられることが多いです。中鉢から大鉢で育てるので、置き場所が確保できる人におすすめです。
ノリナ・ストリクタ
ノリナ・ストリクタは、流通している量はやや少ないため、路面店で見かけることがほぼない品種になります。しかし、通販サイトなどでは販売されていることもあり、購入できるでしょう。葉っぱはあまり長くありません。上にまっすぐと伸びていく葉っぱなので、葉っぱが垂れてポニーテールに見えるという姿も見られない品種です。しかしレアな品種なので、ファンも多いです。根元がふっくらとしている点は共通しています。シャープな雰囲気と柔らかい雰囲気、どちらも楽しめます。
ノリナ・ロンギフォリア
ノリナ・ロンギフォリアもレアな品種です。野生の場合は、数メートルまで成長することもあるという品種で、見ごたえがあります。鉢植えで育てれば成長を抑えて鑑賞を楽しむこともできるので、室内でも育てることは可能です。葉っぱの先は細長く、カールする場合もありますし、しない場合もあります。
ノリナ・レクルバータ
トックリランの中でも特に代表的な品種となっています。和名でトックリランと呼ばれていて、トックリの形そのものをイメージできる品種なので、可愛らしい雰囲気を楽しみたい、癒されたいという人はノリナ・レクルバータを選んでみてください。日光を好むので春から秋は日光にあててあげるようにしてください。直射日光はあてず、窓際で陽ざしがあたるような場所に置くのがおすすめです。
ノリナ・マタペンシス
日本ではほとんど流通していないという品種になります。葉っぱは細長く、銀色がかっていて光の当たり方で色の見え方が変わります。成長すると白い花を咲かせることもあるので、花を楽しみたい人は、ノリナ・マタベンシスを探してみても良いかもしれません。ゆっくり成長するので、長く楽しめます。成長すると柔らかい雰囲気に変化していきます。
ノリナ・ネルソニー
マイナス12℃という環境でも育つ観葉植物で、細長い葉っぱが放射線状に広がります。力強さを感じられる観葉植物です。葉っぱの色は緑色で、青みを帯びているので青々としています。
ノリナ・グラキリス
日本ではあまり流通していない品種です。上向きに葉っぱが伸びていきます。そして成長すると葉っぱがどんどん青々してくるのも特徴です。見ごたえがある姿になるまで20年くらいかかるとされているので、長く楽しめる観葉植物ではあるものの、高価ですし日本で購入することがほぼできないので、見かけることもないでしょう。
ノリナ・ヒベルニカ
ラ・シベリカとも呼ばれている品種で、氷点下15℃でも成長することができる植物です。メキシコ北東部に野生している品種になります。
ノリナ・ミクロカルパ
ひものような細い緑の葉っぱが特徴的なノリナ・ミクロカルバは、庭園で育てられていることが多い植物です。特に海外では庭園で多く取り入れられています。鉢植えでも楽しめる品種で、暑さや寒さにも強いです。
トックリランの育て方
トックリランを大きく成長させたい、綺麗な状態に育てていきたいという場合、育て方を間違えないようにしなければいけません。トックリランは、初心者でも育てやすい観葉植物ですが、育てる際の注意点がないわけではないので、注意点を把握して育てる必要があるのです。ここでは、トックリランの育て方のポイントをまとめておきます。
置き場所
トックリランは、日があたる場所を好みます。そのため、日向に置くのが良いでしょう。外でも育てることができます。しかし、外に置く場所がない場合は、屋内でも育てることはできます。
暗い場所だと幹が曲がってしまう可能性があるので、レース越しに光が当たる場所など、日当たりの良い明るい場所に置くようにしましょう。大きな窓がある家なら、窓の近くに置くと育てやすいです。また、同じ場所に日があたるのはあまり良くないので、適度に向きを変えてあげることも重要です。トックリランに均等に日があたるように鉢を動かしましょう。なお、冬は寒すぎると葉っぱが傷んでしまうので、室内で育てるのがおすすめです。
水やり
トックリランの水やり頻度は、季節によって変わります。乾燥には強い植物なので、水を多く与えないように注意しなければいけません。幹の株元が膨らんでいて、ここに水がたくわえられています。土が完全に乾いていると感じたときに水をあげるようにしましょう。冬は、トックリランはあまり成長しないので、水をたくさん上げる必要はありません。しかし、暖房で室内が乾燥してしまうと、葉っぱが傷む原因になるので、霧吹きで水を与えるようにしましょう。冬に水をあげすぎてしまうと根腐れしやすくなるので注意が必要です。
用土・肥料
トックリランは、肥料を与えなくても育つといわれています。しかし、生育期となっている時期は肥料をあげることで、より元気に育つため肥料をあげるのは無意味ではありません。生育期は5月から10月なので、この時期に合わせて肥料を与えると良いでしょう。タイミングは生育期に入る少し前の4月くらいから肥料を与えるのがベストです。
肥料の種類は液体肥料が良いでしょう。肥料の与えすぎは良くないため、適量を与えてください。トックリランには、水はけの良い土が最適です。自分で土を作るとなると、ブレンドしなければいけないので初心者にはハードルが高めです。そこで利用したいのが、園芸店で販売されている観葉植物用の土になります。こちらは、そのまま使うのではなく、パーライトを1割ほど混ぜてください。
植え付け
トックリランを植え付けしたい場合のベストな時期は、5月から9月です。庭に植え替えたいという人もいるかもしれませんが、トックリランは成長すると1mを超えることもあるため、庭への植え付けは十分なスペースがない限りおすすめできません。鉢植えに植え付けしましょう。植え付けの時は、苗よりもひとまわり大きなサイズの鉢を使います。苗の根のまわりの土を1/3くらい落としてから新しい鉢に植え付けしましょう。
植え替え
トックリランを植え替えする場合は、5月から7月ぐらいがちょうど良い時期です。鉢の底から根っこが出てきている場合は、鉢がいっぱいになっている状態なので植え替えしたほうが良いです。鉢から出して株のまわりの土を軽く落としてから、ひとまわり大きなサイズの鉢に植え替えします。植え替えは、2年に1回行うのが目安です。
剪定
トックリランは、葉っぱがやや枯れやすいです。先端は特に枯れてしまうことがあるので、こまめに剪定しなければいけません。枯れた部分の端から剪定しましょう。葉の剪定では、引きちぎってしまうことがないように注意が必要です。葉っぱだけでなく、トックリランの剪定が必要な場合があります。それは、わき芽が出ている場合です。わき芽は、基部のところから時々出ることがあります。これを見つけたら、ある程度伸ばすか、早めに切るかは好みになります。ある程度伸ばして切れば挿し木に使えます。早めに切ると、傷口は小さく済みます。
増やし方
トックリランを増やしたい場合、種まきで増やす方法と、挿し木があります。種まきに関しては、トックリランの種はあまり市販されていないので、挿し木が一般的でしょう。挿し木は、5月から8月に行うのがおすすめです。基部のトックリの上部にある茎を葉っぱを茂らせたいところまで残して丁寧に切り、挿し木に切った部分を挿し穂にして使用します。根が出てくるまでの期間は2ヶ月くらいなので、根が出たら鉢に植え替えしましょう。種が購入できた場合は、種をまいて育てるのもおすすめです。その場合は、5月から9月に種まきしましょう。
冬越し・夏越し
夏の暑さには強いので、夏の管理は難しくありません。ただし、室内では冷房があたることで、葉っぱが乾燥しやすくなることもあります。また、湿気が多いと水をあげてもなかなか土が乾かないということもあるでしょう。この点は注意が必要です。冬越しに関しては、室内の明るい場所に置いてあげましょう。外に出している場合も、冬だけは室内に入れます。水は与えなくても特に問題なく、乾燥させていれば、蓄えられている根元から水が出ていきます。ただし霜にあたると枯れるため、極端に寒い地域では注意しなければいけません。
トックリランによくある病害虫
トックリランが枯れてしまう原因として、病害虫が挙げられます。病害虫は、こまめにお手入れしていれば発生を防ぐことはできますが、それでも発生してしまう確率はゼロにはできません。もし発生してしまったら、どのように対処するのかまでまとめておきます。
ハダニ
ハダニは、多くの観葉植物で起こりやすい病害虫です。発生を防ぐためには、葉水が効果的なので、葉っぱの裏と表には霧吹きで水をかけてあげるようにしましょう。ハダニが発生してしまったという場合は、駆除剤を使用して駆除します。スプレータイプの薬は、気になるところだけに吹きかけることができるので使いやすいです。
炭そ病
枯れてしまう原因として炭そ病もあります。これは、防除することができるので、あらかじめ防除剤などを使用しておきましょう。
根腐病
根腐病は、土の水はけが悪いと起こりやすくなってしまいます。水の上げ過ぎには注意しなければいけません。土が乾いてから水をあげましょう。土の表面だけでなく、中まで乾いているのか確認する必要があります。
トックリランは種類が豊富
ご紹介したトックリランは、一部です。まだまだトックリランにはさまざまな種類があるので、色々調べてみると、より自分が好きなトックリランを見つけることができるかもしれません。SNSではトックリランの種類がたくさん紹介されています。SNSでも検索して、さまざまなトックリランを見比べてみてください。
記事のまとめ
今回は、トックリランについてご紹介しました。トックリランは種類が豊富で、見ているだけで癒し効果がある素敵な観葉植物です。たくさんの種類がありますが、より自分が気に入ったものを選ぶと良いでしょう。トックリランは、比較的育てやすい観葉植物なので、ギフトにも最適です。トックリランの購入を検討している方は、ぜひフラワーギフトラボをチェックしてみてください。