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メランポジウムの花言葉は?名前や花言葉の由来から詳しく解説

黄色のビビッドカラーが魅力的なメランポジウムは、夏に咲く人気の花の1つです。そんなメランポジウムの花言葉を知りたいという方のために、メランポジウムを贈るときに気になる花言葉や花言葉の由来を詳しく解説します。

メランポジウムの贈り方や育て方も解説していくので、誰かにプレゼントとして贈りたい方も、自分用に購入したい方も、ぜひ参考にしてみてください。

メランポジウムの花言葉

メランポジウムの花言葉は、「元気」、「小さな親切」、「あなたはかわいい」です。メランポジウムの黄色い花のように元気で前向きな印象ですね。そんな明るいイメージのメランポジウムの花言葉には、どのような由来があるのかも見ていきましょう。

花言葉の由来

メランポジウムは次々に花を咲かせ、夏の花壇をにぎやかにしてくれる花ですが、咲き終わった花を摘み取らなくても良いという嬉しい一面があります。

咲き終わった花を摘み取らなくても、新しい花が咲いて古い花が自然と目立たなくなっていくという「セルフクリーニング」の性質があるため、育てやすく手間がかからないということから「小さな親切」という花言葉がつけられています。

また、花が約2cmと小さくかわいらしい見た目から「あなたはかわいい」という花言葉がつけられました。そして、暑い夏の中でも次々と花を咲かせる姿から「元気」という花言葉もついています。

メランポジウムの基本情報

科名 キク科
属名 メランポジウム属
学名 Melanpodium
原産地 メキシコ
分布 本州関東地方以南
開花期 5~10月
花径 2〜3cm
草丈 20~30cm
耐寒性 非耐寒性

 

メランポジウムは、種から育つ1年草です。原産地は主にメキシコで、日本の高温多湿に強く、屋外の花壇でよく育ちます。

また、花の時期が春〜秋と長いのも特徴の1つです。耐寒性はないので冬には枯れてしまいますが、こぼれ種で翌春も花を咲かせてくれます。

メランポジウムの名前の由来

メランポジウムの学名であるMelanpodiumは、ギリシャ語の「メラン(黒い)」と「ポディウム(足)」を意味する言葉です。これは、メランポジウムの茎が黒く見え、地面に張る根っこがしっかりとしていることに由来しています。

メランポジウムの根は直根なので、黒くて太い根です。丈夫で元気な印象はこの根からも来ているのかもしれませんね。

メランポジウムの特徴

メランポジウムは、夏の暑さに負けずに次々と花を咲かせてくれる、夏の花壇には欠かせない花苗の1つです。春に花壇に植えると夏にかけてどんどん成長し、地域によっては秋になっても咲き続けます。

メランポジウムは1年草なので、種か苗から育てても冬には枯れてしまいますが、こぼれ種で翌年も咲かせてくれる可能性が高いです。

日当たりが大好きなので、家の北側などは避けた方が良いです。南玄関やお庭の花壇など、夏らしく元気な印象にしたいという場合にはとてもおすすめの花苗です。

メランポジウムに似たサンビタリアとの違い

メランポジウムによく似た花に「サンビタリア」があります。サンビタリアは、メランポジウムと同じキク科の1年草または多年草です。花の大きさが同じくらいで、サンビタリアも夏の時期にたくさんの花を咲かせます。

見た目はとても似ていますが、株全体の成長の仕方が異なることが大きな違いの1つです。メランポジウムは上に向かってこんもりと大きくなるのに対して、サンビタリアはマット状に低く横に広がります。

また、サンビタリアは、花の中心が茶色で葉はメランポジウムよりもしっかりしています。

サンビタリアの他にも、マリーゴールドなど夏に咲く元気な花は色々あります。夏に元気を与えてくれる花を使って寄せ植えで組わせてみても良いかもしれませんね。

メランポジウムの種類

メランポジウムには、「ミリオン・ゴールド」「ゴールデン・グローブ」「ミリオン・レモン」「パラダイス」などの種類があります。どれも黄色の花ですが、色味の濃い品種や大きくなりすぎない矮性種などがあります。

株全体がコンパクトにおさまる「ミリオン・ゴールド」は、株全体に花が付くので寄せ植えなどコンパクトだけれど目を惹きたいというときにおすすめです。メランポジウムは、花壇に植えるとこんもりと大きくなりがちですが、「ゴールデン・グローブ」は矮性種なので大きくなりすぎず他の花も引き立たせてくれます。

他にも、「ミリオン・レモン」は他のメランポジウムより薄い黄色で、やさしい印象を与えてくれます。「パラダイス」は、葉が大きめで緑が濃く、より存在感を出して元気な印象を出したいときにおすすめです。

メランポジウムを贈るなら

「元気」「小さな親切」「あなたはかわいい」といった良い印象の花言葉を持つメランポジウムですが、大切な人へ贈りたいときにはどんな贈り方があるのかを紹介します。夏の暑い時期でも、いつも元気で居てほしい人へ。花が好きな人へ、大好きな子供やお孫さんへなど、贈る相手に気持ちが伝わると良いですね。

花束

メランポジウムは、鉢花や苗物としての流通が多いです。茎が短いので切花として花屋に並ぶことはほとんどありませんが、庭やプランターで育てた花を摘み取って花束にすることはできます。

メランポジウムを花束で贈りたい場合には、茎がしっかりとしたものを選びましょう。花がたくさん付いているメランポジウムは、メランポジウムだけの花束でも見栄えが良いです。色が濃く、少し大きめの緑の葉を添えると黄色の花がより際立ちます。カスミソウなど白い小花を添えると「かわいらしい」花束になります。

アレンジメント

複数の花を組み合わせて作るアレンジメントにも、メランポジウムの花を入れると主役になってくれたり、メインの花を引き立たせてくれたりする効果があります。花束と同じように、切花用のメランポジウムは花屋さんでは見かけることは少ないです。

アレンジメントはオアシス(スポンジ)へ花を挿していくので、茎がしっかりとした花を選びましょう。アレンジメントをより長持ちさせるためには、花が終わったものを取り除いておくと良いです。

寄せ植え

メランポジウムは、夏の寄せ植えにぴったりの花苗です。花言葉の意味を重要視して相手に贈りたい場合はメランポジウムのみでも良いですが、他の花と組み合わせる「寄せ植え」は色々な草花を楽しめるので贈り物としても喜ばれます。

メランポジウムの黄色の花に合わせる際は、同系色の「クリーム色系」「白色系」が似合います。にぎやかに演出するなら反対色の「紫系」もおすすめです。

また、上に向かってこんもりと花が咲くので、下草として下に垂れる葉を添えてバランスを整えると良いです。

ボックスフラワー 

ボックスフラワーは、箱の中に花が敷き詰められた、かわいらしく高級感も演出できる贈り物です。アレンジメントと比べると比較的作りやすいです。箱の中に花を入れていくので、アレンジメントよりも茎が短くても大丈夫です。メランポジウムのボックスフラワーを作るときには、なるべくしっかりとした茎のものを選びましょう。

グリーンの葉っぱと組み合わせたり色々な花を組み合わせたり、オリジナルのボックスフラワーを作って贈るのも楽しそうですね。

メランポジウムの育て方

メランポジウムは夏の暑さに強く、花がらつみも不要なので、初心者でも育てやすいです。置き場所や水やりのコツ、剪定などを知ってよりたくさんの花を楽しみましょう。

メランポジウムは家で増やせる楽しみもあります。メランポジウムの基本的な育て方から増やし方、夏越しや冬越しの方法についても紹介していきます。

置き場所

メランポジウムの花をたくさん咲かせるためには、日当たりが良く風通しが良い場所に置きましょう。室内の場合は明るい窓際が良いですが、夏のクーラーの風が直接当たる場所は避けます。

メランポジウムは暑さと日当たりが大好きなので、外に置く場所があれば屋外で育てるのがおすすめです。日当たりが少ないと花付きが悪くなり、風通しが悪く株が蒸れてしまうと病害虫の発生の原因にもなります。花壇に植えっぱなしにすれば、根がたくさん出るので放任でもよく育ちます。

水やり

花鉢や寄せ植えで育てる場合には、土が乾いたら鉢の底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。メランポジウムは、葉っぱに水がかかり蒸れた状態になると葉っぱが黒くなるなど枯れる原因になります。

蒸れによる病害虫の発生を防ぐためにも、水やりをするときには花や葉の上から直接かけないようにします。鉢と株の間からやさしく水やりをして株が蒸れるのを防ぎましょう。

種から育てる場合には、発芽適温の20〜25℃の時期に行い、発芽するまでは水やりを欠かさないようにしてください。

用土・肥料

メランポジウムは、排水性が良い土を好みます。寄せ植えにする場合には、花専用の培養土がおすすめです。鉢底には鉢底石を入れるなどして排水性を良くします。また、花壇などの植え付け場所には腐葉土とピートモスを加えて水持ちと水はけを良くしておきましょう。

肥料は、植え付けのときに「元肥」を与えます。メランポジウムは肥料がなくても元気に育ちますが、花が少なくなってきたり葉の色が薄くなったり、元気がないときには「液体肥料」を与えると良いです。液体肥料は即効性があるので、夏場の元気回復に有効です。

植え付け

メランポジウムをポット苗から植え付けるときに、ポットの中に根が詰まっていることがあります。真っ白に根が張っている場合には、軽くほぐしてから植え付けます。ただし、暑い時期に植え付ける場合には、根を痛めないように注意してください。

メランポジウムは葉が蒸れると、葉が黒くなったり病害虫の原因になります。植え付け時に枯れている葉や花が終わったものがあれば取り除いておきましょう。土にしっかりと植え付けたら水をたっぷりあげます。

植え替え

メランポジウムは1年草なので、花を植え付けた後はなるべく移植せずに秋まで咲かせ続けたほうが良いです。冬に枯れたら翌年は同じ株からは咲かないので植え替えは不要です。

メランポジウムを植え替える機会は少ないですが、「今の場所から移動させたい」「寄せ植えのバランスが悪くなったから作り直したい」などの際に、植え替えが発生することもあるかもしれません。

夏の植え替えは根が傷みやすいので、やさしく扱うようにしましょう。植え替えのときに根を切除した場合には水あげが悪くなりしおれる原因になるので、根を切った分、枝や葉も剪定して枯れるのを防ぎましょう。

剪定

メランポジウムは、放任でもよく育ちますが大きくなりすぎることもあります。また、風通しが悪かったり、枝や葉がわさわさと多くなると蒸れる原因になります。密になって葉が蒸れてしまったら、剪定をして株をスッキリさせてあげましょう。

特に、梅雨時期には蒸れやすくなります。春の植え付け〜梅雨時期までにたくさん咲いたメランポジウムは、「切戻し」すると梅雨明けから夏にかけてまたたくさんの花を咲かせてくれます。

メランポジウムは苗の状態だと直径9cmくらいと小さく、そのかわいい見た目からつい感覚を狭くして植えてしまいがちです。寄せ植えのときにはある程度詰めて植えることになりますが、花壇に植えるときには大きくなるのを想定して植えると剪定もラクになりますよ。

増やし方

メランポジウムは、1年で枯れてしまう1年草です。メランポジウムを増やしたい場合には「種」を採種する必要があります。

秋が過ぎて花が終わったら種取りをしましょう。花が2〜3cmと小さめのメランポジウムの種の大きさは5mmよりも小さいくらいです。採種した種は日光や湿潤な場所を避けて保存します。発芽適温の20℃くらいになったら種まきをします。

メランポジウムは「こぼれ種」から芽が出ることもありますが、よりたくさんの株を増やしたい方は種取りにも挑戦してみてください。

冬越し・夏越し

メランポジウムは、種の状態で冬越しをする1年草の花です。種を採種して翌春に種をまくか、こぼれ種の状態でも冬越しが可能です。日本の夏の暑さにも耐えるメランポジウムですが、暑さを越えて秋まで長く花を咲かせるためにも夏になるまでに丈夫な株に育てておくことが大切といえます。

花がたくさん咲くのは夏ですが、最も根が伸びやすいのは春です。植え時期になったら、なるべく早く植え付けをして、夏になるまでに根を張った丈夫な株に育てておきましょう。

メランポジウムを育てる際に注意すべき病害虫

メランポジウムは、比較的育てやすい花ですが病害虫にかかって枯れてしまうことがあります。メランポジウムが気を付けるべき病害虫には、「ハダニ」、「灰色かび病」などがあります。

病害虫の原因の多くが、高温多湿による蒸れが原因によるものです。病害虫が発生しやすい状況を知って、対策していきましょう。

ハダニ

ハダニは、植物の新芽や葉、花を加害する病害虫です。ハダニは小さいので目立たないことが多く、気付いたらたくさん付いていたということもあります。メランポジウムの株に元気がないときは、葉っぱの裏にハダニが付いていないかチェックしてみましょう。ハダニを見つけたら薬剤スプレーなどを散布して増えるのを防ぎます。

灰色かび病

灰色かび病は、色々な草花に発生する病気の1つです。花の初めや、やや古くなった花や傷んだ葉先、茎や土に接している部分から発生します。

メランポジウムの場合は、茎や葉が腐敗して黒っぽくなり白のカビが点々と発生することが多いです。灰色かび病が発生する原因は、水やりや置き場所が悪く、湿気が多い状態になってしまうことです。

水やりをする際には、花や葉っぱの上からではなく株元からやさしくあげましょう。風通しが悪いと湿気がこもりやすいので、置き場所にも注意します。

灰色かび病を見つけたら、周りに広がらないように切り取ります。

メランポジウムが枯れる原因

メランポジウムが枯れる原因には、病害虫の他に「水不足」や「日光不足」が考えられます。水不足になると葉がしおれて元気がなくなり、やがてカラカラになって枯れてしまいます。

また、メランポジウムは夏の日光が大好きです。花を買ったばかりの頃はたくさん花が咲いていた株も、日当たりが不十分だと新しい花が付かず、株の元気も無くなってしまいます。室内に飾っている花鉢なども、晴れた日中は外で日光浴をするなどしてメランポジウムの元気な花を維持させていきましょう。

水不足

排水性の良い土を好むメランポジウムですが、株の水あげも良いため、特に夏場には水不足になって枯れてしまうことがあります。大きく成長した株は根がたっぷり張っているので、よりたくさんの水が必要です。天気が良い日には、朝だけでなく夕方にも土が乾いていないかチェックしてあげましょう。

葉っぱが垂れてしんなりしていたら水切れのサインです。水切れを発見したらたっぷりの水をあげると、ほとんどの場合は半日程度で復活してくれます。

まだ株が小さいけれどしんなりして元気がないときは、「水のやりすぎ」も考えられます。植え付けたばかりで根が張っていない時期には適度な乾燥も必要です。土の湿り具合を見ながら水やりをすると安心です。

日光不足

メランポジウムは日当たりが好きなので、日光不足が原因で枯れてしまうこともあります。1日中当たっている必要はありませんが1日3時間以上の日照が理想です。花付きが悪くなってしまうのも、日光不足の原因が考えられます。肥料を与えて株を元気にしたり、鉢植えや寄せ植えの場合には日中は外に出してあげると良いです。

開花時期の終了

メランポジウムは花の時期が春〜秋と長いのが特徴ですが、地域によって時期が異なります。朝晩の冷え込みが原因で開花時期が終了して枯れる場合もあります。夏が過ぎて枯れてしまったメランポジウムを復活させるのは難しいため、他の花に植え替えてあげましょう。種が付いていればまた翌年花を楽しませてくれます。

メランポジウムの花言葉を知って大切な人に贈ろう

夏の暑さでも元気に育つメランポジウムは贈り物にもぴったりです。「元気」「小さな親切」「あなたはかわいい」といった花言葉もとても魅力的ですよね。

メランポジウムを贈るときにより長く楽しんでもらいたい場合は、「寄せ植え」や「寄せ鉢」もおすすめです。メランポジウムの花言葉を知って大切な友人や家族に夏の花を届けてみませんか。