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お別れの花言葉を持つ花は?友人や恋人に贈るのにピッタリの花を紹介

大切な方との「お別れ」のタイミングは、時として予想外に訪れるものです。しかし、一言にお別れといっても、そこには悲しみや希望、友情など、伝えておきたいさまざまな気持ちがありますよね。

そんなときは、あなたの思いを花言葉にのせて贈ってみてはいかがでしょうか。花言葉の種類はとても多いので、きっとあなたの気持ちを表す花が見つかります。この記事では、「お別れ」という意味の花言葉を持つ花を、友情・愛情・喜び・悲哀のそれぞれでご紹介していきます。

【友情】お別れの意味の花言葉を持つ花

「お別れ」と聞くと、恋人同士の悲恋のような、悲しいものを想像しがちです。ですが、お別れの中には、永遠に続く友情を確かめ合いながら、今少しだけ離れるというシチュエーションもあるでしょう。そんな場面では、友情をテーマにしたお別れの意味の花言葉を持つ花を贈るのがおすすめです。受け取った友人は、その花を育てながらあなたをそばに感じてくれるでしょう。

ネリネ|また会う日を楽しみに

太陽を受けてキラキラと輝く「ネリネ」の花言葉は、「また会う日を楽しみに」です。ネリネの花言葉は、ギリシャ神話の美しい水の妖精ネーレーイスが、水の底で暮らさなくてはならず、自由な生活はできなかったことから由来しており、「忍耐」という花言葉もあわせ持っているほどです。「今は少し離れるけれど、またいつか会える」という友人への信頼の思いが伝わるでしょう。

ミヤコワスレ|しばしの別れ

「ミヤコワスレ(都忘れ)」の花言葉も、「しばしの別れ」なので、少しの間、離れ離れになってしまう友人への贈り物にピッタリです。ミヤコワスレは、小さな菊のようなしとやかな花です。この特徴的な名前は、鎌倉時代、承久の乱のあとに佐渡に流刑となった順徳天皇が、都を忘れようとこの花を見て詠んだ和歌に由来しています。

色はピンク、紫、濃い青など、落ち着いたものが多いです。遠方へ行ってしまう友人などに、離れても変わらない友情の印として贈るのに向いているでしょう。

プリムラ・オブコニカ|青春の美しさ

「プリムラ・オブコニカ」は、花の少ない冬の季節に、赤やピンク、黄色など、艶やかに開花する花です。ようやく到来した夏の季節に咲き終わってしまうという儚さから、「青春の美しさ」や「青春の始まりと悲しみ」などの花言葉を持っています。花壇や鉢植えなどでも育てやすいので、贈り物にピッタリです。学生時代の終わりなどに、一緒に同じ時代を過ごした友人へプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

【愛情】お別れの意味の花言葉を持つ花

「お別れ」の中でも、身を引き裂かれるほど辛いのが、恋人などとの「愛情」をテーマとした別れだと思います。突然、愛や恋が終わるとすぐには割り切れず、心の中にはその方へのたくさんの伝えたい思いが残ると思います。そんなときは、花言葉に想いをのせてお相手に贈りましょう。あなたの強い気持ちに気づいてもらえるかもしれません。

チョコレートコスモス|恋の終わり

「恋の終わり」というストレートな花言葉の意味を持つのが、「チョコレートコスモス」です。ピンクのイメージのあるコスモスですが、こちらは茶や赤など濃い色で、ほのかにチョコレートのような香りも楽しめる珍しい花種です。

ピンクに比べて落ち着いていることから、この名前がついたといわれています。中には黒に近いほどのビターな色みの種類もあるので、ほろ苦い恋の思い出にはピッタリでしょう。

月下美人|儚い恋

「月下美人」というとても美しい名前のこの花は、その名の通り夜にかけてまっ白で華やかな花を咲かせます。香りの良い豪華な花ですが、翌朝にはしぼんでしまうことから、「儚い恋」という花言葉がついています。また、美人という名からも分かるように、その姿は美女をイメージさせるため、「艶やかな美人」という意味もあります。密やかに想いを募らせていた方への贈り物には、ピッタリの花といえるでしょう。

スカビオサ|失恋の痛手

「スカビオサ」は、日本では松虫草という名前で親しまれる、繊細な花びらが印象的な花です。姿はまるで雪の結晶のような印象となっています。紫から、青、水色、白、ピンクと花色も豊富で、プレゼントなどにも好まれます。

しかし、花言葉は「失恋の痛手」と、少し悲しい意味があります。スカビオサには、他にも「恵まれぬ恋」や「喪失」などの意味があり、これは西洋で紫色の花を悲しみの象徴とし、未亡人に贈っていたという習慣が由来です。お相手に伝えたい繊細な恋心にピッタリの花でしょう。

ワスレナグサ|私を忘れないで

「ワスレナグサ(勿忘草)」の花言葉は、その名の通り「私を忘れないで」という意味になります。青や白、ピンクの小ぶりで可憐な花びらが魅力です。

ドイツの伝説で、恋人のために小さな花を取ってあげようと、勢いの強い川へ降りた男性が、そのまま流されてしまい、その際にこの花だけを恋人に投げ、「わたしを忘れないで」と言ったというストーリーに由来します。ワスレナグサには「真実の恋」という花言葉もあり、お別れをしたばかりで、お相手を忘れられない恋心にピッタリといえるでしょう。

シオン|あなたを忘れない

「シオン」は「紫苑」と表記し、その名の通り淡い紫色の花を咲かせる、キクの仲間です。「あなたを忘れない」という誠実な花言葉から、アニメなどのキャラクターの名前としてもよく使われます。

シオンの別名はオニノシコグサです。平安後期に書かれた今昔物語の、父の墓参りを欠かさなかった兄弟に、鬼が予知能力を与え、2人は幸せに暮らしたという話から由来しています。愛情あふれる誠実でひたむきな思いにピッタリの花です。

ハナニラ|悲しい別れ

「ハナニラ」は、和名を「花韮」と表記します。星形の白く小さい可憐な花を咲かせますが、ネギ科の植物で、葉っぱや茎の部分は切るとニラやネギのような香りがするということに由来した名前です。白いハナニラの花言葉は「悲しい別れ」です。ハナニラは虫に強く育てやすい半面、たくましく増え続けてしまうという少し困った一面もあります。そこから、青のハナニラには「恨み」「卑劣」などのネガティブな花言葉もあるので、注意しましょう。

スカビオサ|不幸な愛、私はすべてを失った

「スカビオサ」の花言葉は、「不幸な愛、私はすべてを失った」という、悲しいものです。スカビオサは花の色ごとに花言葉の意味が変わります。未亡人に贈られる花とされていた紫色は「私はすべてを失った」、白は「不幸な愛」、赤は「感じやすい心」、青は「悲しむ花嫁」などとされています。どれも壮絶なドラマが多く、心が引き裂かれんばかりの別れを体験した人には、共感できる花といえるでしょう。

シュウメイギク|薄れゆく愛情

「シュウメイギク(秋明菊)」は、その名の通り9~11月に開花する、秋の始まりを感じさせる花です。白や赤紫の丸い花びらは、とてもかわいらしい印象がありますが、花言葉は「薄れゆく愛情」という少し悲しいものです。この花言葉は、似た植物とされるアネモネに由来します。

ギリシャ神話に登場する2人の女神から、1人を選んだアドニスという若者が、選ばれなかった方の女神に殺されてしまいます。そのときの血から生まれたのがアネモネとされており、その事件で冷えてゆく愛情を意味しているのがシュウメイギクです。少し、怖い話ですが、愛情がもつれて決断した別れを良く表しています。

チューリップ|失われた愛

おなじみの「チューリップ」も、色によっては悲しい別れを意味する花言葉を持っています。明るい印象のチューリップは、全体の花言葉は「博愛」や「思いやり」というピッタリのものです。赤は「愛の芽生え」、オレンジは「照れ屋」、緑色は「美しい目」、紫色は「不滅の愛」と明るい印象ですが、白色は「失われた愛」、黄色は「望みのない恋」、黒色は「私を忘れてください」と、かなり幅があります。白のチューリップには、他にも「新しい愛」という意味もあるので、1つの愛を終わらせて次へ踏み出す節目に向いているでしょう。

【喜び】お別れの意味の花言葉を持つ花

「お別れ」のタイミングは、決して悲しいものばかりではありません。卒業や新たな挑戦の節目では、お別れで寂しいけれど、お相手の未来を願って明るい気持ちでいっぱいになっていると思います。そんな慶事の際には、希望溢れる花言葉をのせた花を贈ると喜ばれるでしょう。では、喜びをテーマとするお別れの花言葉を持つ花を紹介します。

スイートピー|門出

歌でもおなじみの「赤いスイートピー」は、「門出」「さよなら」という花言葉をつけられています。スイートピーの花びらは、ひらひらとしていて蝶のようです。「蝶のように空へ飛び立つ」という意味から、「門出」という花言葉となりました。スイートピーの花は赤、ピンク、白と明るい色が多く、ボリュームが出るので花束などにピッタリです。卒業や引っ越しなど、希望に満ちた明るいお別れとなるタイミングで贈ると喜ばれるでしょう。

アルストロメリア|未来への憧れ

「アルストロメリア」は、名前こそ聞きなれていないかもしれませんが、花束や店舗のアレンジメントなどで、非常によく見かけるエキゾチックな花です。見た目はユリのようですがサイズが少し小さく、斑点が印象的なユリズイセンの仲間です。

色種は豊富ですが、共通した全体の花言葉は「未来への憧れ」や「持続」です。アルストロメリアは非常に花持ちが良いので、長く続く憧れや希望を花言葉にしたとされています。これから羽ばたこうとしている方との、明るいお別れのシーンにピッタリです。

イカリソウ|旅立ち

「イカリソウ」という名前はあまり聞きなじみがないかもしれませんが、これは繊細なラインが特徴の、めずらしい形の上品な花です。日本語では「錨草」と書くことからも分かる通り、花びらが船からおろす錨のような形をしています。船出を連想することから、花言葉は「旅立ち」、なんともロマンチックな由来です。新しいことに挑戦して、冒険を始めようと思っている方に贈ると喜ばれるでしょう。

フッキソウ|良き門出

「フッキソウ」は福貴草と表記し、名前からして慶事にピッタリの花だということが分かります。フッキソウの花は小ぶりですが、とてもさかんに成長する植物で、緑の葉は一年中茂っています。その様子から、繁栄を連想させるおめでたい花とされているのです。花言葉は「良き門出」。他にも「吉事」「祝意」など、お祝いの気持ちを伝えるには最適の花といえるでしょう。

ニチニチソウ|楽しい思い出

「ニチニチソウ」は、ハッキリとした赤、ピンク、白などの丸い花びらが印象的なかわいらしい花です。毎日、次々に花を咲かせることからこの名前がつきました。にぎやかなイメージのこの花の花言葉は、「楽しい思い出」や「友情」です。思い出を振り返るような、少しだけ寂しいイメージは、咲き終わった花びらが地面にたくさん落ちてしまうことに由来しています。卒業などのタイミングに、楽しい思い出をたくさん積み重ねた友人などに差し上げると良いでしょう。

【悲哀】お別れの意味の花言葉を持つ花

花の色や形はとても豊富で、繊細な心の動きを表現するにはピッタリです。そのためか、お別れの意味を持つ花言葉には、やはり悲しい思いをのせたものがとても多いです。ですが、それらの花は、決して暗い印象のものというわけではなく、鮮やかで美しいものばかりです。「お別れがとても悲しい」というあなたの気持ちをさりげなくのせて、贈り物とするには最適でしょう。

マリーゴールド|絶望、悲しみ

マリア様の黄金の花というすてきな名前を持つ「マリーゴールド」。この花の花言葉は明るいものと悲しいものに別れますが、これは神話に由来しています。太陽神アポロンに恋をした水の妖精が、アポロンの恋人を殺してしまいます。それを後悔し続けた水の妖精は体が黄色に変わり、マリーゴールドの花になったとされています。そのため、水の妖精の「絶望」「悲しみ」、そしてアポロンに恋する「可憐な愛情」「変わらぬ愛」と、意味の大きく違う花言葉が生まれたと言われています。

ヒヤシンス|悲哀、悲しみ

複数の花をつける豪華な「ヒヤシンス」。こちらの花言葉は、色によってはお別れのシーンの花となります。ヒヤシンスは「スポーツ」「悲しみをこえた愛」などの意味がありますが、なじみのある紫色のヒヤシンスだけは「悲哀」「悲しみ」などの意味になります。ギリシャ神話に登場する西風の神が、嫉妬から美少年ヒュアキントスを殺してしまいます。その血から生まれたのが、紫色のヒヤシンスです。「ごめんなさい」などの意味もある、悲しい逸話に由来しています。

ヒガンバナ|悲しき思い出、諦め

まるで線香花火のような、独特の花姿が特徴的な「ヒガンバナ」は、「彼岸」という言葉からも、少し悲しいイメージを持つ人も多いと思いますが、実際の花言葉も悲しい印象です。毒性が強く、害獣(モグラなど)よけとして墓地に植えることが多いため、「悲しき思い出」や「諦め」などの花言葉がついたとされています。別名は曼殊沙華(まんじゅしゃげ)といい、仏教用語で天井の花という意味があります。怪しくも悲しい思い出に共感できるでしょう。

キンセンカ|別れの悲しみ

太陽に向かって金のさかずきを向けているような艶やかな「キンセンカ(金盞花)」の花言葉は、「別れの悲しみ」です。キンセンカは、花が少ない12月頃の寒い時期に開花します。キンセンカの花は5重の星形が印象的で、色は淡いピンクや白など花種がとても豊富です。花言葉は花色や形で意味が変わることも多いですが、キンセンカは色が変わっても、すべてに花言葉が共通しているので、お好みの色を選んで贈ることができるでしょう。

アリウム|深い悲しみ

「アリウム」は、太い茎に無数の紫色の小花で球体を作っている花です。アリウムの花姿はとても独特で、葉のないスルッとした緑の茎に、花の玉がポンッとのっている印象があります。その姿が、まるで悲しんで立ちつくす人のようだというイメージから由来し、「深い悲しみ」という花言葉を持っています。

お別れには花を贈ろう

お別れの意味の花言葉を持つ花と一言でいっても、その意味は希望や絶望など、さまざまです。花は形状や色もとても豊富で、繊細な心の動きも花で表現できるでしょう。お別れのシーンには、花に手紙やメッセージを添えて、花だけでは伝えきれない気持ちを伝えるのも良いかもしれません。

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