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ピンクッションの花言葉は?基本情報・種類・色別の花言葉などを紹介

ピンクッションは、丸い花姿が特徴的な可愛らしい花です。この記事では、ピンクッションを贈りたいけど花言葉が良いものか気になる、ピンクッションを育てたいけど自信がないという方のために、ピンクッションの花言葉や育て方について解説していきます。ピンクッションの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

ピンクッションの花言葉

ピンクッションはその名前の通り、裁縫の道具として使われる針山に似た花で、「どこでも成功を」という花言葉を持っています。このポジティブな花言葉の由来は、ピンクッションの雄しべがまっすぐに上を向いていることが由来とされているようです。

その他にも、「艶やかな人」「光栄」「陽気」「降り注ぐ愛」などの花言葉もあります。

湿気に弱いですが、丁寧にお世話すれば1ヶ月ほど花が楽しめますし、生け花やフラワーアレンジにも適しています。さらに、ドライフラワーにすると色あせしにくいので、ドライフラワーにしてプレゼントをするのもおすすめです。

ピンクッションの丸くて可愛い花は、色も鮮やかなので、花束に加えると素敵ですね。

ピンクッションの色別の花言葉

ピンクッションは色別に花言葉が異なるため、プレゼントとして贈る場合にはピンクッションの色にも注目しましょう。例えば、赤色のピンクッションは「降り注ぐ愛」、オレンジ色や黄色は「陽気」という花言葉があります。

ピンクッションの基本情報

英名 ピンクッション
学名 Leucospermum cordifolium
別名 レウコスペルマム
科・属名 ヤマモガシ科レウコスペルマム属
分類 非耐寒性常緑低木
原産地 南アフリカ
開花時期 3月~4月
誕生花 1月7日、1月12日、1月21日、8月15日、10月21日、10月29日、12月13日

 

針山のようにまち針でいっぱいになっている姿から、ピンクッションという名前がつけられました。ピンクッション(Pincushions)は英語の名前で、日本語でもそのまま呼ばれています。

レウコスペルマムという属名は、ヤマモガシ科の植物につけられています。この属名は「白い種子」という意味のギリシア語が由来です。

ピンクッションの特徴

ピンクッションは南アフリカを原産地とするネイティブフラワーとして知られている、レウコスペルマム属の花です。色鮮やかで長持ちしやすく色あせしにくいので、花束やアレンジにも適しています。

他にも、ピンクッションは切り花としても長く楽しめる花です。約2週間は鮮やかな色を保ちます。ほとんどが海外からの輸入品で、年間を通して市場に出ていますが、特に夏から秋にかけての暑い季節に多く見られます。赤や黄色、オレンジなど明るい花色が特徴です。

【レッド系】ピンクッションの種類

ピンクッションにはさまざまな品種があるため、ここからはピンクッションの種類について見ていきましょう。まずは、レッド系の品種について解説していきます。ピンクッションのレッド系の品種では、下記のような品種が挙げられます。

  • サクセション

サクセションは赤い色が基調のピンクッションで、細い葉がエレガントな雰囲気を醸し出している人気の品種です。

  • タンゴ

タンゴは赤いピンクッションの一種です。花色は赤から濃オレンジにかけて鮮やかで、花びらは大きくてしっかりしています。ドライフラワーにすると色あせしにくいので、よくドライフラワーの素材として使われます。

ピンクッションはレッド系の品種が豊富で、他にも下記のような品種があります。

  • アヨバレッド
  • サクソスム
  • リゴレット

レッド系のピンクッションをお探しの方は、これらの品種を検討してみてください。

【オレンジ系】ピンクッションの種類

ピンクッションのオレンジ系のカラーを購入したいという方のために、次はオレンジ系のピンクッションの品種について解説していきます。

  • スカーレッドリボン

赤に近いオレンジ色をした品種で、大きめのサイズが特徴的です。ドライフラワーにしてスワッグにしたり花束にしたりなど、さまざまな場面で活躍します。

ピンクッションのオレンジ系の品種としては、他にも下記のような種類が挙げられます。

  • アップルコーズ
  • コルディフォリウム
  • サクセッション
  • ナオミ

オレンジ系のピンクッションを購入したい方は、これらの品種を探してみると良いでしょう。

【イエロー系】ピンクッションの種類

最後に、イエロー系のピンクッションの品種について解説していきます。イエロー系は、緑に近い黄色のものやオレンジに近い黄色のものなど、同じ「イエロー」でも色の幅がとても広いです。贈る相手や自分の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

  • カーニバルイエロー

カーニバルイエローは、淡い黄色の花を咲かせるピンクッションの園芸品種です。カーニバルシリーズというグループに属しており、同じグループには赤色のカーニバルレッドや濃い黄色のカーニバルコッパーがあります。カーニバルシリーズは小型の品種なので、スペースが限られた庭でも楽しめます。

他にも、イエロー系のピンクッションの品種には下記のような種類があります。

  • ゴールディー
  • スーパーゴールド
  • ムーンライト
  • エレナ
  • ジュレナ

イエロー系のピンクッションの購入を探している方は、これらの品種の中から選んでみましょう。もちろん、これ以外にもさまざまな品種があるので、ぜひ好みのものを探してみてください。

ピンクッションを贈るなら?

ここまで、ピンクッションの花言葉や特徴、品種などを解説しました。ここからは、ピンクッションをプレゼントとして贈りたいという方のために、おすすめのピンクッションの贈り方を解説していきます。

花束

ピンクッションは切り花でも長持ちするため、花束として贈るのがおすすめです。プレゼントとして贈る相手にできるだけ長く楽しんでもらいたいという方は、ピンクッションを入れた花束を検討してみてください。

特徴的な花姿をしているピンクッションを贈れば、印象にも残りやすく、花を見るだけでプレゼントをもらったときの思い出や感情がすぐに思い起こされるでしょう。思い出を大切にしたいという方も、ぜひピンクッションの花束を贈ってみてください。

アレンジメント

ピンクッションはアレンジメントにもおすすめです。ワイルドな花の印象を与えるピンクッションには、エレガントな花や繊細な花ではなく、インパクトやダイナミックさがあるタイプが向いています。

例えば、向日葵やグロリオサやアンスリウムなどはいかがでしょうか。これらの花を組み合わせると、夏らしくオリエンタルでリゾート感のあるフラワーアレンジメントになります。

ドライフラワー

ピンクッションは生花として魅力的な花ですが、ドライフラワーとしても人気があります。ドライフラワーにしやすく失敗しにくい花なので、自分で作るのも難しくありません。

自分でドライフラワーにする場合は、輪ゴムで止めてフックなどに逆さ吊りにするハンギング法と、少ない水を入れた花瓶に生けて少しずつ水分を抜いていくドライインウォーター法があります。自分でドライフラワーにしたものを贈りたいという方は、これらの方法を検討してみてください。

ピンクッションの切り花を長持ちさせる方法

ピンクッションの花束を貰った、ピンクッションの切り花を購入したという場合に、できるだけ長持ちさせたいと思う方は多いでしょう。ピンクッションは長持ちする花として知られています。手に取ると分かるように、花も茎もしっかりしていて、しおれやすい部分がほとんどありません。高温にも強く、夏場でも元気に咲き続けます。ここでは、そんなピンクッションの切り花をさらに長持ちさせる方法について解説していきます。

水に浸かりそうな部分の葉を取り除く

ピンクッションの茎にはたくさんの小さな葉が密生しています。この葉は黒ずみやすく、葉の数が多いと蒸散作用で空気中に水分を放出します。ですから、花を生ける前にはこの葉を摘み取る必要があります。さらに、水につかった葉はバクテリアの増殖を促すので、花瓶に入れる前には水につかりそうな葉も摘み取りましょう。

茎に切り込みを入れて水を毎日交換する

ピンクッションは茎が太いので、水分の吸収が悪いです。他の花と同じく、茎の先端を十字に切って、水分の吸収を良くしてください。

切り花を飾るときには、水をこまめに取り替えて、花瓶を食器用洗剤で洗って清潔に保つことが大切です。また、茎の切り口を新しく切る「切り戻し」をすると、水がよく吸収されて切り花が長持ちします。花期が終わると、色があせたり乾燥したりしてきます。

ピンクッションの育て方

次に、ピンクッションを自分で育てたいという方に向けて、ピンクッションの育て方について解説していきます。ピンクッションは南アフリカ原産の花で、オーストラリアでも栽培されています。日本では高温多湿なので、寒さや過湿に弱いこの花を育てるのは簡単ではありません。日本の気候に合わせて栽培するには工夫が必要です。ここでは、置き場所や水やりの方法から解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

置き場所

ピンクッションは日当たりが良く風通しの良い環境を好む植物です。水はけが悪いと育たないため、鉢は床に置くのではなく、高いところに掛けたり棚の上に置いたりするようにしましょう。

日本の雨季や雨が多い時期は、雨から守るために屋根のある場所に移動させると良いです。また、寒さに弱いので、寒い地方では氷点下になる前に室内に入れてください。暖かい地方なら外でも冬越しできますが、最低温度が0度以下になるところでは室内で育てます。温暖な地域に住んでいる人以外は、鉢植えで育てたほうが安心です。

水やり

南アフリカを原産地とするピンクッションは、水はけの良い土で乾燥気味に管理するのが基本ですが、花が咲く時期は水分を多く必要とします。そのため、毎日しっかりと水やりをしましょう。

春と秋は2~3日に1回、土の表面が乾いてから水やりをするのが良いです。冬は1週間に1回程度で問題ありません。また、ピンクッションは乾燥を好む植物なので、梅雨から夏にかけては注意が必要です。湿度が高くなると、根腐れやカビのリスクが高まります。梅雨の間は雨に当たらないようにし、涼しいところで育てましょう。

用土・肥料

ピンクッションは水分をあまり必要としないので、水はけの良い土が最適です。水はけが悪いと、根が腐ってしまう可能性があります。水やりをするときは鉢底石を使って土が流れ出ないようにし、空気を通しやすくしましょう。赤玉土や鹿沼土などを用土に混ぜると、水はけが良くなります。

自分で土を作る場合は、鹿沼土5:ピートモス(酸度未調整)3:パーライト2の配合で作ってみてください。市販品ですませたいなら、ピンクッションと同じく酸性土壌を好むブルーベリー用の培養土がおすすめです。

肥料は基本的には不要です。ピンクッションは乾燥地帯に適応した植物で、リン酸は根にダメージを与える可能性があります。もし肥料を与えるなら、リン酸が入っていないものを少量にしてください。

植え付け

ピンクッションは、花が咲いている状態で販売される苗を購入するのが一般的です。春に園芸店やホームセンターなどで販売されています。色鮮やかな花や葉、しっかりとした枝を持つものを選びましょう。湿気に弱く、冬の寒さにも耐えられないので、庭に植えるのはおすすめできません。鉢植えで管理するのが良いでしょう。鉢と株のサイズバランスも重要です。鉢が小さく感じる場合は、花が終わってから鉢を大きくしてください。

植え替え

ピンクッションは花が終わったら鉢替えが必要です。根が鉢にぎゅうぎゅうになったら、一つ大きな鉢に移しましょう。移すときは根にくっついている土をそのままにして、優しく鉢に入れます。土を取りすぎると根が傷んで、枯れてしまうこともあるので、注意してください。移したら古い土は捨てて、新しい土に変えましょう。同じ土を使い続けると水が溜まって、根腐れの原因になります。

剪定

ピンクッションの花がら摘みと花後剪定は、花の美しさを長く保つために必要です。咲き終わった花は早めに切り取り、新しい花を咲かせるチャンスを与えます。元気な株は次から次へと花をつけます。花期がおわったら、翌年の開花に備えて、株を整えるために、土から土から15cmぐらいの高さで剪定しましょう。植え替え直後は根が定着していないので、剪定するときは10日以上待ってから行うのがコツです。

増やし方

ピンクッションは種まきと挿し木のどちらでも増やすことができます。しかし、日本でこれらの方法を試すのは簡単ではありません。挿し木はピンクッションが適応する気候と日本の気候が合わないため、うまくいかない可能性が高いです。ピンクッションの種は日本ではほとんど手に入らないため、種まきも挿し木と同様に困難と言えるでしょう。

夏越し・冬越し

ピンクッションは高温多湿に弱いので、夏の間は涼しくて日陰の場所に置くのがおすすめです。根腐れを防ぐために、水やりは控えめにしましょう。大抵は水やりが多すぎたり、湿気がこもっていたりすると、ピンクッションが枯れてしまいます。

また、ピンクッションは熱帯地域が原産の寒さに弱い植物です。冬季は屋内で育てる必要があります。日光を好むので、明るい窓際などに置くと良いでしょう。

ピンクッションを育てる際に注意すべき病害虫

ピンクッションは病気や害虫に強い植物なので、特に注意すべき病害虫はありません。しかし、湿気が多くなると根腐れが起こる危険性が高まります。梅雨や真夏の時期は水やりを控えめにして、根の通気性を良くすることが大切です。

プレゼントには美しいピンクッションを

ピンクッションは、名前通りの特徴的な姿が魅力的な花です。ピンクッションの雄しべがまっすぐに上を向いていることから、「どこでも成功を」という花言葉を持っています。その他にも、「艶やかな人」「光栄」「陽気」「降り注ぐ愛」などの花言葉を持っている花です。

特徴的な花姿をしているピンクッションを他の花と組み合わせるときには、ピンクッションの形に合わせて選ぶと良いです。変わった形の花や色・形が面白い葉物を使うと、ジャングルのような雰囲気を作ることができますし、スタンダードな花と組み合わせるとピンクッションに注目が集まるようなデザインになります。

ピンクッションは切り花の状態でも長持ちするため、プレゼントにもぴったりです。他の花よりも長い期間楽しんでもらえるでしょう。ピンクッションをプレゼントとして贈ることを検討している方は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。フラワーギフトラボでは、さまざまな種類の花を取り扱っております。