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クレマチスの花言葉は怖い?花言葉の由来や贈るのに適した場面を紹介

クレマチスは綺麗な花姿から人気の花ですが、花言葉が怖いという噂もあります。では、本当に怖い意味の花言葉はあるのでしょうか。この記事では、クレマチスの花言葉や基本情報、種類、クレマチスを贈るのに適したシーン、育て方などを詳しく解説していきます。

クレマチスの花言葉

クレマチスの花言葉には、「旅人の喜び」「精神の美」「策略」などがあります。花の色ごとに異なる花言葉を持つ花も多いですが、今のところクレマチスでは色ごとの花言葉はつけられていません。これらの花言葉にはそれぞれ由来があるので、詳しく見ていきましょう。

  • 旅人の喜び

かつてヨーロッパで、旅人が快適に過ごせるように、宿屋の玄関にクレマチスが植えられていたことが由来です。お客様を呼ぶことが多い方などは、玄関先に飾ると良いでしょう。

  • 精神の美

細いツルを伸ばしながら大輪を咲かせるクレマチスは、精神的な強さや美しさを感じさせるため、その姿から「精神の美」という花言葉を付けられたとされています。

  • 策略

クレマチスは、葉や茎から出る液体に毒性があり、触れると皮膚がかぶれることがあります。かつてフランスの物乞いが、わざと皮膚をかぶれさせて同情を誘ったというエピソードから、この花言葉が付けられたとされてます。

クレマチスの怖い花言葉

クレマチスは怖い花言葉があるという噂がありますが、実はあまり怖い花言葉はありません。「策略」という花言葉は少し怖い印象があるかもしれませんが、メッセージカードなどを添えてそういった意味で贈っていないことをアピールしていれば、贈り物として不適切と言うほどではありません。

ただし、クレマチスの中の「テッセン」という種類には、「縛り付ける」「甘い束縛」などの怖い意味があるため、プレゼントとして贈る際には注意してください。

クレマチスの基本情報

クレマチス(学名:Clematis)は、世界中に約300種が分布している、キンポウゲ科に属するつる性植物です。日本にも多くの種類が自生しており、庭木や鉢植えとしても栽培されています。

一般的に、クレマチスは、春から夏にかけて花を咲かせます。花の形や色は、種類によって異なり、星形やカップ状の花弁を持つもの、白やピンク、赤、青紫などの色合いを持つものなどさまざまです。

また、クレマチスは、つるを伸ばして他の植物に巻きつくことで成長します。つるを伸ばすためにはしっかりとした支柱が必要で、支柱に巻きついたクレマチスは独特の美しい姿を見せるのが特徴です。

クレマチスの特徴

クレマチスには以下のような特徴があります。

 

  • 花の種類が豊富

クレマチスは、約300種類以上の種類があり、花の形や色が多彩です。特に大輪の花を咲かせる種類は、園芸用によく栽培されています。

 

  • 優れたつる性

クレマチスはつる性の植物で、しっかりとした支柱やフェンスなどに巻き付いて成長します。樹高は種類によって異なりますが、最大で10メートル以上にもなる種類もあります。

 

  • 適度な手入れが必要

クレマチスは、適度な手入れを行うことで美しい花を咲かせられます。特に茎の切り戻しや、肥料の与え方には注意が必要です。

 

  • 多様な用途

クレマチスは、庭木やツリークライミング、鉢植えなど、多様な用途に利用されます。また、花の形や色が美しいため、花材とされることもあります。

クレマチスの種類

クレマチスには多くの種類があります。ここでは、その中から代表的な種類をいくつか紹介します。クレマチスを人に贈る際には、種類にも注目して選ぶと良いでしょう。

テッセン(鉄線)

クレマチス”テッセン”はクレマチスの原種の1つで、クレマチスの中でも特に有名な種類です。茎が細長く伸びて硬いことから、漢字で鉄線と記載されます。日本・ヨーロッパ・アジアなどに生息しており、日本には室町時代に渡来してきたとされています。見頃は4~10月頃で、6枚の大きな花びらとギザギザした葉が特徴です。

カザグルマ(風車)

クレマチス”カザグルマ”は、花の姿が風車に見えることから付けられており、見た目は「テッセン」と似ています。しかし、カザグルマのほうがテッセンよりも花が大きいのが特徴なので、そういった点から見分けられるでしょう。日本を含むアジア地域に分布しています。大輪系のクレマチスを交配する際に、交配親としてカザグルマが選ばれることが多いです。

クレマチス モンタナ

クレマチス・モンタナは、中国やヒマラヤが原産のキンポウゲ科の多年草です。ツルを長く伸ばし、4月~5月にかけての春に、可憐な花を株船体を覆うほどにたくさん咲かせます。可愛らしい花を咲かせること、香りが強いこと、育てやすい品種であることなどから、クレマチスの中でも人気がある種類です。

クレマチス アーマンディ

クレマチ・ アーマンディは、中国原産のキンポウゲ科センニンソウ属の常緑つる性花木です。生育旺盛で株が大きく茂るのが特徴で、3月ごろから開花します。ツルがよく伸びるため、アーチやフェンスに誘引してオシャレな庭を演出するために使用するケースも少なくありません。香りが強く育てやすいため、ガーデニングを楽しみたい人におすすめです。また、クレマチス・アーマンディを元に改良された品種も多く、まとめて「アーマンディ系」と呼ばれます。

クレマチス ピクシー

クレマチス・ピクシーは、キンポウゲ科のツル性低木の常緑木立性という性質を持つクレマチスです。ニュージーランドなどに自生しており、開花時期は3月〜4月となっております。ツルがあまり伸びず小ぶりで、葉や花も小さいため、鉢植えで育てることも可能です。一方、花付きが良いので広い範囲で育てると一面に開花して綺麗な姿を見せてくれます。狭い範囲で育てたい人にも、広い範囲で育てたい人にも向いている種類と言えるでしょう。

クレマチス ジョセフィーヌ

クレマチス・ジョセフィーヌは、1980年にイギリスの「ジョセフィン ヒル女史」に注目され、1984年に初めて開花したクレマチスとされています。八重咲きの花で、1ヶ月近くかけてゆっくりと開き続けるのが特徴です。大きく華やかな花は見る人を魅了し、気品がありつつも美しい姿を見せてくれます。開花時期は5~10月と幅広く、長い期間楽しませてくれるでしょう。

白雪姫

クレマチス・白雪姫は、その名前の通り真っ白の花弁と花芯が特徴的な大輪のクレマチスです。白く清楚なイメージがあることから人気の花で、結婚式などのお祝いの場にもピッタリと言えるでしょう。花付きが良く開花時期が長いという特徴があり、4月から10月にかけて繰り返し花を付けます。

白万重

クレマチス・白万重(しろまんえ)は八重咲きの花で、白色もしくは薄い緑色の花が特徴的な花です。優しい印象を与えるその色合いは清潔感があり、庭に植えれば柔らかな印象を与えるロマンチックな雰囲気になるでしょう。

開花時期は5〜6月ですが、10月までの間は再開花することもあるため、長期間花が楽しめる花と言えます。

クレマチスを贈るのに適したシーンは?

クレマチスは、美しい花や独特の形状から人気があり、さまざまなシーンで贈り物として選ばれています。ここでは、クレマチスを贈るのに適したシーンを見ていきましょう。

誕生日

クレマチスは、誕生日プレゼントにもピッタリです。特に、誕生日のお祝いには華やかな色合いのクレマチスを選べば、さらに喜ばれるはずです。家族や友人はもちろん、恋人やパートナーへの贈り物にも向いています。メッセージカードやプレゼントと合わせて贈ると喜ばれるでしょう。

母の日

母の日にクレマチスを贈るのも素敵なアイデアです。華やかで優雅な美しさを持つクレマチスは、英国で「ツル性植物の女王」とも呼ばれている高貴な花です。母への感謝や愛情を伝えたいという方は、カーネーションを選ぶのも良いですが、クレマチスも検討してみてはいかがでしょうか。

クレマチスの育て方

クレマチスをプレゼントしたいという方も多いかと思いますが、自分用に購入したい、自分で育てたいという人も多いですよね。ここからは、クレマチスの育て方について解説していきます。

置き場所

クレマチスは日光を好む植物なので、1日の半分以上、最低でも4〜5時間以上は日に当たる場所で育てられる場所が良いです。半日陰でも明るさがあればある程度育ちますが、花付きが悪くなったり徒長しやすくなったりする可能性があるので、注意してください。

また、風通しの良い場所に置くのがおすすめです。風が強すぎるのも良くないので、置き場所はしっかりと検討するようにしましょう。

また、乾燥した環境には弱いため、室内で管理する場合は加湿器などを使用して湿度を保つようにしてください。外で育てる場合には、水やりをしっかりと行うことが大切です。

水やり

クレマチスは乾燥を嫌うため、水やりには注意してください。鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたら鉢底から溢れるくらいにたっぷりと水を与えます。ただし、受け皿に水が溜まったままにしていると、病気を引き起こしたり害虫を引き寄せたりする可能性があるため、注意してください。

夏は乾きやすいため、気温や湿度によっては1日2回水やりが必要になることもあるでしょう。冬は夏ほど頻繁に水やりを行う必要はありませんが、定期的に土の乾き具合を確認しておくと良いです。

庭に植える場合は、根が広がれば基本的に水をあげる必要はありません。しかし、晴れの日が続いている、葉がしおれているという場合は、水をしっかりとあげるようにしましょう。

どちらの場合でも、蕾の状態から開花している状態までは、特に多くの水を必要とする傾向があるため、水切れをしないようにしてください。

用土・肥料

クレマチスは、水はけが良く、水持ち・肥料持ちの良い弱酸性から中性の土を好みます。おすすめの配合は、硬質赤玉土、硬質鹿沼土、完熟腐葉土を4:3:3で混ぜたものです。赤玉土と腐葉土、バーミキュライトを5:3:2で混ぜたものも良いでしょう。市販のクレマチス専用培養土が手に入る方は、購入して使用すると簡単です。庭に植える場合も、同様に水はけの良い土を選ぶのがおすすめです。

また、クレマチスは、ツルを長く伸ばすために多くの肥料を必要とします。生長している期間中は、定期的に肥料を与えるようにしましょう。真夏以外の期間で1~2ヶ月に1回の頻度で緩効性肥料与え、月2~3回の頻度を目安に液体肥料を月2~3回与えると良いです。

植え付け

クレマチスは基本的に、基本的に一年中植え付けが可能とされています。しかし、特に良いとされているのが、休眠中の12月~2月中旬です。寒冷地では、この季節に行うと寒すぎてしまう可能性があるため、必ずしもこの時期に行わなくても良いです。

クレマチスの植え付けをする場合は、日当たりが良く風通しが良い場所を選ぶようにしましょう。アートやフェンスなどのツルが絡みやすいところを用意しておくと安心です。

  • 鉢植え

鉢植えに植え付けをする際は、クレマチスを育てるのに適した土を土に入れ、支柱を指します。苗をポットから抜いたら、植え付けをして苗の周囲に土をかぶせましょう。根元からたくさんの枝を出すためには、根元から2番目の葉が出ている部分までしっかりと土で覆います。最後に、鉢底から溢れるくらいまで水を与えます。

  • 地植え

庭にクレマチスの植え付けをする場合は、幅、高さ共に40cm以上になるくらいに穴を掘って、クレマチスを育てるのに適した土を半分ほど入れていきます。その後は、鉢植えと同じように苗を取り出して、根元から2番目の葉が出ている部分までしっかりと土で覆いましょう。植え付け後は、水をたくさん与えるようにしてください。

植え替え

クレマチスの根が鉢いっぱいになってしまった場合は、植え替えをする必要があります。植え替えの手順は下記の通りです。

現在の鉢よりも1回り大きな鉢を用意して、鉢の底に大粒の軽石を敷いて水はけを良くします。次に、鉢の半分ほどが埋まるくらいに土を入れ、クレマチスを元の鉢から抜いて植え替えをします。根を切らないように、根鉢は丁寧に扱うようにしてみてください。根元から2番目の葉が隠れるくらいまで深く植えて、現在の株の大きさに合わせた支柱を取り付けます。最後に水と緩効性化成肥料を与えましょう。

剪定

クレマチスの剪定方法は、種類によって異なるので注意が必要です。一般的に、クレマチスは剪定によってより美しく育てることができますが、剪定方法を誤ると花が咲かなくなることもあります。

  • 旧枝咲き

旧枝咲きは、花が咲く前の年のツルを残して選定しないと、次の年に花が咲かなくなってしまう種類の花です。そのため、選定の際には古いツルを残すようにしなければいけません。花が咲き終わり、新しい芽が出てきていない4〜5月に行うのが良いでしょう。花の下3〜5cmの位置でツルを切り取ります。

  • 新枝咲き

新枝咲きは、2〜3月、5〜8月が適しているとされています。生え際から10〜15cm上の部分から鶴を切り落とすと、新しいツルが生えてきて、花を咲かせてくるのです。

  • 新旧枝咲き

新旧枝咲きの場合は、前の年に伸びたツルと新しく生えたツルの両方に花を咲かせる種類が多いです。クレマチスが十分に生長したら、春と秋に剪定を行うようにしてください。2〜3月にツルの先端を3〜5cmほど切って揃えて、5〜8月に花が7割ほど咲き終わったら、冬と同様に3〜5cmほど切って剪定します。

増やし方

クレマチスは、「挿し木」によって増やすことが可能です。4月下旬~7月下旬の暖かい時期に行うようにしましょう。

今年伸びたツルの少し硬くなっているところを2節ずつ切り落とします。切り取ったツルの下部の葉を切り落としたら、挿し穂として綺麗な土に挿してください。土は、クレマチスを育てるのに適しているものを用意するのを忘れないようにしましょう。

種類などによって発根時期は異なりますが、大体2ヶ月ほどで発根するとされています。

クレマチスを育てる際に注意すべき病害虫

最後に、クレマチスを育てる際に注意すべき病害虫について解説します。クレマチスを育てる際に気を付けるべき主な病害虫は以下の通りです。

病気

クレマチスによくある病気としては、「うどんこ病」が挙げられます。湿気が多い、風通しが悪い環境で起こりやすい病気で、病気になると葉の表面が白くなっていきます。うどんこ病を避けるためには、風通しの良いところに置くことが大切です。うどんこ病にかかっている葉を見つけた場合はすぐに取り除き、専用の薬剤を使って対処しましょう。

うどんこ病の他には、立枯病、白絹病、葉枯病などが挙げられます。これらの病気にかかると、薬剤処理が必要となります。しかし、病気の予防には、通気性のよい土壌や適切な水やり、肥料の施し方、剪定による適切な形づくりなどが重要です。

害虫

クレマチスのよくある害虫被害としては、「アブラムシ」による被害が挙げられます。クレマチスの新芽にはアブラムシが集まるため、葉の乾燥を防ぐためにしっかりと水やりをする、株元に粒状の殺虫剤を置いておくなどの予防をしておきましょう。アブラムシは葉裏に付くので、定期的に葉裏を調べるようにしましょう。

その他にも、クレマチスの害虫には、アオムシ、ナメクジ、アブラムシ、コガネムシ、ヨトウムシ、ハダニなどが挙げられます。葉が食害されている、葉がすすけているなどの異変があった場合には、害虫被害を疑いましょう。

プレゼントには人気のクレマチスを贈ろう

美しい花を咲かせるクレマチスは、贈り物としても人気があります。「旅人の喜び」「精神の美」などの花言葉があるため、贈り物にも向いているでしょう。しかし、「策略」という花言葉もあるので、気になる方はメッセージカードを添えるなどの工夫をすると良いです。また、クレマチス”テッセン”という種類には、「縛り付ける」「甘い束縛」という花言葉もあるので、贈る際には花の種類にも注目しておくと安心です。

誕生日や母の日のプレゼントに悩んでいる方は、クレマチスを贈ってみてはいかがでしょうか。クレマチスを検討している方は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。