ユリの花言葉は？色・種類ごとの花言葉や贈る際の注意点を解説

「ユリの花をプレゼントしたいけど、不吉な花言葉がないか不安」「花言葉は色ごとに違いがあるのか」といった疑問を持っている人もいるでしょう。華やかなユリはギフトでも人気のある花ですが、色によって花言葉が違うため、花言葉も把握した上でプレゼントするのがおすすめです。

この記事では、ユリの色別の花言葉や種類などをご紹介します。特に花言葉が多い花とされているユリは、共通する花言葉と、色別の花言葉、そして品種だけの花言葉というものが存在しています。花言葉を知ってからプレゼントをすれば、より素敵なギフトになるでしょう。贈り物にユリを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

ユリの花言葉

ユリ全般に共通している花言葉として「無垢」「純潔」があります。ユリは西洋絵画でも描かれている花の1つで、キリスト教と深い関係があると言われています。聖母マリア様を象徴する花は白いユリとされていることから、白いユリはキリスト教のお供えの花としても知られているのです。

このようなキリスト教との関係がユリの花言葉につながっています。また、ユリが持っているおごそかな雰囲気から「威厳」という花言葉もユリ全体に共通するとして知られています。

色ごとのユリの花言葉

ユリには、白色・黄色・オレンジ色・赤色・ピンク色・紫色などのさまざまな色があります。それぞれの色で花言葉に違いがあるので、色別の花言葉も見ておきましょう。色で花言葉が少し変わってきます。

白色 

白色のユリは、ユリ全般の花言葉だけでなく、「無邪気」「自尊心」「高貴」などの花言葉があります。白のユリの花言葉は、キリスト教と関係しているだけでなく、ユリの花が紋章とされていたルイ王家が由来しているとされています。

黄色 

黄色のユリには、明るい花言葉とネガティブな印象を与えてしまう花言葉があります。明るい花言葉は「陽気」です。これは、黄色のユリがとても明るい色をしていて見ている人を明るい気持ちにしてくれるということからつけられたものです。

ネガティブな花言葉は「不安」や「偽り」なので、プレゼントで黄色のユリを贈りたいという場合は、ネガティブな花言葉を連想させないような工夫が必要と言えるでしょう。気持ちを伝えるメッセージカードをつけることで、ネガティブなイメージがなくなります。

オレンジ色 

オレンジ色のユリには「華麗」「愉快」という花言葉があります。黄色のユリと同じように、オレンジのユリもとても明るく綺麗な色をしています。黄色より華やかなので「華麗」という花言葉があります。さらに、見ている人を明るい気持ちにしてくれることから、「愉快」という花言葉もつけられているのです。

人に元気を与えたり、ポジティブな気持ちを届けてくれるのがオレンジ色なので、オレンジのユリはギフトにも最適です。ユリは前向きな花言葉がメインですが、ネガティブな花言葉が「軽率」なので、プレゼントにする際はメッセージカードもつけましょう。

赤色 

赤色のユリは「虚栄心」という花言葉があります。これはキリスト教の逸話の中にユリが赤色になって頭を垂れるというシーンがあることからつけられたとされています。

赤いユリでもユリ全般の花言葉は含まれるので、赤いユリをプレゼントできないというわけではありません。色も鮮やかで綺麗なので、ギフトで利用する際はポジティブなメッセージが届けられるようにメッセージを添えましょう。

ピンク色 

可愛らしいピンク色のユリですが、実は赤色のユリと同じ花言葉です。ネガティブな花言葉になっていますが、見た目はとても可愛いユリなので、プレゼントでは利用したくなりますね。プレゼントする際は、メッセージカードをつけましょう。花言葉を気にされない人もいますから、「虚栄心」という花言葉を意識し過ぎることがないようにしましょう。

紫色 

紫色のユリには、特別な花言葉はないといわれています。しかし、紫は高貴な印象を与える色なので、目上の方へのプレゼントに適していると言えるでしょう。また、高級感もあり上品なので、贈り物に利用するなら紫のユリもおすすめです。

ユリの基本情報

科・属	ユリ科・ユリ属
和名	百合
英名	Lily
学名	Lilium
原産地	北半球
開花期	5月～8月

ユリは、ユリ科ユリ属に属する植物で、5月から8月にかけて開花します。植え時は10月から11月、肥料は3月から4月や6月から7月に与えましょう。ユリの原種は、日本やアジア近郊など北半球を中心に温暖な地域で自生しています。

また、ユリの花は、風が吹いたときに花が綺麗に揺れるので、この見た目から「ユリ」という名前が付いたとされています。ユリの花の漢字は「百合」と書きますが、これは花の鱗片が重なり合っている見た目からつけられたようです。

ユリの種類

ユリはとても種類が多い花とされていて、その数は100種類を超えます。そのうち日本で見られるものは15種類ほどとわずかです。園芸品種を加えるとさらに種類は増え、園芸品種は、花の色や形などが野生種では見られないものも多くなっていて、鑑賞用に最適です。

ここでは、主なユリの種類や日本ではあまり知られていないユリの種類などをまとめてご紹介します。ギフト用だけでなく園芸用として園芸店で購入できるユリもあるので、自分で育ててみたい方は参考にしてみてください。

リーガル・リリー 

テッポウユリ亜属のユリで、原種となっているユリです。初心者でも比較的育てやすいユリで、花が短い筒状です。ラッパのように大きく花が開いて内側は白、外側は桃紫色をしています。

カサブランカ 

カサブランカは、大輪を咲かせるユリとして知られています。とても華やかな姿で甘い香りがします。香りが好きな人におすすめのユリです。聖母マリアにささげられたユリとしても知られているため、高貴な雰囲気はギフトに最適でしょう。カサブランカには「無垢」や「純粋」などの花言葉があります。

テッポウユリ 

日本の固有種となっているユリの1つで、5月から7月にかけて開花します。日本国内では1年を通して切花としても使われているユリです。花びらが白くとても滑らかな雰囲気があるので、花言葉は「甘美」や「純潔」となっています。香りが控えめなユリなので花の香りが苦手な人も育てやすいです。

オニユリ 

オニユリはオレンジ色に黒の斑点がある花で、見た目がとても特徴的です。7月から8月に咲き、花が咲くと花びらが反り返るようになるので、見た目も変化も楽しめます。花言葉はオレンジのユリの花言葉があてはまっており、まさに「愉快」という花言葉がピッタリと言えます。気温の変化にも強いユリです。

ササユリ 

ササユリは、ピンク色が可愛いユリです。花が咲くまでに少し時間がかかるので、栽培するのが難しいとも言われています。花が咲くまでに枯れてしまうこともあるので、その稀少性から「希少」という花言葉になっています。淡く綺麗な花なので、ギフトでもおすすめです。

ヤマユリ 

ヤマユリは、日本固有種です。6月から7月に咲くユリで、ユリの中でも特に大きな花を咲かせるのが特徴です。ユリの女王としても有名で、大きい花は直径20cmを超えます。この見た目からたくさんの花言葉がつけられている花です。

派手な印象がありますが、夏の山地では茂みにかくれるように咲いていることもあるので、その見た目から「飾らない愛」というような花言葉もつけられました。生け花でも使われることが多いです。

カノコユリ 

カノコユリは四国や九州でよく見られるユリで、7月から9月に咲きます。ピンク色や白色の花が咲き、花びらの斑点がピンク色をしています。とても綺麗な花が咲くユリで、食用になることもあります。「上品」といった花言葉があります。生け花で使用されることが多いユリです。

スカシユリ 

日本固有種のユリで6月から8月に花が咲きます。「スカシ」と名付けられているのは、隣の花びらと隙間ができるように咲くからです。背が低いユリなので、切り花として流通することは少なめです。原種を元に作られたものが切り花として店頭に並ぶことはあります。花の中心が透かしになっているので、その見た目から「注目を浴びる」というような花言葉がついています。

クルマユリ 

紅色の斑点が目立つユリで、花びらの先は大きく反り返っています、見た目から「陽気」や「多才な人」という花言葉がついています。

タカサゴユリ 

タカサゴユリは、テッポウユリ亜族に属していて台湾が原産地のユリです。大きなラッパのように開いた花が特徴的です。道端で見かけるユリとして有名です。

アジアティック・ハイブリッド 

園芸品種として有名なユリで、オニユリやヒメユリなどのユリを中心に交配させて作られた品種です。さまざまな花の色や形があり栽培しやすい品種なので、園芸店でも良く売られています。初心者にもおすすめの品種です。

オリエンタルハイブリッド 

オリエンタルハイブリッドは、日本のユリの固有種を元に品種改良されたユリです。こちらも園芸用としてよく知られていて、香りが強めの大きな花が咲きます。ユリの女王とされているカサブランカに近い花です。

日本にはあまり出回らない品種も 

園芸用の品種は、日本ではあまり出回っていないものもあります。例えばアメリカン・ハイブリッドと呼ばれる品種は、北アメリカの原産品種を交配させて作られているものなので、日本ではあまり見かけません。

また、欧州原産の品種をかけあわせて作られたキャンディダム・ハイブリッド、ヨーロッパに自生している品種をかけあわせて作られたマルタゴン・ハイブリッドなども、日本ではあまり見かけることがない品種となっています。このように、日本では見かけない品種も入れると、本当にたくさんの種類があって奥が深い花ということが分かるでしょう。

ユリの風水の意味 

ユリの花は、風水の意味も知っておくと、贈り物をするときの話題作りにもなりますし、運気アップにも役立ちます。ユリの花の風水効果についてもお伝えします。

ユリの花は、金運アップや恋愛運アップに良いと言われています。白いユリは、高さのあるユリを選ぶと金運アップに効果的です。貯蓄運を高めてくれるとされているので、高さのあるユリを飾ってお金を貯めましょう。安定感のある花瓶に飾るのも重要なポイントで、飾る位置は北東の方角がおすすめです。

ピンクのユリは恋愛運アップにおすすめです。玄関や寝室にピンクのユリを飾ってみてください。こまめに水を入れ替えてお手入れするようにしましょう。枯れてしまうと風水の効果はなくなってしまいます。

ユリを贈るのにピッタリのシーン

ユリはどのようなシーンで贈られることが多い花なのでしょうか。ギフトに人気の花ですが、主に結婚式や誕生日、開店祝い、新築祝いなどで贈られることが多いです。

結婚式 

結婚式の花としてユリの中でもカサブランカが選ばれています。カサブランカは結婚式の装飾花やブーケでも使われていて人気です。これはカサブランカがとても大きな花を咲かせることと良い香りを放つことから、華やかなウェディングシーンにぴったりということで使われています。

また、真っ白なカサブランカは、花嫁さんの純白のウェディングドレスとも相性抜群です。カサブランカは「雄大な愛」という花言葉もありますので、結婚式のお祝いに贈りたい花です。

誕生日 

誕生日や記念日などに贈るユリとして人気なのが、カロリーナと呼ばれているユリです。このユリは、花持ちがとても良いことから、贈り物でも選ばれています。また見ごたえも抜群で、長く綺麗な花を楽しめます。ユリの中でも八重咲きと呼ばれる珍しい品種で、美しい姿をしています。色は白よりも少しクリーム色をしたような感じで、優しい色も美しいです。

開店祝い 

開店祝いで贈るユリとして人気があるのは、ソルボンヌと呼ばれるユリです。開店祝いといえば、胡蝶蘭や観葉植物も人気があり定番ですが、他の方と被ってしまう可能性も高いです。そこでおすすめなのがユリです。

ユリを使用したスタンド花やアレンジ花にすることで、胡蝶蘭や観葉植物と被ってしまうリスクも減ります。お店の運気をあげてくれるピンク色のユリを贈りましょう。ピンクにはお金を育てる力もあると言われているので、ソルボンヌのユリが選ばれています。美しい花を長く楽しめて香りも良いです。

新築祝い 

新築祝いでも華やかなユリは喜ばれます。玄関に飾ることで明るい雰囲気にしてくれること間違いなしです。ユリを使用したアレンジメントをプレゼントしてみてください。新築祝いに贈るためにアレンジメントされたユリを販売している花屋さんもあります。 

ユリをプレゼントする際の注意点

ユリをプレゼントで贈る場合、注意点についても知っておく必要があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

ネガティブな花言葉を持つユリもある 

ユリの花には、先ほどもご紹介した通り、色によりネガティブな花言葉があるものもあります。ピンクや赤、オレンジ、黄色など、見た目がとても美しいのでプレゼントで選ぶことが多い色ですが、花言葉はネガティブな意味もありました。

プレゼントで利用するなら、メッセージカードを添えて、花のネガティブなイメージが伝わりにくいようにすることが大事です。

猫を飼っている人には気をつける 

猫を飼う家庭は多いので、花をプレゼントする際は、猫を飼っているご家庭なのかどうかということは確認しておくほうが良いです。ユリは猫にとって危険な花として知られているので、ユリ科の植物全般は猫に近づけないほうが安心です。

なぜなら、ユリ中毒を起こしてしまう可能性があるからです。ユリの花、花粉、花弁、葉っぱ、茎、根っこなど、どの部分も猫にとって危険とされています。もし人間がユリを触った手で猫に触れたら、それだけでもユリ中毒を起こしてしまう可能性もあるのです。

どの程度で致死量となるのかまでは明らかになっていませんが、もし食べてしまった場合は、少量でも中毒になると言われています。

危険なことには違いないので、ユリは猫のいる家庭には贈らないようにしましょう。自宅用にユリを買いたいという場合も、猫がいるなら避けるのが安心です。

素敵な花言葉を持つユリは贈り物にもおすすめ 

ユリには「無垢」「純潔」などの花言葉があり、贈り物としても人気がある花です。しかし、ユリの花の色によってはネガティブな花言葉を持っているものもあるので、贈る際には花の色にも注意する、もしくはメッセージカードを添えるなどの工夫をしましょう。

また、ユリにはさまざまな種類があり、種類ごとに特徴も異なります。相手にはどんな花が向いているのか、贈るシーンによってどの花が適切なのかを検討して送ると良いです。贈り物としてユリを検討している方は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。