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結婚式/両親に贈る花はどうやって選ぶ?絶対喜ばれる花を選ぶポイント

両親への花束贈呈は、家族の結びつきや感謝の気持ちを表す儀式です。

結婚式では、ご両親はゲストの方々へのあいさつや接待に大忙しでしょう。

そして大切なわが子が巣立っていく日。

きっと嬉しさと同時にいくらかの寂しさも感じているはずです。

そんなご両親に今までの感謝の気持ちを込めた花束を贈るとき、何をポイントに選べば良いのでしょうか。

ここでは、さまざまな角度から両親に贈る花をセレクトするコツを解説していきます。

結婚式で両親に贈る花を選ぶ方法5つ

披露宴のフィナーレで行われる花束贈呈では、両親に喜んで貰えるような花を選びたいですね。

しかし花の種類はたくさんあるので、どれを選んだら良いのかわからないという方もいるのではないでしょうか。

そんな方のために、ここでは結婚式で両親に贈る花を選ぶ方法を5つ紹介します。

①両親の好きな花をチョイス

一般的には結婚式の最後で行われる両親への花束贈呈。

あなたはどんな花を贈りたいですか?

もし迷ってしまったら、両親の好きな花を選ぶのも一つの方法ではないでしょうか。

日頃お部屋によく飾ってあった花や、ガーデニングで育てている花などもおすすめです。

②季節に合った花束

花の中にはオールシーズン流通している花と、その季節でしか手に入らない花があります。

例えば六月なら紫陽花やクレマチスが美しい季節。

八月であればトロピカルな色合いの向日葵やグラジオラスなどが夏にピッタリです。

花を選ぶ際には、季節感を取り入れるとオリジナル性がアップしますし、センスが良いと思われますよ。

③両親の好きなカラーで選ぶ

もし両親の好きな花がわからないときは、好きな色で選ぶのはいかがでしょうか。

また、あなたが抱いている両親へのイメージカラーでセレクトしても良いですね。

例えばいつも見守ってくれた両親なら優しげなパステル調の花束、明るい両親ならばカラフルな花束などです。

花の種類はたくさんありますが、あなたが迷いながらも一生懸命選んだ花ならば、必ず喜んで貰えるでしょう。

④素敵な花言葉を秘めている花をチョイス

両親に贈る花を「花言葉」で選ぶ方法もあります。

花にはたくさんの種類があり、その形や色調、芳香にも違いがあるのです。

花言葉が国によって異なることがあるのは、歴史や宗教的な背景によるものと考えられています。

また神話や伝説などに紐づいていることもあるのです。

例えば赤いバラの花言葉は「愛情」「美」で、日本と西洋で共通していますが、ミモザは日本では「友情」イタリアでは「感謝」フランスでは「思いやり」という花言葉になっています。

このことから国際結婚の場合は、よく話し合って両親に贈る花を選ぶようにしましょう。

⑤ブライダルのテーマやイメージカラーに合わせる

個性的なブライダルにするためには、テーマを決めることも大切です。

例えば共通の趣味や、テイストやカラーにこだわってみてもいいでしょう。

一例を出すと、披露宴のBGMを二人の想い出の曲にしたり、海が大好きな二人なら小物やブーケにコバルトブルーを取り入れるのも素敵です。

両親に贈る花も、二人のイメージカラーやテーマに合わせればバランスが良くなります。

結婚式/遠方から来る両親に贈る花はどうする?

遠方から駆けつけてくれる両親の場合、花束はどう選べば良いのでしょう。

特に海外で結婚式を挙げる場合、翌日には飛行機に乗って帰らなければいけない両親のことを考えると生花を贈るのはどうなのだろうと悩んでしまいますね。

遠方から参加した場合でも、喜んで貰える花はあるのでしょうか。

①ミニブーケ

遠方の両親に贈る花は、ミニサイズのブーケがおすすめになります。

その理由はコンパクトなものの方が、持ち帰る時に負担にならないからです。

最近では花束贈呈の際に、花ではなく品物を贈る方も増えて来ています。

したがって、思い出に残るような品物と一緒にミニブーケを贈るのがおすすめです。

ミニブーケでも、ラッピングにこだわれば華やかな雰囲気を演出できますよ。

②プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワーは、花を長期保存できるように特殊な加工をしてあります。

これは花が最も美しく咲いている時期に色素を抜き、染料を吸収させることで、生花に近い質感や色合いを維持しているのです。

丈夫なので持ち運びがしやすいため、遠くから来る両親への贈り物に最適ではないでしょうか。またインテリア性が高いところも魅力です。

プリザーブドフラワーのギフトは、花束の他にも、ケース付きのアレンジメントやフォトフレームのセットなどもあります。

③アーティフィシャルフラワー

遠方から来てくれる両親に贈る花として、最後に紹介するのは「アーティフィシャルフラワー」です。

最近では、アーティフィシャルフラワーをブーケに取り入れる花嫁さんも増えて来ています。

こちらは精密に作られている造花で、枯れないところが魅力。

劣化しにくいからこそ、式が終わった後でデザインの変更もできます。

さらに前撮りや披露宴にも使い回しが利きますし、インテリアとしても優秀な存在なのです。

細部までリアルに作られているので、質感も本物とそっくりで見劣りすることはありません。

結婚式/両親に贈る花の予算はどれくらい?

両親への花束贈呈は、結婚式の中では最も深く想い出に残るものになるでしょう。

だからこそ予算はどれくらいにすればいいのか、迷ってしまいますね。

披露宴で両親に贈る花の相場は、ほとんどの場合五千円前後だと言われています。

花束は双方の両親に贈るので、予算は一万円ほどと考えておけば良いでしょう。

もし予算が限られているなら、ボリュームが出るように、花材を工夫すれば華やかさが生まれますよ。

花束にボリュームを出したい時におすすめの花を下記に紹介します。

・紫陽花

紫陽花は一本でも豪華で存在感が抜群です。

旬の時期だと五百円前後で販売されていることもありますが、大体は千円くらいになります。

紫陽花をメインにして、周りにスプレーバラや葉物のグリーンを添えると素敵です。

・アルストロメリア

数本入れるだけでも、メインの花をパッと晴々しい雰囲気にしてくれるのは、アルストロメリアです。

外見的には小さな百合のようで、一本にたくさんの花がついているので、ボリュームを出すのにピッタリ。

カラーも白やオレンジ・ピンクとバリエーション豊かなので、メインの花に合わせて選ぶことができます。

アルストロメリアは一本あたり、二百円~五百円くらいです。

・かすみ草

花束のまとめ役として大活躍するのは、かすみ草です。

かすみ草の魅力は、何と言ってもその可憐な見た目ではないでしょうか。

どんな花とも相性が良く、組み合わせるだけで優しげな印象になります。

この花の一本当たりの値段は、四百円くらいです。

花言葉にも「幸福」「感謝」などを秘めているので、両親に贈る花として最適ですよ。

花束以外/個性派のあなたにおすすめのギフトは?

生花の魅力は、生き生きとした美しさや香り、季節感にあります。

その反面、日持ちしないのがデメリットでもあるでしょう。

両親に記念に残るような贈り物をと考えている新郎新婦さんには、悩みどころでもありますね。

そんな方にピッタリな個性派ギフトを紹介しましょう。

観葉植物

スタイリッシュな雰囲気を持つ観葉植物は、インテリアとしても大活躍するアイテムになります。

また観葉植物のお手入れは簡単なので、植物を育て慣れていない方へのプレゼントにも最適です。

例えばバイタリティーがあふれる「ガジュマル」は、幸福をもたらす木として広く知られています。精霊が宿ると言われているこの観葉植物は、とても縁起がいいので、大切な人へのギフトに向いているのです。

その他、きちんと育成すれば実が収穫できるレモンには「誠実な愛」という花言葉が込められています。

鉢植えで贈れば室内でも育てられるので、一味違う贈り物になるはずです。

ドライフラワー

花が最も美しい時季に乾燥させて作られているドライフラワー。

欧米では「永遠の愛情」「感謝」の花言葉があると言われ、贈り物として人気を集めています。

ドライフラワーのメリットは、いつまでも枯れないことやインテリア性が高いことがあるでしょう。特にアンティーク調のお部屋にはよく馴染みます。

春の結婚式/両親に贈る花のおすすめ

結婚式では花嫁のブーケをはじめとして、挙式会場の装花・両親に贈る花などたくさんの花が必要です。

花の中には、バラやかすみ草のように季節を問わず楽しめる花と、その季節でしか味わえない花があります。

結婚式ではたくさんの花を使用するので、旬の花を取り入れることで費用も抑えることが可能です。

ここでは、春の結婚式で両親に贈る花のおすすめを紹介します。

シャクヤク

両親に贈る花として、最初におすすめするのはシャクヤクです。

やわらかな花びらを何枚も重ねたような花姿のこの花は、華やかな見た目が美しく魅力があります。

数本だけでも存在感がありますが、カーネーションやスモークグラス・ドラセナの葉などを組み合わせてボリュームを出すとコストが抑えられますよ。

シャクヤクに込められている花言葉は「恥じらい」「思いやり」などです。

またシャクヤクは蕾と咲いた花とをミックスさせることで、色のグラデーションを楽しむことができます。

トルコキキョウ

両親に贈る花は、エレガントでグレード感があるトルコキキョウがおすすめになります。

春にはたくさんの花が咲きますが、その中でもトルコキキョウは、バリエーションが豊富です。

原種は一重咲きでしたが、今では八重咲きやスプレー咲きがあるため、組み合わせることでよりゴージャスな印象になるでしょう。

また花言葉は「優美」「思いやり」なので、両親への感謝の気持ちを込めるのにもピッタリです。

夏の結婚式/両親に贈る花のおすすめ

夏に結婚式を挙げるなら、夏にしか咲かない花をチョイスして両親にプレゼントしたいですね。

ここでは暑い季節でも元気に咲く、夏が最盛期の花を紹介していきましょう。

アナベル

梅雨の季節に咲くアナベルは、大きな毬のようなフォルムが可愛い花です。

この花はアメリカあじさいとも呼ばれていて、日本のあじさいより開花時期が長いという特徴があります。

また古くから存在するあじさいは「冷淡」「移り気」などのネガティブな花言葉がありましたが、アナベルには「ひたむきな愛」という素敵な花言葉が込められているので、両親に贈る花として最適なのです。

ストロベリーキャンドルやかすみ草と組み合わせて贈ってみましょう。

モルセラ

「感謝」の花言葉を秘めるモルセラも、贈り物に向いています。

不思議なフォルムのこの花は、モルッカ諸島(インドネシア)原産のシソ科の植物です。(ただし原産地については諸説あります)

穂状にたくさん淡いピンク色の花をつけて、その周囲をラッパの形をした萼が包んでいます。またほのかなミント系の香りも魅力です。

ルピナスやスカビオサ、麦などとミックスすると、ナチュラルなイメージの花束になります。

秋の結婚式/両親に贈る花のおすすめ

夏が過ぎて涼を感じる季節には、どんな花が咲くのでしょうか。

旅立ちの日には、両親に今まで見守ってくれたお礼と、尊敬の気持ちを込めて花を選んでみましょう。

ここでは九月~十一月が旬の花を紹介します。

ダリア

ダリアは、秋を代表するキク科の花になります。

花びらが何枚もつらなって咲くので、少量でも豪華でおすすめです。ただしダリアは色によって、まったく違う花言葉がついています。

したがって結婚式で両親に贈る際には、色に配慮する必要があるでしょう。

白には「感謝」赤には「華麗」という花言葉が秘められているので、ミックスして束ねても素敵ですよ。

ピンポンマム

コロンとした球体のフォルムがかわいらしいピンポンマムには「うれしい夢」「私を信じて」という花言葉があります。

オランダで生まれたこの花は、花の大きさも三cm~八cmと様々なので、組み合わせることで豪華な印象になるのが魅力です。

スプレーバラやヒペリカムとミックスすれば和風モダンなイメージ。

ワックスフラワーやカーネーションと組み合わせることでエレガントなイメージも演出できます。

冬の結婚式/両親に贈る花のおすすめ

冬は花が少なくなる季節です。そのため、この時期元気に咲いてくれる花は貴重となります。

ここでは冬の結婚式で両親に贈る花のおすすめを紹介していきましょう。

シンビジウム

シンビジウムは東南アジア原産のラン科の植物です。

そのために花束にした時の豪華さは飛び抜けています。

花持ちが良いことも魅力の一つで、毎日水を替えれば一ヶ月以上鑑賞することも可能です。

また洋ランの中では、やわらかい色合いの品種が多いことから「飾らない心」「素朴」という花言葉が付いています。

アネモネ

アネモネは早春に咲く花ですが、花屋さんにはまだ寒い冬の時期から出回り始めます。

この花の魅力は、色彩豊かな点とキュートで華奢な花姿ではないでしょうか。

その反面、不思議な華やかさもあるのでプレゼントとしても最適なのです。

花言葉は「真実」「可能性」ですが、全体的にはネガティブなものもあるので、贈る際にはメッセージを添えてくださいね。

花束贈呈はどちらの親に渡せばいいの?

両親のことを思って選ぶ花には、普段は恥ずかしくて口に出せない思いや、感謝の気持ちがこもっているはずです。

では実際の花束贈呈のシーンでは、どちらの親に花束を渡せばいいのでしょうか。

結婚式場のルールもあるかもしれませんが、多くの場合三つのパターンがあるようなので、二人にピッタリのスタイルを見つけてください。

自分の両親(ストレート)

自分の親に花束を渡すパターンで、現在では一番多いとされています。

相手の親に渡す(クロス)

相手の親に花束を贈呈する方法で、昭和時代にはこの方法がメインだったと言われています。

交互に渡す(ダブリュー)

新郎新婦がどちらの親にも花束やプレゼントを交互に渡すパターンです。

まとめ

結婚式は新郎新婦にとっては、大切な絆を結ぶ日であり、今まで育ててくれた両親や親しくしてくれた仲間に感謝を伝える日になります。

現在では、結婚式の一つのセレモニーのようになっている花束贈呈ですが、両親に「ありがとう」の気持ちを伝えるには絶好のチャンスです。

是非その季節ならではの花を取り入れて、思い出に残る結婚式にしてくださいね。