胡蝶蘭はお祝いのシーンで送られることも多い花なので、多くの方が見たことがある、もしくは名前を知っているのではないでしょうか。胡蝶蘭は人を魅了する美しさがあるだけでなく、縁起の良い花言葉を持っており、贈り物としてぴったりの花と言えます。それ故に、誕生日プレゼントとして選ぶ人も少なくありません。
この記事では、胡蝶蘭を誕生日に贈る場合の選び方や贈るタイミング、贈る際のマナーなどを解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
胡蝶蘭とは
胡蝶蘭（学名：ファレノプシス・アフロディテ）は、東南アジアを原産とする、多年生の着生植物です。着生植物とは樹木に付いて生活する植物を指します。樹木に付いて生活をしますが、養分を樹木から吸収するわけではないので、寄生植物ではありません。樹木の表皮に張り付くように生えるため、根はしっかりとしていて太く長く伸びる特徴があります。
花を咲かせる時期になると、茎から花茎を50cm以上も伸ばし、数十個の花を付けます。何連にもつながる花は見る人に華やかな印象を与えるので、お祝いごとへのプレゼントにもぴったりです。花は直径7cmほどの大きな花で、花の形は蝶が羽を広げたような形となっていることが、名前の由来にもなっています。
胡蝶蘭が誕生日プレゼントに選ばれる理由
胡蝶蘭は誕生日のプレゼントとして贈られることも多い花です。その理由には、下記のような理由が挙げられます。
- 花言葉の縁起が良い
- 手入れが簡単で花持ちが良い
- 誕生花になっている
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
花言葉の縁起が良い
胡蝶蘭の持つ花言葉にあります。胡蝶蘭の花言葉は、蝶の羽に見える花から「幸せが飛んでくる」という花言葉を持っています。その他、「純粋な愛」という花言葉も持っていますが、いずれにしても縁起のいい花言葉を持っていることが1つの理由です。
さらに数十個の美しい花が連なって咲く姿が圧巻であることもその理由です。
胡蝶蘭の花言葉には、「幸せが飛んでくる」「純粋な愛」などがあります。胡蝶蘭の花姿が、蝶が羽を開いた形にも見えることから、花が羽ばたいて幸せとともに飛んでくると言われるようになったのです。
さらに、胡蝶蘭の白い花は非常に美しく、純愛をイメージさせます。新婦のウエディングドレスのような白い美しさが「純粋な愛」という花言葉の元になったと考えられます。このように、胡蝶蘭の花言葉は縁起の良いものばかりなのです。
さらに、胡蝶蘭は白い花だけでなく、ピンク、紅白色、青、黄色、紫などの花もあり、それぞれの色によっても花言葉が異なります。例えば、ピンクの胡蝶蘭は、「あなたを愛します」、青の胡蝶蘭は「尊敬・誠実」、紫の胡蝶蘭は「高貴・優雅」という花言葉を持っています。いずれの色も縁起の良い花言葉ばかりなのです。
手入れが簡単で花持ちが良い
胡蝶蘭は手入れが簡単で、花持ちが非常に良い植物です。水やりは週1回程度で問題ありませんし、もともと樹木の根元に着生する植物なので、日当たりが悪い場所を好みます。それ故に、お手入れをほとんど必要としないのです。
さらに、美しい花は匂いを出すことがなく、花粉を飛ばすこともありません。花の匂いは人によって好みがありますし、花粉症の人に花を贈るのは躊躇ってしまいますよね。しかし、胡蝶蘭ならこれらの心配が必要ないのです。
しかも、咲いた花は何もしなくても1か月から3か月ほど咲き続けます。多くの花が1週間ほどで枯れてしまうのに対して、胡蝶蘭の花は1か月以上も咲き続けるのです。長い間、花の美しさを楽しめるのも胡蝶蘭の特徴と言えます。
誕生花になっている
1年には、365日もしくは366日ありますが、それぞれの日ごとに誕生花というものが選定されています。例えば、日本の国花である桜は4月1日、花の中でも有名なバラは、2月25日、6月19日、7月14日、7月15日、12月25日の誕生花です。
なぜバラはこんなに日付が多いのかと思う人も多いかと思いますが、誕生花は誰がどのように決めたのかはっきりとせず、国や地域によっても異なります。
胡蝶蘭は1月17日の誕生花です。しかし、胡蝶蘭も複数の日の誕生花となっており、1月6日、1月15日、1月18日、2月17日、3月2日、5月19日、10月17日、11月15日、12月3日、12月30日の誕生花でもあると言われています。
これらの日付の誕生日の人に贈るなら、胡蝶蘭を検討してみると良いでしょう。
誕生日に贈る胡蝶蘭の選び方は？
ここまで、胡蝶蘭が誕生日プレゼントに選ばれる理由について解説しましたが、実際に誕生日に胡蝶蘭を贈る場合には、どのように選べば良いのでしょうか。ここでは、下記の3つのポイントから紹介していきます。
- 費用
- 色・種類
- サイズ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
費用
胡蝶蘭の相場は、1鉢当たり1万円から5万円と言われています。胡蝶蘭の値段は、輪数、花の大きさ、本数によって大きく変わるため、このように相場の値段も幅広くなっているのです。
一般的に、胡蝶蘭は1本の花茎に10個前後の花を付けます。10個より少ない花を付けている胡蝶蘭は安くなり、10個以上の花を付けている胡蝶蘭は高くなる傾向です。
また、胡蝶蘭の花は大きく2つに分類されています。「ミディ」と呼ばれる小ぶりの胡蝶蘭は花が3cm〜6cmほどの大きさで、「大輪」と呼ばれる胡蝶蘭は10cm〜15cmほどです。花も、サイズが大きいほど値段が高くなります。
さらに、株数によっても費用も異なります。見栄えを良くするために、2株、3株と組み合わせて売られているのです。花屋さんでは「○○本立ち」などのように表現されます。こちらも、本数が多くなればなるほど高額になります。
どのくらいの費用にするのかを事前に考えて、費用と見た目のバランスを考慮して選びましょう。
色・種類
胡蝶蘭には、白、ピンク、紅白色、黄色、青、紫などのさまざまな色があります。色によって花言葉が異なりますし、見た目の印象も大きく変わるため、贈る相手に伝えたいメッセージや相手のイメージなどを意識して決めると良いです。
胡蝶蘭は品種改良をされていることもあり、意外と多くの種類があります。胡蝶蘭の種類としては「ファレノプシス・アマビリス」「ファレノプシス・ベリーナ」「ファレノプシス・ビューティーシーナ」「ファレノプシス・ハツユキ」などが挙げられます。
いずれも花色や花の大きさに違いがあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。「ファレノプシス・アフロディテ」を含めてすべて「胡蝶蘭」と呼ばれるため、素人目にはなかなか違いが判らないかもしれません。
サイズ
花のサイズは、大きく2種、細かく分類すると4種に分類できます。小さい順に「マイクロ」「ミニ」「ミディ」「大輪」という4つの分類です。
「マイクロ」に分類される胡蝶蘭の花の大きさは2cm未満で、見た目が非常に可愛らしく感じられます。「ミニ」の胡蝶蘭の花の大きさは2cm～4cm、「ミディ」の胡蝶蘭の花の大きさは3cm～6cm、「大輪」と呼ばれる胡蝶蘭は10cm程度です。大きいものだと、15cmにもなる大輪を咲かせる胡蝶蘭もあります。
胡蝶蘭を贈るタイミングは？
誕生日のお祝いで胡蝶蘭を贈る場合のタイミングは、当日で良いでしょう。直接渡す場合は会ったときに渡すと良いですが、宅配などを利用する場合は相手の都合も確認しつつ贈ると良いです。当日に予定があって家にいないということもあるため、贈っても良い日をあらかじめ聞いておくと安心です。
また、胡蝶蘭はサイズが大きいものが多いので、直接渡す際には注意が必要です。ミニサイズのものであれば良いですが、大きいものはむしろ荷物になってしまう可能性があります。渡す際には、相手のことも考えましょう。
胡蝶蘭を誕生日に贈るときに気を付けるべきマナー
誕生日に胡蝶蘭を贈る場合には、気を付けるべきマナーがあります。胡蝶蘭の鉢植えは意外と場所を取るものです。一般的な3本立ての胡蝶蘭の場合、横幅40cm～50cmほどありますし、さらに高さは80cm～100cmもあります。
そのため、贈る相手に置き場が十分に確保できるか、しっかりと確認しておくことが必要です。これほどの場所が確保できないというのであれば、小ぶりの胡蝶蘭を選定すると良いでしょう。
また、花色によって花言葉が異なるため、花色にも気を使う必要があります。事前に花言葉を確認しておくと良いでしょう。
親しい相手にはメッセージを添える
胡蝶蘭を贈る場合は立札を立てるのが一般的です。しかし、親しい友人や知人に胡蝶蘭を贈のであれば、一般的に花を贈るのと同じように、メッセージカードを添えて贈るのが理想的です。
花屋さんで胡蝶蘭を購入する際は、メッセージカードも用意してもらえます。しかし、せっかくの機会なので、自分でメッセージカードを用意するのも良いでしょう。相手の方により思いを伝えられるはずです。
誕生日メッセージの文例
メッセージカードを用意しても、どのような文章を書けば良いのか頭を悩ませてしまうかもしれません。メッセージなので短文で構いませんが、しっかりと思いを伝えられる文面にしたいものです。そこで、ここでは一般的なメッセージの例文をご紹介します。
- 誕生日おめでとう！今年もいい年にしよう！
- Happy birthday！この幸せがいつまでも続きますように！
- 愛を込めて贈ります。お誕生日おめでとう。
- 感謝を込めて！誕生日おめでとう！
気持ちが伝えられれば、このように短い文章で構いません。贈るあなたの想いが贈られる方に伝わる内容であれば良いのです。ぜひ自分らしいメッセージを添えてください。
ビジネス関係の相手なら立札を添える
ビジネス関係の相手に胡蝶蘭を贈る場合は、立札を添えるのが一般的です。立札は花屋さんで用意してくれますし、書いてもらうことも可能です。また、誕生日のお祝いでも、ビジネス関係の場合は立札で贈るのが一般的と言われています。
いずれの場合も、何に対してのお祝いで贈っているのかを明確にお伝えするのが目的です。相手の方が喜ぶ立札を添えるのが理想となります。
お祝いの文例
立札に添える言葉も、初めての場合は悩んでしまいますよね。誕生日のメッセージと同じように、下記で例文を見ていきましょう。立札の場は、贈り主名、贈り先名を記し贈るのが一般的です。
- ○○株式会社○○営業所様
祝御開店
株式会社◇◇◇代表取締役△△△△
- 歯科医○○○○様
ご開業祝
○○大学同期生一同
このように贈り先名、お祝い内容、贈り主名を記すのが一般的ですが、この形式にとらわれる必要はありません。
誕生日プレゼントとして胡蝶蘭を贈るならどこで買う？
胡蝶蘭の購入先としては花屋さんや通販サイトが挙げられます。どちらの方法にもメリットデメリットがあるので、自分に合った方法で購入するようにしましょう。ここでは、それぞれ詳しく解説していきます。
花屋・フラワーショップ
花屋さんやフラワーショップで胡蝶蘭を購入するメリットは、直接胡蝶蘭を見て選べるという点です。花色、大きさをしっかり確認できますし、サイズ感も確認できます。
さらに、メッセージカードや贈り方なども店員に相談できるため、細部までこだわって胡蝶蘭を選択して贈ることが可能です。ラッピングや梱包にこだわりを持ってやってくれる花屋さんも多く、より相手に喜んでもらえるでしょう。
一方でデメリットとしては、直接店に足を運ぶ手間がかかる点が挙げられます。さらに、店によっては胡蝶蘭の種類があまり多くない可能性があるため、選択肢が少なく思ったようなものを買えないという可能性があるのです。
通販サイト
通販サイトでは、一般的な花全般を扱う通販サイトから、胡蝶蘭専門の通販サイトまでさまざまな種類が存在します。インターネットがあれば気軽に利用できますし、全国どこでも配送してくれるため、店舗に直接足を運ぶ必要がありません。
さらに、インターネットは店舗で販売する花屋さんと違って、店舗面積などの制限がないため、胡蝶蘭の種類の取り揃えが非常に豊富です。色やサイズ、種類、立ち姿など、さまざまな胡蝶蘭が揃っているので、より自分の求めているものを見つけられるのがメリットと言えます。
通販サイトの場合は、現物を確認できないというのが最大のデメリットです。写真で見たイメージと現物の色合いが違うと思ってしまうこともあるでしょう。こういった点は事前に頭に入れておくようにしてください。
誕生日に胡蝶蘭を贈るならフラワーギフトラボへ
誕生日に贈る胡蝶蘭を購入する際に、通販サイトの利用を検討している方は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。全国どこでも配送可能で、24時間以内の配達にも対応しています。下記では、フラワーギフトラボで販売している胡蝶蘭の一部をご紹介します。
シンプルながら華やかな白い胡蝶蘭
3本立てのミディアムの胡蝶蘭です。純白の花色なので、さまざまなシーンで贈ることが可能です。白の胡蝶蘭の花言葉は「幸せが飛んでくる」・「純粋な愛」です。友人や恋人に贈るのにも良いでしょう。どこに置いても目を引く美しさは、多くの人の目を楽しませてくれます。
ビジネスシーンでも活躍する豪華な胡蝶蘭
ビジネス関係のお祝いで胡蝶蘭を贈るのであれば、存在感のある少し大きめのサイズがおすすめです。5本立ての胡蝶蘭は、花数も40輪を超えるので、圧倒的な存在感で多くの人の目を引きます。
上品でありつつも縁起が良い紅白の胡蝶蘭
純白の胡蝶蘭も魅力的ですが、この白色に紅色が加わることで印象が一変します。紅色はどこか可愛らしさを醸し出し、圧倒的な存在感の中に柔らかさを演出してくれるでしょう。紅白のおめでたい色合いは、お祝いの場にぴったりでしょう。
華やかで可愛らしいピンクの胡蝶蘭
白色の胡蝶蘭とは異なる印象を与えるのがピンクの胡蝶蘭です。ピンクという愛らしい色合いは、女性へのプレゼントにもぴったりでしょう。華やかな色合いで、場を明るくしてくれるピンクの胡蝶蘭は、きっと相手にも喜んでもらえるはずです。
誕生日のお祝いには縁起が良い胡蝶蘭を
胡蝶蘭は、花言葉の縁起が良い、手入れが簡単で花持ちが良い、複数の日の誕生花になっているなどの理由から、誕生日の贈り物として人気があります。少し費用は高めですが、だからこそ大切な相手への贈り物にぴったりなのです。
長きに渡って楽しませてくれる胡蝶蘭を、大切な人に贈ってみてはいかがでしょうか。胡蝶蘭の購入を検討している方は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。
