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シマトネリコはどんな花が咲く?花の特徴や開花時期を詳しく解説

シマトネリコは木としてのイメージが強く、花が咲いている印象が少ない方も多いかと思います。この記事では、シマトネリコの特徴やどんな花を咲かせるのかなどをご紹介していきます。育て方なども合わせて解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

シマトネリコとは

学名 Fraxinus griffithii
和名 シマトネリコ
その他の名前 タイワンシオジ
科名 モクセイ科
属名 トネリコ属

「シマトネリコ」とは、常緑樹でトネリコ属の中では希少な存在です。シマトネリコの特徴についても見ていきましょう。

シマトネリコの特徴

シマトネリコの特徴の1つとして、葉っぱの生え方が挙げられます。美しい小葉が規則的に並ぶ、奇数羽状複葉という生え方をしており、隙間から降り注ぐ木漏れ日が爽やかな印象です。放っておくと高さが10メートル以上になるため、剪定が欠かせません。

シマトネリコは沖縄に自生する常緑樹の1つで、花が咲くのは、大体5月下旬から7月にかけてです。やがて結実することで、白色の翼(よく)を持ったタネができます。タネは樹の上に長く付いているものなので、遠目に見ると花のように見えます。

シマトネリコの種類

シマトネリコの種類には、シマトネリコとコバノトネリコ、シマトネリコ サユメ、フイリシマトネリコなどがあります。コバノトネリコは、身近な生活道具の材料やバットの材料として知られており、近年ではシンボルツリーとしても人気がある種類です。

シマトネリコ サユメは、シマトネリコの新しい品種で、生長スピードがシマトネリコよりゆっくりと育つという違いがあります。

フイリシマトネリコは、葉にクリーム色の斑が入った品種です。斑の入り具合は個体差があります。育つスピードはゆっくりです。

このように、シマトネリコは種類によって成長が速い・遅いといった特徴があります。そのため、園芸家たちがこだわりをもって育てる樹木の1つとされています。 

シマトネリコはどんな花を咲かせる?

先ほども解説した通り、シマトネリコは沖縄に沖縄に自生する常緑樹の1つです。名前の「シマ」には沖縄諸島の意味があり、「トネリコ」という名前には2つの由来があります。

1つは昔、トネリコの枝などにつくカイガラムシが分泌するトネリを練って敷居に塗ると滑りが良くなることから、戸塗り木と言う名前になり、それがなまったという説です。

もう1つは、樹皮を煮詰めてニカワ状にし、墨に混ぜて練ったものをトモネリコと呼びますが、それがなまったという説です。そんなシマトネリコはどんな花を咲かせるのでしょうか。

花の特徴

シマトネリコの花は、2メートルほどの背丈になると、枝の先に白い花を咲かせます。ひとつひとつは5ミリメートルほどの小さな花がたくさん咲くのでとても綺麗です。

シマトネリコには雄と雌の木があり、花を咲かせるのは雌の木だけです。雌の木は、花が咲いた後に結実すると白いさやが実ります。その種も、花の様に見えることから常に花が咲いているかのような木です。

開花時期

シマトネリコは、5月下旬から7月上旬に花を咲かせます。花が一度咲いてしまうと、種がなってからも花が咲いているように見えるので、長い期間花を楽しむことが可能です。花の色は、真っ白というよりはクリームがかった色合いをしています。

花言葉

シマトネリコの花言葉はとても多く、「服従」「偉大」「高潔」「思慮分別」「荘厳」などがあります。シマトネリコの属するトネリコ属には、日本以外に世界で生息するセイヨウトネリコという近隣種があります。しかし、トネリコ属は共通して「偉大」「荘厳」「高潔」といった神々しいイメージの花言葉を持っているのです。その理由は、北欧神話に登場する「セイヨウトネリコ」に由来していると言われています。

北欧神話では、存在する9つの世界をユグドラシルと呼ばれるセイヨウトネリコの大樹がそれぞれの世界をつないでいるともされています。

シマトネリコの花が咲かない場合は?

シマトネリコは、放っておいても花を咲かせます。しかし、世話をしているのに花が咲かないというのであれば、考えられる原因としては、土壌に栄養分が少ないことが挙げられるでしょう。

シマトネリコの花が咲かないようであれば、肥料を与えるのが良いです。シマトネリコの花が開花するためには、カリウムが多く含まれる肥料を与えるのが効果的とされています。

もちろん他にも考えられる原因はあるので、咲かないような場合には、どこに原因があるのかをまずは知る必要があります。

シマトネリコの花は近所に迷惑になる可能性も

シマトネリコの花はとても綺麗ですが、実は、シマトネリコの木は近所迷惑になる可能性があります。とても香りも良く綺麗な花を咲かせるシマトネリコですが、どこに原因があるのでしょうか。主な理由としては、下記の3つが挙げられます。

  • 葉や花が落ちる
  • 種が周囲に飛ぶ
  • 成長が早い

それぞれの理由を見ていきましょう。

葉や花が落ちる

シマトネリコは常緑樹と言って、1年中葉っぱをつける植物です。 その葉や花が周囲に落ちて、近所迷惑になることがあります。

特に、シマトネリコの花は小さい上に大量に落ちるので、落ちた花の掃除が大変になりますし、風で飛ばされてお隣さんの庭に入ってしまったり、道路に散らばってしまったりする可能性もあるのです。

また、気温が低い、日光が不足している、根が詰まっているなどの理由で、歯が落ちやすくなることもあります。葉や花が原因で近所の方に迷惑をかけないように、手入れはしっかりと行いましょう。

種が周囲に飛ぶ

シマトネリコは花を咲かせた後に大量の種を付けます。種は小さい上に軽く、羽が付いたような形状をしているので、風に乗って遠くまで飛んでいきます。トンボの羽のような形にぶらさがるように種が付いているのです。その種が周囲に飛んでいってしまって、そのまま芽が出てしまったということにもなりかねないので、注意してください。

成長が早い

シマトネリコは成長スピードがとても早く、1年で約40センチも伸びます。もし飛んでいった種からそのまま芽が出たら、どんどん成長していってしまうのです。シマトネリコは成長すると10メートルを軽く超える大木になるので、少し気を抜いていたら一気に育ってしまっていたということにもなりかねません。

さらに、自分で管理をする場合にも、周囲の家の日を遮ってしまっていないかなどの注意をする必要があります。しっかりと剪定を行って、迷惑をかけないように気を付けましょう。

シマトネリコの育て方

ここまで、シマトネリコの特徴や花について解説しましたが、そんなシマトネリコはどのように育てるのでしょうか。放っておいてもどんどん成長する木であるシマトネリコですが、育て方次第では、観葉植物として綺麗な状態でいてくれます。

しかし、手入れをかかせば先ほど述べたようなご近所トラブルにもつながりかねないので、育てる際には責任もって育てるようにしましょう。ここでは、シマトネリコの育て方について解説していきます。

水やり

シマトネリコは、土が乾いたら水をあげるようにしましょう。生育旺盛で水をよく吸収するだけでなく、土の表面が乾くのがとても早いです。 春や夏は、土の表面が乾いてきたら、鉢の底から水が流れ出るくらいにたっぷりと水やりをしましょう。

秋や冬は、土の表面が乾いてから2~3日後にあげるようにしてください。夏程多くはいらないので、あげすぎに注意しましょう。一度水切れをすると、葉が乾燥してぼろぼろと落ちてきます。

用土・肥料

シマトネリコは、植え付けの時に緩効性の肥料を土に規定量混ぜ込みます。

生育期に当たる春や夏には、緩効性の置き肥や液肥を水やり代わりに与えると良いでしょう。庭植えの場合には、植え付けの時に堆肥を混ぜ込んでください。その後、冬の2月ごろに寒肥として、有機質肥料を株元の周辺に埋めておけば十分です。鉢植えの場合には、月頃に追肥しましょう。

用土は、水はけが良い土にしましょう。シマトネリコは水はけの良い土を好む特徴があるため、赤玉土中粒2に対し完熟腐葉土または樹皮堆肥1を混ぜたものなどを使います。

植え付け

植え付けは、4月などの春の時期が適しています。植え付けの直後は、添え木をして倒れてしまうのを予防してください。地植えにする際は、近所迷惑にならないように、生長して枝が広がっても問題ない環境で植え付けを行うと安心です。

初夏に花が咲きますが、細かな花がたくさん咲いて、花が終わると地面に花がらを落とします。その際のことも考慮して植え付けを行いましょう。庭植え・鉢植えともに、植えつけの際には、植え穴または鉢底に、有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として施します。

植え替え

シマトネリコの植え替えに適している季節は、春の3月から5月です。シマトネリコは生育旺盛で成長がとても早いので、根詰まりしやすい特徴があります。生育の状況にもよりますが、1年から2年に1度は、1回り大きな鉢に植え替えを行いましょう。

水やり後の給水速度が遅くなってきたり、鉢の底から根が出てきたりしたときは、植え替えのベストタイミングです。植え替えを行う際には、根を傷つけないように注意してください。

剪定

シマトネリコの剪定は、4月から5月に行うのが一般的で、大体年に2回程度行います。それ以外の時期でも、樹形が乱れていたり、伸びすぎていたりする場合は、軽く樹形を整える程度の剪定を行いましょう。

シマトネリコの剪定の基本は、枝の生え際から切り落とすことです。 生長する見込みのない古い枝を根元から切って、量を減らして新しい枝に高さを揃えます。

増やし方

シマトネリコを増やしたい場合には、挿し木か種まきが一般的とされています。 挿し木の適期は5月から10月中旬です。穂木を長さ10センチほどで取り、水あげをして挿し木用土に挿しましょう。その後は、直射日光が当たらない場所で管理して、穴をあけたビニールで覆うなど、適切な湿度を保つ工夫をしてください。

最近では、ミニ盆栽など小さく育てる方法も人気があります。

害虫

シマトネリコは基本的には虫が付きにくい木ですが、絶対に付かないというわけではありません。害虫による被害としては、葉の部分を食べられることが多いです。シマトネリコに付きやすい害虫と言えば、ハマキムシ、シマケンモンの幼虫、スズメガの幼虫、カイガラムシ、コガネムシなどが挙げられます。

シマトネリコを虫から守るには、寄生されないように予防することが大切です。シマトネリコに殺虫剤を散布しておくことで、害虫がよりつかなくなるでしょう。

シマトネリコの風水効果

植物を育てたり家に置いたりする際に、風水効果を気にしているという人も多いですよね。では、シマトネリコにはどんな風水効果があるのでしょうか。主に下記の2つが挙げられます。

  • 家族運アップ
  • 厄払い

それぞれの効果を解説していきます。

家族運アップ

シマトネリコは縁起が良い植物とされており、中でも家族運を上げる効果が期待できます。シマトネリコは1枚1枚の葉っぱが小さく華奢な印象を受けるでしょう。しかし、よく見ると葉先は鋭く尖っています。このような葉先をしている植物は、風水上ではポジティブな運気をもたらしてくれるとされているのです。家族の心を癒してくれたり、疲労回復を促してくれたりなど、家族全員に良い影響を与えてくれるでしょう。

厄払い

シマトネリコは、悪い縁や悪運をはねのける強さがあります。そのため、家に悪い運気を入れないように庭木にする人も多いようです。私たちは、感情の変化や疲労によって悪い運気を持ち帰ってしまい、常日頃から良い運気だけをまとっているわけではありません。そんな悪い運気を適切に処理してくれるのが、シマトネリコの風水効果です。

シマトネリコの風水効果を高める置き場所

シマトネリコの風水効果を高める置き場所は、大きく分けると下記の3つに分かれます。

  • リビング
  • ベランダ
  • 玄関

それぞれの場所ごとにどのような効果が得られるのか、詳しく解説していきます。シマトネリコの置き場所に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

リビング

シマトネリコをリビングに置くと、家庭の運気が良好になります。シマトネリコのような葉っぱを持つ観葉植物があると、悪い運気を追い払ってくれるだけでなく、良い運気が飛び込んできます。

リビングは家の中でも特に過ごす時間が長い場所で、家事や仕事で疲れ切った家族がほっと一息ついたり、学校から帰った子供がリラックスしたりなど、家族全員の運気を整えてくれます。このように、家族運をアップさせるにはぴったりな置き場所なのです。

ベランダ

シマトネリコをベランダに置くと、ベランダ側からの悪い運気を寄せつけなくなります。ベランダは「気の入り口」とも言われている場所です。毎日、さまざまな人の運気が交差している場所として、風水的には重要な意味を持っています。

人が来る玄関やリビングは整えているけどベランダにはあまり力を入れていないという人も多いでしょう。しかし、ベランダもきちんと整えておかないと、自宅に悪い運気が流れてしまう可能性もあります。

そういった事態を避けるためには、シマトネリコをおくのがおすすめです。小さなシマトネリコもあるので、大きいシマトネリコを置けないという方は、自宅のベランダにあったサイズを選びましょう。

玄関

シマトネリコを「玄関」に置くと、玄関側からの悪い運気を寄せつけなくなります。先ほどご紹介したように、シマトネリコはベランダからの悪運を追い払ってくれる効果がありますが、同じように「気の入り口」として非常に重要な役割を持っている玄関の悪運も追い払ってくれるのです。

玄関は仕事や学校に行ったり出かけたりする際に、必ず通る場所です。そんな重要な場所だからこそ、より悪い運気を跳ね飛ばす必要があるのです。ぜひ、玄関にシマトネリコを置いて悪い運気をはじきとばしましょう。

風水効果が高まる方角

シマトネリコは、南と南西の方角に置くことで風水効果を高めてくれます。

南は、悪い運気・縁を断ち切る方角とされており、「才能」「美」を引き寄せてくれる方角でもあるのです。これは、シマトネリコが持つ厄払いの効果と非常に相性が良いとされております。

南西は、家族運をアップさせる効果があります。家族運をアップさせるシマトネリコとの相乗効果で、より家族仲を深めていきましょう。

シマトネリコで運気アップを目指そう

シマトネリコの花を見たことがある方は少ないかもしれませんが、白く小さな花は見る人に癒しを与えてくれます。しかし、育て方に気を付けないと近所迷惑になってしまうこともあるので、しっかりと育て方を確認しておくことが大切です。

シマトネリコの購入を検討している方は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。