ドラセナ・サンデリアーナの育て方は?枯れる理由や対処法も解説
ドラセナは、幸福の木として有名な植物です。育て方次第ではかなり大きくなるので、手入れを欠かさないようにしましょう。この記事では、ドラセナ・サンデリアーナの育て方や注意点、病害虫の対処法などをご紹介していきます。育て方を確認して、立派なドラセナ・サンデリアーナに育てましょう。
ドラセナ・サンデリアーナとは
ドラセナは、主に熱帯アジアや熱帯アフリカなどで育つ、熱帯地域が原産の植物です。種類が豊富で50種類以上存在しており、それぞれに葉の形や色や模様が異なります。
ドラセナ・サンデリアーナはインテリア商品として人気が高い観葉植物です。非常に丈夫で初心者でも大変育てやすく、その強い生命力から「開運」や「金運」の象徴と言われています。開運竹や幸福竹という別名もあります。
ドラセナの種類
ドラセナは、葉っぱの色によって品種が分かれています。代表的な種類には、ドラセナ・コンシンネやドラセナ・レフレクサやソング・オブ・インディアなどが挙げられます。中でも幸福の木と呼ばれるドラセナ・マッサンゲアナは、とても人気が高い品種です。
ドラセナ・サンデリアーナの中には、緑と白色のストライプが綺麗なサンデリアーナ・ホワイトや、緑と黄色のストライプが爽やかなサンデリアーナ・ ゴールドなどがあります。ドラセナ・サンデリアーナの葉が落ちて茎だけになったものは、ミリオンバンブーという名で流通しています。
ドラセナ・サンデリアーナの花言葉・風水効果
花や植物を購入する際に、花言葉や風水に注目する方は多いでしょう。では、ドラセナ・サンデリアーナには、どのような花言葉や風水効果があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
花言葉
ドラセナ・サンデリアーナ(ミリオンバンブー)に付けられた花言葉は、「長寿」「金運アップ」「開運」です。 まっすぐに育つ姿に長寿という花言葉が付いたのだと言われています。長寿、金運アップ、開運と、良い印象の花言葉が揃っている、縁起の良い植物です。
長生きしてほしい人に贈るのはもちろんですが、自分のために観葉植物として取り入れてみるのも良いでしょう。金運をアップさせたい人や開運の効果を得たい人にぴったりの花言葉を持った植物と言えます。
風水効果
ドラセナ・サンデリアーナは、幸運を引き寄せる効果が高いと言われています。新しい収入を増やしてくれたり、無駄な出費を抑えるといった効果が見られるかもしれません。また、ドラセナは上向きに成長するという性質から、風水的には「陽」の気を持っているとされています。
ドラセナ・サンデリアーナを置くなら、玄関・リビング・キッチンがおすすめです。玄関は気の入口でもあります。気の入口にドラセナ・サンデリアーナを置くことで、良い気を取り込むことができるのです。
また、長い時間を過ごして家族が集う空間でもあるリビングに置くのも良いでしょう。人が集まる空間に置けば、幸福な運気を引き寄せてくれます。キッチンは気が溜まりやすい場所なので、ドラセナ・サンデリアーナを置くことで邪気を追い払ってくれる効果が期待できます。
ドラセナ・サンデリアーナの育て方
ここからは、ドラセナ・サンデリアーナの育て方を解説していきます。初心者にも向いている比較的育てやすい観葉植物なので、育て方さえしっかりと把握をしていれば、育てるのは難しいでしょう。
置き場所
ドラセナ・サンデリアーナはあまり強すぎる光を好みません。 特に、真夏の直射日光下に置いておくと葉やけを起こしてしまいます。 葉やけを避けるためにも、直射日光の当たらないところで育てましょう。ドラセナ・サンデリアーナは、ある程度の日陰には耐えられるので、1年を通してレースのカーテン越しのような柔らかい光が当たるところに置いて育てるようにしてください。
水やり
ドラセナ・サンデリアーナは、比較的水が好きな観葉植物です。春から秋にかけては、土の表面が乾いてからたっぷりと水を与えるようにしましょう。冬は休眠しているため、水はあまり必要ありません。冬は、土の表面が乾いている状態で数日経ってから水を与えます。水をあげすぎると根が腐ってしまい、根腐れから枯れる原因となるので注意してください。
用土・肥料
用土は保水性があり、水はけの良いものが適しています。赤玉土(小粒)6対腐葉土3対川砂1の割合で混ぜた土を使用するか、市販の観葉植物の培養土を使用するのがおすすめです。
肥料は、5月から10月の間に、2ヶ月に1度程度置き肥しましょう。 置き肥の代わりに、2週間に1回液体肥料を与える方法もあります。また、冬は肥料を与える必要はありません。
植え替え
ドラセナ・サンデリアーナの植え替えは、5月から9月頃が適しています。長い期間植え替えをしないでいると、根詰まりを引き起こしてしまうので、2年に1回のペースで植え替えを行うようにしてください。
植え替えの手順は、以下の通りです。
- 新聞紙またはビニールシートを広げる。
- 一回り程大きな鉢を用意して、鉢の底穴に鉢底ネットを入れる。その上から軽石を入れていく。
- 鉢の中に土を3分の1入れる。
- ドラセナ・サンデリアーナを抜き、根元についている土などをピンセットで取り除く。黒ずんだ根がある場合は切り取る。
- 鉢の中に根を広げるようにドラセナ・サンデリアーナを入れる。
- 鉢の上から2から3センチほどまで土を入れて、水をたっぷりとあげる。
剪定
ドラセナ・サンデリアーナは、伸びすぎてしまったら剪定が必要です。放置しているとぐんぐん伸びていくので、いつの間にかこんなに大きくなっていたということも珍しくありません。剪定時期は5~9月頃が適しています。
剪定の際は、変色した葉を取り除くように注意しましょう。黄色や茶色に変色した葉はもう元に戻らないので、早めに取り除きましょう。 枝を剪定する場合は、好みの形になるようにカットしてください。 ドラセナ・サンデリアーナはすぐ成長するため、やや短めにするのがおすすめです。
増やし方
ドラセナ・サンデリアーナの増やし方は、下記の4種類あります。
- 挿し木
ドラセナ・サンデリアーナを挿し木で増やす場合は、葉っぱの先から10センチ程度斜めにカットし、赤玉土などに挿します。ドラセナ・サンデリアーナの挿し木に適している季節は、5月から8月頃です。
- 管挿し
葉がなく、茎の上下が切断された棒の部分だけで挿し木をします。注意すべきなのは上下を間違えないことです。上下を間違えると発芽しません。
- 茎伏せ
茎伏せというのは、縦ではなく茎を横に倒した状態で土に並べるという挿し木の方法です。切り口を斜めではなく真っすぐ切り落とすのがコツです。
- 水挿し
ドラセナ・サンデリアーナを水に挿しておく挿し木方法です。切り口は斜めに切り落として水に挿しておきます。
季節ごとの育て方の注意点
ドラセナ・サンデリアーナは、夏に育てる際は、直射日光に特に注意してください。また、夏は水が乾いてしまいやすいので、水をたっぷりとあげるようにします。土が乾いてきたら、たっぷりあげるよう意識しましょう。
ドラセナ・サンデリアーナは熱帯性の植物で、暑さには強いですが寒さにはあまり強くありません。冬はできれば10℃以上の気温が必要です。15℃を切ると生育が鈍るので注意してください。8~10℃くらいは耐えることができますが、10℃くらいあったほうが安心です。また、冬は水やりはほどほどにして冬は肥料を与える必要はありません。
ドラセナ・サンデリアーナがかかりやすい病気
ドラセナ・サンデリアーナがかかりやすい病気には、軟腐病と立枯病の2種類の病気があります。病気になるとあっという間に枯れてしまうため、しっかりとした対処・予防が必要です。この2種類の病気はどのようなものなのか、対処法と合わせてご紹介いたします。
軟腐病
ドラセナ・サンデリアーナの中に土壌の細菌が侵入し、腐ってしまう病気のことを「軟腐病(なんぷびょう)」と言います 。葉っぱが腐ったり、表面がベタベタしたり、悪臭を感じたりする場合は、軟腐病を疑いましょう。
ドラセナ・サンデリアーナは、一度腐った葉や茎が復活できないため、軟腐病が起こったら早急に切除してください。軟腐病は傷口から侵入する病気です。予防するためには、葉や茎を食べる害虫をしっかり駆除する必要があります。
立枯病
立枯病とは、カビの一種が原因で起こる病気です。茎が腐敗し、倒れて枯れてしまう病気で、この症状が名前の由来にもなっています。
注意してほしいのが、ドラセナの葉が下のほうから黄化した場合です。恐ろしいことに、根っこから病気が広がり、やがてはすべての葉が枯死してしまうことがあります。
発生しやすい季節は、春から秋にかけてです。予防するためには、葉や茎の状態を常時チェックし、腐敗した茎や黄化した葉を見つけたらすぐに取り除くことです。
立枯病は、発生すると根の周りにも菌が残ります。そのため、使っていた土は処分してください。
ドラセナ・サンデリアーナに付きやすい害虫
また、植物を育てる際には病気だけでなく害虫にも注意しなければいけません。ドラセナ・サンデリアーナにつきやすい害虫には、カイガラムシ、ハダニなどがあります。大切なドラセナ・サンデリアーナが害虫に襲われないように、しっかりと予防しましょう。
カイガラムシ
「カイガラムシ」は、庭木や草花、野菜や果樹、観葉植物などどこにでも発生し、葉っぱや茎にくっついて植物を弱らせてしまう害虫です。漢字では「介殻虫」と書きます。カイガラムシは、カメムシ目ヨコバイ亜目腹吻群カイガラムシ上科に分類される昆虫の総称で、カメムシやセミ、アブラムシなどの仲間とされています。
発生が少ない場合は、古歯ブラシなどでこすり落とします。薬剤が効きにくい虫なので、ドラセナ・サンデリアーナの葉裏をこまめにチェックし、カイガラムシの卵を見つけたら、布やティッシュなどで丁寧に拭き取ります。
ハダニ
「ハダニ」は、気温が高くて周りが乾燥しているときに付きやすい害虫で、葉に付いて植物の汁を吸ってしまいます。ドンドン増えていき、酷くなると生育が落ちる上に、葉も汚くなるので、早めに薬剤を散布して駆除しましょう。
乾燥すると発生するため、特に夏場はハダニ予防のために毎日葉に水をかけてあげましょう。 もしドラセナ・サンデリアーナにハダニが発生してしまったら、庭やベランダなどで全体的に水をかけて洗い流せば駆除できます。
ドラセナ・サンデリアーナが枯れる理由は?
せっかくドラセナ・サンデリアーナを育てるなら、枯れることなく元気に育ってほしいですよね。ここでは、ドラセナ・サンデリアーナが枯れてしまう理由を4つ解説していきます。
- 日光が不足している
- 置き場所が寒すぎる
- 鉢が小さすぎる
- 水を与えすぎている
- 乾燥しすぎている
それぞれ見ていきましょう。
日光が不足している
ドラセナ・サンデリアーナが枯れる原因の1つとして、日光不足が考えられます。ドラセナ・サンデリアーナは日光が大好きな植物です。葉色が悪くなって枯れている場合は、日照不足の可能性を考慮しましょう。
ドラセナ・サンデリアーナは耐陰性がありますが、日照不足の度を超すと枯れる場合もあります。日が差し込まない場所にドラセナ・サンデリアーナをインテリアとして置く場合には、定期的に日光に当てましょう。日光不足になったら、応急処置として枯れた部分の葉を切り落としてください。
鉢が小さすぎる
鉢が小さいと、ドラセナ・サンデリアーナに水が浸み込みにくくなり、根詰まりしている可能性があります。まずは鉢の裏側を確認しましょう。鉢の裏側から、根っこがはみ出していたら根詰まりが起きています。その場合には、小さい鉢から大きな鉢に植え替えをして、根詰まりを解消してあげましょう。
それだけで十分良くなる可能性があります。
水を与えすぎている
葉が枯れてしまったり、土から変なにおいがしたときには、根腐れを起こしている可能性が高いです。ドラセナ・サンデリアーナを育てる際には、土の表面が乾いたら水をあげる必要があります。しかし、水を上げ過ぎてしまうと根腐れを起こすことがあるのです。
ドラセナ・サンデリアーナが根腐れを起こすと、酸素や水を吸い上げられなくなり、葉や根が変色していずれは枯れてしまいます。枯れてしまう前に、根腐れに対処して復活させるようにしましょう。
乾燥しすぎている
干からびるように枯れる場合は、水不足の可能性があります。特に、冬場にエアコンをつけた場合、室内は空気が乾燥して湿度が不足しがちになります。室内の場合は、霧吹きでこまめに葉水をしましょう。乾燥し過ぎで葉が枯れてしまった場合は、枯れた部分を切り取ります。気温の下がる時期に剪定を行うと株にダメージを与えます。そのため、切り取る部分は最小限にしましょう。
ドラセナ・サンデリアーナの育て方でよくある疑問
最後にドラセナ・サンデリアーナに関するよくある疑問をご紹介していきます。
- ドラセナ・サンデリアーナをオシャレに飾るには?
- ドラセナ・サンデリアーナの編み方は?
インテリアやオシャレとして取り入れたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
ドラセナ・サンデリアーナをオシャレに飾るには?
ドラセナ・サンデリアーナをオシャレに飾りたいという場合には、鉢植えに入れて窓際の直射日光が当たらないところに置いておくと良いです。鉢の色や素材、デザインによって印象が大きく変わるため、自分の部屋に合った鉢を見つけるのも楽しいでしょう。オシャレに飾れば、幸運を招くと同時に部屋の雰囲気を明るくできるのではないでしょうか。花言葉や風水を意識するだけでなく、飾り方にも注目してみると良いです。
ドラセナ・サンデリアーナの編み方は?
ドラセナ・サンデリアーナは、カゴ網に編むのが一般的です。ヨレヨレになってしまった茎でも、編んでしまえば目立たなくなります。元から編んである場合もありますが、伸びすぎてヨレヨレになったドラセナサンデリアーナの対処法としても有効です。
数日前から水やりを控え、水切れ気味にした苗を引っこ抜いてお好みの形にゆっくり編みこんでいきます。
ドラセナ・サンデリアーナで運気を呼び寄せよう
ドラセナ・サンデリアーナは「長寿」「金運アップ」「開運」などの縁起が良い花言葉が多いです。玄関・リビング・キッチンに飾れば、風水的にも良い効果が得られるので、部屋の印象を変えたい方や良い運気を招きたい人におすすめできます。
育て方も難しくないため、初心者でも育てられます。ドラセナ・サンデリアーナの購入を検討している方は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。