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フラワーアレンジメントを長持ちさせる方法!置き場所や水やりは?

花瓶を必要とせず、受け取ったらそのまますぐに飾れるフラワーアレンジメント。その気軽さからフラワーギフトの中でも人気を集めています。しかし、フラワーアレンジメントも切り花を使用しているので、最低限のお手入れとメンテナンスは必要です。

せっかくいただいた美しいフラワーアレンジメントをできるだけ長持ちさせ、最後まで楽しむためのお手入れ方法をご紹介します。花が枯れたときの対処や処分方法まで解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

フラワーアレンジメントとは

フラワーアレンジメントとは、花と花器をトータルコーディネートしたものです。花器の中にある吸水スポンジに切り花を挿してアレンジしてあり、受け取ってそのまま飾れる気軽さが魅力。

使う花器や花の種類によってさまざまな大きさや雰囲気のアレンジメントがあり、さまざまなギフトシーンで選ばれています。切り花の処理や花瓶、頻繁な水替えを必要としないので、花の扱いに慣れていない方や忙しい方へのプレゼントとしてもおすすめです。

また、花器に入っていることから安定して持ち運びもしやすく、屋外での花の贈り物に適しています。

フラワーアレンジメントの寿命

フラワーアレンジメントがどのくらい長持ちするかは、そのときの季節や温度、また花の種類によって異なります。しかし、年間を通して平均的に1週間ほどと見て良いでしょう。

気温が高い夏場は花の寿命も短くなり、3日ほどしかもたないことも。しかし、適切なお手入れとメンテナンスができていれば、もう少しだけ寿命を延ばすこともできます。

アレンジメントは、水替えや茎の手入れがしやすい切り花よりも寿命が短くなりやすいと言われていますが、正しい管理を行うことで十分楽しむことができますよ。

フラワーアレンジメントを長持ちさせるためにまずやること

受け取ったらそのまま飾ることができる気軽さが魅力のフラワーアレンジメントですが、飾る前に少しだけ作業が必要です。フラワーアレンジメントを長持ちさせるためのファーストステップとして、以下の3つのポイントを抑えてください。

①ラッピングを外す

フラワーアレンジメントには、半透明のセロハンなどのラッピング剤が巻かれています。フラワーアレンジメントを綺麗に飾り立てているように見えますが、これは装飾用ではなく、花が配送や持ち運びによる衝撃によって傷まないように保護しているもの。そのままにしていると、アレンジメント内の通気性が悪くなり、花が傷む原因になってしまいます。

美しく巻かれているのでそのままにしておきたいかもしれませんが、まず初めにラッピング剤を外しましょう。

ただし、フラワーアレンジメントの花器によっては、吸水スポンジがセロハンなどに包まれていることがあり、これは耐水性の弱い花器の中で吸水スポンジからの水漏れを防止するもの。吸水スポンジに巻かれてあるセロハンは外さないように注意しましょう。

②水足しをする

フラワーアレンジメントは、頻繁な水やりが不要なことがメリットですが、配送や持ち運びによる水漏れを防ぐために、最初は水の量を最小限にしています。そのままにしているとすぐに水切れを起こしてしまうので、まずは水を足してあげましょう。

このとき、花に水がかからないよう、コップなどを使って根元に静かに注ぐのがポイントです。水が溢れてしまわないように、花器の中の水位を確認しながら水を足してください。

③溜まっている水は捨てる

水を足す際に、花器の底に水が溜まっている場合は、その水を捨ててからにしましょう。そうすることで、雑菌の繁殖を抑えられます。

 

フラワーアレンジメントを長持ちさせる置き場所

どこにでもすぐに置いて飾れるフラワーアレンジメントですが、できるだけ長持ちするためには置き場所も大切です。花の乾燥を防ぎ、雑菌の繁殖を少しでも抑えられる場所に置くことを意識しましょう。

エアコンなどの風が当たらない場所

フラワーアレンジメントにエアコンなどの風が直接当たると、花が乾燥したり、風に揺られることで花同士がぶつかって傷んだりする原因になります。気温の高い夏場に、花が傷まないように冷房の風を当てたくなりますが、花にとって風は大敵。

涼しい場所を求めるなら、夏場でも風通しが良く温度も上がりにくい玄関がおすすめです。

冬場も、暖房の風が当たらない場所にフラワーアレンジメントを置きましょう。

アレンジメントの水温が上がりにくい場所

フラワーアレンジメントの花が枯れてしまう原因は、乾燥に加えて雑菌の繁殖もあります。フラワーアレンジメントは、花瓶に生ける切り花と違って、毎日の水交換を行いません。それが手軽でメリットでもあるのですが、その分雑菌が繁殖しやすくなるのです。

雑菌の繁殖を少しでも抑えるためには、花器内の水が温まらないようにすることが大切。直射日光が当たる場所や、ヒーターの側など温かい場所は避けましょう。

安定性が高く、子どもやペットから離れた場所

土台がしっかりしているフラワーアレンジメントですが、狭い場所や安定しにくい場所に置くと、ちょっとした衝撃で落下し、容器が破損したり花がダメになったりすることがあります。

また、小さな子どもやペットがいる家庭では、好奇心からフラワーアレンジメントに触ってしまい、花が落ちたり花器を壊したりなどの可能性も考えられます。

気軽に飾れるフラワーアレンジメントですが、広くてできるだけ高い場所に飾るようにしましょう。

 

フラワーアレンジメントを長持ちさせるための日々のお手入れ

花瓶に生けるよりも普段のお手入れが少ないフラワーアレンジメント。しかし、飾りっぱなしで何もしなければ長持ちはしません。せっかく贈られたフラワーアレンジメントの美しさを少しでも長く楽しむために、日々のお手入れとして以下の項目を意識してみましょう。

水やりをする

吸水スポンジは、一度乾燥してしまうとその後は水を吸わなくなってしまうため、常に湿らせておくのがポイントです。吸水スポンジが完全に乾燥してしまう前に、定期的に水を与えるようにしましょう。

1日に1度、吸水スポンジを指で触ってみて湿り具合をチェックし、乾いていたら水を足します。水を足す頻度はそのときの気温や花器の大きさにもよりますが、夏は毎日、冬は3日に1回くらいが目安です。

このとき、底に溜まっている水を一旦捨ててから新しい水を足しましょう。さらに、吸水して水を捨てるという作業を何度か繰り返すと、汚れた水を綺麗に洗い流せます。

一気に水を流し込むと、水を吸いきれずに溢れてしまうので、花器の端からゆっくり注ぐようにしてください。

栄養剤も活用する

水を足すときに、切り花用の延命剤や漂白剤を薄めたものを混ぜると、さらに雑菌の繁殖を抑えられるのでフラワーアレンジメントが長持ちします。フラワーアレンジメントに延命剤が付属していることもあるので、ぜひ活用してみましょう。

また、水道水には塩素が入っており、雑菌が繁殖しにくくなるので、水を与える際には浄水器の水よりも水道水をそのまま使うようにしてください。

適度に霧吹きを使う

フラワーアレンジメントに水を足すときには、花に水がかからないように根元に静かに注ぐのが基本です。しかし、花が乾燥しすぎてもフラワーアレンジメントが長持ちしにくくなるので、霧吹きなどで適度に花にもうるおいを与えるのも大切。

毎日でなくとも良いですが、花や葉を少し触ってみて、乾いている感じがしたら優しく水をかけてあげましょう。特に、冬場の乾燥しやすい時期にはこまめに様子をチェックしてみてください。

カビが生えたら花器を変える

水を足すついでに、吸水スポンジの状態も確認してみましょう。吸水スポンジにカビが生えていたら、雑菌が繁殖している証拠です。そのままにしていると花が傷む原因になるので、吸水スポンジから花を抜き取り、花瓶などに移しましょう。

また、吸水スポンジは園芸店やホームセンターなどでも販売されているため、新しいものを購入して再びアレンジメントに戻すという方法もおすすめです。

フラワーアレンジメントを長持ちさせるための水切り

フラワーアレンジメントを飾って数日たつと、少し弱ってくる花も出てきます。その際には水切りをして、花に再び水が揚がりやすくなるように処置をしてあげましょう。

完全に枯れる前であれば、この水切りによって元気を取り戻してくれることもあります。

水切りの手順

水切りをするにはまず、ボウルやバケツなどに水を張り、弱ってきている花をアレンジメントから抜き取ります。茎にぬめりがある場合は優しく洗い流して雑菌の繁殖を抑えましょう。

次に、茎の先を水に浸け、水の中で先を1~2cmほどカットします。こうすることで、空気の侵入を防ぎ、水が揚がりやすくなるのです。

このとき、切れ味の悪いハサミを使ったり手で無理やりちぎったりすると、茎の導管が潰れて水を吸い上げにくくなってしまいます。必ず、切れ味が良い園芸用のハサミを綺麗な状態で使うようにしましょう。

アレンジメントに戻し直す

水切りが終わったら、もとのアレンジメントに花を挿し直しましょう。このとき、吸水スポンジの元の穴に挿すと、花がぐらついたり茎の先がスポンジに密着せずに空気が入ったりする原因になります。挿し直すときは、できるだけ新しい場所に挿すようにしましょう。

このとき、茎が柔らかくて新しい場所に花を挿しにくいのであれば、つまようじなどで小さな穴を空けておくと挿しやすくなります。

また、この際に新しい吸水スポンジを購入して使うと、雑菌の繁殖をより抑えられるので、フラワーアレンジメントも長持ちしやすくなりますよ。

 

フラワーアレンジメントの花が枯れたときのメンテナンス

いくら丁寧なお手入れを続けていても、時間がたてばフラワーアレンジメントの花は枯れてしまいます。しかし、さまざまな種類の花が生けられているフラワーアレンジメントは、全ての花が一斉に枯れるわけではないので、段階的に処置を施し、最後まで楽しむ工夫をしてみましょう。

枯れた花を抜く

フラワーアレンジメントの中に枯れた花や葉が出てきたら、吸水スポンジから抜き取りましょう。1本の茎に複数の花が付いている場合は、枯れた花のみをカットします。そのままにしていると、フラワーアレンジメントの見た目が悪くなってしまうだけでなく、雑菌が繁殖しやすくなって他の花にも影響を与えてしまいまうのです。

枯れた花が多くなり、アレンジメントに隙間が目立ってきたら自分で花を挿し直してバランスを調整してみましょう。

このとき、先ほど解説した水切りを行ってから挿し直すと、花が水を吸い上げやすくなり、フラワーアレンジメントの美しさが長持ちします。

花が少なくなったら花瓶に移す

咲き終わった花が増えて、アレンジメントの中だけでは限界が見えるようになったら、元気な花だけを抜き取って小さな花瓶などに生け直しましょう。そうすることで、花の本数が少なくなっても最後まで楽しめます。

この際にも、茎のぬめりを落として水切りを行うと良いでしょう。花は綺麗に咲いているものの、茎が傷んでいる場合は、思い切って茎をカットし、水を張った小皿などに花だけを浮かべてもおしゃれです。

せっかくの花の命、最後までしっかり楽しめると良いですね。

フラワーアレンジメントをもらったらまず写真撮影がおすすめ

フラワーアレンジメントは、生きた花を使った飾り物。飾った瞬間から、時間とともに確実に姿を変えていきます。そのため、フラワーアレンジメントをいただいたら、まずはその姿を写真におさめておくのがおすすめ。

花は、その命ゆえの限りある美しさが魅力ですが、1週間足らずで枯れてしまうと、その後そのフラワーアレンジメントがどんなものだったのか思い出すことすら難しくなります。

特に、誰かからのお祝いとしてフラワーアレンジメントをいただいたら、その方の想いと共にプレゼントも思い出として残しておきたいですよね。

今はスマートフォンで簡単に写真が撮れるので、そんなに手間もかかりません。フラワーアレンジメントの美しさを残しておくために、ぜひパチリと1枚撮っておきましょう。

フラワーアレンジメントの処分方法

フラワーアレンジメントを最後までしっかり楽しんだあとは、正しい方法で処分しましょう。フラワーアレンジメントの処分は、花と花器、そして吸水スポンジに分けて処分します。花は生ものなので可燃物として処分しますが、花器と吸水スポンジは自治体のルールに沿って正しく廃棄するようにしましょう。

花の処分方法

フラワーアレンジメントとして生活空間を彩ってくれた花は生き物です。その命を尊重し、他の生ごみなどとは別にして、花のみを新聞紙に包んだり袋に入れたりして丁寧に処分しましょう。

水に生けていた花を捨てる際には、水分をきちんと切ってから捨てるようにしてください。また、バラなど棘のある花を捨てる際には、怪我をしないように注意し、ごみ収集の方の安全のためにきちんと梱包しておくと安心です。

花器と吸水スポンジの処分

フラワーアレンジメントの花器は、カゴや陶器、紙製の箱などその素材はさまざま。それぞれがどんな素材でできているかを確認し、必要であれば分解して各自治体のルールに従って処分しましょう。

ただ、フラワーアレンジメントに使われている容器は、耐水性が高いものが多いので、綺麗に洗ってよく乾かすことで、小物入れなど別の用途に再利用できます。

吸水スポンジは、自治体によってプラスチックごみまたは不燃ごみとして処分されます。お住いの地域ではどちらに当たるのかを捨てる前にしっかり確認しておきましょう。

また、吸水スポンジは、水を含んだままだと重くなってしまうので、しっかり絞って水を切っておくことが大切です。

吸水スポンジの再利用

自分で切り花を購入してアレンジメントとして飾りたいのであれば、吸水スポンジを再利用するのもおすすめ。穴がたくさん空いている吸水スポンジは、花を挿しにくくフラワーアレンジメントを長持ちさせる力も低くなるので、あまり再利用はしない方が良いですが、それほどでもない場合はもう一度フラワーアレンジメントの土台として使ってみましょう。

吸水スポンジは、一度乾燥してしまうと二度と水を吸えなくなってしまいます。そのため、次の花を迎えるまで、吸水スポンジを常に湿らせておくようにしてください。

 

フラワーアレンジメントを長持ちさせる方法を知ろう

フラワーアレンジメントは、デザイン性が高くて花瓶無しで気軽に飾れる人気のフラワーインテリア。花瓶に挿す花に比べてお手入れが簡単なのが魅力ですが、せっかくいただいたのなら、その美しさが少しでも長持ちするように少しだけ工夫してみましょう。

また、最後まで楽しんだフラワーアレンジメントは、正しく処分するようにしてください。