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ラ・メールコラム > 胡蝶蘭 > 胡蝶蘭の寿命を延ばすための育て方とは?

 

胡蝶蘭はお祝いのシーンではかかせない贈り物です。見栄えが豪華なことも理由の一つですが、胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」というとても縁起の良い花言葉があります。この花言葉のおかげなのも人気の理由です。実は、他にも理由があり、胡蝶蘭は育てやすく、寿命も長いことでも知られています。そこで今日は、胡蝶蘭の寿命を長く延ばすための育て方を紹介します。

胡蝶蘭の寿命は長いの?

一般的に鉢植えの胡蝶蘭は1か月以上はお花を長く楽しむことができます。お花の数も多いので開花のタイミングが少しずつずれていくと、胡蝶蘭は3か月以上楽しめるといわれています。胡蝶蘭は花が散ったり、花びらが落ちたりしても枯れてしまうわけではないのです。

根腐れしたり、病気にならなければ、寿命は50年以上といわれています。でも、ただ、胡蝶蘭を育てるだけでは長持ちしません。ちょっとしたことに注意する必要があります。

 

胡蝶蘭の寿命を延ばす育て方

 

ここでは胡蝶蘭の寿命を延ばすための育て方についてお話していきます。

 

・水のやりすぎに注意する

 

胡蝶蘭が枯れてしまう原因は水のやりすぎによる根腐れが原因なことが多いのです。胡蝶蘭ンの水やりは基本的には毎日する必要はなく、植え込み材料(水苔など)の表面が乾燥して水気がなくなっていたら水を与えるようにしてください。

季節によっても水やりの頻度が少し違い、春は10日に一回、夏は一週間に一度、秋や冬は一か月に一度ぐらいのペースで充分です。胡蝶蘭の寿命を延ばすためにも、水のやりすぎには特に注意してください。

・置き場所は重要

 

胡蝶蘭の置き場所によっては寿命を縮めてしまう原因にもなります。玄関や胡リビングに飾っている人も多いと思いますが、胡蝶蘭は風通しが良くて明るい場所を好みます。明るい場所が好きな胡蝶蘭ですが、直射日光は大敵です。直射日光が当たる場所に置いておくと葉焼けをおこしてしまいます。葉が変色して黒や白色になってしまいます。でもこの症状は見た目にも現れるので、見つけたときはすぐに、直射日光の当たらない場所に移動してあげてください。軽い葉焼けなら、復活する可能性は充分ありますので諦めないでください。おすすめは、キッチンカウンターなどの水回りです。明るく風通しも良く、暖かく適度な湿度もあります。他にもテレビなどの家電製品の近くなども、程よく暖かいので寒さに弱い胡蝶蘭にはおすすめです。

 

胡蝶蘭の肥料

胡蝶蘭はあまり肥料を必要としません。もともとが木の幹や枝に根を伸ばして生息しています。土で自生しているわけではないので、肥料は胡蝶蘭の生育期といわれている春から夏の終わりまでの、この間に一度だけ、水やりと一緒に肥料を与えるようにします。冬場は胡蝶蘭の株が弱っている季節なので肥料は必要ないのです。

 

胡蝶蘭の植え替え時期

 

胡蝶蘭の寿命を延ばすためには花が咲き終わった4月が最適です。4月にできなかった場合は遅くても、6月までには行うようにしましょう。病気などですぐに植え替えが必要な場合を除き、できるだけ夏や冬は避けるようにしてください。花が咲いている場合は、花が咲き終わってから植え替えを行ってください。あまり植え替えを頻繁に行うと、根が傷んでしまうため、2年に一回程度にしておきましょう。

 

胡蝶蘭の寿命を延ばして楽しむための植え替え方法

 

ここでは胡蝶蘭の寿命を延ばすための植え替え方法を説明していきます。

胡蝶蘭の植え替えに必要なものとは?

水苔やバーグ

・胡蝶蘭の植え替えには用土が必要です。用土には水苔やバークが使用されています。水苔で栽培されていた胡蝶蘭をバークに植え替えても大丈夫です。鉢はバークの場合はポリポットがおすすめです。ポリポットは保湿力が高いため、乾燥しやすいバークに最適です。水苔の場合は、素焼き鉢がおすすめです。胡蝶蘭の根は鉢から水分や肥料をもらうことができます。継続的に根から吸収されるため、余分な水分が鉢の外壁から蒸発していくので水苔には素焼き鉢が最適なのです。

 

鉢の大きさはどのぐらい?

用土に合わせた鉢を選ぶことが大事です。鉢の大きさは小さめがおすすめです。胡蝶蘭の大きさにもよりますが、胡蝶蘭の大きさに合わせ、4号から5号の鉢を選ぶと良いでしょう。

 

ハサミなどは消毒

 

切り口から病気が感染しないように必ず新品のハサミを用意して消毒はしっかりしてください。同時に手の消毒も忘れずに行ってください。ハサミの消毒を怠っただけでも、病気に感染しやすくなります。少しの注意で胡蝶蘭の寿命を延ばすことができるのです。

 

胡蝶蘭の植え替え方法

花芽をハサミで切り取り除きます。胡蝶蘭は根に張りついていることが多いので、無理やり剥がすと根を痛めてしまうので、植え替えの前にはしっかりと水をあげておいてください。

次に古い用土を取り除きます。傷んだ根があれば、しっかりと取り除いて、その都度、ハサミは消毒するようにしてください。黄色くなった葉は、寿命を迎えた葉です。ちょっとつまんだだけでも取り除けるのでとってください。

 

植え替え後の水やり

 

バーク

・バークの場合の水やりは、植え替え後7日は水をあげない

・7日に一度コップ一杯程度の水が目安

・ほとんどの水が受け皿に流れてしまっていてもOKきちんと吸収されている

・受け皿の水は放置せずに捨てるようにする

水苔

・植え替え後15〜20日は水をあげない

・10日に一度コップ一杯程度の水が目安

・ほとんどの水が受け皿に流れてしまっていてもOK吸収されている

・受け皿の水は放置せずに捨てるようにする

 

胡蝶蘭の花を二度咲きさせるためには?

胡蝶蘭のお花が咲き終わってからも二度咲きさせることができます。咲き終わった胡蝶蘭の株には節がついているので下から数えて4~5節ぐらい残しその上を斜めにカットします。

切った節からは新しく花茎が伸びてきますので、それを育てることでまた次の花が咲き始めます。作業のときは手などの怪我に注意しながら行ってください。

 

 

まとめ

胡蝶蘭花の寿命はとてもきちんと手入れしていれば、最長で50年以上もつといわれています。胡蝶蘭の寿命を長くするには水やりと置き場所は重要です。花が咲き終わったら植え替えをして二度花を楽しんでみるのもいいでしょう。