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オンシジュームの花言葉は?品種や育て方と合わせて詳しく解説

オンシジュームは黄色い可憐な花を咲かせる植物で、フラワーアレンジメントや花束にも多く使用される花です。心躍らせるような華やかな印象を与えるオンシジュームは人々を魅了し、とても人気があります。

今回は、そんなオンシジュームについて詳しく見ていきましょう。特徴や花言葉、種類、代表的な品種など、さまざまな点から解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

オンシジュームとは

オンシジュームは、別名でバタフライオーキッドやダンシングオーキッドとも呼ばれる花です。大型の花を咲かせる品種もありますが、一般には小型の花を咲かせ、その花が蝶の舞う姿を連想させることから、バタフライオーキッドとの名前が付いたと言われています。また、その可愛らしい花が風に揺らぐ様が、女性がスカートをひらめかせ踊る姿を連想させるため、ダンシングレディーオーキッドという別名もあるのです。いずれにしても、愛らしい花であることは別名から分かります。ちなみに和名もあり、その和名は群雀欄と言います。

基本情報

オンシジュームは、コスタリカ・パナマ・コロンビア・ペルーなどの中南米の熱帯・亜熱帯地方が原産の花です。ラン科のオンシジューム属に属しており、約400もの種類があります。

オンシジュームは樹木に着生して生活をする植物ですが、品種の中には岩に着生するものや地上性のものもあります。この着生というのは寄生とは異なり、単に樹木の上に生える植物なのです。

特徴

花の大きさは小型の品種から大型の品種まで幅広く、フリル状の愛らしいリボンのような花の形が特徴的です。花色は黄色のものがもっともポピュラーですが、その他にも、オレンジ、赤、ピンク、白などの花色があります。香りが良い品種などもあり、種類ごとに特徴が異なるので、自分の好みの種類を見つけてみると良いでしょう。

オンシジュームの開花時期は品種間で差があるものの、概ね年間に3回の開花時期があるとされています。3回の開花時期はそれぞれ、4~6月の春咲き、9~10月の秋咲き、12~1月の冬咲きです。このように1年を通じて楽しめるのも、オンシジュームの特徴と言えるでしょう。

オンシジュームの花言葉

オンシジュウムは花言葉が複数あり、「可憐」「清楚」「協調」「一緒に踊って」「気立ての良さ」「野性的な愛」「遊び心」などの花言葉を持ちます。

もっともよく知られている花言葉は「可憐」「一緒に踊って」です。黄色い小さな花が風にそよぐ様はまさに「可憐」そのものと言えます。実際に花を目にすれば、「可憐」という印象を持ち、踊っているかのような華やかな見た目に癒されることでしょう。

オンシジュームの種類

オンシジュームは約400もの種類があると言われています。現在でもその品種改良が行われているため、これから先も品種が増えるでしょう。現在の品種の分類は葉の形状を元に行うのが主流で、下記の4種類に分類されています。

  • 薄葉系オンシジューム
  • 剣葉系オンシジューム
  • 棒状葉系オンシジューム
  • 厚葉系オンシジューム

また、花色での種類分けもあり、色別の種類は「白系」・「赤系」・「ピンク系」・「黄色系」・「ミックス系」との種類分けがされています。ここでは、葉の形状ごとの種類をご紹介するので、見ていきましょう。

薄葉系オンシジューム

薄葉系は葉が薄い品種で、オンシジュームではもっともオーソドックスな品種です。オンシジュームには、茎の付け根の根元に近い部分に「バブル」という部位があります。薄葉系の品種では、このバブルが楕円形で扁平になっているのが特徴です。このバブルは、急に成長して花茎を伸ばすために十分な養分を溜める部分で、花茎もこの部位から伸びることになります。

代表的な品種には、「レモンシャワー」「イエロー・エンジェル」「アロハ」「イワナガ」などがあります。

剣葉系オンシジューム

剣葉系は葉先が剣のような尖った形状の葉を持つオンシジュームです。薄葉系とは異なり、何枚も剣状の葉が何枚も出てくるのでバブルが目立ちません。このバブルが目立たないというのは、剣葉系の大きな特徴です。

剣葉系オンシジュームでは、「ブルケム」「スプレンディダム」などの品種が代表的です。「スプレンディダム」の原産はグアテマラやホンジュラスで、冬期は葉が紫紅色に変色します。黄色い花びらと、紫と黄色の斑紋の花びらを持った花を咲かせます。 

棒状葉系オンシジューム

棒状葉系は、葉が肉厚で棒のような形をしているオンシジュームで、オンシジュームの中でもっとも乾燥を好む種類です。また、オンシジュームの中で、特に強い光に対する耐性が強いのも棒状葉系のオンシジュームの特徴と言えます。

代表的な品種は「ジョネシアム」「ミクロキルム」などが挙げられます。「ミクロキルム」の原産はグアテマラで、栗褐色で黄色の斑点がはいる花を咲かせる品種です。

厚葉系オンシジューム

厚葉系は、葉も茎も肉厚なオンシジュームで、もっとも日の光を苦手としている品種でもあります。代表的なものとしては、「ナヌム」「ハリソニアナム」などの品種が挙げられます。

「ハリソニアナム」の原産はブラジルの東部で、1000mを越える高地に自生している品種です。黄色に茶褐色の斑紋がある花を咲かせます。「神秘的な愛」などの花言葉があるなど、高貴なイメージのあるオンシジュームでもあります。

オンシジュームの代表的な品種

ここまで、オンシジュームの葉の形状ごとの分類について紹介しました。ここからは、オンシジュームの代表的な品種をまとめてご紹介していきます。

  • オンシジウム・アロハイワナガ
  • オンシジウム・メイフェア イエロー・エンジェル
  • オンシジウム・スファケラツム
  • オンシジウム・ケイロホルム
  • オンシジウム・オーニソリンカム
  • オンシジウム・トゥインクル

オンシジュームは品種改良がどんどん進んでおり、花色などもさまざまです。ここでは、どのような品種があるのか、品種ごとにどのような違いがあるのか見ていきましょう。

オンシジウム・アロハイワナガ

「オンシジウム・アロハイワナガ」は、オンシジュームの代表種ともいえる交配種で、日本の市場でもっとも多く流通している品種です。黄色い愛らしい花を咲かせるのが特徴で、初心者でも育てやすいオンシジュームとしても知られています。

花持ちが良く、比較的長い期間を楽しむことが可能です。条件さえ揃えば、1ヶ月もの間楽しめる品種となっています。丈夫な品種としても知られているので、初心者でも育てやすいでしょう。

オンシジウム・メイフェア イエロー・エンジェル

「オンシジウム・メイフェア イエロー・エンジェル」は、鮮やかな黄色の花が咲く交配種です。草丈はやや大柄で、花茎を長く伸ばします。開花するとその花の数に圧倒されるボリューム感を感じさせる品種です。

オンシジュームの中でも栽培しやすい品種として知られています。鮮やかな黄色一色の花は、アレンジメントや花束に切り花として使われることも多く、花屋さんなどで見かけたことがある人も多いでしょう。

オンシジウム・スファケラツム

「オンシジウム・スファケラツム」は、メキシコやエルサルバドル原産の着生ランの交配種です。1〜2mもの長さに成長し、花茎が分岐して多数の花を付けます。オンシジュームの別名であるダンシングレディーは、このオンシジュームから付けられた名前とされています。

黄色い花が咲くと金色のシャワーが降り注ぐようにも見える、美しい印象を与える品種です。高さがあるので、一斉に開花したこの花が数多く並ぶと圧巻の光景になります。

オンシジウム・ケイロホルム

「オンシジウム・ケイロホルム」は、中央アメリカ・南アメリカ北部が原産の品種で、冬咲きの小型原種という特徴があります。花は大変に小ぶりで、鮮やかな黄色をしています。オンシジュームの中では、比較的湿り気を好む珍しい品種です。冬咲きという特徴を持っていますが、花の少ない冬の時期に咲くという意味では非常に価値がある側面を持った品種です。冬に咲く花を探しているという方は、こちらの品種のオンシジュームを検討してみてはいかがでしょうか。

オンシジウム・オーニソリンカム

「オンシジウム・オーニソリンカム」は、南アメリカの太平洋側が原産地となる品種です。花色は赤茶色で、バニラのような甘い良い香りがするのが特徴的です。交配すると香りの良い交配種が生まれるとされ、盛んに交配をされている品種でもあります。

この品種も冬咲きの品種で、12月~1月ごろに花を咲かせます。背丈は20㎝程度なので、比較的小型の品種と言えるでしょう。

オンシジウム・トゥインクル

「オンシジウム・トゥインクル」は、白またはクリーム色の花色を持つ品種で、「オンシジウム・オーニソリンカム」と同じようにバニラの香りがする小型の交配種でもあります。初心者でも育てやすく、よく増える特徴を持っています。非常に小さな花をまるで稲穂のように付け、開花するころには花の重みで首を垂れるように咲きます。

開花時期は12月~1月となっていて、この品種も珍しい冬咲きの品種です。背丈は20㎝ほどなので、こちらも小型の品種と言えます。冬咲きの花を探している人には、こちらの品種もおすすめです。

オンシジュームの育て方

オンシジュームは種類が非常に多く、その育て方は品種によって多少異なります。ただし、共通している項目も多くあるので、ここではオンシジュームの一般的な育て方について見ていきましょう。

オンシジュームは着生植物なので、一般的には直射日光が苦手で、木漏れ日がちらちらと当たる程度の光量を好みます。また、乾燥を好む品種が多いのもオンシジュームを育てる際のポイントです。

これらを踏まえて、置き場所、水やりの頻度、肥料、植え替え、剪定など、オンシジュームの育て方の基本となる項目を確認していきましょう。

置き場所

オンシジュームは湿気を苦手としているので、風通しの良い場所で育てるのが理想です。また、直射日光を苦手としている一方で、日当たりが良い場所を好むという特徴もあります。

強い日の光にさらされると、葉が焼けて黄色く変色をして枯れてしまう可能性があるので、日当たりが良く直射日光に当たらない場所に置くと良いです。オンシジュームは耐寒性があるので、気温については、5度以下に下がらなければ問題がありません。

水やり

植えている土が乾燥したら、たっぷりと水をあげるというイメージで水やりをすれば十分です。夏場は気温が高く乾燥しやすい傾向にあるので、水やりの頻度を少し増やすように意識してください。

水が不足すると、「バブル」にしわが入ったり、葉にしわが入ったりします。このような状態になっている場合は、水不足の可能性を考慮しましょう。ただし、同じような症状は肥料不足によっても生じるため、どちらが要因なのかの見極めは重要になります。

用土・肥料

オンシジュームを育てる場合は、用土として水苔を用いるのが一般的です。市販されている洋ランの土を利用するのも良いでしょう。

また、オンシジュームは比較的肥料が必要な植物なので、水苔に元肥を混ぜ込んであげるのが理想的です。植え付け、植え替えの都度、元肥を水苔に混ぜ込んで対応します。緩効性肥料などの利用もおすすめです。

植え替え

植え替えの時期は、3月から5月がベストです。少なくとも2年に1回は植え替えを行い、用土として利用している水苔を入れ替えるようにします。また、オンシジュームは成長が早いという特徴があるので、植え替えの際は少し大きめの鉢への植え替えをするのが理想です。

剪定

オンシジュームの花が咲き終わったら、花茎を剪定します。この花茎を付けたままにしておくと、株が弱る原因になる可能性があるのです。枯れた葉がそのままだと養分が持っていかれてしまうため、付けたままにしておかず、剪定して取り除いてあげるようにしましょう。このような剪定が、株に負担をかけないことにつながります。

増やし方

オンシジュームは、株分けという形で増やすことができます。株分けに適切な時期は、植え替えと同じ4月前後です。バブルが4つ以上できたら、親株に2つ残すようにして株分けを行います。あまり小分けにするとオンシジュームが弱ってしまうため、小分けしすぎないように注意してください。

オンシジュームを購入するならどこがおすすめ?

オンシジュームを購入するならどこのお店がおすすめなのでしょうか。オンシジュームを購入する方法としては、主に花屋さんと通販サイトの2つが挙げられます。どちらがおすすめなのかは、住んでいる地域や求めている品種などによって異なるので、それぞれの購入方法の特徴を見ていきましょう。購入前にお花屋さん、通販サイトの双方のメリットを把握し、使い分けをするのが理想です。

花屋さん

花屋さんのメリットは、現物を確認できる点にあります。オンシジュームの株を目で見て、元気さ、花の色などの詳細を目で実際に見て確認した上で購入することが可能です。これは、花屋さんでオンシジュームを購入する際の最大のメリットと言えるでしょう。

一方で、品揃えが期待できないというデメリットもあります。花屋さんは店舗面積という制限がありますし、オンシジュームばかりを扱うわけにもいきませんから、あまり品数が多いとは言えません。

通販サイト

通販サイトのメリットは、なんといっても品数が豊富にあることです。花屋さんではなかなか店頭に置いていないオンシジュームなどもあり、さまざまな品種の中から選べます。どんな品種のオンシジュームを購入したいのかすでに決まっているが店頭になかなかない、さまざまな色や種類の中から気に入ったオンシジュームを選びたいという方は、通販サイトがおすすめです。

一方で、デメリットとなるのが現物を確認できない点です。特に花色などは、実際に届くとイメージと少し違っていたということもあるので、注意してください。

まとめ

オンシジュームは可愛らしい可憐な花が特徴の観葉植物で、「可憐」「一緒に踊って」などの花言葉があります。素人でも比較的育成しやすく品種も多いので、楽しみ方も多彩です。

自分らしいオンシジュームを見つけたいのであれば、品揃えが豊富な通販サイトをまずチェックしてみると良いです。オンシジュームの購入を検討している、どんな種類があるのか実際に見てみたいという方は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。豊富な品揃えで、きっとあなたのイメージに合うオンシジュームが見つかるでしょう。