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かすみ草の染め方3種類を徹底解説!手軽にできる着色方法は?

かすみ草は白い花のイメージがありますが、最近はカラフルなものも見かけるようになりました。カラフルなかすみ草は、実は白のカスミ草を染めて作られています。染められたものを購入するのが手軽ではありますが、自分で染めることも可能です。

小ぶりでとても小さい花かすみ草は、そのままでも可愛いですが、染色してカラフルにすることで、より素敵なかすみ草になります。この記事では、かすみ草を染色する方法について詳しくまとめていますので、自分でかすみ草を染色してみたいという人は参考にしてください。

かすみ草の染色とは

ピンクや紫、水色などのかすみ草は、どのようにして作られているのでしょうか。切り花には「染め」と呼ばれるジャンルがあり、このかすみ草も「染め」により作られています。かすみ草の染色は、白いかすみ草に染料を吸わせるだけなので、あまり難しくありません。「染め」で使われる染料は身体に害のないものなので、カラーのかすみ草は部屋に飾っても安心です。

かすみ草を染める方法

自分でかすみ草を染める場合、どのようにすれば良いのでしょうか。染め方の方法は何パターンかあります。その中で、自宅で行いやすい方法としては下記の3つが挙げられます。

  • インクで染める方法
  • 食紅で染める方法
  • 専用のリーフ液で染める方法

では、具体的にどのように染めていくのか見ていきましょう。

インクで染める

インクで染める方法は、プリンターのインクや万年筆のインクを使用します。100円ショップでも万年筆やプリンターのインクを購入できるので、これを使えば費用を抑えて染めることができるでしょう。プリンターのインクは3色で販売されているので、色を混ぜればオリジナルカラーで染めることも可能です。

インクを入れた容器に花を挿して染色するので、紙コップや空き瓶、プラスチックの容器など使いやすいものを用意してください。この時注意したいのは、インクを入れて花を挿しても倒れない容器を使うということです。容器にインクを入れたら、そこにかすみ草を挿していきます。これだけでかすみ草が綺麗に染まります。

食紅で染める

スーパーで購入できる食紅を使って染める方法も簡単に行えます。ただし、食紅を使う場合は、入れ過ぎに注意しなければいけません。しっかり染めたいからといって食紅をたくさん入れると、花が弱ってしまう可能性があるからです。

ただし、少なすぎても染まらないので、見極めが難しいです。食紅は赤や黄色、緑などがあるので、好みのものを用意しましょう。色を混ぜて使うこともできます。

専用のリーフ液で染める

より綺麗に染めたい、もっと色々な色に染めたいという場合は、植物専用のリーフ液、プリザーブドフラワー染色液などを使うのがおすすめです。植物向けに作られているため、植物が傷んでしまうというリスクも減らせます。使用する量も決められているので、インクや食紅のようにどれくらい入れたら良いか分かりにくいということがありません。

ハーバリウムに入れても色落ちしないので、加工したい方にもおすすめです。ブリザーブドフラワー染色液は、2剤タイプになっているものが多く、先に色を抜いてから着色します。

ただし、リーフ液は、花びらには向かないため、かすみ草以外の花もやってみたいという場合はおすすめできません。

【インク】かすみ草の染め方

インクを使ったかすみ草の染め方として、先ほどはプリンターのインクで行う方法をお伝えしましたが、万年筆で行う方法もまとめておきます。

必要なもの

万年筆とかすみ草、容器を用意します。新聞紙やビニール手袋も用意しておくと便利です。万年筆のインクは使いかけのものでも良いので、好みの色のインクを使いましょう。

手順

万年筆のインクを取り出して容器に入れ、その中にかすみ草を挿しましょう。容器は倒れないものを用意してください。手や作業するテーブルがインクで汚れてしまう可能性があるので、テーブルには新聞紙を敷き、ビニール手袋をしましょう。

かすみ草の先をカットしてから挿すことでインクを吸収しやすくなります。インクにつけてから1時間くらいすればかすみ草が染まっていきます。好みの色に染まったら、切り口を少し洗い、好みの花瓶に飾ってみてください。

【食紅】かすみ草の染め方

食紅でかすみ草を染める方法をまとめておきます。染める際は、食紅の濃さを何種類か用意しておくと、どれが一番綺麗に染まるか実験のように楽しめます。自由研究の題材としても人気です。

必要なもの

好きな色の食紅と水、空き瓶や容器を用意します。かすみ草を入れても倒れない容器を用意してください。食紅を水で溶かして色を確認するため、透明な容器がおすすめです。

手順

まず食紅を容器に入れて、水を注ぎ溶かします。綺麗に溶けたらそこに先をカットしたかすみ草をそのまま入れます。しばらく漬けておくと、少しずつ花が染まっていきます。3時間から4時間くらい経過すると花びらが染まっているのが分かります。しっかりと色がついたら、水から取り出して茎の先端についている色水を洗い流し、水を張った花瓶に挿して飾りましょう。

【リーフ液】かすみ草を染める方法

専用のリーフ液を使用する場合、リーフ液は使いまわしができないので、使い切りで考えてください。余っても次に使うことはできないので、先に小分けしておきましょう。

必要なもの

リーフ液を使って染色する場合は、リーフ液と透明な容器を用意してください。染色液が100㏄の場合、およそ100gのカスミ草を加工することができます。リーフ液は、染料とグリコール類と水で作られているものなどがあります。

手順

加工する前に必ず水切りします。しっかり水を切っておかないと枝が染色剤を吸い上げてくれません。吸い上げる切り口をハサミで切り、容器に液を入れてからつけます。リーフ液を吸わせるのに適した温度は25℃前後です。水分の蒸発がしやすい場所で直射日光が当たらない場所を選んで加工しましょう。3日から1週間くらいで染色されるので、色が染まったら切り口を水洗いしてください。水気を拭いたら完成です。

染色したかすみ草をドライフラワーにする方法

繊細でとても可愛らしいかすみ草は、色付けして飾るだけでも可愛いですが、色を付けた後にドライフラワーにするのもおすすめです。ドライフラワーにすればさらに長く楽しむことができますし、ドライフラワーならではの質感も楽しめます。

また、ドライフラワーはさまざまな飾り方ができるので、カラフルになったかすみ草をより楽しめるでしょう。では、ドライフラワーにしたい場合、どのようにすれば良いのかご紹介します。ここでは、ハンギング法、シリカゲル法、ドライ・イン・ウォーター法といった手法についてやり方をまとめておきます。

ハンギング法

もっとも簡単にできるドライフラワーの作り方が、ハンギング法になります。この方法は紐を使ってドライフラワーにしたい草花を縛って吊るしておくというもので、自然乾燥でドライフラワーが完成します。

できるだけ早く乾燥させたいならドライヤーで乾燥させることもできますが、風量が強すぎると花や草が傷んでしまう可能性もあるので注意しましょう。吊るして乾燥させるため、ドライフラワーになるまでの過程も楽しめます。

シリカゲル法

シリカゲル法は、ドライフラワーを作るための専用のシリカゲルを使って乾燥させるやり方です。専用の乾燥剤なので初心者でも失敗しにくいですし、季節問わずドライフラワーを作りやすいです。ハンギング法は、梅雨の時期はおすすめできませんが、シリカゲル法の場合は梅雨の時期も行えます。

ドライ・イン・ウォーター法

ドライ・イン・ウォーター法は、水を入れた花瓶や花器にかすみ草を生けて、ゆっくりと水を抜いて乾燥させる方法です。生花の状態を一番キープできる方法となっていて、特別な道具も必要無いので挑戦しやすいです。香りも楽しみながらドライフラワーを完成させることができます。

かすみ草をドライフラワーにする手順

かすみ草をドライフラワーにしたい場合、ハンギング法やシリカゲル法、ドライ・イン・ウォーター法といった方法がありますが、それぞれの方法はどのようにすれば良いのか手順もまとめておきます。

ハンギング法

ハンギング法は、かすみ草とハサミ、麻紐を用意します。かすみ草は、できるだけ新鮮なものを用意してください。花は開いているものが適しているので、つぼみの場合は開花を待ちましょう。

かすみ草をドライフラワーにする場合は、花同士がぶつからないようにしなければいけません。そのため、茎の分かれ目で花が重ならないように切り分けてください。切り分けたら風通しが良い場所で直射日光が当たらないところに麻紐を張ります。そして花を下にして、茎の分かれ目で紐に引っ掛かりそうな場所を見つけて引っ掛けて吊るします。茎だけでは落ちてしまいそうな場合は、麻紐で縛り吊るしましょう。

茎は乾燥してくると細くなるので、麻紐はしっかりめに結んで大丈夫です。自然乾燥は、1週間から2週間が目安です。最初は茎がピンとして広がりがありますが、乾燥してくると小さくなっていきます。

ドライフラワーが完成したら、そのまま飾っても良いですし、束ねてスワッグにしても素敵です。かすみ草はリースにすることもできますが、リースにしたい場合は最初にリースの形にしてからドライフラワーにするのがベストです。

ハンギング法の注意点は、束ねて乾かさないことです。かすみ草は、束ねてドライフラワーにしてしまうと、後で花がバラバラになってしまうので、先に1本ずつ分けて乾燥させましょう。

シリカゲル法

シリカゲル法では、かすみ草とシリカゲルと密閉容器、ハサミ、スプーン、割り箸またはピンセット、新聞紙を用意します。シリカゲルを密閉容器に入れて、かすみ草を密閉容器に入るサイズまでカットして丁寧に入れましょう。そして、かすみ草の上から再びシリカゲルを敷き詰めます。この時、かすみ草がつぶれないように気をつけながら、花の中にもシリカゲルを入れるようにしてください。

花が完全に隠れるまでシリカゲルを敷き詰めたら、密閉容器の蓋をしめて1週間くらい放置します。1週間経過したら、密閉容器の中身を優しく新聞紙の上に流します。優しく広げてかすみ草を取り出しましょう。

この時、かすみ草がつぶれないように、割り箸かピンセットで取り出します。シリカゲルで作るドライフラワーは、ハンギング法とは違った仕上がりになります。しおりを作ったり、アクセサリーを作るのにもおすすめですよ。花の隙間までシリカゲルを入れることが、綺麗に仕上げるためのポイントになります。

ドライ・イン・ウォーター法

ドライ・イン・ウォーター法では、かすみ草や花瓶、ハサミ、水を用意します。まず、かすみ草の余分な葉っぱは取り除きましょう。そして花瓶に入れた時に、ぐらぐらしないように茎の長さを確認しながらカットします。

花瓶の底から5センチくらいのところまで水を入れて、かすみ草を活けたらそのまま風通しの良い場所で保管します。普通花を飾る場合は水を入れ替えてお手入れしますが、ドライフラワーを作るので、水の入れ替えは行いません。

少しずつ水が蒸発していくのでそのまま放置します。これで1週間から2週間経過すると、かすみ草のドライフラワーが完成しています。かすみ草の花がサラサラになっていれば完成です。花瓶で作るのでそのまま飾っておくこともできるのは良いでしょう。

水はできるだけ少量にしておくのが成功のコツです。そして置き場所にも注意しましょう。風通しが良くて直射日光が当たらない場所で乾燥させます。ドライ・イン・ウォータ―法でドライフラワーにすると、花は少し大きめに仕上がります。

かすみ草の染め方やアレンジに関するQ&A

最後に、かすみ草の染め方やアレンジに関する質問についてまとめておきます。

  • 自分の染めたい色が見つからない時は?
  • 色ごとのかすみ草の花言葉は?
  • 染色したかすみ草のアレンジ方法は?
  • かすみ草を贈るのにおすすめのシーンは?

かすみ草の染め方やアレンジについて気になる疑問がある人は、ぜひチェックしてみてください。

自分の染めたい色が見つからない時は?

「かすみ草を染めたいけれど好みの色が見つからない」という場合は、染色液を混ぜて新しい色を作るのがおすすめです。染色液を混ぜて作れば、自分のさじ加減で色の量を調整して組み合わせることができるので、他にはないオリジナルの色で染めることができますよ。染まるまでの変化の過程も楽しめます。

色ごとのかすみ草の花言葉は?

かすみ草は基本的に白色ですが、色を染めた場合は花言葉が変わります。ここでは、色ごとの花言葉をまとめておきます。ちなみに、白色のかすみ草の花言葉は清らかな心、無邪気などです。

 

花言葉
ピンクのかすみ草 切なる願い、感激
水色のかすみ草 清い心
黄色いかすみ草 幸福、希望

 

どれも素敵な花言葉になっています。かすみ草の可愛らしい姿が花言葉の由来になっているのではないでしょうか。かすみ草を染める際は、花言葉を意識しながら染めてみるのもおすすめです。

染色したかすみ草のアレンジ方法は?

かすみ草を染色したら、アレンジして飾ると素敵です。人気があるのは、ブーケ、リース、スワッグなどです。素敵な花飾りが室内にあるだけで気分が上がりますね。リースにする場合は、ドライフラワーにしてしまう前に生花の状態でリースの形を作ってから乾燥させてください。

かすみ草を贈るのにおすすめのシーンは?

かすみ草は、どのようなシーンで贈られているのでしょうか。かすみ草を贈るのに適したシーンについてまとめておきます。

実は、かすみ草はメインで贈られることは少なく、他の花を引き立てる存在としてブーケや花束、アレンジメントで使われています。しかし、かすみ草はメインで花束にすることもできますし、かすみ草の色々な色を組み合わせて素敵なブーケにすることも可能です。

かすみ草は、結婚祝いや誕生日祝い、退職祝いや退任祝いなどに選ばれているお花です。かすみ草の与える可憐な印象は、幅広い年代に好まれますよ。かすみ草を贈る際は、自分で染めたかすみ草を使ってアレンジして贈るのも素敵です。ぜひ挑戦してみてください。

まとめ

かすみ草の染色方法についてご紹介しました。市販されている染められたかすみ草やドライフラワーを購入するのも良いですが、自分で染めたものだとより愛着がわきますね。好きな色に染めることができるのも嬉しいポイントでしょう。かすみ草は、他のお花を組み合わせて飾るとより一層美しく見えます。ぜひ他のお花も合わせてオリジナルのアレンジで部屋に飾ってみてください。

かすみ草の購入を検討している方は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。