花を飾ることでどんな効果が得られる?部屋に飾るメリットとは
プレゼントや贈り物でもらった花を部屋に飾ることはあっても、なかなか自分では購入しないという人も多いのではないでしょうか。しかし、花を部屋に飾ることで、さまざまな良い効果が得られる可能性があるのです。
この記事では、花を部屋に飾る効果や花の色ごとの効果の違いを解説していきます。部屋に飾るのにおすすめの花、花瓶の種類や花瓶がなくても飾る方法などもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
花を飾る効果は?
花を見ていたら不思議と心がリラックスして、優しい穏やかな気持ちになったと感じたことがある人は多いかもしれません。花がリラックスさせてくれたというように感じるかもしれませんが、実際にはどうなのでしょうか。
花を飾ると、人間の五感を刺激して気持ちをリフレッシュさせると考えられています。長引くコロナ渦で、自宅で過ごす時間が増えたという方は多いでしょう。花は水と器さえあれば手軽に飾ることができるので、疲れた心をリフレッシュしたいという方にピッタリです。
ここでは、花を飾る効果を詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
生きている実感が湧いて幸福感が高まる
美しいものを見ると、私たちの脳内には幸せを感じやすくなる「ドーパミン」「セロトニン」「オキシトシン」と呼ばれる3つのホルモンが放出されます。これらは幸せホルモンと呼ばれ、人とのスキンシップなどでも分泌されるホルモンです。
このホルモンが分泌されると人は幸福感を感じ、ストレスが和らぐとされているため、花を見ることでも幸福感を感じるのです。
また、切花は触れることで人間の触覚をも刺激します。花びらの柔らかさ、棘や茎の硬さ、葉のチクチクとした刺激などから、生きているという実感を得ることができるのです。この刺激は脳に伝わり、私たちの生きる活力となります。切花に触れることで生まれるこの刺激は、リハビリや認知症の予防効果などへの期待から、作業療法にも取り入れられています。
季節を感じることで情緒を育める
春にはチューリップ、夏はヒマワリ、秋はコスモス、冬はツバキなど、咲く花の種類によって季節感を感じられます。花屋や花の通販などは、少し早い時期から季節の花を取り入れているため、そういった花を見るだけで季節の訪れを感じるでしょう。
また、その時期に咲く花を部屋に飾って季節を感じることで、情緒を育む感性を育てられます。美しいものを見て美しいと思う、小さなものにも幸せを見いだせる感性は、人生をより豊かにしてくれるはずです。
生き物をお世話する楽しみがある
飾っておくだけで良さそうと思ってしまいがちな切花ですが、長持ちさせるためには水替えなどのお世話が欠かせません。定期的に水を変えたり痛んだ葉っぱを取り除いたりなど、お世話をしているうちにペットのような愛着が湧いてくるのではないでしょうか。
切花は生き物なので、日々咲き姿が変わります。毎日、朝が来るのが楽しみになるのも、お部屋に花を飾るメリットです。
運気が上がる効果が期待できる
花風水という風水があるように、生花は開運を呼び込むアイテムと考えられています。風水では、家の中に生花を飾ると自然が持っているエネルギーを取り込めるとされているので、花を飾ることで自分の運勢にも良い影響を与えるかもしれません。
特に玄関は、運気を呼び込む入り口とされています。玄関は客人を呼ぶ際に真っ先に目に入るところでもありますし、玄関に飾っておくと良いことがあるかもしれないですね。
花で癒しを得るフラワーセラピーもある
フラワーセラピーという言葉があるのを知っているでしょうか。フラワーセラピーとは、花で人の心を癒す心理療法です。リラックスしているとき、人間の脳内には「α波」と呼ばれる脳波が出現します。
このα波は花の色や香りを感じたり、嗅いだり、触れたりすることでも出現することが分かっており、心を整え心身ともに健康に導く効果が期待されています。
眺める癒し効果
先ほども解説した通り、花は五感を刺激します。花を眺めることで視覚を刺激し、美しいと感じれば幸せホルモンを放出するのです。このホルモンによって、気分をリフレッシュさせる効果が得られます。
花の色や形によってもその効果は変化し、ストレスの緩和や前向きな気持ちをサポートしてくれるといった効果も期待できます。
香りの癒し効果
ルームフレグランスなどとは違って、切花が放つのは自然の香りです。花の種類によって午前中強く香る花があったり、夕方~夜にかけて香りが強くなるものがあったりと花の生命力を感じることができます。
香りがないと思われている花でも、自宅に飾っているとほんのり香ってくることもあるでしょう。例えば、冬から春に出回るスイートピーなども、あまり知られてはいませんが、実は甘酸っぱい春の香りがします。
咲いてくると部屋いっぱいにその香りが広がるのはヒヤシンスです。他にもリューココリネは桜餅のような香りを楽しめるなど、花ごとに香りや香り方が異なるので、時期やそのときの気分によって色んな花を飾って見るのも楽しいでしょう。
スッキリとリフレッシュしたい方には、ミント、ゼラニウム、バジルなどのハーブの香りがピッタリです。ハーブをたっぷりお部屋に飾ればリラックスした気分でゆっくりと眠りにつけそうですね。
香りの好みは人それぞれなので、一概にどの香りに癒し効果があるとはいえません。自分の好きな香りに包まれるのが一番です。色々な花の香りを試して、お気に入りのリラックスできる香りを見つけてみるのも楽しいですよ。
花のセラピー効果は色ごとに違う
カラーセラピーという心理的療法もあるほど、人の心と色は深い関わりを持っています。無意識に選んだ花の色は、実は私たちが欲しているエネルギーを表しているのかもしれません。
花を飾る際には、今の自分の気持ちに寄り添ってくれるカラーや、なりたいイメージのカラーの切花を選ぶと、花のパワーをより感じることができるでしょう。花を選ぶ際には、色にも注目して選んでみてください。
赤系の花
赤色の花は、バラ・ダリア・カーネーション・チューリップ・アンスリウム・センニチコウなどです。
エネルギーやパワーの源である赤系の花は、飾ることで行動力や物事に取り組むための意欲を引き起こしてくれます。なんとなくやる気が出ないときや、元気が足りないときには、赤系の花を飾ると不思議と元気が出てくるかもしれません。
ピンク系の花
ピンク系の花には、バラ・ラナンキュラス・チューリップ・スイートピー・シャクヤクなどがあります。ピンクは心を癒し、優しい気持ちにしてくれるカラーです。イライラした気持ちをおさえて、心を穏やかに保ってくれます。
黄色・オレンジ系の花
黄色・オレンジ系の花では、バラ・モカラ・マリーゴールド・ラナンキュラス・ひまわり・ケイトウなどが有名です。
健康的で元気をもらえる黄色・オレンジ系の花は、コミュニケーション能力を高めるカラーといわれています。リモートワークも増えた自宅のデスクやオフィスに飾るなら、この色味がおすすめです。
紫系の花
紫系の花には、トルコキキョウ・カラー・ストック・アジサイ・スカビオサなどがあります。
紫は気持ちを落ち着かせ、心身ともに癒しを与えてくれる色です。動を表す赤系の色と、静を表す青系の色のどちらも混ざった色なので、心や体のバランスを調整してくれます。安眠効果が期待できるので、寝室に飾るのもおすすめです。
白系の花
白系の花は、バラ・ユリ・アリストロメリア・デンファレ・スイトピー・ラナンキュラスなどです。
白はリフレッシュの色で、精神を落ち着かせて気持ちを整理し、リラクゼーション効果をもたらします。白だけだと寂しいと感じる場合には、グリーンの葉物をそえて飾るとボリュームも出て、ぐっと華やかになるでしょう。
花を飾ると不思議と部屋が片付く人も
新しい洋服を買ったときに、メイクや小物にまでこだわりたくなるなんて経験がある方も多いのではないでしょうか。花も同じで、せっかく綺麗な花を飾るのだから、お部屋も綺麗にしておこうという気持ちが働き、自然と部屋を片付けたくなる気持ちが湧いてきます。
花瓶を飾るスペースが必要なので、テーブルに置いてあるものも片付ける必要がありますよね。ほこりだらけの棚の上ではせっかく綺麗な花も台無しです。水替えついでに掃除するなんて嬉しい習慣が身に付くかもしれません。
手軽に新しい雰囲気に挑戦できる
おしゃれなお部屋を紹介する雑誌には、必ずといっていいほど花や観葉植物が飾られていますよね。同じインテリアを使ったお部屋でも、テーブルの花を変えるだけでガラリと雰囲気を変えることができます。
家具を変えるのは大変ですが、切花なら、普段飾らない色やちょっと奇抜な色にも気軽に挑戦しやすいです。手軽にイメージを変えられるので、今まで気付かなかった新しい好きなテイストも見つかるかもしれません。
部屋に飾るのにおすすめの花は?
初めて部屋に花を飾る人は、まずは店頭やインターネットで一目見て気に入った花を購入してみるのもおすすめです。自分が気に入った花が部屋に置いてあれば、気分も上がるでしょう。また、花によって日持ちに差はありますが、気に入った花ならなるべく長持ちさせたくなりますし、お手入れする気も自然と湧いてきます。
それでもどれを選んだら良いのかを悩んでしまう方に向けて、ここでは初めて自宅に飾るのにおすすめの花をご紹介します。
バラ
品種が豊富で、さまざまな種類があるので自分の好みの色や見た目の花を選びやすいです。バラは、蕾から満開になるまで、日々変化する咲き姿を楽しむことができます。香りのある品種を選べば、自然の生み出した豊かな香りに心が癒されるでしょう。
バラはお水が大好きです。吸い上げも良いので、お水はたっぷり目に生けましょう。花瓶の大きさにもよりますが、花瓶の底から5~10cmくらい入れても大丈夫です。
ラナンキュラス
花が大きくボリュームがあり、花持ちも良いラナンキュラス。1つにいくつかの花が付いているので、1つの花瓶にボリュームを出して生けたり、小分けにしていくつかの場所に分けて飾ったり、自由に楽しめるのも魅力です。
花を飾るのにおすすめの花瓶の種類
さらに切花を楽しみたいという方は、ぜひ花瓶にもこだわってみてください。同じ花でも、花瓶が変わると花の雰囲気もガラリと変わります。
- 一輪挿し用の花瓶
花を飾るときにバランスが分からないという悩みもよく聞きますが、一輪挿しなら1、2輪の花を飾るだけでバランスを考えなくても様になるので、少ないスペースに飾りたい方におすすめです。花の数が少ない分、花の美しさが際立ちます。
一輪挿しに向いているコンパクトな花瓶やスリムな花瓶もたくさん販売されているので、自分の部屋に合うものを選んでみると良いでしょう。花を飾りたいけど飾るスペースがあまり広くないという人は、一輪挿し用の花瓶を探してみてください。
- ガラスの花瓶
1つあると、どんな花も生けることができる便利なものが、ガラスの花瓶です。サイズ感は、500mlペットボトルと同じくらいかそれより少し小さめのものが使いやすく、片付ける場合にも場所に困らないので重宝します。
- 陶器の花瓶
デザイナーさんが作ったこだわりの器に生けた切花はまるでアートのようです。色やデザインが幅広いため、花瓶に合わせて切花を選ぶのも楽しいですよ。
花瓶がなくても花を飾れる?
自宅に花瓶がないけど、使わないときは保管場所に困るし新しく購入するのはためらうという人もいるでしょう。そういった方のために、自宅であるもので代用する方法についても見ていきましょう。
マグカップやグラス
安定感があり、もともと飲み物を入れるためのものなので防水対策もばっちりです。透明なグラスなら茎の様子も見ることができるため、球根を飾るのも良いでしょう。マグカップは高さがない分、あまり茎が長いまま飾ると花の重みで倒れてしまいます。マグカップの高さに合わせて茎を短くカットしてあげましょう。
ペットボトル
ペットボトルは、上部が小さくなっていて花が倒れにくいので、花を飾るのにぴったりな形をしています。そのままでは味気ないので、布を巻いたりマスキングテープを使って彩ってあげたりなど、飾る花に合わせて、自分だけの花瓶にリメイクする時間も楽しめます。
深めのお皿
スープに使う深めの皿や食器棚に眠っている普段は使わない皿も、花を飾るのに活躍します。茎を短く切って浮かべるように飾ると、まるでお店のディスプレイのようになるでしょう。首が下がってしまった花も、この方法でもう少しの間楽しむことができます。
花を飾る際によくある質問を解消!
最後に、花を飾るときによくある悩みや疑問にお答えしていきます。
- 花のお手入れは大変?
- 果物のそばに置くと枯れるって本当?
これらの質問が気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
花のお手入れは大変?
基本的に花のお手入れは難しくありませんが、水替えを手間に感じる人もいます。たくさん飾るとかえってストレスになる可能性もあるため、まずは1ヵ所に置いてみてください。あまり手間に感じない、花のお世話をするのが楽しいと思うようであれば、少しずつ数を増やしてみましょう。自分のペースで、ストレスなく飾れる方法を探してみてくださいね。
果物のそばに置くと枯れるって本当?
果物が熟すときは、エチレンガスと呼ばれるガスが発生します。実はこのエチレンガスは、植物の成長を促進するガスなので、切花を近くに置いておくとあっという間に枯れてしまうのです。
痛んだ葉っぱや花びらからもエチレンガスが発生するので、枯れている部分を見つけたら早急に取り除いてあげましょう。
花はどこで購入するのが良い?
切り花を購入する方法としては、花屋で購入する、オンラインの通販で購入するなどの方法があります。
花屋は、実際に花を見ながら選べるのがメリットですが、花の種類が限られてしまっていることが多いです。一方でオンライン通販は、自分で実物を見ながら選ぶことはできませんが、さまざまな種類の中から自分の好みの花を選ぶことが可能です。
どちらが良いのかは人によるので、自分で見ながら選びたい方は花屋、さまざまな種類の中から探したい、忙しくて花屋に行く時間の余裕がないといった方は、オンラインの通販を利用してみてください。
まとめ
花を部屋に飾ると、部屋が明るい雰囲気になるだけでなく、癒し効果が得られる、幸福度が高まる、運気が上がる効果が期待できるなどのメリットがあります。また、色ごとにも得られる効果が異なるので、色ごとの効果の違いなどにも注目しながら選んでみてください。
部屋に飾るのにおすすめの花としては、バラやラナンキュラスなどが挙げられますが、自分の気に入った花を探してみるのも良いでしょう。
フラワーギフトラボでは、さまざまな種類の花を取り扱っておりますので、ぜひお気軽ご利用ください。