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ブルースター(星の花)ってどんな花?育て方や花言葉を徹底解説!

爽やかな星型の青い小花を咲かせるブルースターは、花付きが良く多年草なので、ガーデニングでも人気の花です。この記事では、フラワーギフトやブライダルシーンでも大活躍をしてくれるブルースターの育て方や注意点を解説していくので、ぜひご覧ください。

爽やかな青い星型の小花をたくさん咲かせるブルースター。株がこんもり育つブルースターは存在感も大きく、夏から秋にかけての庭先を鮮やかに彩ってくれるでしょう。そこで今回は、ブルースターの基本情報や育て方、注意点などを徹底解説していきます。おすすめのフラワーギフトやブライダルシーンとの関係も紹介するので要チェックです。

ブルースター(星の花)の基本情報

まずは、ブルースターの基本的な情報から解説します。なんとなく見たことある方は多いかもしれませんが、詳しい生態や特徴などから抑えておきましょう。

特徴

ブルースターは、キョウチクトウ科ルリトウワタ属の多年草で、原産地はブラジルやウルグアイなどの暑い気候の地域です。そのため、暑さには強いものの、冬の寒さには弱い性質があります。

ブルースターの花の色は、咲き始めは淡い水色ですが、開花が進むにつれて次第に濃い青へと変化していき、最終的には紫に近い色合いになるのが特徴です。5枚の花びらが星の形のように見えることからこの名が付けられました。

種類

「ブルースター」は実は、オキシペタラムという花の品種の1つだということをご存じでしょうか。オキシペタラムには他にも白い花の「ホワイトスター」や、ピンクの花の「ピンクスター(ローズスター)」も存在します。

青だけでなく、白やピンクのオキシペタラムを一緒に植えると華やかな花壇になることでしょう。

ブルースター(星の花)の花言葉

ブルースターには、「幸福な愛」や「信じあう心」といった花言葉があり、自宅で育てるのはもちろんギフトにも最適です。

欧米では、ブルースターを男の子に贈るという風習があり、3月8日、4月14日、6月14日の誕生花でもあるので、この時期に誕生日を迎える男性にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

しかし、ブルースターには「早過ぎた恋」や「身を切る想い」などマイナスなイメージの意味合いもあるので、プレゼントする際に勘違いされないよう、メッセージカードなどを添えると安心です。

ブルースター(星の花)を育てる準備

毎年花を咲かせるブルースターは、家庭のガーデニングでも人気の花。シーズンになると園芸店やフラワーショップでも多く見かけるようになるので、ぜひ栽培にチャレンジしてみてください。まずは、ブルースターを育て始める前の準備から解説します。

選び方

花が咲き始めている苗を購入する際には、できるだけ開花が進んでいないものを選ぶと花持ちが良くなります。

目安として、花が咲ききっている紫色のブルースターが混じっておらず、薄い青の花がついている苗を選ぶと良いです。つぼみが多い苗だと、育つにつれてどんどん開花していく姿も楽しめます。

他にも、茎や葉が萎れていないものや花の色味が鮮やかなものなど、元気な苗を見極めるのが大切です。

用土

ブルースターは過湿を嫌う性質があるので、水はけの良い土に植え付けましょう。鉢植えの場合は、市販の培養土を用いるのがおすすめです。

地植えする場合、その土が水はけの悪い土であるのなら、腐葉土や堆肥を事前に混ぜ込んでよく耕しておきましょう。土を盛って周囲よりも10cmほど高くしておくと、水が溜まりすぎる心配がありません。

植え付け

ブルースターの適切な植え付け時期は4月下旬〜7月上旬です。他の時期にも苗が手に入ることがありますが、この時期に植え付けるとブルースターに負担がかからず、生育も良くなります。

 

地植え

植え付けの2週間ほど前に、地植えする場所の土を整えておきましょう。植え付ける際には、苗の根鉢よりも一回り大きな穴を掘り、根鉢を崩さないように丁寧に植え付け、その後たっぷりと水をやります。

ブルースターはどんどん株を大きくして育つため、複数の株をまとめて植えるときには株同士の距離を20cmほど空けておきましょう。

ただし、ブルースターは寒さに弱い花なので、冬になると霜が降りるような気候の場所なら、冬場は鉢に植え替えて軒下などに置くのがおすすめです。

 

鉢植え

ブルースターを鉢で育てる場合は、鉢底にネットを敷いて軽石をつめてから市販の培養土を鉢の半分くらいまで入れましょう。

次に、苗をポットから取り出し、高さを決めたら土を静かに入れて植え付けていきます。土がしっかり鉢内に行き渡るように、割りばしなどでつつきながら調整し、その後たっぷりと水をやりましょう。

ブルースター(星の花)の育て方

次に、ブルースターの基本的なお世話の仕方について解説します。特別に難しい管理は必要なく、他の植物と同様の育て方で問題ありません。

水はけと寒さ対策に気を付けていれば、毎年のように可愛らしい花を咲かせてくれますよ。

ガーデニング初心者の方にもおすすめの花なので、ぜひチャレンジしてみてください。

日当たり・置き場所

ブルースターは日当たりと風通しの良い環境を好みます。高い木や他の植物と近くなりすぎないように植えるのがおすすめです。雨に当たりすぎるとブルースターの葉や花にシミが出てしまうので、梅雨時期は鉢植えを軒下などに置きましょう。

また、寒さに弱い性質があるので、真冬の霜が降りる時期などは鉢植えを玄関先や軒下に移動させ、昼間の温かい時間に外へ出してあげてください。

水やり

ブルースターは過湿を嫌うので、どちらかというと乾燥気味に育てても問題ありません。鉢植えで育てている場合は、土の表面が白っぽく乾いてきたら水やりのタイミングです。鉢底から水が溢れるくらいしっかりと与えましょう。

ブルースターを地植えで育てている場合は、毎日の水やりは必要ありません。自然に降る雨だけでも十分ですが、何日も雨が降らずに土の乾燥が進んできたら水をやるようにしてください。

鉢植え、地植えともに、葉や花が蒸れないよう、水は株元に静かに与えるようにしましょう。

肥料

ブルースターに肥料を与えると生育が旺盛になり、花付きも良くなるのでおすすめです。まずは、植え付け時に元肥として緩効性肥料を施しておきます。その後は、5〜10月の開花時期に月に1回を目安に追肥しましょう。

ブルースターに使う肥料は、草花用の固形緩効性化成肥料か、液体肥料がおすすめです。冬はブルースターの生育が緩やかになるので、肥料は必要ありません。

病害虫

ブルースターは比較的丈夫な植物で、病気にかかることは少ないのですが、まれにアブラムシやコナジラミなどの害虫が発生する場合があります。

アブラムシは体長2~4mmほどの小さな虫で、葉や茎にびっしりとついて吸汁し、株を弱らせたり病気を媒介したりします。繁殖力が非常に高いので、気付いたときには大量発生していたという場合も少なくありません。

コナジラミは、アブラムシよりも小さい1mmほどの虫で、葉の裏側につくので見つけにくい厄介な虫です。吸汁によりウイルスを媒介し、排泄物からはすす病が発生しやすいので注意しましょう。

アブラムシ、コナジラミともに、発生を見つけたら歯ブラシなどでこすり落とし、被害が大きい場合は植物用の殺虫剤で対処してください。

ブルースター(星の花)の育て方のポイント

ブルースターの日々の基本的なお世話をご紹介しました。次に、ブルースターを上手に育てるための育て方のポイントを解説していきます。花の様子や季節により適切な処置を行うことで、花付きが良くなったり株が大きく育ったりするので、ぜひチャレンジしてみてください。

花がらつみ

ブルースターは、初夏から秋口まで長期間花を咲かせますが、咲き終わった花はその都度摘み取っておきましょう。花だけでなく、花が付いている茎ごとカットするのがポイントです。

咲き終わった花をそのままにしていると、実を付けることにエネルギーを消費して、他の花の開花が遅れてしまうので、花をどんどん咲かせるためには大切な作業になります。また、株を清潔に保っておくことで病気や害虫の発生防止にもなるのです。

剪定・切り戻し

8月の中旬から下旬ころ、株全体が乱れてきたら切り戻しを行いましょう。草丈の半分くらいの高さを目安にバッサリと剪定します。そうすることで、脇芽から再び新芽を伸ばし、秋ごろには再び開花を楽しめます。

これまで大切に育ててきたブルースターをカットしてしまうのは寂しいかもしれませんが、剪定することで風通しも良くなり、病気や害虫の発生も防げるのです。

植え替え

鉢植えの大きさに対してブルースターの株が生長してきたら、根がパンパンにならないように植え替えを行いましょう。

それまでより一回り大きな鉢を用意し、新しい底石や土を入れてリフレッシュさせてあげます。このとき、伸びすぎている根や、傷んでいる根をほぐしながらカットしておくのがポイント。植え替えの手順は、鉢への植え付けのときと同様です。

冬越し

冬の寒さに弱い性質を持つブルースターも、適切な管理を続けていれば冬を越して翌年も花を咲かせてくれます。3~5℃程度の温度になら耐えられるので、それよりも気温が低くなる東北から北海道にかけては寒さ対策を施しましょう。

ブルースターを庭植えしている場合は、草丈の半分ほどまで切り戻し、鉢に植え替えて軒下や玄関先など霜が降りにくく温かい場所へ移動させてください。寒さが特に厳しくなる夜間や早朝にかけては、玄関内などに入れておくのもおすすめです。

支柱の設置

ブルースターは葉茎をどんどんと伸ばし、その先に花を付けて咲きます。株が生長するにしたがって葉茎が長くなり、その重みで倒れてしまうこともあるので、大きく育てたい場合には支柱を活用しましょう。

株の中心や周りにいくつか支柱を立て、ビニタイや紐などでブルースターの葉茎を固定してください。株が乱れることなく、きれいな形のまま生長を続けてくれます。

白い乳液に注意

ブルースターの剪定や花摘みをする際に、茎の断面から白い乳液のようなものが出てくることがあります。肌が敏感な方がこの乳液に触れると、肌のかゆみやかぶれを引き起こす場合もあるので、作業は必ず園芸用の手袋を装着してから行いましょう。

ブルースターを切り花として飾る際、この乳液が茎の断面で固まると、茎の中の導管が詰まって水分を吸い上げられなくなって、花が萎れてしまいます。

ブルースターの切り花は、切り口をよく洗い流したり拭き取ったりして、乳液が出てこなくなるのを確認してから花瓶などに飾りましょう。

ブルースター(星の花)の増やし方

ブルースターは、どんどん株を大きくし、花をたくさん咲かせてくれる花ですが、種まきや挿し木などで気軽に株自体を増やすこともできます。工程もそれほど難しくなく、新しい苗を購入する必要がないのでとても経済的です。他の場所にもブルースターを植えたいときや、誰かにプレゼントしたいときに参考にしてみてください。

種まき

ブルースターの花をどんどん咲かせたいときは、咲き終わった花をこまめに摘みますが、種を採集する場合はそのまま放置しておきます。

そうすると、花が咲き終わった後に8~10cmほどの大きなサヤをつけはじめます。小さくて可愛らしいブルースターの花姿からは想像できないほど立派なもので、実が熟すとやがてサヤが弾けて、中から白い綿毛が付いた種が落ちてゆきます。

そのため、サヤがはじける前に収穫しておくことが大切ですが、このサヤは開花のたびに付くとは限りません。ブルースターの育成状況や環境によって付いたり付かなかったりするので、よく観察してみましょう。

ただし、1つのサヤからかなりの量の種が採集できるので、1つでも収穫できれば十分です。

ブルースターの種まきは、4月中旬〜6月上旬あたりに行い、発芽用のポットに1穴2~3粒ずつ入れて薄く土をかぶせてください。

その後、乾燥しないように水の管理に注意しながら風通しの良い場所に置いておくと15~20日程度で発芽します。発芽したらそのまま1ヶ月ほど育てて根を回し、その後お好みの場所に植え替えましょう。

挿し木

手っ取り早くブルースターの株を増やしたい場合には、挿し木によって増やすのがおすすめです。種の採取や発芽などの手間がかからず、すぐに新しい株として育てることができますよ。

ブルースターの挿し木は、5〜9月の温かい時期に行うようにします。よく伸びた茎を2節以上つけて切り口が斜めになるようにカットし、切り口から白い乳液が出てこなくなるまでしっかり洗い流しましょう。

その後、水を張った容器に1時間ほど入れて水あげを行い、水で湿らせた培養土の入ったポットに静かに挿します。根が回るまでは明るい日陰で管理し、その後はお好みの場所に植え替えましょう。

ブルースター(星の花)のフラワーギフト

青い花と葉のグリーンのコントラストが美しいブルースターは、フラワーギフトにも多く取り入れられています。欧米では、男性に贈る花としても親しまれているので、身近な男性へのお祝いや感謝の気持ちとしてプレゼントするのもおすすめです。

ブルースターのみで束ねた花束も爽やかですが、他の白い花と組み合わせるとより華やかになります。例えば、白いバラを取り入れることで一気に上品な印象になるでしょう。他にも、アレンジメントや花鉢として贈るのも素敵です。

青い花は自然界に他の色ほど多くないので、目を引くようなフラワーギフトになりますよ。

ブルースター(星の花)は花嫁の花?

ガーデニングやプレゼントに人気のブルースターですが、最近ではブライダルシーンでも多く取り入れられるようになりました。その理由は、ブルースターが花嫁さんに幸せを運んできてくれる花だからだそう。

もともと欧米では、花嫁さんが身に着けると幸せになれる4つのアイテム、「サムシングフォー」というものがあり、その1つが「サムシングブルー」、つまり「なにか青いもの」なのです。

この青いアイテムとしてブルースターを用いることが多く、花嫁さんが持つブーケに使われることの多い花になりました。ブルースターは5~10月と開花期も長いので、幅広いシーズンの結婚式で活躍してくれることでしょう。

ブルースター(星の花)には魅力がたくさん!

小さな青い星が降り注いだように咲く可憐な花、ブルースター。今回は、その魅力と育て方について解説しました。

ブルースターはそれほど難しい手間なく育てられるので、ガーデニング初心者の方にもおすすめです。また、簡単に増やすことができるので、お庭をブルースターで彩ってみましょう。

他にも、花束やアレンジメントで爽やかなフラワーギフトを贈るのもおすすめです。花言葉を意識したい場合には、メッセージカードなども用いると気持ちが伝わりやすくなりますよ。