胡蝶蘭

ラ・メールコラム > 胡蝶蘭 > 胡蝶蘭を長持ちさせる3つのコツとは?平均寿命や切り花の育て方のポイントも紹介

胡蝶蘭はとても美しい花で、新規開店祝いなどでよく目にする花です。

綺麗な胡蝶蘭を、できるだけ長くお店に置いておきたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、胡蝶蘭を長持ちさせえるためのコツを紹介していきます。

 

胡蝶蘭の平均寿命は?どのくらい持つ?

鉢植えの胡蝶蘭の場合がおよそ1か月持ちます。またスタンドの胡蝶蘭の場合は3か月以上持ちます。

しかし、これはあくまでも目安の長さですが、毎日規則正しくお手入れをすると10年以上、長い人で50年以上も長持ちし長期間楽しむことができるお花です。

 

もともと胡蝶蘭は、インドネシアやフィリピンなどの暑い環境で育つ植物であり、木漏れ日が差し込むような場所の日陰に生息しています。

木漏れ日くらいの弱い光でも光合成ができるほど生命力が強く、乾燥にも強いため、花の寿命が長いのです。

 

胡蝶蘭を長持ちさせる3つのコツ

それでは、そんな寿命の長い胡蝶蘭を1日でも長く楽しめるように長持ちさせるコツはあるのでしょうか。

ここでは、胡蝶蘭を長持ちさせる3つのコツや方法を紹介していきます。

水やりのコツ

胡蝶蘭に水やりをするコツは、控えめにすることです。

水を与えすぎると逆に弱ってしますので、胡蝶蘭に水やりをする際は1週間から10日の間に1回、各株の根本に水を与えましょう。

その際の水は、室温と同じくらいの温度になるようにして与えてあげましょう。

また、与える水の量も重要です。水の量は各株につきコップ一杯程度にして与えすぎに注意しましょう。

それ以上与えてしまうと枯れてしまうことがあります。

日本はフィリピンのような南国と違って四季があります。

季節によって空気中の湿度が変わってくるので、例えば冬場の乾燥している時期などは、少し多めに水を与えてあげても問題ありません。

ただし、胡蝶蘭はとてもデリケートなお花なので、温度の上下で株が湿った状態が続いてしまうと「凍害」とういう病気を起こしてしまう可能性があります。

この「凍害」になってしまうと蕾が咲かず枯れてしまうことがあるので、与える水の分量には細心の注意を払いましょう。

 

置き場所選びのコツ

胡蝶蘭を長持ちさせるためには、置き場が重要です。明るく風通しの良い場所へ置きましょう。

普段から換気をよくする場所や、人がよく通る廊下なでは空気の入れ替え頻繁にされて風通しがいいのでとても適しています。

しかし、エアコンや扇風機など人工的な風を直接当たるような場所においてしまうと胡蝶蘭が枯れてしまう原因にもなるので気をつけましょう。

風通しの良いベランダに置くのも良いでしょう。ベランダに置く場合は、暑い直射日光を避けるためにシェードをかけてあげるなど注意しましょう。

あるいはカーテンのある窓際に置くのも良いでしょう。

また、地面から害虫が、侵入してくる場合もあるので、棚の上に置いて地面から少し離して置いてあげるなど害虫から守ってあげる工夫も必要です。

万が一雨が降った場合は、雨に当たらないように胡蝶蘭を移動させるなど濡れないように注意しましょう。

温度・湿度のコツ

では胡蝶蘭を長持ちさせるための、最適な温度や湿度はあるのでしょうか。

胡蝶蘭は南国育ちである植物であるためとても寒さに弱い植物です。なるべく昼と夜の温度差ないように窓際に置いたり、温度が下がる夜には室内に入れたりしましょう。昼間であれば18度くらいの温度が目安です。夏の暑い日には、外の空気を入れてあげるなどしてなるべく昼と夜の温度差を小さくしてあげることが胡蝶蘭を長持ちさせるコツです。最適な湿度は60%~80%くらいがちょうどです。胡蝶蘭は乾燥を嫌うので、適度な湿度がないと蕾が枯れてしまいます。室内が乾燥気味の場合は1日に2~3回霧吹きなどで空気中に水分を与えて適度な湿度を保ちましょう。

 

植え替えとは?

胡蝶蘭を長持ちさせるめには植え替えを行うことが大事といわれています。

そもそも胡蝶蘭の植え替えとは、鉢内にカビが生えてしまったりすることで悪くなった環境を変えてあげることで、胡蝶蘭の株や葉を元気にしてあげることです。

古くなった鉢などの、植え込み資材のまま長期間、胡蝶蘭を育てていると、株がどんどん弱ってくるので定期的に植え替えをしてあげるのが大切です。

また、胡蝶蘭は暑い時期に成長が進み根が張るのでその前に植え替えをしてあげるととても長持ちします。

植え替えのタイミングで肥料を与えてあげるとより元気になります。

しかし、植え替えを行うことで、株の体力が落ちてしまい、花が咲かなくなってしまうことが、あるので植え替えの方法やタイミングを正しく理解して行いましょう。

植え替えのタイミング

植え替えは4月~6月に行うのが最適です。4月は花が咲き終わる時期なので最適と言われています。

もし花の芽や新しい根が伸び始めた株を植え替えしてしまうと、植え替えによって環境が変わることがストレスになり花が咲かなくなってしまうので、植え替えは必ず花が咲き終わった胡蝶蘭に対して行いましょう。

また、7月に植え替えを行うなど植え替えの時期が遅くなりすぎてもよくありません。7月は胡蝶蘭にとってとても成長する時期です。この時期に環境を変えてしまうと成長が止まってしまうので、植え替えは最適なタイミングで行うことがいい胡蝶蘭に育てるに重要です。

 

胡蝶蘭の花が咲き終わったら?

胡蝶蘭の花が咲き終わったらどうしてあげれば良いでしょうか。

胡蝶蘭は一度咲き終わっても、正しいお手入れをしてあげると何度も茎が伸びて何年もお花を楽しむことができます。

花が咲き終わったら、二度咲きの準備をするために支柱のテープを外して支柱を抜きましょう。支柱はしっかり刺さっているので株を抑えながら抜いてあげましょう。

その後節を下から4~5節程度残して斜めにカットしてあげましょう。

そうすることで、また綺麗なお花を咲かせることができます。

 

胡蝶蘭の切り花を長持ちさせるコツとは?

胡蝶蘭は切り花としても楽しむことができます。

切り花は、場所を選ばずどこでも飾れるのでとても便利です。

切り花は春秋なら7日~10日、夏なら5日~7日日持ちするといわれています。

それでは、切り花を長持ちさせる方法はあるのでしょうか。

切り花は、できるだけ涼しい場所に飾ると長持ちします。また水はこまめに変えましょう。特に夏などの暑い季節は水の中で細菌が繁殖しやすいため毎日水を変えてあげるのが大切です。

そして、水を変えるタイミングで切り口を5ミリ~1センチ程度切ってから水につけてあげましょう。そうすることで切り花は長持ちします。

できれば切り口を切る際には、水の中に入れた状態で切る「水切り」という方法を行うことでより長持ちできます。

 

まとめ

胡蝶蘭を長持ちさせるコツや植え替えの最適なタイミングなどのお手入れ方法などポイントを絞って紹介しました。

胡蝶蘭はお祝いで頂くことがあるけど、お手入れ方法の情報や知識がなく枯らしてしまったという苦い経験がある人も多いと思います。

胡蝶蘭は正しい方法でお手入れすると10年以上も長持ちする植物です。

是非同じように正しいお手入れ方法を身につけて毎年綺麗な花を咲かせてください。