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ブバリア(ブバルディア)の花言葉は?由来や贈り方、飾り方について

可愛らしい小花のブバリアは、花束やアレンジメント、ウエディングシーンなど、さまざまなシーンで活躍しています。今回は、そんなブバリア(ブバルディア)の花言葉や名前の由来、おすすめのギフトや長持ちさせる方法などをご紹介していきます。ブバリアの育て方や花を長持ちさせる方法などについても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

ブバリア(ブバルディア)の基本情報

まずはブバリアの基本情報から解説します。ブバリアは花付きが良く可愛らしい姿をしているので、フラワーギフトなどで見かけたことのある方も多いかもしれません。しかし、その特徴や品種まで詳しく知っている人はあまり多くないのではないでしょうか。今回は、ブバリアの特徴や種類などを解説していきます。

特徴

ブバリア(ブバルディア)は、アカネ科ブバルディア属の多年草の花で、原産地は熱帯アメリカです。四角形の細長い特徴的なつぼみの先に、十字架をイメージさせる4枚の花びらが咲きます。1つ1つの花は小さいのですが、1株に何輪も花を咲かせる小花で、花束やアレンジメントにもよく使われている人気の花です。

耐寒性があまりなく、日本では伊豆諸島など温かい地域で栽培されており、一般的には育てるというよりも花材として楽しむ方が多い傾向にあります。

種類

ブバリア(ブバルディア)は、農家の努力によりさまざまな園芸品種が登場してきました。その中でも人気の4種類をご紹介します。

  • 富士の雪

ロンギフローラ系の品種である「富士の雪」は、その名の通り真っ白い雪のような花を咲かせるブバリアの1種です。つぼみは黄緑色なのですが、開花が進むにつれてだんだんと白くなり、そのグラデーションの美しさも特徴的と言えます。

花の大きさは約3~4cmほどで、育ちやすく花付きも良いので、初心者の方でも育てやすいでしょう。

  • 白王冠

「白王冠」は「改良富士の雪」の枝変わり品種で、4~5cmほどのブバリアの中では大輪の花を咲かせる品種です。ピュアな白い花から放たれる香りも素敵で、別名「スイート・ブバルディア」とも呼ばれています。花持ちも良く、ブライダルシーンでも活躍している人気の品種です。

  • ロイヤルシリーズ

ブバリアの中でも、「ロイヤル◯◯」という品種名が付けられているのがロイヤルシリーズ。ヨーロッパで品種改良したハイブリット系で、赤やピンク、白や緑色などのカラーバリエーションが豊富です。一重咲きですが、花付きも良いので園芸用としても人気を集めています。

  • ダイヤモンドシリーズ

ダイヤモンドシリーズもロイヤルシリーズと同じく品種改良によって生まれたハイブリット系で、八重咲きでバラのようなボリュームのある花を咲かせるのが特徴です。ダイヤモンドピンクやダイヤモンドレッドなど、赤っぽい色味の花が多いのですが、白い花びらも織り交ざっており、通常のブバリアとは一風違った姿が楽しめます。

花名の由来

ブバリアは英語で「Bouvardia」と表記し、これはルイ13世時代にパリ植物園の園長だったシャルル・ブバール(Charles Bouvard)の名前にちなんでいます。シャルル・ブバールなどの園芸家たちは、ブバリアが中性のヨーロッパに伝わって以来、熱心に品種改良を続けてきました。

ブバリアは和名では「管丁字(カンチョウジ)」と呼びますが、それはブバリアの花びらが4枚で「チョウジ」の花に似ており、つぼみが管のように長いことから由来しているのです。

また、ブバリアのつぼみがカニの目に似ていることから、日本では「カニノメ」という面白い別名もあります。

誕生花

ブバリアが誕生花とされている日は、10月10日と12月26日となっています。この日が誕生日の方が身近にいたら、ぜひブバリアの花をプレゼントしてみましょう。両方とも気温の低い時期なので、花も長持ちしやすく、ブバリアの花の美しさを楽しんでもらえます。

ブバリア(ブバルディア)の花言葉

ここからはいよいよ、ブバリアの花言葉を見ていきましょう。ブバリアには、前向きで素敵な意味合いのある花言葉がたくさんあります。それぞれの花言葉にまつわる由来やエピソードなども織り交ぜながら解説していくので、参考にしてみてください。

幸福な愛

ブバリアの花言葉の1つに「幸福の愛」があります。ブバリアの特徴的な筒状のつぼみの先に、4つの花びらが十字架のように咲くことが由来で、キリスト教において十字架は愛の象徴とも言えるシンボルだからです。

日本でも定番となっている教会での結婚式において、花嫁さんのウエディングブーケや会場装花にブバリアの花が用いられていることも多くなってきました。恋人やパートナーに贈るだけでなく、結婚祝いとして贈るのもおすすめです。

交流・親交

ブバリアには「交流」や「親交」という花言葉もあります。それは、ブバリアの花名の由来としても解説したように、中世のヨーロッパにおいてシャルル・ブバールら園芸家が、長きにわたってブバリアの品種改良を繰り返してきた背景にあるのです。

品種改良の過程では、他の種と仲良く交わっていくことが大切なので、この花言葉が誕生したと言われています。

情熱

他にもブバリアには「情熱」という花言葉があります。こちらも、園芸家たちのたゆまぬ努力を象徴するかのような意味合いです。情熱は私たち人間が生きていくためのエネルギーのようなもの。自分にパワーを付けるためでも良いし、大切な誰かを応援する気持ちも込められます。

同じく「情熱」という花言葉を持つ花として、バラが有名ですが、ゴージャスなバラの花は少し贈りにくいという方は、ブバリアの花を贈ってみてはいかがでしょうか。

夢・羨望

ブバリアの花言葉である「幸福な愛」から連想して、「夢」や「羨望」という花言葉も存在します。「幸福な愛を夢見る」という意味合いにつなげることができ、とてもロマンティック。小さくて可愛らしいブバリアの花を眺めながら、夢を持って未来を描いていくのも素敵ですね。

誰かや何かに憧れる「羨望の気持ち」はマイナスなイメージになることもありますが、その想いをモチベーションに変えてみてください。

不屈の精神

これまでのブバリアの花言葉とは少しテイストが違うのが「不屈の精神」。可愛らしくてはかなげなブバリアの花ですが、このようなエネルギッシュな意味合いもあることは少し意外ですよね。

こちらも、中世の園芸家があきらめずに粘り強く品種改良に励んできたことから由来しているとされています。人生においては苦しい状況や逃げ出したくなるようなことも多いですが、この「不屈の精神」という花言葉を胸に、力強く生きていきたいものです。

ブバリア(ブバルディア)の色別の花言葉

ブバリア全体の花言葉は上記で解説したものですが、花の色ごとにも花言葉が分かれています。ブバリアの花言葉の中でも、高めたい気分や伝えたい想いに合わせて、花の色を選んでみるのもおすすめです。

例えば、白いブバリアには「交流」「親交」「清楚」「羨望」、赤いブバリアには「情熱」、ピンクのブバリアには「誠実な愛」「幸福な愛」「夢」 といった花言葉があります。花言葉を意識して育てたり飾ったり、誰かに贈ったりしたいときに参考にしてみてください。

ブバリア(ブバルディア)の西洋の花言葉

花言葉は日本と西洋で少し異なることがあります。ブバリアは西洋の花言葉も花の色ごろに分けられており、白いブバリアには「夢」「羨望」「情熱」「憧れ」、赤いブバリアには「不屈の精神」「熱意」、ピンクのブバリアには「女性らしさ」「優雅」「幻想」「人生の喜び」という花言葉があてられているのです。

日本の色ごとの花言葉とは少し入れ替わっていたり、新しいものが加わっていたりして面白いですね。ちょっとおしゃれにブバリアを贈ってみたいときには、西洋の花言葉を記してプレゼントしてみるのもおすすめです。

ブバリア(ブバルディア)の花言葉を意識したギフト

ブバリアは、花付きが良く長持ちしやすいことから、フラワーギフトでも活躍しています。これまで解説してきたように、花言葉も前向きなものが多いのでギフトには最適です。ここからは、ブバリアを生かしたおすすめのフラワーギフトをご紹介します。ブバリアをプレゼントしたい場合に参考にしてみてください。

花束・ブーケ

フラワーギフトとして定番とも言えるのが花束やブーケです。花の美しさをナチュラルに表現することができ、プライベート・ビジネスシーン問わず、さまざまな贈り物に合います。ブバリアはメインの花の美しさを引き立てる脇役として用いられることが多いですが、ブバリアの花だけで束ねた花束も優しい雰囲気が出て素敵です。

ただし、花束のように切り花を使っているものは、花器で水に挿して飾らなければならないので、花瓶を持っていない人に贈ると困らせてしまうこともあります。そのような方には、花瓶なども一緒に贈ると喜ばれるでしょう。

フラワーアレンジメント

フラワーアレンジメントとは、専用の容器の底に吸水スポンジを敷き、花やグリーンを生花のように挿してデザインされたものです。

ブバリアの花を取り入れたフラワーアレンジメントは、優しくて可憐なイメージになり、プレゼントにも最適と言えます。脇役としてバランスを整えることもできますが、メインとしてふんだんに使ったものもおしゃれです。

フラワーアレンジメントは、切り花とは違い花瓶や水替えなどの手間がかからず、持ち運びもしやすいので、人気のフラワーギフトになっています。

花鉢

耐寒性がそれほどないブバリアの花は、庭植えよりも鉢で育てた方が管理しやすいです。そのため、ガーデニングが趣味の方にはブバリアの花鉢を贈るのもおすすめできます。ブバリアは1株にたくさんの花を付けるので育てがいがあり、多年草なので年を追うごとにどんどん大きくなっていきます。

ただし、花鉢はそれなりに重さがあり、出先で渡すと相手の方を困らせてしまうこともあるため、直接自宅にお届けすると良いでしょう。

アーティシャルフラワー

ブバリアは、プリザーブドフラワーやドライフラワーのような加工にはあまり適しておらず、生花で楽しむのが一般的です。そのため、どうしても花を楽しめる期間が限られてしまいますが、気軽に長期間楽しめるものを自宅に飾ったり、贈ったりしたいのであればアーティシャルフラワーがおすすめできます。

アーティシャルフラワーは、まるで本物のようなリアルな質感を再現したクオリティの高い造花のことで、ブライダルシーンでも多く取り入れられています。ブバリアのアーティシャルフラワーは、花材として販売されていることも多いので、お好みのアレンジを作り上げることも可能です。

ブバリア(ブバルディア)の花言葉を意識した活用方法

ブバリアは、可愛らしくてバリエーションも多く、前向きで素敵な花言葉も持っている花です。花言葉を意識して自宅に飾ったり、大切な人に贈り物をすると良いでしょう。ただし、花言葉を誰もが知っているわけではないので、贈り物の際には花言葉を記したメッセージなどを添えると想いが伝わりやすいです。

自宅に飾る

目指したい目標や、頑張りたいことがあるときには、「情熱」や「不屈の精神」という花言葉を意識して、自宅に飾ってみましょう。より高い希望を持ちたいときには「夢」という花言葉に託してみるのもおすすめです。

ブバリアはナチュラルで控えめな美しさがあるので、どんなインテリアの部屋にも馴染みやすく、花持ちも良いのでしばらくの間楽しめることでしょう。ブバリアはボリュームもありすぎないので、大きな花瓶などがなくてもグラスなどにさりげなく差すこともできます。

友人や恋人に贈る

ブバリアの花言葉の中でもロマンティックな「幸福な愛」。結婚祝いとして友人に贈ったり、恋人・パートナーに愛を伝えるために贈っても素敵です。愛を伝える花として定番になっている花はバラですが、少し気恥ずかしいという場合にはブバリアを贈ってみましょう。

告白やプロポーズにはやはり花束がおすすめですが、誕生日や他の記念日にはアレンジメントなどもぴったりです。

歓送迎会で贈る

ブバリアの花言葉にある「夢」や「情熱」、「不屈の精神」は、誰かを応援したい気持ちにもぴったりです。入社や退職といった人生のターニングポイントを迎える人に、エールの想いを込めてブバリアのフラワーギフトを贈りましょう。

大勢の前で渡すのであれば、ブバリアを取り入れた見栄えの良い大きな花束がおすすめですが、少人数であれば持ち帰りやすさを重視したアレンジメントも喜ばれます。

ウエディングシーンで使う

ブバリアは「幸福の愛」という花言葉や、花の姿が十字架に見えることから、日本のブライダルシーンでも多く用いられている花です。会場装花や花嫁さんのウエディングブーケに取り入れると、ナチュラルで可愛らしい印象になります。

一生に一度の大切な結婚式に、ぴったりの意味合いを持つブバリアを取り入れてみましょう。

ブバリア(ブバルディア)の育て方

ここまで、ブバリアの花言葉やその意味合いを意識したギフト、シーンなどをご紹介してきました。ブバリアの花は切り花や花材として購入することが多いかもしれませんが、興味がある方はぜひ育てることから始めてみてください。ブバリアの基本的な育て方を解説します。

環境

ブバリアは温かい気候の地域が原産地なので、冬の厳しい寒さには弱い性質があります。できるだけ日当たりが良い場所に置き、気候によっては寒さを避けられるように軒下などに移動させることがポイントです。

ただし、夏の直射日光を浴びすぎるのも良くないので、そのような時期には半日陰に移動させてあげましょう。

また、ブバリアは加湿を好まないので、水はけの良い用土で育てるのがおすすめです。

水やり・肥料

ブバリアは、加湿になりすぎても乾燥しすぎても良くありません。目安としては、土の表面がしっかり乾いているのを確認してから水やりをしましょう。冬場には土が乾燥してから3日ほど経ったタイミングで十分です。春と秋の開花期には、花付きを良くするために肥料を与えましょう。

病気と害虫

ブバリアは、「灰色かび病」や「うどんこ病」にかかりやすい花です。これらの病気は、多湿が原因になることが多いので、水のやりすぎに注意しましょう。また、「アブラムシ」や「ハダニ」などの害虫が発生していたら、すみやかに駆除して被害拡大を抑えてください。

ブバリア(ブバルディア)の素敵な花言葉を知ろう!

ブバリアは、フラワーギフトにも多く取り入れられている人気の花です。ブバリアの素敵な花言葉を知ることで、自宅に飾ったり誰かにプレゼントしたりするのもより楽しくなることでしょう。ブバリアの可憐な美しさを楽しみながら、花言葉も意識してみてください。