贈答におすすめの花のギフトは?選び方やオーダーの仕方を紹介
大切な人の誕生日や友人への結婚祝い、時には恋人へのプロポーズなど、大切な記念日にはプレゼントがつきものです。相手の好きなものを想像しながらギフトを選ぶ時間は、とても幸せな時間でもあります。
コロナ渦で直接会って話す機会が減っている昨今、お祝いの気持ちを直接伝えられないなんていうシーンも以前より増えたのではないでしょうか。
そんな時に、お祝いの気持ちを届けてくれるのが花束です。面と向かうと照れくさくてなかなか気持ちを伝えられない時でも、花束はその気持ちを花に変えて届けてくれます。
花のギフトにはどんな種類がある?
いざお花をプレゼントしたいと思っても、どんな贈り方が良いのか分からないという人もいますよね。買い慣れていないとお花屋さんでのオーダーに悩んでしまう方もいるかもしれません。そんな方のために、まずはお花のギフトにはどんな種類があるのかをご紹介していきましょう。
花束
贈り物の花と聞いて、真っ先に思い浮かべる方が多いのが、花束ではないでしょうか。花束は、切り花を束ねてまとめ、ラッピングしたものです。お花の種類やサイズもさまざまで、贈る相手の好みや渡すシチュエーションによって、好みの花束を選ぶことができます。
花束には、茎の長さを短めに切ってかわいらしく束ねたラウンドブーケと呼ばれるスタイルの花束と、茎を長いまま残してボリュームたっぷりに束ねたロングブーケと呼ばれる花束の、主に2種類のスタイルがあります。
ちなみに日本でブーケと聞くと、結婚式用のウェディングブーケを想像する人が多いですが、ブーケはフランス語で花束のことで、本来は同じ意味です。
アレンジメント
オアシスと呼ばれる吸水性のスポンジに、短く切った花をさして仕上げたのがフラワーアレンジメントです。かごや陶器の器など、活けてある容器もさまざまで、好みに応じて好きな花を選んでオーダーすることが可能です。用途に応じてサイズも選べます。
花瓶が必要なく、ラッピングを外すだけで飾れるので、忙しい方への贈り物やお見舞いにはこちらを選ぶ方が多いです。
鉢物
贈ったプレゼントを長く楽しんでもらいたい、そんな時におすすめしたいのが、観葉植物や胡蝶蘭などの鉢物です。鉢植えには「根付く」という意味もあるので、お祝いごとにはぴったりのギフトでもあります。花はもちろん、果実やサボテン、多肉植物など豊富な種類から贈る相手に似合う1鉢を選びましょう。
ただ、あまり管理に慣れていない方に贈ると相手を困惑させてしまう場合もあるので、贈る相手を選ぶギフトといえるかもしれません。
贈答で人気が高い花束のメリットとは
フラワーギフトの中でも人気が高く、気軽に贈りやすいのが花束です。その華やかな見た目は、直接渡すシチュエーションのお祝いの場に最適な贈り物です。ここからは、フラワーギフトで花束を選ぶメリットをご紹介していきます。
見た目が華やか
ボリュームがあって存在感がある花束は、お祝いのシーンを華やかに演出してくれます。特に、直接渡すシチュエーションでは、花束の魅力が最大限に発揮されるでしょう。
また、式典や発表会などの舞台上で渡すようなシーンでも、見栄えのする花束が好まれます。お祝いのシーンでは写真を撮影することが多いので、花束があれば記念の1枚も一気に華やかになります。
自宅で自由に飾れる
アレンジメントでは花を短くカットしてあるので、管理がしやすい反面飾るスペースが限られてしまいます。それに比べて、花束は、飾りたい場所に合わせて自由に花の長さも調節が可能です。
例えば、大きな花束をもらった場合でも、飾る場所に分けていくつかの花瓶に活ければ、
1つの花束でも家中を華やかにすることができます。花の種類や色に分けて、小さな花瓶に飾り分けたり、お花が枯れてきたら新しく活けなおしたりと、日々変化する花の姿を存分に楽しめるのが花束の良いところです。
花持ちが良い
茎が長い分、水替えをすることでアレンジメントよりも長くお花を楽しむことができます。水替えとは、切り花の茎を少し切り、新しい水に活けなおしてあげることです。水は毎日替えてあげるのが理想ですが、2~3日に1度でも長持ちの効果は期待できます。
水替えの際には、花瓶や茎に付いたぬめりを流水で流してあげると、さらに長持ちするので試してみてください。より長く楽しみたい方には、切り花用の栄養剤がおすすめです。
花束に小袋がついていることもありますし、ホームセンターなどでも販売があります。菌の増殖を抑えて、切り花の鮮度を保つことでより長持ちさせられるでしょう。
コスパが良い
アレンジメントには花器や吸水性のスポンジの代金も含まれているため、同じ金額の場合、花束のほうがアレンジメントより花を多く入れることができます。予算が決まっていて、ボリュームを出したい場合は花束がおすすめです。
花束のオーダーの仕方
では、実際にどうやって花束をオーダーしたら良いのでしょうか。花屋さんには、作り置きと呼ばれる、仕上がった花束の用意があることもありますが、せっかくなら相手の好きな色やお花を選んでオーダーブーケを注文してみたいという人も多いでしょう。
ここからは、お花屋さんの選び方と合わせて、実際のオーダー方法をお伝えしていきます。
お花屋さんによって花束の雰囲気は変わる
全国にはたくさんのお花屋さんがあるので、どのお花屋さんを選んだら良いのか悩んでしまうことも多いですよね。ほとんどのお花屋さんでは、お店の雰囲気に合わせて独自の仕入れを行っているので、仕上がった花束の雰囲気がお店によって変わります。
例えば、一言でピンクの花束とオーダーしても、想像する花束は人それぞれです。もちろん写真などを持参して、できる限り希望に近づけてもらうことはできますが、確実にイメージ通りになるとは限りません。贈る相手の好みにあった雰囲気のお花屋さんを選ぶと、「仕上がりイメージが違ってガッカリ」という失敗を避けられるでしょう。次の見出しから、具体的なオーダー方法について解説していきます。
用途・予算・サイズを伝える
まずは、誕生日や記念日、送別の花など、花束の用途を伝えます。使うシーンに合わせてラッピングの色味を変えることもあるので、どんなシチュエーションで渡すのかを伝えておくのが良いでしょう。
予算とサイズに関しては、いくらくらいでどのくらいのボリュームの花束になるのか想像しにくいですよね。後ほど、予算ごとのサイズ感を細かくご紹介するので、そちらを参考にしてください。
花束の雰囲気・色や考えながら選ぶ
お花屋さんは、お客様とのコミュニケーションの中で、贈る相手のイメージを想像し、花束を束ねます。そのため、贈る相手の好きな色や雰囲気を伝えておくと、より希望に沿った花束に仕上がります。
相手の雰囲気や好きな色に合わせて、花束の色味をオーダーしましょう。店内に気に入った花があれば、その花を中心に束ねてもらうこともできます。どんな色味が良いのかお悩みの方は、次の見出しで色合いごとの印象を解説するので、ぜひご覧ください。
色によって変わる花束の印象
お花屋さんは季節ごとにさまざまな種類の花が並ぶので、どんな色味の花束をオーダーするか目移りしてしまいますよね。せっかくの贈り物だからと、好きな花を全部入れたくなってしまいますが、あまり色がちぐはぐだとまとまりのない花束になってしまいます。
花束は、同系色のお花を束ねたり、同系色の中に少し指し色を入れたり、使う色数をしぼるのが美しく魅せるポイントです。色ごとに与える雰囲気が違うので、色味別に見ていきましょう。
ピンク系
華やかで明るい印象を与えるのがピンクの花束です。淡いピンクを選べば優しい可愛らしい雰囲気の花束になりますし、濃いピンクを選ぶと大人っぽい印象に仕上がります。ピンク系の花は種類が多いので、どんな花屋さんでもオーダーしやすい色味でもあります。
白グリーン系
おしゃれな雰囲気のナチュラルな花束を贈りたいなら、白グリーン系でまとめた花束もおすすめです。洗練されたスタイリッシュな印象で、ラッピングの色でシックな雰囲気にもナチュラルな雰囲気にも変化します。
オレンジ系
元気いっぱい、明るい花束を贈りたいならオレンジ系の花束がおすすめです。ビタミンカラーと呼ばれるオレンジ系は、まさにハッピーでエネルギッシュなイメージの花束に仕上がります。
ブルー・パープル系
シックで大人っぽい印象の花束です。ただ、時期や花屋さんの仕入れ状況によってはブルー・パープル系の花の入荷が少ないこともあるので、こちらの色味を希望する場合は事前に予約しておくほうが安心です。
花束のサイズ感と価格
先ほどオーダーの仕方の際に触れましたが、慣れていないと分かりづらいのが仕上がりのサイズ感です。選ぶお花や作り手によっても差が出る部分ですが、予算別にどのくらいのサイズの花束が仕上がるのか、分かりやすくご紹介します。
500円~1000円
500円だとお花1本にリボンくらい、1000円だとお花1~2本に葉物とリボンが付いたくらいのイメージで、選ぶお花によっても金額が変わります。たくさんの人にお花を配るようなシーンや、小さな子どもが渡す際に選ばれることが多いでしょう。
1500円~2000円
ちょっとした贈り物や、他のギフトに添える時に活躍するサイズです。子どもが渡すようなシーンにもちょうど良いでしょう。花の数は少ないですが、ラッピングをすると小ぶりな可愛らしいサイズの花束に仕上がります。
3000円~4000円
ある程度ボリュームがあって見栄えが良いので、お誕生日や記念日に渡すのにもちょうど良いサイズの花束です。紙袋に入るサイズで持ち帰りもしやすいため、出先で渡すようなシチュエーションにもおすすめです。
このくらいの金額からであれば、丈を短めにカットして丸くかわいらしく仕上げたラウンドブーケか、丈を長めにしてボリュームを出したロングブーケのどちらかのスタイルを選ぶことができるお店もあります。
5000円~
舞台上で渡しても見栄えがする、少し大きめの花束です。特別な日の贈り物や、講演で渡す花束におすすめのサイズで、電車でも持ち帰りが可能なくらいのボリューム感となっています。
10000円~
プロポーズやお店の開店祝い、講演会などで渡す時に見栄えがする大きめのサイズです。使うお花にもよりますが、ラッピングするとかなり大きくなるので、電車で持ち帰るのは少し大変です。両手で抱えるほどのサイズの花束をもらうのに憧れる人も多いので、プロポーズには人気のサイズ感です。
【用途別】贈答の花選びのコツ
お花を贈るシーンはさまざまですが、イベントによっておすすめの花束もあります。入学や出産、母の日や父の日など、シーン別におすすめの花束を見ていきましょう。イベントによっては、伝えたい花言葉を持つ花を入れた花束を選ぶのもロマンティックで素敵です。
母の日
毎日の感謝を伝える母の日の定番は、「母への愛」という花言葉を持つ赤いカーネーションです。しかし、最近ではフラワーギフトのバリエーションがかなり豊富になり、贈るほうの趣味に合わせたギフトを選ぶ傾向にあります。
特に、華やかな雰囲気のピンク系の花束は人気が高いです。ピンクのバラには「感謝・祝福・優しさ」といった花言葉もあるので、日ごろの感謝の気持ちをさりげなく伝えることもできます。
父の日
父の日にお花を贈るなら、この時期にちょうど旬を迎えるひまわりはいかがでしょうか。太陽に向かって伸びるひまわりは「愛慕」という花言葉を持つので、父の日のぴったりの贈り物です。バラを贈るのは少し照れくさいと感じる方にも、送りやすいギフトとして人気があります。
入学・出産などのお祝い
お祝いのシーンで贈る場合は、明るく華やかな色合いの花束が好まれます。優しく見守るようなイメージのピンク系や、新しい門出を明るく照らすオレンジ系の花束もおすすめです。入学祝いでは、「門出」という花言葉を持つスイートピーや、「希望」という前向きな花言葉を持つガーベラも人気があります。
贈り物の花束は予約しておこう
大切な記念日のお花は予約をするのがおすすめです。予約をしておけば、希望する日の指定した時間までに花束を用意してもらえるので、お祝いの日にお花を買いに行ったら希望の色味がなかったなんて事態を避けることができます。
花束を作るのは少し時間がかかる
実は、花束を作るのは少し時間がかかります。贈る相手の好みを伝えてからお花を選び、綺麗に形を整えてラッピングする、というここまでの流れで大体10分~15分くらいです。大きな花束を希望している場合や混雑している場合はもっと時間がかかることもあります。
予約しておけば、希望の時間に合わせてお花を用意しておいてもらえるので、受け取りもスムーズです。すぐ受け取れると思ってお花屋さんに行ったけれど、混雑していて予定に間に合わないなんてことも起こりません。
入荷が日によって変わる
お花屋さんには入荷日があり、その入荷状況は日によって変わります。いつもは店頭に並んでいるお花でも、希望する花や、色味がその日に入荷していないなんてこともありえます。事前に予約しておけば、その日に合わせて仕入れをしてくれるので、より理想にあった花束を用意することが可能です。
当日の場合も連絡しておこう
急に誕生日を思い出して、今日お花が必要なんてシーンもありますよね。そんな時でも、事前に電話を入れておくと安心です。入荷状況の確認もできますし、混雑時でも確実に花束を受け取ることができます。
お花は通販でも購入可能
お花屋さんに行く時間がない、そんな人におすすめなのがお花の通販サイトです。通販であれば、自宅で好きな時間にゆっくりと好みの花束を選ぶことができます。
イメージ通りの花束が届く
店舗でオーダーの花束を選ぶ場合、仕上がりのイメージをしにくく、自分のイメージと違った花束に仕上がってしまうなんてこともあるかもしれません。特に、花束のボリュームは、同じお花を使っていても、作り手によって仕上がりが変わるのでイメージのすり合わせが難しい部分です。
しかし、通販サイトであれば画像付きで完成イメージを見れるので、そんなことが起こる心配がありません。
指定した日に自宅に届く
華やかで嬉しいお花のギフトですが、持ち帰りが困難だと感じたことがある方も多いでしょう。出先で渡す場合には、持ち運びの間の花の痛みも心配です。通販サイトで購入すれば、直接自宅に届けてくれるので、大きなサイズの花束でも安心して贈ることが可能です。
品揃えが豊富で探しやすい
実店舗での購入は入荷状況によって、お花の種類が限られてしまうこともあります。しかし、通販サイトでは常に種類豊富なバリエーションから花束を選ぶことが可能なので、贈りたい人のイメージにぴったりの花束が見つかるはずです。
まとめ
今回は贈り物におすすめの花束について、選び方やオーダーの仕方を中心にご紹介しました。デジタルに変わりゆくものが多い中で、花束は花に気持ちを込めて相手へと伝えることができる、唯一無二の贈り物です。相手のことを思いながら選んだ花束は相手をきっと笑顔にしてくれるはずです。
ぜひ、お祝いの贈り物に花束を選んでみてはいかがでしょうか。