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ラ・メールコラム > アレンジメントフラワー > 出産祝いに喜ばれる花ギフト!抑えるべきポイントやマナーを解説

家族や友人、職場の同僚が出産した際には、おめでとうとお疲れ様の気持ちを込めて花を贈ってみませんか。花は、見る人の気持ちを癒して元気にさせてくれる効果があります。ただし、出産後はなにかと忙しくなるので相手の方に負担のない花を贈るのがおすすめです。

この記事では、出産祝いにおすすめの花やフラワーギフト、贈る際のポイントや抑えるべきマナーを解説していきます。

出産祝いに贈る花の選び方

出産祝いに贈る花は、どんなものでも良いというわけではありません。出産直後は母体のダメージも残っており、慣れない赤ちゃんのお世話で疲れていることもあるでしょう。そんなお母さんを少しでも癒してあげられるような花を選ぶのがおすすめです。

また、新たな生命の誕生を祝福する意味合いも込めるとより素敵な出産祝いになります。

相手の好みやイメージで選ぶ

相手の方の好きな花や色、イメージなどを把握できている場合は、素直にその花を贈ってみても良いかもしれません。自分の好きな花をプレゼントされると、それだけで嬉しくなってしまうものです。また、自分の好みを覚えていてくれたという喜びも感じてもらえるでしょう。

もし、相手の好みの花が出産祝いに適していないかもしれないと不安になる場合には、事前に相手に贈っても良いか聞いてみると安心です。

縁起の良い花言葉で選ぶ

花にはそれぞれ、贈る相手に気持ちを伝えるために付けられたと言われる花言葉があてられています。花言葉の中には愛を謳うものや祝福に関係するものもあり、花言葉を意識したフラワーギフトは縁起の良いプレゼントになるのです。

ただし、一般的に花言葉はよほど有名なものを除いて周知されておらず、相手の方に気付いてもらえないこともあるかもしれません。その際には、メッセージカードに花の名前と花言葉を添えて忍ばせておくと、気持ちが伝わりやすくなります。

赤ちゃんの性別で選ぶ

ジェンダーレスが広がっている現代では、男女で色の区別をすることは否定される場合もありますが、それでもトイレのマークは男性が青、女性が赤など色分けの文化が残っているものもあります。

ベビー用品にもその風潮が残っており、男の子用品は薄いブルー系、女の子用品はピンク系などが定番です。それは、まだ見た目で男女の差がつきにくい赤ちゃんの性別を分かりやすくするためでもあります。

同じように、出産祝いに贈る花も、男の子が生まれた場合はブルー系、女の子の場合はピンク系など性別で色味を分けるのもおすすめです。

飾りやすいもので選ぶ

出産したばかりのお母さんは、慣れない赤ちゃんのお世話で精一杯で自分のこともままならないことも少なくありません。家事もそれまでのようにいかない中、花の世話がタスクに加わってしまうと負担をかけてしまいます。

例えば、花束の場合は花瓶が必要になり、毎日の水替えや花器の清掃など手間がかかってしまうものです。

出産祝いに花を贈るのであれば、受け取ったらすぐに飾れて水替えなどの手間がかからないフラワーギフトにしましょう。また、花を飾るスペースで困らせないように、大きすぎないものを選ぶのも大切です。

出産祝いにおすすめの花

出産祝いに贈る花は、華やかで美しい見た目をしていることはもちろん、縁起の良い花言葉を持っているかにも注目してみましょう。出産後の疲れを少しでも癒しながら室内を明るく彩れるよう、明るく優しい色味の花がおすすめです。

ここからは、出産祝いに贈る花としておすすめの種類を、花言葉と共に解説します。

チューリップ

春を代表する球根花として有名なチューリップ。子どもから大人まで幅広い年代に愛されている花で、中心部分を包み込むように咲く姿が魅力的です。

そんなチューリップ全般の花言葉は「思いやり」なので、出産祝いに贈ってもおかしくありません。また、チューリップは花の色ごとにも花言葉が分かれており、ピンクのチューリップには「愛の芽生え」という意味合いがあるので、新しい生命への愛を象徴する花としては最適です。

カーネーション

母の日に贈る花として定番化しているカーネーションは「無垢で深い愛」という花言葉があるので、実は出産祝いにもぴったりなのです。カーネーションは贈り物として人気の花なので、季節を問わずフラワーショップや園芸店などで手に入りやすくなっています。

花びらがフリルのように繊細で、1本でも存在感のある花なので、ギフトの主役になってくれることでしょう。

ちなみに赤いカーネーションには「母への愛」、白いカーネーションには「純粋な愛」という花言葉があるので、紅白のカーネーションでまとめると見た目的にも意味合い的にも縁起が良くなります。

ラナンキュラス

ラナンキュラスは冬に開花を迎える球根の花で、バラのように幾重にも重なる花びらが特徴的な花です。もともとの原種は黄色でしたが、現在は品種改良が進み、ピンクや黄色、白や紫などカラーバリエーションが豊富になり、花のギフトでもさまざまな表情を見せてくれるようになりました。

そんなラナンキュラス全般の花言葉は「華やかな魅力」となっていますが、色別にも縁起の良い花言葉があるのでおすすめです。例えば、赤いラナンキュラスは「あなたは魅力に満ちている」、紫のラナンキュラスは「幸福」、白いラナンキュラスは「純潔」、ピンクのラナンキュラスには「飾らない美しさ」と言った意味合いがあり、出産を終えたお母さんや生まれたての赤ちゃんを象徴するギフトにすることができます。

ブルースター

ブルースターは5~9月頃に開花期を迎える夏の花で、自然界の中ではそれほど多くない青い花をもつ品種です。

5枚の青い花びらを付けることからこの名が付いたとされていますが、白やピンクなどの花色も存在します。

どちらかというと小ぶりな花を付けるブルースターは花ギフトのメインになることが少なく、主役を引き立てる役割を担ってくれることがほとんどなのですが、あえてブルースターだけのフラワーギフトを贈るのも爽やかで素敵です。

ブルースターの花言葉は「幸福な愛」や「信じあう心」があり、出産祝いにふさわしい花と言えます。

カスミソウ

小さな小花をたくさん付けるカスミソウが取り入れられている花ギフトは、優しく可憐な印象になります。白い花が一般的なのですが、ピンクのカスミソウも存在します。

そして、実はカスミソウの英名は「ベイビーズブレス」なので、出産祝いにぴったりです。カスミソウだけの花ギフトもシンプルで素敵なのですが、どんな花とも相性が良いので他の花と組み合わせるのもおすすめできます。

また、カスミソウ全般の花言葉は「幸福」や「清らかな心」で、白いカスミソウには「無垢の愛」という意味合いがあるので出産祝いに最適です。

出産祝いにおすすめの花ギフト

出産祝いには、華やかで縁起の良い花を贈りましょう。しかし、出産祝いにおいてもう1つ大切なことが、どんな形態のフラワーギフトにするかです。

産後間もないお母さんは、日々の赤ちゃんのお世話で精一杯で他のことに手が回らない場合もあります。そのため、出産祝いに贈る花は、手入れが簡単で飾りやすいものにするのがおすすめです。ここからは、出産祝いに贈られている人気の花ギフトをご紹介します。

フラワーアレンジメント

フラワーアレンジメントは、容器やボックスの底に敷き詰めた吸水スポンジに、花やグリーンを挿してアレンジしたもので、花束よりもデザイン性が高く、選ぶ花や器によってさまざまな印象になります。

また、フラワーアレンジメントの最大のメリットは、受け取ったらそのまま飾れるということです。水替えなどの手間が必要なく、花の扱いに慣れていない方や忙しい方に最適なので、出産祝いに多く選ばれています。

プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワーとは、生花から水分と色素を抜いて、人工的に着色を施したものです。乾燥していると言っても、生花と見間違うほどのみずみずしい美しさを保っており、花粉や香りもないので衛生的に飾れる他、数年後もその美しさを維持したまま飾ることができます。

さらに、人工着色料で色が付けられるので、自然界には存在しないような特別な色の花を再現することも可能です。最近では、プリザーブドフラワーを保護しながら美しく飾れるように、透明なケースに入れられているものが人気となっています。

ボックスフラワー

ボックスフラワーとは、ふた付きの箱の中に花を敷き詰めたもので、花の配置やカラーバランスで個性を出せるものです。使われる花材は、吸水スポンジを使用して生花を使っているものもありますが、プリザーブドフラワーを用いて水が必要なく美しさが長持ちするようにされているものもあります。

ボックスフラワーの魅力は、ふたを開けるまで中に何が入っているか分からないということです。お疲れのお母さんに、ちょっとしたサプライズを仕掛けたいときにもおすすめです。

ハーバリウム

ハーバリウムは、もともとは植物をオイル漬けにして標本にしたものでしたが、現在ではインテリアフラワーとして用いられることが多くなりました。透明なガラスにプリザーブドフラワーやドライフラワー、飾り、そして専用のオイルを入れてふたをしたもので、その美しさを数年ほど楽しめるものです。

スペースをとらずに気軽に飾ることができ、もちろんお世話や手間も必要ないので、出産祝いに最適。窓際にかざすと、オイルの中の花や飾りがきらきらと光ります。

ソープフラワー

ソープフラワーとは、石鹸で作られた花のことで、清潔感ある爽やかな香りと華やかな見た目でフラワーギフトとして人気が高まっています。精巧に作られているものだと、まるで生花やプリザーブドフラワーのようにも見えるので水も花器も必要なく飾れてアロマや芳香剤の代わりにもなるでしょう。

ソープフラワーは、鑑賞用でのみ作られているものがほとんどですが、中には実際に入浴剤やバスフレグランスとして使えるものもあります。日頃の疲れを少しでも癒してほしいという方は、実用できるものを選んでみるのも良いかもしれません。

観葉植物

観葉植物は、おしゃれなインテリアグリーンとして人気が高まっているもので、適切なお世話を続ければ何年も育て続けられます。

小さな株の観葉植物を贈れば、赤ちゃんと一緒に成長を楽しんでもらえるかもしれません。ただし、観葉植物は毎日の水やりや植え替え、病気や害虫対策など、慣れていない場合は日々のお世話が大変に感じることもあります。出産祝いに観葉植物を贈るなら、既にいくつか所持していたり、植物のお世話に慣れている方へ贈るのがおすすめです。

相手の方が庭を所有している場合は、地植えして楽しんでもらうこともできます。

出産祝いに贈る花の相場

新しい生命の誕生は本当におめでたいことですから、奮発して豪華な出産祝いの花を贈りたいですよね。しかし、あまりに高価すぎると相手の方が気を遣ってしまい、お返しなどを手配しなくてはと負担をかけてしまう可能性もあります。

産後間もないお母さんは、普段も家事もままならないくらい毎日を忙しく過ごしていることが多いので、できるだけ気を遣わせるほどの花は避けましょう。

あまり気負わず受け取ってもらえるくらいの価格帯がおすすめですが、例えば友人であれば2,000~3,000円、親族であれば3,000~5,000円ほどが一般的な相場となっています。

出産祝いに花を贈るときのポイント

出産祝いに花を贈る際には、できるだけ相手の負担にならないような形状や価格にしておきましょう。生花の場合は、飾りやすさ以外にも処分しやすさも大切です。また、産後はなにかと物入りなので、他のアイテムと組み合わせて贈るのもおすすめできます。

ここからは、出産祝いに花を贈るときのポイントを見ていきましょう。

処分しやすさも考慮する

出産祝いの花が生花で作られている場合、その花はいつかは枯れたり萎れたりしてしまいます。その後、花自体は可燃ごみとして自治体の決まりに沿って処分する必要があるのですが、アレンジメントなどの花器が不燃物であったり、花を支えるために針金が使用されていたりすると、分解して細かく分別するなどの手間がかかるのです。

アレンジメントの場合、花を楽しんだ後は丸ごと処分できるように可燃物のみで作られているものがおすすめできます。

出産祝いの花を贈る際にその旨を説明しておくと、相手の方にも分かりやすいでしょう。

他のギフトと組み合わせる

出産祝いにギフトを贈る際は花だけでも十分なのですが、プラスαで他のギフトと組み合わせるのもおすすめです。贈り先のお母さんやお父さんを労うために、好きな食べ物や飲み物などを差し入れるのも良いですが、産後はなにかと物入りになるので実用的なものも喜ばれます。

事前にメーカーを聞くことができれば、オムツや粉ミルクなどが良いでしょう。なにか必要なものを自由に購入してほしい場合は、ギフトカードなども喜ばれます。他にも、赤ちゃんの写真を飾れるフォトフレームなども良いかもしれません。

メッセージカードを添える

出産祝いに花を贈る際には、お祝いの気持ちを込めたメッセージカードなどもおすすめです。親しい間柄の方に贈るメッセージカードであれば、それほどかしこまる必要はなくフランクな感じでも良いのですが、最低限のマナーは抑えましょう。

例えば、「流れる・失う・落ちる・消える」などの縁起の悪い「忌み言葉」を使わないことや、「大変」や「苦労」など不安を感じるような言葉を使わないことです。これらの言葉は、気付かないうちに文章に入ってしまうことがあるので、メッセージを書いた後に読み返してみて確認してみましょう。

出産祝いに花を贈るときのマナー

出産祝いに花を贈るときには、華やかだけでなく相手の方に負担をかけないものがおすすめです。また、花を贈るタイミングなどにも注意してみましょう。最後に、出産祝いを贈るときのマナーについて解説します。

退院してから贈る

出産が無事に終わったら、一刻も早く花を届けてお祝いしたいですよね。しかし、入院中は母体の回復もままならず、母子同室が始まっていたら昼夜問わず慣れない赤ちゃんのお世話が続きます。

そんな中では、花をゆっくり鑑賞する余裕はないかもしれないので、退院してから少し落ち着いたタイミングがおすすめです。具体的には、退院してから1週間ほど~1ヶ月の間が良いでしょう。

もし、どうしても入院中に出産祝いの花を贈りたいのであれば、花鉢は「病院に根をはる」という意味合いになってしまうので避けるのがマナーです。

花粉や香りの少ないものを選ぶ

生花の魅力は、見た目の美しさだけでなくアロマのような香りもあります。しかし、産後は体が回復しきっておらず、強い香りがきつく思えてしまうことも考えられます。また、赤ちゃんにとっても強い香りが不快に感じることもあるかもしれません。

さらに、花粉が落ちやすい花だと、せっかく飾ってもらっても花器の回りに花粉が落ちて汚れやすくなってしまいます。空気中に舞った花粉を赤ちゃんが吸い込んでしまうこともあるかもしれないので、できるだけ花粉の少ない花を選びましょう。

出産祝いに素敵な花を贈ろう!

出産祝いは、新しい生命の誕生と出産を乗り越えたお母さんを労うための大切なギフトです。華やかで美しい花を贈るのはもちろんですが、飾りやすさや処分のしやすさなどを考慮して、相手の方に負担をかけないような花を贈りましょう。他のギフトと組み合わせたり、メッセージカードを添えるのもおすすめです。相手のことをよく考えて、祝福の気持ちが伝わる花を贈れると良いですね。