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ラ・メールコラム > スタンド花 > スタンド花を長持ちさせるには?設置や水やりのポイントまとめ

スタンド花はコツさえ掴んでしまえば、花を長く楽しむことができます。

購入時はあれだけ鮮やかだった花たちが数日で見るも無残な姿になるのは花好きには、つらいですよね。

友人や知人に贈ったスタンド花がすぐ枯れてしまうのも避けたいところです。

そこで今回はスタンド花を長持ちさせるポイントを解説します。

花を育てた経験がない人でも簡単にできるものばかりですから是非、試してみてください。

スタンド花はいつまで飾れる?

 

スタンド花は育て方を間違えば、3日~7日ほどで観賞用としては適さない状態になります。

どれだけ持つかは季節の影響が大きく関係してきます。切日差しが強く湿度が高い初夏から夏にかけては1年を通して最も花が傷みやすい時期で、3日持たないことも珍しくありません。

花の状態を維持しやすいのは春や秋です。最大で10日程度持ちます。長く持つ理由は強い日差しや乾燥、低温がないためです。厳しい寒さがある冬は花の負担が大きいので、長く楽しみたいときは冷害対策が必要でしょう。

 

スタンド花を長持ちさせる方法

水やりをする

 

スタンド花を長持ちさせる上で一番重要なのは水です。切り花が水を十分に吸収できなければ乾燥して、しおれてしまいます。

切り花が花まで水を吸い上げるようにするには切り口を斜めにすることが大切です。こうすることで、より茎が水分を吸収するようになります。切り花を購入したり、送られてきたりしたときには花を取り出して茎の切り口を必ず確認しましょう。プロなら斜めに切るのが当然ですが、繁忙期にはアルバイト定員が不適切な切り方をしているケースもあります。その場合は自分で切り直して十分な水を入れた花瓶に刺しましょう。

 

直射日光に当てない

 

花が元気になるようにと直射日光が当たる出窓に置いておくのは、かえって花を痛めてしまう結果になります。

直射日光でスタンド花がダメージを受ける理由は2つあります。

1つは熱です。強い日差しによって花が熱せられて内からダメージを受けてしまうのです。人間も強い熱に長時間さらされると体温コントロールを失いますが、植物も同様に強い熱にさらされ続けるとダメージを受けます。

2つ目は雑菌の繁殖です。太陽光で花瓶の水が温められると水中の雑菌が繁殖しやすくなります。この雑菌が切り花に侵入して増殖すると長くは持ちません。水が濁っていたり、暑かったりした日は花瓶の水を交換してください。

 

しおれやすい花材を使わない

 

スタンド花には、たくさんの種類がありますが長持ちさせるためには乾燥に強く、しおれにくい花材に選ぶことが重要です。

長持ちするスタンド花には次のような特徴がありますので、この特徴を持つ花を選ぶようにしましょう。

 

・花弁が厚い

 

花弁が厚い花は花弁に水分を多く含んでいて乾燥に強い傾向があります。花弁がしおれると一気に見た目にも無残になってしまうので、スタンド花は花弁の厚いものを選びましょう。

 

・花の根本が固く締まっている感じがする

 

花の根元が固いものを選ぶ理由は、これから花が咲く状態だからです。花弁が開ききったものは花の根元に締まりがなくなり、柔らかくなります。これは花の寿命が終わりに近づいている証拠です。

生命力にあふれた花を選んだほうが長持ちしますから花の根元を確認するのを忘れないでください。

 

花を持って帰ってもらう

 

スタンド花がしおれた花姿をさらすのが心配なときは、来客に花を持ち帰ってもらうのがいいでしょう。

刺さっているだけのスタンド花が多いですから抜いて持っていくのは簡単です。

名古屋などスタンド花を持ち帰る習慣があるところでは、ごく自然に行われます。むしろ、花は早くなくなったほうが、繁盛していると思ってもらえるのです。

 

持って帰ってもらう場合は早めにしてください。花がしおれ始めた頃にやり始めても持ち帰ってくれませんし、相手が受ける印象も良くありません。

 

スタンド花に最適!切り花でも長持ちする花

ここでは長持ちしやすい花を5つ紹介していきます。

カーネーション

 

カーネーションはスタンド花で人気の花材の1つです。花の形も崩れにくく美しい状態のまま長く楽しめます。

1本ごとに1輪咲く花はボリューム感がありバラのような豪華な雰囲気も持ち合わせます。

花弁の形は以前から、ある花先がギザギザになったものと、丸みを帯びたものがあり、それぞれ違う雰囲気です。

花言葉は「純粋な愛」「感動」「母への愛」などがあります。

 

スプレーマム

 

和菊は縁起の悪いものに思われますが、丸い形の洋菊はスタンド花ではよく使われます。1本の茎から広がるようにいくつも花が咲くので少ない本数でボリューム感を出すのに適しています。

花のサイズは5センチほどですか花弁が何十枚も付くので貧相な感じはしません。

色や花の形が多種多様にありますから自分の好みにあったものを選べるでしょう。

花言葉は「高潔」です。どこか品のある花姿のイメージどおりの花言葉と言えます。

 

カスミソウ

 

ヨーロッパからアジアまで様々な地域で人々に愛されている可愛らしい花です。各地に根付いたカスミソウがあり、種類は150を超えると言われています。

市場に出回っているカスミソウの多くは腰の高さほどの1年草で花弁の色は白やピンクです。

1センチ未満の小さな花をいくつも咲かせるので1つの花弁が注目されることは少なく、まとめて花束として用いられ、バラのような主役を引き立てる脇役として使われるケースがほとんどです。

花言葉には「無邪気」「夢見心地」「清い心」など汚れのないイメージがある言葉が並びます。

 

アルストロメリア

 

半月近くも形を保つ非常に長持ちする南米由来の花です。

大正時代にオランダから入ってきたと言われていますが、日本で人気になったのは100年以上経ったバブル期の1980年代。花姿が華やかな時代にマッチして一躍人気の花となりました。

特徴的なのは大きな花弁。小さな黒いスジがいくつも入った花弁とスジのない花弁がパターンを持って咲くので非常にユニークです。

色は白、赤、黄色、オレンジ、ピンクと少ないですがどれもサイズがありますから見栄えします。

日本の気候でも生育できるよう品種改良がされていますから全国で楽しむことが可能です。

花言葉は花の寿命の長さから「持続」、そして花の鮮やかさから「エキゾチック」の意味がそれぞれあります。

 

スプレーバラ

 

スプレーバラとは1本の茎からいくつも花が咲くバラのことです。花屋さんによっては「SPバラ」と表記されることもあります。

他の枝分かれしている花と同様、一輪のサイズが小さく花束のアレンジ用花材として利用されることが多いです。花姿は小さなバラといった印象がします。

フラワーアレンジメントに広く利用されるほど人気があるので種類は非常に豊富です。人気なのは淡いピンクのグラデーションが魅力的なファンシーローラです。フワッとした感じの、やさしい花ですから誰にでも受け入れられます。

花言葉は前に出過ぎないイメージからか「温かい心」と「包容力」の意味があります。

 

まとめ

 

スタンド花を長持ちさせるには、適切なケアが必要です。自分で手入れをできるなら問題ありませんが、開店祝いなどで贈る場合は手間をかけなくても長持ちする花を選ぶべきでしょう。スタンド花を贈る際は、今回紹介した花から選べば失敗はありません。また、胡蝶蘭も見栄えがして長持ちするのでスタンド花におすすめです。

 

スタンド花はデリケートですから自分で購入する場合も友人に贈る場合も細心の注意を払いましょう。