11月の誕生日プレゼントに贈る誕生花と花言葉
誕生月によって各月の宝石があるように、誕生月や365日の誕生日にはそれぞれ花が添えられています。今回は11月の誕生花を月と日別の花に分けてご紹介していきます。年に一度の誕生日プレゼントには、相手の誕生日に合わせて誕生日花を選んでみましょう。
11月生まれのプレゼントには誕生花を選ぼう
11月になると木々の葉が枯れ出して、街の景色が徐々に冬めいていきますが、見頃のお花はまだまだあります。誕生花は、主にその月に旬を迎えるお花が選ばれているので、該当するお花を生花店で買い求めやすいというメリットもあります。季節感のあるおしゃれなプレゼントのフラワーギフトをチョイスして、特別な誕生日のお祝いを華やかに彩りましょう。
それではまず、11月全体の誕生月花とされているお花から紹介していきましょう。
11月の誕生月花【シクラメン】
科・属 | サクラソウ科・シクラメン属 |
和名 | 篝火花(かがりびばな)、豚の饅頭(ぶたのまんじゅう) |
英名 | Cyclamen |
学名 | Cyclamen persicum |
原産地 | 地中海沿岸 |
花言葉 | 「内気」「はにかみ」「清純」「絆」「愛情」「思いやり」 |
11月の誕生月花は、「冬の花鉢の女王」とも呼ばれるシクラメンです。シクラメンのプレゼントはやはり鉢植えが主流となりますので、植物のお世話が好きな方に贈ってみましょう。
「内気」「はにかみ」といった控えめな少女を連想させるような花言葉は、シクラメンが花粉を守るために下向きに花を咲かせる姿に由来しています。一方で、燃えるような赤色を持つシクラメンは、色別の花言葉に「嫉妬」があります。煮えたぎるような燃え上がる嫉妬心からイメージされた花言葉ですが、控えめな印象とは対極にあるようでおもしろいですね。
11月の誕生日花紹介
ここからは11月1日から30日までの、日別の誕生日花と花言葉をご紹介します。
11月1日【カリン】
科・属 | バラ科・カリン属 |
和名 | 花梨・榠樝(かりん) |
英名 | Chinese quince |
学名 | Pseudocydonia sinensis |
原産地 | 中国 |
花言葉 | 「豊麗」「唯一の恋」「優雅」 |
春になると淡い桃色の花を咲かせるカリンは、秋頃に肉付きのよい楕円型の果実が熟します。実の形が小さな梨のように見えることから、「花梨(かりん)」と名付けられました。
のど飴やお酒などの加工食品としても親しまれているカリンの花のつぼみはチューリップにも似ていて、庭木としても人気が高い落葉樹です。
11月2日【ルピナス】
科・属 | マメ科・ハウチワマメ属 |
和名 | 登藤(のぼりふじ)、逆さ藤(さかさふじ)、立ち藤(たちふじ)、葉団扇豆(はうちわまめ) |
英名 | Lupine |
学名 | Lupinus |
原産地 | 北アメリカ西部 |
花言葉 | 「想像力」「いつも幸せ」「あなたは私の安らぎ」「貪欲」 |
豊富なカラーバリエーションが魅力のルピナスは、フジの花を逆さにしたような形状をしています。そのため、登藤(のぼりふじ)、逆さ藤(さかさふじ)、立ち藤(たちふじ)などのフジになぞらえた和名で多く呼ばれているのです。ルピナスはマメ科の花なので、開花後には枝豆に似たさやを作ります。切り花の流通数も増えてきているので、生花店などでも入手しやすいでしょう。
11月3日【カモミール】
科・属 | キク科・ローマンカミツレ属(シカギク属) |
和名 | 加密列(かみつれ) |
英名 | Chamomile |
学名 | Matricaria chamomilla |
原産地 | ヨーロッパ、アジア |
花言葉 | 「逆境に耐える」「苦難の中の力」 |
アロマ系の香料として使われる機会の多いカモミールは、世界最古のハーブといわれるほど、古くから薬用として使われてきました。ジャーマン種を使ったカモミールティーはさっぱりとして飲みやすいハーブティーとして楽しめます。苦味が強いローマン種は、主に香料やグランドカバーに用いられます。
11月4日【オンシジウム】
科・属 | ラン科・オンシジウム属 |
和名 | 雀蘭(すずめらん)、群雀蘭(むれすずめらん) |
英名 | Oncidium, Butterfly orchid, Dancing lady orchid |
学名 | Oncidium spp. |
原産地 | 中南米 |
花言葉 | 「可憐」「気立てのよさ」「清楚」 |
オンシジウム(オンシジューム)は、ひらひらとした華やかなフリルのような花びらを持つランです。エネルギッシュな黄色が定番色ですが、赤系や茶色系の品種も登場しておりアレンジメントに人気があります。小さな花が集まって咲いている様子から、和名では「雀蘭(すずめらん)」「群雀蘭(むれすずめらん)」とも呼ばれます。
11月5日【ペンタス】
科・属 | アカネ科・ペンタス属 |
和名 | 草山丹花 |
英名 | Star cluster |
学名 | Pentas lanceolata |
原産地 | 熱帯アフリカ |
花言葉 | 「希望が叶う」「願い事」 |
星形の小花を咲かせるペンタスは、星形にちなみ、「願い事」「希望が叶う」の花言葉を持っているので、七夕のシンボルフラワーとしても近年人気が高い花です。小さな花が傘状に集まって咲いている姿は、ミニサイズのアジサイのようにも見えます。赤やピンク、紫や白など花色のバリエーションも選べるので、贈る相手が好む色を探してみるのもよいでしょう。
11月6日【カサブランカ】
科・属 | ユリ科・ユリ属 |
和名 | カサブランカ |
英名 | Lily, Oriental lily |
学名 | Lilium‘Casa Blanca’ |
原産地 | ヨーロッパ |
花言葉 | 「高貴」「純粋」「無垢」「威厳」「祝福」 |
大輪の花が美しいカサブランカは、「百合の王様」とも呼ばれるユリの中でも高い人気を誇る品種です。日本原産のヤマユリ、カノコユリといった種類の交配により誕生した品種で、オリエンタル・ハイブリッドと呼ばれています。エレガントでゴージャスな花姿は、誕生日プレゼントはもちろん、冠婚葬祭やビジネスシーンに贈る花材としても活躍します。キリスト教では聖母マリアのシンボルフラワーとされているため、「祝福」の花言葉を持っているのも、誕生日プレゼントなどのお祝いシーンにふさわしいですね。
11月7日【シンビジウム】
科・属 | ラン科・シンビジウム属 |
和名 | シンビジウム |
英名 | Cymbidium |
学名 | Cymbidium |
原産地 | インド、タイ、中国、フィリピンなど |
花言葉 | 「飾らない心」「素朴」「誠実な愛情」「深窓の麗人」 |
小ぶりの花をたくさん咲かせる、淡くやわらかな花色のシンビジウムは、豪華絢爛な花姿が並ぶ洋ランの中でも比較的落ち着いた佇まいをしています。それは花言葉にも反映されており、「飾らない心」「素朴」といった、かなり控えめな花言葉が並びます。ランの中でも高い人気を持ち、鉢植えの他に切り花としても多く流通しているのがシンビジウムです。
11月8日【ヒイラギ】
科・属 | モクセイ科・モクセイ属 |
和名 | 柊(ひいらぎ) |
英名 | Chinese-holly |
学名 | Osmanthus heterophyllus |
原産地 | 東アジア |
花言葉 | 「用心深さ」「先見の明」 |
モクセイ科モクセイ属のヒイラギは、金木犀の仲間で常緑高木です。晩秋から初冬にかけて花を咲かせるため、木偏に冬と書く「柊」の漢字が生まれました。ヒイラギは棘を持っているので、棘に触れた指先がひりひりと痛む様子から「疼(ひいら)ぐ」が語源になっているという説もあります。赤い実のクリスマス飾りとして流通しているのは西洋ヒイラギです。西洋ヒイラギはモチノキ科で春に開花し、秋に開花するモクセイ科のヒイラギとは異なる植物になります。
11月9日【ランタナ】
科・属 | クマツヅラ科・シチヘンゲ属 |
和名 | 七変化(しちへんげ) |
英名 | Lantana |
学名 | Lantana camara |
原産地 | 熱帯・亜熱帯アメリカ |
花言葉 | 「心変わり」「協力」 |
ランタナは夏から秋口まで長く花を咲かせ常緑植物です。日本の気候によっては枯れてしまうこともあり、一年草とされるケースもあります。小花が集合して、アジサイのように球状に花を咲かせるランタナは、つぼみから開花していくにつれて、徐々に色が変化していく不思議なお花です。こうして色が変わる様子も、アジサイのようですね。この特徴的な性質から、「七変化(しちへんげ)」の和名を持っています。集まった小花は一度に開花せず、それぞれが徐々に咲き進んでいくので、それぞれの花色が異なりグラデーションのような美しさを披露してくれます。
11月10日【フヨウ】
科・属 | アオイ科・フヨウ属 |
和名 | 芙蓉(ふよう) |
英名 | Cotton rosemallow |
学名 | Hibiscus mutabilis |
原産地 | 中国 |
花言葉 | 「繊細な美」「しとやかな恋人」 |
一日のうちに萎れてしまう一日花のフヨウは、「芙蓉の顔(かんばせ)」としてしとやかな美人に例えられる花です。薄くふんわりとした花びらからも儚げな雰囲気を醸し出しています。一日花ではありますが、どんどん新しい花を咲かせるので全体的な観賞期間はとても長いお花です。
フヨウとよく似た花に同じアオイ科のムクゲがありますが、ムクゲの葉は小さく縁がギザギザで、フヨウの葉はムクゲより大きい、手の平のような形をしています。葉色もフヨウのほうが明るくみずみずしい緑色をしているので、慣れると簡単に見分けられるようになるでしょう。
11月11日【白いツバキ】
科・属 | ツバキ科・ツバキ属 |
和名 | 椿、海柘榴(つばき) |
英名 | Camellia |
学名 | Camellia japonica |
原産地 | 日本、中国、東南アジア |
花言葉 | 「控えめな優しさ」「誇り」 |
艶やかな花を咲かせる日本を代表する花木のひとつであるツバキ。葉は厚みがありつややかな光沢を持っていて、美しい姿をしています。常緑樹なので、1年中この美しい葉を眺められるのが嬉しいところです。
華やかな見た目からとてもよい香りが漂いそうなツバキですが、花の香りがほとんどないことから「控えめな優しさ」の花言葉を持っています。
11月12日【ダイモンジソウ】
科・属 | ユキノシタ科・ ユキノシタ属 |
和名 | 大文字草(だいもんじそう)、岩蕗(いわぶき)、庭蕗(にわぶき) |
英名 | Saxifraga fortunei |
学名 | Saxifraga fortunei |
原産地 | 日本、中国、朝鮮半島 |
花言葉 | 「恋の訪れ」「自由」「好意」「情熱」「 節度」 |
5枚ある花びらのうち2枚だけが長く、花が大の字の形をしていることから「大文字草(だいもんじそう)」と名付けられました。ダイモンジソウは主に山地の岩場などを好んで自生している植物ですが、園芸品種をお庭で育てることも可能です。定番の白い花色以外にも、赤や淡い桃色もあります。
11月13日【デンドロビウム】
科・属 | ラン科・デンドロビウム属 |
和名 | デンドロビウム |
英名 | Dendrobium |
学名 | Dendrobium |
原産地 | アジア、オーストラリア、ニュージーランド |
花言葉 | 「華やかな魅力」「わがままな美人」「魅惑」「お似合いのふたり」「有能」 |
トロピカルで華やかなデンドロビウムは、赤やピンク、黄色、オレンジなど明るい花色の他にも、青や紫といった寒色系も揃っているバリエーションが豊かなランです。胡蝶蘭と同じ着生タイプの洋ランで、花の形も蝶が舞うような胡蝶蘭によく似ています。
大人の女性の魅力を感じさせるような花姿から、「華やかな魅力」「わがままな美人」「魅惑」の花言葉を持っています。
11月14日【皇帝ダリア】
科・属 | キク科・ダリア属 |
和名 | 皇帝(こうてい)ダリア、木立(こだち)ダリア |
英名 | Tree dahlia |
学名 | Dahlia imperialis |
原産地 | メキシコ |
花言葉 | 「乙女の真心」「乙女の純潔」 |
皇帝ダリアは、皇帝の名前にふさわしく、高い草丈の茎を天へとまっすぐ伸ばして、堂々と咲き誇る姿が印象的なダリアです。「ダリア界の王」として君臨していますが、その花言葉は「乙女の真心」「乙女の純潔」とかわいらしい言葉が並びます。青空の元にすっくと立つかわいらしい色の花姿が、健気な乙女を連想させたのかもしれません。花色には青空に映える鮮やかな赤や淡いピンク、紫などがあります。
11月15日【オレガノ】
科・属 | シソ科・ハナハッカ属 |
和名 | 花薄荷(はなはっか) |
英名 | Oregano, Wild marjoram |
学名 | Origanum vulgare |
原産地 | ヨーロッパ |
花言葉 | 「あなたの苦痛を除きます」「富」「輝き」「財産」「自然の恵み」 |
オレガノは、肉やチーズと相性がよいスパイスとして人気のハーブです。
リップ型の小花を球状に咲かせる、花の観賞価値が高い「花オレガノ」という園芸品種もあります。あくまで園芸用として改良された品種なので、香りがなく食用には不向きです。殺菌・鎮痛効果を持つオレガノは、「あなたの苦痛を除きます」という花言葉を持っています。
11月16日【クリスマスローズ】
科・属 | キンポウゲ科・ヘレボルス属 |
和名 | 寒芍薬(かんしゃくやく)、レンテンローズ |
英名 | Hellebore, Christmas rose |
学名 | Helleborus |
原産地 | ヨーロッパ、西アジア |
花言葉 | 「いたわり」「慰め」「追憶」「私を忘れないで」 |
イングリッシュガーデンを彩るガーデニングフラワーとして人気が高いクリスマスローズは、イギリスではクリスマスシーズンに咲きますが、日本の環境下で花を咲かせるのは春先です。少し俯くようにして咲く花は控えめな雰囲気があってかわいらしく、「私を忘れないで」といういじらしい花言葉も持っています。
一般的にクリスマスローズというと、クリスマスシーズンに咲くヘレボルス・ニゲルを指していますが、日本ではヘレボルス・オリエンタリス(レンテンローズ)もクリスマスローズとして流通しています。
11月17日【スターチス】
科・属 | イソマツ科・イソマツ属 |
和名 | 花浜匙(はなはまさじ) |
英名 | Statice, Limonium |
学名 | Limonium sinuatum |
原産地 | ヨーロッパ |
花言葉 | 「変わらぬ心」「永遠に変わらない」「途絶えぬ記憶」 |
スターチスの花びらのように色づいた部分は萼なので、乾燥させても美しく色が残りやすく、ドライフラワーに適しています。もともと乾燥気味の性質を持っていて、指で触れてみるととてもかさついているので、みずみずしく鮮やかな色合いとのギャップを感じられるでしょう。
萼の数が多く茎が大きく広がるので、ボリュームを出すアクセント花材としても人気があり、フラワーアレンジメントの名脇役です。
11月18日【ユーカリ】
科・属 | フトモモ科・ユーカリ属 |
和名 | 白熊の木(はぐまのき)、霞の木(かすみのき)、煙の木(けむりのき) |
英名 | Gum tree、Blue tree、Blue gum |
学名 | Eucalyptus |
原産地 | オーストラリア、タスマニア島、ニュージーランド |
花言葉 | 「再生」「新生」「思い出」「記憶」 |
ユーカリの花は糸状の花びらを持っていて、繊細な姿であることから輸出時には不向きです。日本では開花しているユーカリはなかなか見られませんが、シルバーグリーンの葉がアンティークな風合いを持つ観葉植物として高い人気があります。
原産地のオーストラリアは乾燥気候で山火事が頻繁に発生しますが、ユーカリの種は焼けた地からでも発芽する脅威の生命力を持っています。むしろ、山火事が多発する環境に自らを適応させて、火事の熱さによって発芽するという進化を遂げてきた、たくましい植物なのです。
11月19日【ライスフラワー】
科・属 | キク科・オゾタムヌス属 |
和名 | ライスフラワー |
英名 | Rice flower |
学名 | Ozothamnus diosmifolius |
原産地 | オーストラリア |
花言葉 | 「豊かさ」「豊かな実り」 |
ライスフラワーは、名前からイメージされるとおり、白やピンク色の小さなお米粒のようなつぼみをたくさん付けるお花です。お米のようなつぼみをたわわに実った稲になぞらえて、「豊かな実り」の花言葉が付けられました。開花後よりもつぼみの状態のほうが人気が高く、つぼみのうちに切り花として流通することが多いお花です。
学名の「Ozothamnus」は「匂いのする低木」の意味を持っていますが、爽やかなラベンダーと華やかなバラを掛け合わせたような香りがすることが学名の由来です。
11月20日【ツワブキ】
科・属 | キク科・ツワブキ属 |
和名 | 石蕗(つわぶき) |
英名 | Leopard plant, Green leopard plant |
学名 | Farfugium japonicum |
原産地 | 日本、東アジア |
花言葉 | 「謙譲」「謙遜」「困難に負けない」 |
石や岩など塩害のある厳しい環境下でも育つ丈夫な性質が、「石蕗(つわぶき)」の名前の由来です。
花期は秋から冬までと長く楽しめて、街中や公園でも自生するツワブキを見ることができるでしょう。定番カラーは黄色ですが、橙色や白色のツワブキも見られます。原産地が日本であることから環境に適しており、盆栽用や園芸用としても人気が高い植物です。
11月21日【ベルフラワー】
科・属 | キキョウ科・ホタルブクロ属 |
和名 | 風鈴草(ふうりんそう)、釣鐘草(つりがねそう)、乙女桔梗(おとめぎきょう) |
英名 | Bellflower, Canterbury bells |
学名 | Campanula medium |
原産地 | 東ヨーロッパ |
花言葉 | 「感謝」「誠実」「楽しいおしゃべり」 |
ベルフラワーは、教会のベルを思わせるような釣鐘状の小さな花を咲かせる、キキョウ科のお花です。落ち着いた淡い色合いの紫色が清楚な雰囲気を持っており、イギリスのカンタベリー寺院を巡礼する者が持っている鈴に似ているため、「Canterbury bells」の英名でも呼ばれます。
花の形状から、釣鐘草(つりがねそう)、風鈴草(ふうりんそう)などの和名でも呼ばれていますが、キキョウの花をそのまま小さくしたような花姿から、乙女桔梗(おとめぎきょう)の別名も持っています。
11月22日【アングレカム】
科・属 | ラン科・アングレカム属 |
和名 | アングレカム |
英名 | Comet orchid, Christmas orchid, Elephant orchid, Darwin’s orchid |
学名 | Angraecum |
原産地 | マダガスカル |
花言葉 | 「祈り」「いつまでもあなたと一緒」 |
アングレカムは独特な姿を持ったラン科の花です。ほっそりとした厚めの花びらには光沢があり、星形に開花します。アングレカムは着生ランの仲間で、学名は着生植物を意味するマレー語に由来します。
代表種の「アングレカム・セスキペダレ」は、花の後ろに伸びている距(きょ)がとても長く、昆虫が花の蜜を吸いにくい構造をしています。進化論で有名なダーウィンは、「花の蜜を吸える長い口を持った虫がいる」と唱えるものの学会から相手にされませんでした。しかしダーウィンの死から20年後、アングレカム・セスキペダレの蜜まで届く、世界一長い舌を持つキサントパンスズメガが発見されたのです。このエピソードから、Darwin’s orchid(ダーウィンの蘭)の英名でも呼ばれるようになりました。
11月23日【ピラカンサ(ピラカンサス)】
科・属 | バラ科・トキワサンザシ属 |
和名 | 常磐山査子(ときわさんざし) |
英名 | Firethorn |
学名 | Pyracantha |
原産地 | 中国、ヨーロッパ |
花言葉 | 「美しさはあなたの魅力」「燃ゆる想い」「快活」「愛嬌」 |
たわわな赤い実を作るピラカンサは、秋の実ものとして人気があります。枝がしなるほどたくさん実らせる姿に思わず目を奪われることから「美しさはあなたの魅力」の花言葉があります。「燃ゆる想い」は鮮やかな赤い実から連想された花言葉でしょう。
和名の「常磐山査子(ときわさんざし)」は、ピラカンサの実がサンザシの実に似ていたことに由来します。
11月24日【セントポーリア】
科・属 | イワタバコ科・セントポーリア属 |
和名 | アフリカ菫(すみれ) |
英名 | African violet |
学名 | Saintpaulia |
原産地 | タンザニア、ケニア |
花言葉 | 「小さな愛」「親しみ深い」 |
スミレに似た紫色の小花を咲かせるセントポーリアは、アフリカスミレとも呼ばれています。室内で育てる園芸品種として高い人気がありますが、ややデリケートな性質を持つお花なので、園芸初心者の方にはあまりおすすめできません。短い茎に、濃く深みのある緑色の葉を持っており、ビロードのような質感の葉は卵型で、花だけではなく葉の鑑賞価値も非常に高い品種であることから愛好家が多い草花です。
11月25日【パンパスグラス】
科・属 | イネ科・シロガネヨシ属 |
和名 | 白金葦(しろがねよし) |
英名 | Pampas grass |
学名 | Cortaderia selloana |
原産地 | 南米大陸 |
花言葉 | 「光輝」「雄大な愛」「強気な心」 |
西洋ススキやお化けススキとも呼ばれるパンパスグラスは、魔女の箒に見立てたハロウィンの飾り物や、十五夜の飾り物としても人気があります。ススキよりもぎっしり生えた穂はボリューム満点で、たっぷりとした尻尾のような穂は、光によってきらめきます。同じイネ科に属するのでススキの仲間に混同されやすいのですが、ススキはススキ属、パンパスグラスはシロガネヨシ属の仲間なので、実は異なる種類の植物です。
11月26日【ホタルブクロ】
科・属 | キキョウ科・ホタルブクロ属 |
和名 | 蛍袋(ほたるぶくろ) |
英名 | Spotted bellflower |
学名 | Campanula punctata |
原産地 | 日本 |
花言葉 | 「忠実」「正義」 |
日本が原産のホタルブクロは、下向きに釣鐘状の花を咲かせる控えめな姿がかわいらしいお花です。まだ水辺にたくさんの蛍が飛び交っていた昔の日本では、子どもたちが捕まえた蛍を花の中に入れて遊んでいました。
紫色や赤紫色、白い花色のホタルブクロが蛍の灯りで照らされる光景は、一体どれだけ美しかったことでしょうか。英名では教会の鐘に例えられ、「Spotted bellflower」と呼ばれています。
11月27日【ハボタン】
科・属 | アブラナ科・アブラナ属 |
和名 | 葉牡丹(はぼたん)、牡丹菜(ぼたんな)、阿蘭陀菜(おらんだな) |
英名 | Flowering kale、Ornamental kale |
学名 | Brassica oleracea var. acephala |
原産地 | ヨーロッパ |
花言葉 | 「祝福」「慈愛」「愛を包む」 |
公園の花壇などでよく見かける、カラフルなキャベツのような見た目をしている植物がハボタンです。幾重にも包まれた葉姿がボタンの花を思わせることから、「葉牡丹(はぼたん)
」の和名が付けられました。この何枚も重なる葉の中心には花があり、葉は花を守っているので「愛を包む」「慈愛」の花言葉を持っています。赤と白の紅白カラーの葉色から、お正月の縁起物としても用いられてきました。
11月28日【サンダーソニア】
科・属 | イヌサフラン科・サンダーソニア属 |
和名 | 提灯百合(ちょうちんゆり) |
英名 | Chinese lantern, Christmas bells |
学名 | Sandersonia |
原産地 | 南アフリカ |
花言葉 | 「純粋な愛」「福音」「祝福」「愛嬌」「信頼」「可憐」 |
ぽつぽつとランタンの明かりが灯るように、ベル型の小花を咲かせるサンダーソニアは、クリスマス・ベルとも呼ばれています。発見者であるジョン・サンダーソン氏の名前から命名されました。
みずみずしいグリーンの茎にちらほらと花を咲かせている姿は、クリスマスツリーの飾り付けにも思えます。一般的に流通しているのはサンダーソニア・オーランティアカです。濃い橙色の花色が特徴の原種で、切り花として通年出回っています。
11月29日【マリーゴールド】
科・属 | キク科・タゲテス属 |
和名 | 千寿菊 |
英名 | Marigold |
学名 | Tagetes |
原産地 | メキシコ、中央アメリカ |
花言葉 | 「変らぬ愛」「悲しみ」 |
明るいビタミンカラーがかわいいマリーゴールドは、ガーデニング用としてはもちろん、フラワーギフトにも人気のお花です。マリーゴールドは花期が長く楽しめるお花で、聖母マリアの祭日にいつもマリーゴールドの花が咲いているため、「聖母マリアの黄金の花」という意味を持つようになりました。
マリーゴールドには、フレンチマリーゴールドとアフリカンマリーゴールドの2種類があり、フレンチマリーゴールドは八重咲きと一重咲き、アフリカンマリーゴールドはボール咲き・大輪のものが多い傾向にあります。
11月30日【カスミソウ】
科・属 | ナデシコ科・カスミソウ属 |
和名 | 霞草(かすみそう)、宿根霞草(しゅっこんかすみそう)、群撫子(むれなでしこ)、花糸撫子(はないとなでしこ)、小米撫子(こごめなでしこ) |
英名 | Baby’s breath, Gypsophila |
学名 | Gypsophila elegans. Bieb. |
原産地 | アジア、ヨーロッパ一帯 |
花言葉 | 「感謝」「幸福」「無邪気」「親切」「清らかな心」 |
白い小花が集まる咲き姿が、霞みがかったような儚い美しさを持つのが「霞草(かすみそう)」の名前の由来です。フラワーアレンジメントでは、他の花を上手に引き立てるアクセントとして使われることの多いカスミソウですが、単体で包んだカスミソウだけの花束も、可憐な印象があってとても素敵です。定番の白色以外にピンクのカスミソウや大きめの花を持つ品種も種類もあり、色や大きさが変わるだけでもだいぶ雰囲気が違って見えます。
まとめ
今回は、11月に誕生日を迎える方の誕生日プレゼントにおすすめしたい、11月の誕生月花や誕生日花をご紹介してきました。
日別の誕生日の花には、1日に複数の花が設定されています。ご紹介した中には、生花店では入手しにくい珍しいお花、切り花にはやや不向きなお花も含まれますので、他のお花も気になる方は別の種類の誕生日花も探してみてください。
特に日にちにこだわらないという方は、ここでご紹介した花の中から花材を選べば、季節感あふれる誕生日プレゼントが仕上がります。花言葉も意識することで、さらに喜ばれるフラワーギフトになるでしょう。