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セロームの葉が垂れる原因とは?対策と上手な育て方を解説!

特徴的な形をした大きな葉っぱがとても美しいセローム。

トロピカルな雰囲気があり、とても人気の観葉植物です。

そんなセロームですが、葉が垂れると悩んでいる人もいるようです。

そこで今回は、どうして葉が垂れるのか、葉が垂れてしまったらどうすれば良いのか、という疑問をお持ちの方に、その原因と対処法、そして基本的なセロームの育て方について徹底的に解説します。

 

セロームの葉が垂れる原因とは?

存在感のある大きな葉っぱが特徴的なセローム。せっかくの美しい葉が垂れてしまうなんて、悲しいですよね。

ここでは、セロームの葉が垂れる4つの原因について解説していきたいと思います。

 

①日光不足

セロームの葉が垂れるひとつめの原因は、ズバリ日光が足りていないから。

セロームは、日光を好む性質を持っています。観葉植物にとって、艶のある健康的な葉を維持するには日光の力がとても重要です。

日光不足になると、葉に艶がなくなり元気がなくなってしまいます。

 

②根詰まり

セロームの葉が垂れる原因の2つ目は、根が鉢の中でパンパンになってしまい根詰まりを起こしていることです。

根詰まりは、植物の大きさに対して鉢の大きさが小さいことが原因で起こります。

鉢が小さいと、根が成長するスペースがなくなり元気がなくなってしまうのです。しばらく植え替えをしていない方は、現在使っている鉢よりもひとまわり大きいものに植え替えましょう。

 

③根腐れ

セロームの葉が垂れる原因の3つ目は、根が腐ってしまう「根腐れ」です。

土の中が多湿状態になると、蒸れて腐ってしまいます。多湿状態になるのは、ほとんど水のやりすぎによるもの。根が腐ってしまうと、株が弱り葉に元気がなくなります。

 

④葉が大きくて支えきれない

セロームの葉が垂れる原因の4つめは、葉が大きくて茎が葉を支えきれないから。

セロームの葉はとても大きいです。そのため、スラッと伸びた茎では重さに耐えられず垂れてしまうこともあります。

 

セロームの葉が垂れたら試したい4つの対策!

大切に育てていたセロームの葉が垂れてしまったら、どのような対策を講じれば良いのでしょうか?

 

①水やりの頻度を下げる

セロームの葉が垂れるときには、水やりの頻度を下げて土の中の多湿状態を改善するようにしましょう。

多湿状態になると、根が呼吸が出来ず元気がなくなってしまい、最悪の場合には枯れてしまうことも。土が完全に乾いてから水をやるなど、頻度を落として管理するようにしましょう。

 

②支柱を立てる

セロームの葉が垂れる時には、一本一本の茎に支柱を立ててみましょう。

葉が大きく垂れてしまう場合には、物理的に垂れないように対策をしてあげる必要があります。

葉が垂れてると見た目的にも元気がない印象を受けてしまうので支えてあげるようにしてください。

 

③日光に当てる

セロームの葉が垂れるのは、日光不足の可能性があります。

ある程度耐陰性は持っていますが、それでも全く日光に当たらないのは良くありません。

 

適度に日光に当てるようにしましょう。

 

④植え替える

根詰まりが原因で葉が垂れている場合には、一回り大きい鉢に植え替えてあげる必要があります。

本来であれば、5月から9月の暖かい時期の植え替えを推奨しますが、根詰まりを起こしている場合には、枯れる原因になりかねないので速やかに植え替えを行いましょう。

 

セロームの上手な育て方を徹底解説!

セロームの基本的な育てかたを解説します。

セロームはもともと丈夫で育てやすい植物です。コツさえ掴めばグングン成長してダイナミックな姿を見せてくれるでしょう。

 

①セロームとは?

名前 フィロデンドロン・セローム
学名 Philodendron selloum
英名 Horsehead philodendron
科名 サトイモ科
属名 フィロデンドロン属
原産地 中央・南アメリカ
園芸分類 観葉植物
耐寒性 弱い
耐陰性 普通
耐暑性 強い
草丈・樹高 ~2mほど
花の色 白 赤
開花時期 不定期

セロームは、中央・南アメリカが原産の多年草植物です。

大きくてダイナミックな葉が特徴的で、比較的育てやすい植物なので観葉植物として人気があります。

セロームはサトイモ科のフィロデンドロン属です。フィロデンドロン属の中では最も代表的な植物のひとつがセローム。

セロームを含め、フィロデンドロン属にはなんと700種類の植物が存在すると言われています。

セロームの花言葉は、用心深い人・愛の木です。

原産地では他の植物と寄り添うように自生することが多いため、「愛の木」と呼ばれるようになったのだとか。とてもロマンチックな花言葉なので、大切な人への贈り物にもおすすめですよ。

 

②セロームの管理場所

セロームは、寒さ弱く暑さに強い性質をもっています。そのため、室内での管理がおすすめです。耐陰性もあるので影になっている場所でも育ちます。しかし、元々は日光を大変好む植物なので、日当たりの良い場所での管理が最適でしょう。

基本的には直射日光の入る窓際で管理するのがおすすめです。

しかし、室内で育てていて急に直射日光に当てると葉焼けする可能性がありますので、様子を見ながら当てるようにしましょう。

また、エアコンの風が当たることにも注意しなければなりません。ほとんどの観葉植物はエアコンの風が苦手です。エアコンの風が当たり続けていると、葉が乾燥し元気がなくなってしまいます。そのため、置き場所には十分に注意しましょう。

 

③セロームの水やり

セロームの水やりは、基本的に土の表面が完全に乾いたら与えるようにします。

水の頻度が高すぎると、土の中の湿度があがり根腐れを起こす危険があるので注意してください。

ただし、生育期間である夏場は成長が著しいこと、また気温が高くなることで水切れになることもありますのでこまめに土の状態は確認しましょう。

水やりのときには、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりとします。

受け皿に溜まった水は、そのままにしておくと根腐れの原因になりますので、必ず捨ててください。

セロームの成長が止まってきたら、水やりの頻度をさらに落とします。具体的には1週間に1回程度で十分です。細かい調整は葉っぱの様子や土の様子をみながら行うとよいでしょう。

また、葉水(霧吹きで直接葉や葉の裏に水を吹きかけること)をこまめにすることで葉の健康を守ることができますよ。埃なども取り除けるので、見た目がとても美しくなります。

 

⑤セロームの植え替え

セロームの植え替えは、生育期間である5月から9月の間までには終わらせておきたいところです。

植え替えは、植物にとってはとてもダメージが大きいものです。よっぽどのことがない限りはこの時期に植え替えをするようにしましょう。

植え替えのタイミングとしては以下の通りです。

 

  1. 根詰まり、根腐れを起こしている
  2. 土がかたまっている
  3. 購入してから2年ほど経っている

 

1の根詰まりを起こしている場合には、根の成長速度と鉢の大きさが合っていないと考えられます。根詰まりを放っておくと、根が成長できず最悪の場合枯れてしまうことも。

鉢の底を確認し、土ではなく根が見えている場合には土の中は根でパンパンなはず。ひと回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。

 

⑥セロームの害虫・病気

セロームは丈夫な植物ですが、それでも時には害虫がついたり、病気を発症してしまうケースも。

セロームが注意したい害虫と病気についてそれぞれ説明します。

 

害虫①カイガラムシ

セロームが注意したい害虫のひとつがカイガラムシの寄生です。

カイガラムシは、2mほどの小さい虫。白くてふわふわの見た目をしているので、ぱっと見はホコリと間違えることもあります。

しかし、よくよく見ると僅かながら動いているのが確認できるので、よく観察することが大切です。

カイガラムシは、乾燥すると特に発生することが多いので、こまめな葉水で乾燥を防いであげましょう。

葉水をしっかりすることで、カイガラムシは予防できますので、日頃の管理に注意してください。葉水をするときには、葉の表面だけでなく葉の裏側や茎もしましょう。

また、購入時にすでに寄生されているものもあります。

カイガラムシに寄生されると、吸汁されていきますので既に株が弱っていることも考えられます。購入時には、必ず葉っぱの裏側や茎を確認しカイガラムシがいないかチェックしましょう。

万が一、カイガラムシが発生してしまった場合には速やかに駆除をします。薬剤を使用する方法もありますが、濡らした布やティッシュで拭き取るか、歯ブラシなどでこすって落とすこともできます。

 

害虫②アブラムシ

アブラムシもセロームが気をつけたい害虫のひとつです。

アブラムシは多湿状態になると、発生しやすくなります。そのため、アブラムシを予防するためには風通しの良い場所で管理することが大切。

また、剪定をして葉っぱ同士が密集することによる蒸れをなくすことも効果的です。

アブラムシは、発生すると吸汁していくので株がどんどん弱っていきます。最悪の場合では、枯れる危険性もありますので発生させないように注意しましょう。

万が一発生してしまったら、早めの駆除をおすすめします。薬剤を使用するのがおすすめですが、薬剤の使用が気になる人は濡らしたティッシュや布で拭き取るようにしましょう。

 

 病気③うどんこ病

セロームが気をつけたいのは害虫だけではありません。

うどんこ病という病気にも注意が必要です。うどんこ病は、ウドンコカビが寄生することにより発症します。

うどんの粉が付着しているかのように葉が白くなっていく病気で、うどんこ病になると株が弱ったり最悪枯れてしまうこともあるでしょう。

うどんこ病は、一度かかってしまうと、とてもスピード速く広がっていきます。そのため、もしかかってしまったらその部分は取り除くしかありません。

日頃の管理で、うどんこ病を発生させないことが大切です。風通しを良くして蒸れを防ぐことで、うどんこ病は予防できます。

 

 病気④炭疽病

炭疽病もセロームが気をつけたい病気のひとつです。

炭疽病は感染してしまうととても厄介。症状は茶色や黒っぽい斑点が広がっていきます。

炭疽病にかかってしまった場所は、うどんこ病と同じく再生はできませんので取り除くしかありません。

放っておくと、どんどん広がっていき枯れてしまうので、早急に対処するようにしましょう。

炭疽病の予防は、うどんこ病の予防と同じく通気性を良くすることです。

適切な剪定や、風通しの良い場所で管理するなどして多湿状態にならないようにしてください。水のやりすぎで土の湿度が高い状態が続くことも原因になるので、日頃の管理には十分注意しましょう。

 

⑦セロームの肥料の与え方

セロームは、肥料を与えなくても育ちますが、グングンと大きく育てたい場合には肥料を与えるのがおすすめです!

肥料の与える時期は、4月から10月頃の生育期間です。緩効性の肥料の置き肥を使うようにしましょう。生育期間以外の時期は、基本的には与えなくて大丈夫です。

成長が緩やかになる時期に与えてしまうと、肥料焼けを起こす原因になります。

最悪の場合には枯れてしまうこともあるので、注意してください。

 

⑧セロームの剪定

セロームは必ずしも剪定が必要な植物ではありません。

しかし、葉が密集している場合には、風通しを良くする意味で剪定をすることをおすすめします。

剪定は、見栄えの良さを整えるためのほかに、病害虫の発生を予防するために行います。

剪定する場合には、4月から10月ごろの生育期間の間にするようにしましょう。剪定も植物には負担になりますので、生育期間以外の剪定は極力避けてください。

また、剪定するときには必ず剪定バサミを使いましょう。普通のハサミを使用すると、切り口が潰れてしまったり、余計な力が入ることで怪我をする危険性もありますので、専用の道具を使うことをおすすめします。

 

⑨セロームの冬越しの仕方?

セロームは寒さに弱い植物です。最低でも5℃よりも気温が低いと、枯れてしまうおそれがあります。そのため、冬場は必ず室内の5℃以上の場所で管理しましょう。

ただし、暖房の風を当てて温めることはNGです。暖房やエアコンの風邪は植物はとても苦手ですので、注意しましょう。

また、冬でも日差しの入る場所で日光を十分に当ててあげてくださいね。

 

セロームの白い樹液には注意!

サトイモ科の植物は、剪定などしたときに切り口から白い樹液が出てきます。

この樹液は、触ると皮膚の炎症を引き起こすこともあるため注意してください。

作業をするときには、手袋を着用するなどして、直接樹液が肌に触れないように工夫しましょう。特に、子供が誤って触ってしまうことのないように気をつける必要があります。

痒みや赤みがひどく出た場合には、自己判断はせずに速やかに皮膚科の先生に相談してください。

 

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まとめ

今回は、セロームの葉が垂れる原因と対処法、そしてセロームの基本的な育て方について解説しました。

セロームはトロピカルな雰囲気が人気の観葉植物。しかし、お世話の仕方によってはそのダイナミックな葉が垂れてしまうといったトラブルが生じることがあります。

セロームの葉が垂れる原因は、どれもお世話の仕方で対処できる場合が多いので、ぜひ参考にしてくださいね。