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鉢植えは自分で郵送できる?花の鉢植えや観葉植物を送る方法

鉢植えのお花や観葉植物は、オンラインのネットショップなどで注文すれば、プロが梱包して丁寧に届けてくれます。

しかし、自分で株分けして増やした鉢植えをプレゼントしたいときや、店頭で購入した鉢植えを自宅に持ち帰ってから、ちょっと日を空けて誰かに送りたい……なんて場合もあるでしょう。

個人で送るには難易度の高そうな鉢植えですが、自分で梱包して郵送することはできるのでしょうか。

今回は、個人的に鉢植えや観葉植物などを郵送したい場合に必要な梱包資材や方法、利用できる配送業者などについて詳しくご紹介していきます。

 

自分で鉢植えを郵送するには

鉢植えのお花や観葉植物を普段からお世話している方は、室内やお庭に多くの鉢植えがあることと思います。

その鉢植えの一つを誰かに送りたいときやプレゼントしたい場合には、どのように梱包すればいいのか迷ってしまいますよね。

店頭で購入した商品であれば、注文時に配送サービスを利用できますが、個人宅からの配送では自分で梱包する必要があります。

生きている草花は繊細で、いくら配送のプロの方が丁寧な配達を心がけていても、梱包がしっかりされていなければせっかくの鉢植えが傷んでしまいますよね。

ここからは自宅などから郵送することを前提として、鉢植えを梱包する手順や準備する資材などを、順を追ってご説明していきますので、郵送の準備の参考になれば幸いです。

 

梱包は発送の直前に行おう

鉢植えは、ただ相手の元へ届けばいいというわけではありません。

葉や花が傷んでいたり破れていたりせず、鉢植えが弱ることなく美しい状態で届けられる必要があります。

鉢植えの郵送に備えて、まずは鉢植え用の梱包資材を集めるところからスタートしましょう。

そして、鉢の梱包は発送直前のギリギリに行うようにします。

梱包してしまうと日光が当たらず水やりもできなくなりますので、なるべくギリギリまでは通常のお世話ができるようにしておいてくださいね。

 

まずは梱包資材の準備から

鉢植えやお花はとてもデリケートですから配送にも入念な梱包が必要です。

なるべく傷めないように郵送するには、鉢植え用の梱包資材を使うと安心ですよ。

梱包の腕に自信がない人や配送が心配な方は、専用資材を使えば安心して発送できます。専用の段ボールが用意できなさそうな場合は、通常の段ボールと緩衝材の準備だけでも構いません。足りない部分は家にあるもので臨機応変に補っていきましょう。

ここからは、鉢植えの梱包用に準備しておきたい資材の一式を、それぞれ一つずつ詳しくご説明していきます。梱包準備の参考になれば幸いです。

 

段ボール

段ボール資材は、市販されている花束や鉢植えの梱包用として設計されている段ボールを購入します。鉢植えのサイズに見合っている、適切なサイズを購入しましょう。

「花 専用 段ボール」といった検索ワードで調べてみると、段ボールを専門として取り扱っているオンラインショップがヒットしますので、利用できそうなお店があれば覗いてみるのもいいでしょう。 

専用の段ボール資材は、底部分が鉢に合わせて固定できるように加工されていたりするので、配送中も揺れが少なく済みます。

イメージ的には、ドライブスルーやテイクアウト時にドリンクを支えている紙製のドリンクホルダーを思い浮かべていただければ分かりやすいと思います。

配送時の安定感だけではなく、鉢植えを受け取った方が段ボールを開けやすいようなデザインになっているものもありますので、専用の段ボールを選ぶことで相手の方への気遣いにもなります。

専用段ボールの素材には一般的な茶色だけでなく、ギフト用に可愛くデザインされている段ボールや、白色の素材が使われているおしゃれなものもあります。

送り先に応じて選んでみましょう。

 

今後も郵送予定があればまとめ買いを

鉢植え専用の段ボールとなると、安価に入手できる通常の荷造り用段ボールとはより高価にはなってしまいますが、鉢植えを安全かつ美しい状態で届けられると思えばお金をかけても良い出費ですね。

どうしてもコスト面が気にかかるようでしたら、今後も度々鉢植えを配送する予定がある場合には、梱包資材のまとめ買いをおすすめします。

オンラインショップなどでは、複数のセット品を買うことで、1枚あたりの価格がかなり抑えられる場合が多いので、継続して郵送予定のある人はまとめて購入しておきましょう。

 

緩衝材

配送中、鉢植えがぐらつくのを抑えるために緩衝材も購入しておきましょう。

段ボールの中で鉢がぐらついてしまうと、花が散ったり傷ついたり、鉢が転倒する可能性もあります。箱の大きさや鉢の大きさに見合った、適量の緩衝材を準備しておきましょう。

多少足りない部分は新聞紙や不要な紙を詰めたりして埋められますから、おおよその量で構いません。

自宅で保存している余った緩衝材を使用するか、足りなければ100円ショップやホームセンターなどで買い足しておきましょう。

専用の段ボールではなく、通常の段ボールで郵送する際には、緩衝材や新聞紙で鉢を安定させることがとても重要です。

 

お花のカバー

開花している状態の鉢植えを贈る際には、配送中に花が傷ついて散ってしまわないように、お花にカバーを掛けておきましょう。

花のカバーとして適している素材は、不織布や和紙などです。これらは実際に生花店の梱包資材として、プロフェッショナルの現場でも使用されている素材です。

こちらも100円ショップやホームセンター、和紙であればスーパーなどでも手軽に入手できるので揃えておきましょう。

 

いよいよ梱包に取り掛かろう

それではいよいよ、鉢植えの梱包作業へと取り掛かりましょう。

専用の段ボール資材がある場合には事前に組み立てておきます。鉢を固定する段ボール資材の場合には、鉢がしっかり固定されるように段ボールを組んでいきましょう。

続いて、配送中に鉢土がこぼれにくくなるように、土の表面にキッチンペーパーなどを被せて敷き詰めていきます。

土をカバーできたら、お花や葉を傷めないように注意しながら、箱の空白を緩衝材で埋めていきます。

 

お花に保護カバーをかける

箱の中で鉢植えを安定させられれば、ほとんど梱包作業は終わったも同然です。

次に、お花などを衝撃から守るための保護カバーを掛けていきます。

和紙や不織布などの柔らかい素材で、花が崩れてしまわないように優しく包んで覆っていきましょう。

 

テープで蓋を閉じたら完了

きれいにカバーを掛け終えたら、もう一度鉢植えがきちんと固定されているかどうかを確認しておきます。最終チェックが問題ないようでしたら、最後にガムテープなどで段ボールの蓋を閉じれば完成です。

念の為、段ボールの上部には「天地無用」のシールや注意書きなどをしておくと、配送時に注意して運んでもらえるので安心ですよ。

紙袋などを使って郵送する場合

自宅に段ボールがなく、どうしても急ぎで鉢植えを送らなければならない……そういったお急ぎの場合には、紙袋で郵送準備を整えることができます。

ただし、段ボールのほうが安定性がありますので、どうしても資材がない場合の参考までにお読みいただければと思います。

まずは、配送中に鉢土が溢れないように、キッチンペーパーなどを土の表面に敷き詰めていきましょう。

続いて、鉢を保護するために緩衝材を周りにぐるりと巻いていきます。このとき、鉢の高さに合わせて巻いていくのではなく、植物の高さにまで届くよう、株全体を覆うようにして巻いていきます。

次に、水漏れがあった場合を想定して、ビニール製の袋で覆っておきます。

スーパーの袋などを使っても構いません。袋の端と端を結んでしっかりと固定したら、鉢のサイズに適した大きさの紙袋に入れましょう。

厚手素材の紙袋であれば1枚だけでも問題ありませんが、念のため二重に重ねておくと安心です。

封をしたときに鉢植えの上部分にやや余裕ができるよう、ゆとりを作って紙袋を折り返します。

折り返した紙袋の上から、同じサイズ感の紙袋を上から被せて蓋をしましょう。

上下の紙袋をきっちりと合わせたら、最後にもう一度ビニール袋で覆って、水漏れに備えておきます。

これで、段ボールを使わなくても郵送の準備が整いました。念の為、紙袋の上部に「天地無用」のシールを貼ったり記載をしておいたりして、配送時に注意してもらえるように配慮しておけば完璧です。

 

業者別のお花の配送料金比較

鉢植えの梱包が完了したら、次は配送業者の手配が必要です。

自分で営業所などに持ち込むのか、自宅まで集荷をお願いするのかを決めておきましょう。

配送業者の中には、個人で梱包されたお花や鉢植えなどの配送を受け付けていない会社もありますし、花や鉢植えの配達自体は承っているが、専用の段ボールで梱包されている場合に限る、というケースもあります。

会社によって条件がさまざまですので、事前に確認するのがベストです。

鉢植えの配送のみではなく、基本的に配送料金の形態は、配送距離・箱の大きさ・重さによって料金が割り出されます。

料金設定に関する箱の大きさは、幅・奥ゆき・高さの辺の合計で決定されますから、料金を抑えたいのであればなるべく小さい梱包となるように送る必要があるわけです。

ただし、鉢植えの梱包をぎゅうぎゅうにしてしまうと、花が傷ついたり葉が傷んだり折れてしまったりと、届いたときに散々な状態になってしまうこともありますから、ここは潔く、ゆとりを持った梱包を心がけましょう。

 

おすすめの配送業者は?

配送をお願いする業者については、大手配送会社でもあるヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の3社がおすすめです。

長い実績と実力を持つ配送業者の方が多く、お花の商品を配達する機会もありますので、扱いには慣れているでしょう。

中でもヤマト運輸に関しては、多くの生花店と業務提携していますから、お花や鉢植えの荷物を運び慣れているドライバーさんも多くいらっしゃるはずです。

 

鉢植えを送る際に注意しておきたいポイント

生きているお花や鉢植えを送る場合には、相手の方になるべく早く受け取ってもらい、開封してお世話をしてもらわなければなりません。

美しい鉢植えをなるべく元気な状態で開封してもらうために、配送前には必ずこれからご紹介する事項を確認しておきましょう。

 

受け取り可能な日を確認する

鉢植えなどの生きたお花は、なるべく最短日程で届けることが大切です。

雑貨類などの無機物であれば、配達までに日数がかかっても問題ありませんが、届け先の方が受け取れるタイミングがなかなか合わずないと、配達業者の方が不在配達として持ち戻りをしなければなりません。

その間はもちろん水やりなどができませんから、鉢植えは元気をなくしてしまいます。

やっと受け取れた日には植物がしなしなになっていた……そんな悲しい事態を避けるためにも、事前に相手の方へ確実に受け取ってもらえる日と時間帯を確認しておいてくださいね。

 

夏と冬を避けて送る

花屋さんによっては、地域に応じて真夏や真冬の配送を引き受けていないところがあります。これは、花の種類や観葉植物などの品種によっては、寒さや暑さに耐えきれず、配送中に商品の品質が著しく悪くなってしまうためです。

特に寒い冬場には、植物の耐えられる最低気温を下回ってしまうと、株が凍結して枯れてしまう恐れもあります。もし冬場にどうしても鉢植えを送らなければならないときには、段ボールの中で手厚い防寒対策を施してから発送しましょう。

夏場に止むを得ず発送する際には、先ほどご紹介したように、配送業者の提供しているクール便などの冷蔵温度で配達してくれるサービスを利用して、鮮度を保った状態で届けられるようにしてください。

 

鉢植えを郵送で受け取ったら

最短日数で速やかに届けられた鉢植えでも、やはり株に負担は掛かってしまうものです。

届いたらなるべく早く開封して、風通しを良くしてあげましょう。

お花や観葉植物の品種によって、それぞれ好む日当たり加減が異なりますので、植物に合った置き場所と日当たりを確保して育ててあげてくださいね。

エアコンの風が直接当たる場所に置くと、植物の水分が奪われて乾燥してしまうため、冷暖房の側などは必ず避けて置きましょう。

 

ラッピングは取り外す

もし、プレゼント用として届けられた鉢植えに、きれいなラッピングが施されていたら、すぐに取ってしまうのはもったいない気もするのですが、風通しを良くして鉢土の蒸れを防止しなければなりません。

スマートフォンなどでラッピングされた状態を撮影したら、なるべく早くに取り外してしまいましょう。保護カバーなども、花を傷つけないようにして慎重に外してくださいね。

 

水やり

届いた鉢植えがぐったりしていたり、葉が萎れていたりして全体的に元気をなくしていたら、水が不足して水切れを起こしている状態です。すぐにたっぷりと水を与えてあげましょう。

観葉植物などの場合には、基本的には土が乾いていたら、蜂の底から水が流れ出てくるほどにたっぷりのお水を与えます。

水やりを済ませたら、風通しの良い明るい場所へ鉢を置いて管理してください。

水やりの頻度や量などはお花の種類や観葉植物の品種によって、適量が異なりますので、それぞれの植物に合ったお世話をして、早く鉢植えの元気を取り戻してあげてくださいね。

 

まとめ

今回は、鉢植えを自分で郵送したい場合の梱包手順や準備しておくべき資材、郵送前の確認事項などについて、詳しくご紹介してきました。

個人的にちょっとプレゼントしたい鉢植えや、自分で増やした株をお裾分けしたいときには、自分で鉢上を梱包して郵送してみましょう。

通常の荷物よりも丁寧に梱包する必要があり、ちょっと大変ではありますが、店頭で購入時に配送を依頼するよりも安く済む場合もあります。

生きた草花を送ることになりますから、なるべく最短日程で届けられるように、相手先へ受け取り可能な日時を事前に確認しておきましょう。