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植物と過ごす潤いのある毎日。観葉植物のある素敵な暮らし方

生き生きとしたグリーンが美しい観葉植物は、私たちの生活にさまざまなメリットをもたらしてくれます。今回は、インテリアグリーンの入門編としておすすめの観葉植物や、暮らしに観葉植物を取り入れるメリット、おすすめの飾り方についてご紹介します。生活に観葉植物を取り入れて、潤いのある毎日を過ごしませんか?

観葉植物と一緒に暮らす生活は、何てことのない毎日に変化を添えてくれる素敵なものです。

生活する上で自分のお気に入りの観葉植物が目に入るのは気分がいいものですし、心も癒されるでしょう。

また、植物と人間が好む環境というのは意外と似ているもので、植物を健やかに育てるために環境を整えることは、結果的に人間にとっても良い環境作りに繋がります。

しかし、観葉植物との暮らしに憧れつつも、どんな植物を選べば良いのかが分からず立ち往生されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 今回は、初心者の方でも気軽に育てられる、インテリアグリーンの入門編としておすすめできる観葉植物の種類や、暮らしに観葉植物を取り入れるメリット、おすすめの飾り方などをご紹介していこうと思います。

ぜひ観葉植物選びの参考にしてみてくださいね。

 

観葉植物があると暮らしが整う

部屋に観葉植物が一鉢置いてあるだけで、お部屋の雰囲気がぐっと変わります。どことなくゆったりとして、みずみずしさを感じられて、癒し空間に変わったようになるのです。植物にはそういった、癒しの効果が確かにあります。

最近では、おしゃれなインテリアアイテムのひとつとして観葉植物を育て始める方も多くいらっしゃいますが、観葉植物の魅力は部屋をおしゃれに飾れるだけではありません。

私たちの暮らしや生活を、きちんと整えてくれる役目も果たしてくれるのです。

ここからは、観葉植物があると暮らしが整うという理由について詳しくご紹介します。

 

定期的に換気する

観葉植物を元気に育てていくには、風通しの良い環境を作る必要があります。なぜならば、湿度が高すぎるジメジメとした環境では、病気や害虫の発生リスクが格段に高まってしまうからです。

病害虫の予防以外にも、風通しを良くすることで、植物が呼吸しやすくなるため、光合成がしやすくなるというメリットもあります。

観葉植物を育てていると、植物を気に掛けて換気を行う癖がつくので、お部屋の風通しが良くなり、空気が新鮮に保たれるのです。

 

少し早起きする

観葉植物は生きていますから、私たちが食事を必要とするように水やりが不可欠です。

水やりは、学校や職場へ行く前の朝に行う方が多いと思いのではないでしょうか。

複数の鉢植えを管理している人は、観葉植物の種類や大きさによって水やりのタイミングが違ってきますので、土の渇き具合を観察して、水やりが必要かどうか見極める必要があります。水やりのついでに株の様子を観察したり、葉を拭いてお手入れしたりといった余裕を作るために、ちょっとだけ早起きするようになれるかもしれませんよ。

 

部屋を清潔に保てる

観葉植物を室内で管理している場合には、最も注意したいのが虫の発生ですよね。特に一人暮らしで虫を大の苦手としている方などは、いちばん危惧すべき事態かもしれません。

そうなると、なるべく観葉植物に虫がつかないように、部屋を清潔に保たなければと気を付けるようになってきます。もし部屋にいる虫が鉢植えを温床としてしまったら、土などを養分にして繁殖してしまう可能性も考えられます。

害虫の発生を防ぐためにも、部屋を清潔に保ち、水やりのあとの受け皿はこまめに掃除して、植物の葉の表面や株の状態をよく観察するようになります。

これが習慣になってくると、部屋がきれいになり観葉植物の健康も保たれますし、いいことづくめです。

風水的にもきれいなお部屋には良い運気が呼び込まれますから、良い出来事が舞い込んできそうですね。

 

適度な湿度を保てる

観葉植物は基本的にお水が大好きなので、乾燥する時期には霧吹きなどで葉を湿らせる「葉水」を行うと、葉からも水分を吸収してくれるので、葉の色つやが保たれます。

この葉水をこまめに行うことで、お部屋の湿度が上がり、過ごしやすい環境になるのです。

さらに、葉の面積が広いものや大きな葉を持っている観葉植物には、高い空気清浄効果や加湿効果を期待できます。

空気中に含まれる有害物質を除去してくれる素晴らしい効果もありますので、適度な湿度を保ちつつ、お部屋の空気をクリーンにできるのです。

 

お部屋が大好きになる

観葉植物を買い求める理由として、いちばん多いのが「癒しを求めて」というものでしょう。緑がお部屋にあると、例えフェイクグリーンだとしても癒やされるものです。

目に入る場所に飾れば、在宅勤務の合間に眺めて目を休めることもできます。家事が一息ついたリラックスタイムに、観葉植物の傍らでおいしいコーヒーや紅茶を楽しむのも素敵ですね。お家が過ごしやすい環境になれば、早く帰りたくなりますし、快適な就寝にも結びつくでしょう。

 

一緒に暮らす観葉植物はお気に入りを選ぼう

観葉植物と暮らすことで、私たちが受けられる恩恵がいくつもあることが分かりましたね。

実際に観葉植物を購入しようと検討している人の中には、どの種類を選べば良いのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

初めてのパートナーとして選ぶ観葉植物に迷われている方は、とにかく自分の気に入ったフォルムや葉の色や形のものを選んでください。

ぷくぷくとした葉や茎が魅力的な多肉植物に惹かれる人は、多肉植物から育て始めるのも良いでしょう。多肉植物は、葉に水分などを蓄えているので、ちょっと水やりを忘れてしまってもすぐには枯れない強さを持っています。

また、葉の形がかわいい品種や、リゾート感を演出できるような南国の雰囲気を持つ品種など、とにかく自分が気に入って、育ててみたい!お部屋に置きたい!と思えるお気に入りの品種を選ぶのがいちばんおすすめです。

観葉植物は愛着を持って育てることが何よりも大切ですから、自分の気に入ったものを選びましょう。

 

希少品種は避けるのがベター

ただし、いくら気に入った観葉植物だからと言って、極端に流通数の少ない品種や、日本の環境下に適応しづらいような珍しい品種などは、観葉植物の入門としてはハードルが高いでしょう。

希少な品種である分、大切に育てよう!という責任感が生まれるのはメリットではありますが、希少品種は価格が高騰しているものも多く、万が一枯らしてしまったときの精神的なショックにあわせて、金銭面でのショックも上乗せされてしまいます。

なかなか立ち直れず、観葉植物を育てること自体を諦めてしまうということにもなりかねません。最初は育てやすいものから選んで植物のお世話に慣れておくのがおすすめです。

 

定番の品種から選ぼう

まだ観葉植物を育て慣れていない人は、定番品種の中からお気に入りを選びましょう。

最初だからと遠慮して一鉢だけ購入するのも良いですが、一気に複数の観葉植物を購入するのもおすすめですよ。一鉢だと日々の忙しさにかまけてお世話を忘れて枯らしてしまうこともありますが、3つ以上もの鉢が並んでいればその存在感は抜群です。

どうしても目に入りますから、植物の存在を忘れることもありませんし、複数あることによって責任感も増すでしょう。

また、品種の異なる観葉植物を並行して育てていくことによって、自分にとって育てやすい品種や、観葉植物との相性も知ることができます。

服の試着や車の試乗と似たような感覚で、自分に合った観葉植物を探してみるのも楽しいでしょう。

 

大きすぎるサイズは避ける

大きなサイズの観葉植物は、お部屋のシンボルツリーとして魅力的ではありますが、その分土が多く鉢も重いので、日頃のお手入れや管理が大変になります。

特に女性で一人暮らしをされている方などは、あまり大きな鉢植えを購入してしまうと、力が足りずに苦労してしまうこともあるでしょう。

鉢植えのサイズとしては、4号から8号くらいまでが扱いやすいのでおすすめです。

 

観葉植物の基本的な育て方とポイント

観葉植物の育て方は品種によって異なりますが、大まかなポイントは同じです。

抑えておきたいのは鉢の置き場所と水やりの頻度の2つ。

基本的なコツさえ抑えてしまえば、時には観葉植物の持つ丈夫さに頼りつつ、元気に育てていけるでしょう。続いては、観葉植物の基本的な育て方を解説していきます。

 

置き場所

観葉植物によって、明るい日差しを好むのか、半日陰の場所を好むのかは異なります。

観葉植物の定番となっている人気品種は、ほとんどが耐陰性に優れており、室内でも育てやすい丈夫さを持っています。しかし、自分の育てる植物の特性や好みに応じて、日光を調節するのがベストでしょう。

観葉植物を育てる際には、その植物の自生環境をなるべく再現できるように管理するのが最適です。例えば、うっそうとしたジャングルの中で、柔らかい木漏れ日を浴びて育っている植物ならば、直射日光や強すぎる日光は苦手です。

一方で、直射日光の元で燦々と育つような植物もあります。基本的には直射日光は苦手な観葉植物が多く、日光が強すぎると葉焼けを起こして光合成ができなくなってしまうので注意が必要です。

このように、品種によって好む環境が違ってきますので、それぞれの植物に合ったベストな環境作りができるよう、意識して置き場所を探してみましょう。

品種によっては、ころころと置き場所を変えていると株に負担がかかって、落葉してしまうものもあるので、管理場所はいくつかに定めておきます。また、鉢を同じ向きでずっと飾っていると、枝全体に均等に日光が行き渡りませんので、定位置で長く管理するときには日毎に鉢をくるくると回して管理するのが好ましいでしょう。

 

水やり

観葉植物の水やりは品種によって多少頻度が異なりますが、「鉢の土が乾いたことを確認してからたっぷりと与える」のが基本中の基本です。

植物ですので毎日欠かさずお水をあげなければという気になりますが、初心者の方が観葉植物を枯らしてしまう理由として多く挙げられるのが、水のあげすぎによる「根腐れ」です。

定番品種には乾燥に強い観葉植物も多いので、必ず土が乾いているのを確認してから水やりをするよう注意しましょう。

水やりの際には、鉢底から水が流れ出てくるまでたっぷりと与えることが基本です。また、その際に流れ出て受け皿に溜まっている水は、水やりの都度こまめに捨ててください。

受け皿に水を溜めたままで放置していると、鉢内の湿度が上昇して蒸れて根にダメージがかかってしまったり、水に雑菌が繁殖して虫の温床になったり、卵を産みつけられてしまう恐れもあります。

夏や冬などの乾燥する季節には、水やり以外にも霧吹きなどで葉水を行いましょう。葉に水を吹きかけることで、葉の表面についたホコリや汚れを洗い流して、清潔に保つ効果もあります。葉水は病害虫対策にも繋がるばかりか、植物が生き生きとして元気になるという良いことづくめですので、積極的に行うようにしてくださいね。

 

初心者でも育てやすい!入門向けの観葉植物5選

それではいよいよ、初心者でも育てやすい入門編の観葉植物をご紹介していきます。

中でも特に育てやすく、丈夫で生命力が強く、かつインテリアとしてのデザイン性にも優れている観葉植物を5つピックアップしましたので、ぜひ参考になさってみてくださいね。

 

パキラ 

科・属 アオイ科・パキラ属
和名 パキラ、カイエンナッツ、発財樹(はつざいじゅ)
英名 Pachira, Guiana chestnut, Money tree
学名 Pachira
原産地 中南米
花言葉 「快活」「勝利」

観葉植物の種類に詳しくない方でも、「パキラ」の名前はご存じなのではないでしょうか。観葉植物の代表品種のひとつであるパキラは、強い耐陰性と耐寒性を持っており、その生命力の強さから「発財樹」の別名も持っている観葉植物です。

テーブルの上にも飾れる手頃なサイズから、部屋の印象をがらりと変える大きなサイズまで、豊富なサイズ展開から自分に合ったサイズを選べます。

 

フィカス・ウンベラータ 

科・属 クワ科・フィカス属
和名 フィカス・ウンベラータ
英名 Ficus umbellata
学名 Ficus umbellata
原産地 熱帯アフリカ低地
花言葉 「健やか」「永久の幸せ」「夫婦愛」

おしゃれなインテリア雑誌などの写真によく登場している「フィカス・ウンベラータ」は、ハート型の可愛らしい葉が人気の観葉植物です。

おしゃれな樹形やインテリア性の高さ、丈夫な育てやすさなどから、観葉植物の中でもパキラに負けないほどトップクラスの人気があります。

そのチャーミングな葉の形にちなんで、「永久の幸せ」「夫婦愛」という花言葉も付けられていますよ。

 

モンステラ

科・属 サトイモ科・モンステラ属
和名 モンステラ、蓬萊蕉(ほうらいしょう)
英名 Monstera
学名 Monstera
原産地 熱帯アメリカ
花言葉 「うれしい便り」「深い関係」

アジアンな雰囲気にも、洋風の雰囲気にもぴったりな「モンステラ」も、育てやすく人気の高い観葉植物です。

大きな葉がゆったりと風に揺れる様子を眺めているだけでも、時間がのんびりと流れていくようで癒されます。

その大きな葉に特徴的な深い切れ込みが入っているモンステラは、ボタニカル柄のモチーフとしてもよく用いられています。光沢のある大きな葉は、日頃のお手入れのし甲斐がありそうですね。

 

サンスベリア 

科・属 キジカクシ科・サンスベリア属
和名 虎の尾(とらのお)
英名 Sansevieria
学名 Sansevieria trifasciata cv. Laurentii
原産地 熱帯アフリカ
花言葉 「永久」「不滅」

高い空気清浄効果を持つ「サンスベリア」は、NASAが認めた清浄効果の高いエコ・プランツの中でも、トップクラスの清浄力を持つ観葉植物です。

空気中の有害物質を除去する以外にも、マイナスイオンを多く発生させてくれます。マイナスイオンには疲労軽減やリラックス効果がありますので、疲労回復に一役買ってくれそうですね。

多肉質の葉に水分を蓄えているので、乾燥にはとても強い観葉植物です。数日水やりを忘れてしまった程度では枯れませんので、初心者の方でも安心して育てていけます。

 

ゴムの木

科・属 クワ科・フィカス属
和名 ゴムの木
英名 Ficus
学名 Ficus (Genus name)
原産地 熱帯地域
花言葉 「永久の幸せ」

「ゴムの木」とは、名前のとおりにゴムの原材料となる樹液を採取できる観葉植物です。一般的にはフィカス属を総称した呼び名で、枝や幹を傷つけると白い樹液が出てきます。

丸みのある楕円形の葉はつやつやとした光沢があり、品種によって葉色がさまざまです。みずみずしい緑色のものや、葉の縁がクリーム色のもの、アンティークな色合いのものなど、豊富な品種の中から自分の好みを探しやすい観葉植物です。

幹が柔らかいことが特徴で、しなやかなラインを描くゴムの木のフォルムは美しく、インテリアとして魅力的な植物ですよ。

 

まとめ

今回は、観葉植物のある暮らしについて、共に暮らすメリットや観葉植物の選び方などをご紹介してきました。

グリーンと共に暮らす生活は、おしゃれなインテリア作り以外にも良いことがたくさんあります。植物にとって良い環境を整えることは、人間にとっても良い環境作りができるということです。

環境が整って部屋を清潔に保てば、忙しい中でも心の余裕が生まれます。植物に癒されるだけではなく、自分の心を労わるためにも観葉植物のある暮らしはとてもおすすめです。

ぜひお気に入りの観葉植物を見つけて、グリーンとの生活をスタートしてみてくださいね。