【ブライダルブーケの基礎知識】人気の花や形、価格相場などを徹底解説
結婚式において花嫁をより一層美しく彩るブライダルブーケには、さまざまなタイプやカラーがあり、挙式会場やウェディングドレスの雰囲気に合うものを選ぶのがポイントです。手配方法によって費用も異なるのでコストを抑えやすいアイテムでもあるでしょう。この記事では、ブライダルブーケについて徹底的に解説します。
花嫁さんのウェディングドレスを彩る大切なアイテムの1つがブライダルブーケです。
結婚式において花嫁をより一層美しく彩るブライダルブーケには、さまざまなタイプやカラーがあり、挙式会場やウェディングドレスの雰囲気に合うものを選ぶのがポイントです。手配方法によって費用も異なるので、コストを抑えやすいアイテムでもあるでしょう。
この記事では、ブライダルブーケの基礎知識や人気のタイプやカラーなどをご紹介します。
ブライダルブーケの選び方で迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ブライダルブーケについて
花嫁さんはブーケを持つものというなんとなくのイメージは誰しもあるでしょう。
確かに、ブライダルブーケは結婚式や披露宴においては無くてはならない大切なアイテムです。
しかし、ブライダルブーケの起源や花嫁が持つ理由を知っている人は少ないのではないでしょうか。実はブライダルブーケには、結婚にまつわるロマンチックな意味があるのです。
まずは、ブライダルブーケの歴史や基本情報について解説します。
ブライダルブーケのはじまり
ブライダルブーケはその昔、ヨーロッパの男性が愛する女性に結婚を申し込む際、道端の花を摘んで束ねたものをプレゼントしたことから始まったといわれています。
つまり、ブライダルブーケは女性が男性からプロポーズを受けたことを示すものだと言うことです。
由来は他にも諸説あり、花嫁が悪霊から身を守るために持つようになったという言い伝えもあります。
昔のヨーロッパでは、植物やハーブを厄除けとして使う習慣があったそうなので、花嫁を清めるために持たせたという意味も分かりますね。
ブートニアとの関係
ブライダルブーケとセットで扱われることの多いブートニアにも、きちんとした意味があります。
昔のヨーロッパでは、プロポーズの際に男性が女性に花束を贈っていたという話がありますが、その女性が承諾の証として、ブーケの中から花を1本抜き取り、相手の男性に渡していたそうなのです。
つまり、ブートニアはプロポーズが成功した男性が身に着けられるアイテムになります。
最近では、男性がブートニアを付けなかったり、それぞれが衣裳に合う花を別々に付けることもあるようなのですが、そのような理由を知るとお揃いにするのもロマンチックですね。
花束との違い
ブライダルブーケのように、花をまとめたものを日本では「花束」とも言います。ブーケと花束の違いはなんだろうと疑問に持つ方も多いでしょう。
実は、ブーケはフランス語で「花束」という意味合いになります。
つまり、ブーケも花束も同じものであり、その違いは明確になっていません。
ただ、日本においては、ブーケは結婚式で花嫁さんが持っているもの、花束はラッピングペーパーに包んでプレゼントするものというようなイメージが一般的です。
ブライダルブーケの形の種類
一言で「ブライダルブーケ」といっても、丸いものや三角なもの、長細いものなどその形はさまざまで、雰囲気やドレスとの相性も異なります。
よく見るような定番のブーケから、面白い個性的なブーケまで、人気のブライダルブーケの種類を8つご紹介します。
理想のブーケはどの形かを確認してみてください。
ラウンドブーケ
ラウンドブーケは、名前の通りお花がドーム型になるよう丸く束ねたもので、ブライダルブーケの定番ともいえる人気の形です。
どの角度から見ても美しく、花が密集しているので華やかな印象になります。
コロンとした可愛らしいブーケですが、使う花の種類によってはエレガントな雰囲気にまとめることも可能です。
ラウンドブーケは、プリンセスラインやAライン、ベルラインなどボリュームのあるドレスとの相性が抜群です。
使える花の種類や色も多いので、幅広いデザインのドレスに対応できるでしょう。
クラッチブーケ
クラッチブーケの由来は、英語で「しっかりつかむ」という意味の「clutch」からきています。
束ねられた花の茎をもつタイプのブーケで、まるで花畑の花をたった今摘んできたようなナチュラルさが人気です。
ガーデンウェディングやレストランウェディングなど、カジュアルな結婚式やパーティーによく似合います。
クラッチブーケは、使う花材によって雰囲気が変わるのでドレスにも合わせやすいのですが、存在感が大きくなりがちなので、スレンダーラインやマーメイドラインのすっきりしたドレスと合わせるのがおすすめです。
キャスケードブーケ
日本語で「小さな滝」という意味の「Cascade」が語源となっているキャスケードブーケは、その名の通り下へこぼれ落ちそうな、流れるようなシルエットが特徴的です。
特徴的な花のラインが美しく、存在感がありながらも上品でエレガントな印象になります。
優雅で格式高いイメージなので、荘厳な教会式にも適したブーケです。
キャスケードブーケには、縦のラインを生かしたスレンダーラインや、上下のバランスをとったAラインドレスが似合いますよ。
オーバルブーケ・ティアドロップブーケ
オーバルブーケは、ラウンドブーケを少しだけ引き延ばしたような楕円形が特徴のブーケです。
きっちりまとまったイメージのラウンドブーケよりも、ふんわり優しい印象になります。
選ぶ花や葉によって、雰囲気を変えたりボリュームを出したりとアレンジの幅も広がるでしょう。
しずくを逆さまにしたような形にも見えることから「ティアドロップブーケ」とも呼ばれています。
ラウンドブーケとキャスケードブーケのいいとこどりをしたようなブーケで、可愛らしくもエレガントにも演出できるため、どのウェディングドレスにも合いやすいと言えるでしょう。
クレッセントブーケ
クレッセントブーケは、まるで三日月のようなゆるやかな弧を描いた形が印象的なブーケです。
持ち手のある中央から左右に花が伸び、垂れ下がっているようなシルエットはとても華やかでインパクトも抜群です。
弧が緩やかであれば優しくフェミニンな印象に、しっかりしたカーブを描いていればゴージャスでスタイリッシュな印象になります。
ボリューミーで存在感のあるブーケなので、スレンダーラインやマーメイドラインなど、すっきりしたシルエットのドレスに合わせるのがおすすめです。
ボール(ハンギング)ブーケ
ボールブーケは、その名の通り丸い形をしたブーケで、360度どの角度から見ても美しいシルエットになります。
持ち手から吊るしているように見えることから「ハンギングブーケ」とも呼ばれています。
このブーケの魅力は、和装との相性が良いことです。
和装というとブーケを持たないイメージがあるかもしれませんが、このボールブーケであればさりげなく着物にも合わせやすいでしょう。
アームブーケ
アームブーケは、茎の長さを生かして束ねたもので、腕で抱えるようにして持つことからこう呼ばれています。
形状はクラッチブーケと似ていますが、アームブーケは茎の長さが最大の特徴です。
アームブーケには、カラーなどのまっすぐで太い茎をもつ花が適しており、エレガントでスタイリッシュな印象のブーケになります。
アームブーケに似合うのは、スレンダーラインやAラインドレスなどのすっきりしたシルエットのドレスですが、特にマーメイドラインとの相性は特に良く、全体的にバランスのとれたコーディネートが完成するでしょう。
リースブーケ
他の人とかぶらないような、少し個性的なブーケをお求めなら、リースブーケはいかがでしょうか。
リースブーケは丸い輪のベースに花をたっぷりあしらったもので、葉やリボンも織り交ぜて個性的なアレンジを楽しむこともできます。
リースブーケの輪には「永遠に愛を誓う」という願いが込められているそうです。
存在感あふれるブーケなので、お色直し後のセカンドブーケとしても多く選ばれています。
キュートな印象になるリースブーケには、ボリュームのあるプリンセスラインやベルラインのドレスがよく似合いますよ。
ブライダルブーケに使われる人気の花
ブライダルブーケの形が決まったら、次にどんな種類の花を使うかを考えてみましょう。
花の選び方は、好きな花を選んでもいいですが、会場やドレスの雰囲気に合うものだと全体がまとまって見えます。
また、愛や希望にまつわる花言葉をもつ花を選んで願いを込めても素敵です。
ブライダルブーケに使われる人気の花を5つご紹介します。
バラ
ブライダルブーケに使われる花としては王道とも言えるバラは、農家での栽培も盛んで多く流通しているので1年を通して手に入りやすい花の1つです。
花びらがフリルのように幾重にも重なった花姿がウェディングドレスによく似合い、ブーケの形によってはガーリーにもエレガントに幅広くアレンジできます。
花もちも比較的良いので、挙式から披露宴、二次会まで1つのブーケを使いたい方におすすめです。
赤いバラには「あなたを愛しています」、白いバラは「純潔」というブライダルにぴったりの花言葉もあるので、ブーケに最適でしょう。
ガーベラ
ピンクやイエロー、オレンジなど豊富なカラーバリエーションが魅力のガーベラもブライダルブーケにおすすめです。
ガーベラだけでも、単色のシンプルなブーケやカラフルでポップなブーケなど自由なアレンジが可能になります。
ブーケの形もラウンド型やクラッチ型など種類を選ばないので、ドレスや会場の雰囲気に合わせてさまざまなブーケを探してみるのも楽しいでしょう。
ガーベラの花言葉は「希望」などがありますが、花の色によっても変わるので気持ちに合ったものを選ぶのも楽しいですね。
カラー
直線的でしっかりした茎の先に、巻き込むような白い花をつけたカラーは、クラッチブーケやアームブーケとして多く使われています。
スレンダーラインやAラインの、すっきりしたシルエットのウェディングドレスによく似合います。
花の色は白が定番ですが、種類によってはピンクや黄色のカラーも存在します。
カラーのブーケは清楚でエレガントな印象になるので、教会での厳かな挙式にもおすすめです。
カラーの花言葉は「清浄」などがあり、純白のウェディングドレスにぴったりでしょう。
ピンポンマム
ピンポンマムはキク科の花で、コロンとした丸いフォルムが可愛らしい花です。
花姿はシンプルですが、白・黄色・緑などカラーバリエーションが豊富なので、色を組み合わせればカラフルでポップな印象にもなります。
ピンポンマムは和装との相性も良いので、ボールブーケにして着物に合わせるのもおすすめです。
ピンポンマムの旬は10〜11月なので、秋の挙式で使うと季節感もマッチしたブーケになるでしょう。
花言葉は「君を愛す」という結婚にぴったりの意味合いがありますよ。
チューリップ
春に咲く花として老若男女問わず愛されているチューリップも、ブライダルブーケにおすすめです。
可愛らしいイメージがあるかもしれませんが、しっかりした茎を利用してクラッチブーケにするとエレガントで清楚なイメージにもなります。
花の咲き方やカラーバリエーションが豊富で、組み合わせ次第でさまざまな雰囲気のブーケを作ることができるでしょう。
チューリップの花言葉は色ごとに異なり、赤いチューリップは「愛の告白」、紫は「永遠の愛」、ピンクは「誠実な愛」など、ブライダルには最適なものばかりです。
ブライダルブーケの色
ブライダルブーケに使う花の種類やブーケの形からは想像がつきにくいという方は、ブーケの全体的な色みから考えてみるのもおすすめです。
お色直しに合わせてブーケも2つ以上使いたいのであれば、それぞれのドレスに似合う色を選ぶのがポイントになるでしょう。
代表的なブーケカラーの印象や人気の花をご紹介します。
ホワイト系
厳かな雰囲気の挙式にしたいのであれば、純白のドレスにホワイト系のブーケを合わせるのが王道です。
ホワイト系のブーケは、どんなデザインのウェディングドレスにも合わせやすいのが特徴ですが、使う花の種類によって雰囲気を変えられます。
例えば、白いバラのラウンドブーケは清楚で可愛らしい印象に、カラーのアームブーケにすれば大人っぽい印象になるでしょう。
ナチュラルなブーケがお好みなら、たっぷりのかすみ草を束ねると優しい雰囲気になります。
ピンク・レッド系
女性らしい温かい色味が欲しければ、ピンクや赤っぽい色のブライダルブーケがおすすめです。
同じピンクでも、淡い色の花であればキュートな印象に、濃いピンクの花であればシックで存在感のあるブーケになります。
冬に結婚式をするのであれば、クリスマスを意識した赤い花のブーケも良いかもしれませんね。
ブルー・パープル系
クールで大人っぽい印象のブライダルブーケにしたいのであれば、ブルーやパープルの色味をメインにブーケを選んでみましょう。
白い花と組み合わせることで、爽やかさがプラスされ、夏の結婚式やガーデンウェディング、海の見えるリゾートウェディングなどによく合います。
寒色系のブライダルブーケは、スレンダーラインのドレスと合わせるとクールでエレガントな雰囲気を演出できますよ。
イエロー・オレンジ系
イエローやオレンジの花でまとめれば、見ているだけで元気になれるようなポップな印象のブライダルブーケになります。
カジュアルでオープンな雰囲気の挙式や披露宴にしたいときにおすすめです。
夏であれば、思い切ってひまわりのブーケにしてみるのも存在感抜群でみんなの注目を集めることでしょう。
優しい雰囲気にしたいのであれば、プルメリアを使うことでさりげないイエローを演出できます。
ミックス系
個性的なブライダルブーケを主役にしたい場合は、カラフルなミックスカラーもおすすめです。
色鮮やかな花をたくさん集めて束ねれば、瑞々しい印象のトロピカルブーケになります。
キュートな印象になりそうですが、グリーンの葉や花で全体をしめることで、大人っぽい雰囲気も出せますよ。
ミックスカラーでも、人気のくすみカラーでまとめれば落ち着いた印象にもなります。
ブライダルブーケの依頼と相場
ブライダルブーケの手配方法は、大きく分けて次の3つがあります。
それぞれの方法で、メリットやデメリット、費用相場は異なるので、何を優先するかを考えて選んでみましょう。
挙式や披露宴には高額なお金がかかるので、ブーケでうまく節約するのも一つの手段です。
会場提携の業者
挙式や披露宴会場と提携している業者にブライダルブーケを依頼する場合の相場は、20,000〜50,000円ほどです。
仲介手数料がかかるので、高額になりがちなのですが、式のプランナーさんが直接やり取りをしてくれるので依頼がスムーズになるというメリットがあります。
ホテルなどの大きな会場であれば、花屋さんを併設している所もあるので、ドレス選びをしながら同時にブーケも合わせて選ぶことができるでしょう。
外部業者
自分で業者に依頼してブライダルブーケを手配する場合は、10,000〜30,000円ほどが相場になります。
仲介手数料などがかからない分、花材分のみの負担で済むため、比較的低コストで購入できるでしょう。
しかし、式場によっては衛生面から生花の持ち込みができない会場もあります。
もし持ち込みOKの場合でも、持ち込み料として1〜2万円ほどかかることもあるので注意してください。
手作り
自分好みのアレンジで自由にブーケを作りたいのであれば、手作りするのもおすすめです。
低価格の花材を使えば、5,000〜10,000円ほどでブライダルブーケを作れます。
しかし、普段からそのような製作に慣れていないと、自分で作るのは難しいかもしれません。
クオリティにもこだわりたい方は、ブーケが作れるワークショップや教室に通ってみるのも良いでしょう。
ただし、外部業者と同じように会場に持ち込めるかどうかの確認は必要です。
まとめ
ブライダルブーケは、大切な結婚式や披露宴で花嫁を美しく魅せるための大切なアイテムです。会場装飾やドレスと同じように、ブーケも色や形にこだわってみましょう。
インターネットには、さまざまな種類のブライダルブーケの画像が掲載されているので、イメージに近いものを参考に、プランナーさんやお花屋さんに相談してみましょう。
また、ネット通販だとお安く手に入ることもありますよ。
こだわりのブライダルブーケで、とっておきの結婚式にしてくださいね。