花束やフラワーアレンジメント、スタンド花などのフラワーギフトを贈る際、相手の年齢や性別によって、また企業やお店の業態などによって、選択するお花の雰囲気を変えるといった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

たとえば若い女性が多いお店などへの贈り物ならば、赤やピンク、紫などのお花をあしらった、華やかでゴージャスな雰囲気の商品もおすすめですし、オシャレなカフェなどへの贈り物ならば、ニュアンスカラーのお花をふんだんにあしらえば、アンティークなナチュラル感を演出することができます。また、明るく爽やかな印象のお店やオフィスならば、グリーンやオレンジ、黄色などのビタミンカラーをあしらったフラワーギフトもおすすめです。

そうした中で、年齢が上の方、お世話になった方などへの贈り物では、優しく淡いペールカラーのお花をふんだんにあしらうのもおすすめです。それにより、華やかながらも落ち着いた雰囲気を醸すことができます。淡いトーンの紫やピンク、赤、白、グリーンはたいへん上品な印象もありますし、中でも紫は歴史的に洋の東西で高貴な色として認識されてきました。かつて紫は、身分の高い人しか使うことのできない「禁色」の1つになっていましたし、聖徳太子が制定した冠位十二階における最高位を表す色にもなっていました。また現在でも、古希や喜寿、卒寿など長寿を祝う際のテーマカラーとして紫が設定されています。

上品な印象のお花という意味では、胡蝶蘭やユリもおすすめの1つと言えます。胡蝶蘭はフラワーギフトの定番にもなっている高貴なお花ですが、ユリも上品で華やかな魅力を兼ね備えています。「純潔」、「威厳」などの花言葉を持つ白いユリは、古くから世界的に愛でられていました。中世においては、聖母マリアを象徴するお花として壁画に描かれることもあったようです。そして現在も聖なるお花として位置づけられています。ちなみに、ユリ全体を指す花言葉として「純粋」や「無垢」がありますが、それは「マドンナリリー」という白いユリが聖母マリアに捧げられたことがきっかけだと言われています。

そんなユリは大きな花びらも印象的です。存在感がありますので、フラワーアレンジメントやスタンド花などにあしらうことで、それを飾る空間をしなやかな上品さで包んでくれそうです。落ち着いた印象のお花たちをあしらいながら、ユリをアクセントとして組み入れるのもおすすめです。そうした上品なフラワーギフトは、年齢を選ばず多くの方にお喜びいただけるのではないでしょうか。