ブルースターは、星の形をした青い花で爽やかで可愛らしい姿でとても人気があります。青色の5枚の花びらが星のように見えることからブルースターという名前がついています。欧米では男の子の誕生祝いにブルースターを贈る習慣があるそうですが日本ではウエディングブーケなどにもよく用いられています。キョウチクトウ科・ルリトウワタ属の多年草で、ブラジルやウルグアイなどの熱帯地域に生息しています。

日本ではブルースターと呼ばれていますがこれは英名ではなく、英名は「Tweedia（トゥイーディア）」と呼ばれています。ブルースターの正式な和名は「ルリトウワタ」です。 青い花を咲かせたあと果実がつき、その中から細かい綿毛がついた種を出すことからこの名前が付けられました。またブルースターには「幸福な愛」「信じあう心」などの素敵な花言葉が付けられています。「幸福な愛」は、花嫁が身に着けると幸せになれるとされる「サムシング・ブルー」という欧米の古い風習にブルースターが用いられることが多いことから付けらたようです。

サムシングブルーとは花嫁の幸せを願うおまじないアイテムである「サムシングフォー」の1つで、聖母マリアの象徴である青色を結婚式で何か身に着けることで花嫁の誠実な愛情を表しつつこれからの幸せを願うものだそうです。サムシングフォーは「サムシングオールド（何か古いもの、先祖からの伝統、家族の絆、財産など）」「サムシングニュー（何か新しいもの、ふたりの新生活に対する希望）」「サムシングボロウ（何か借りたもの）すでに幸せな結婚生活を送っている人にあやかった何か）」「サムシングブルー（何か青いもの、純潔、清らかさの象徴）」の４つで構成されています。なんだか素敵なおまじないであり、ロマンティックな伝統ですよね。

ブルースターは白い樹液をだすため、茎を切った際切り口に樹液がついたままだとそれが固まり水が飲めず水が下がってしまいます。茎を切り戻した際は樹液が出なくなるまで水で洗い流すか、ティッシュでしっかりと拭いてあげてから花瓶にいけると長持ちします。またこの樹液が手に触れるとかゆみやかぶれを引き起こすことがあるので、触れてしまった際は手をよく洗ってください。ブルースターには、ホワイトスター、ピンクスターなどの仲間もいます。その名の通り青の代わりに白やピンクの星型のお花を咲かせます。ブルースターほど見かける機会は少ないかもしれませんが、見つけた際はぜひ楽しんでみてくださいね。