皆様は「赤いお花」と聞くと、何を連想しますか。赤いバラの花束をイメージして、プロポーズや愛の告白シーンを思い浮かべるかもしれません。実際に、欧米では赤い色は「愛」をイメージする色です。赤いお花を用いて愛情を示すという方もいらっしゃるのではないでしょうか。19世紀末から20世紀にかけてグルジア（現ジョージア）で活躍した画家ニコ・ピロスマニもその一人です。彼は、フランス人女優マルガリータに恋をし、百万本もの赤いバラを贈ったと言われています。このエピソードはロシアで歌謡曲の歌詞となり、大ヒット。日本語でもカバーされ、「百万本のバラ」として加藤登紀子さんが歌っています。

しかし、赤いお花は愛の告白やプロポーズ以外のシチュエーションでも、贈り物としておすすめです。赤いお花は、日本においておめでたい日に用いる「紅白」の色ですので、縁起が良い色として広く知られているためです。中国においても赤はお祝いのときに用いられ、中国のお正月・春節や結婚式などには、真っ赤な飾りを部屋や玄関に飾ります。

特におすすめなのは、赤い色が持つ意味や特製を活かして、就職祝いなど、仕事にまつわるシーンです。仕事に熱心に励む方にプレゼントしても、喜んでいただけるのではないでしょうか。赤い色は、風水では勝負運・仕事運を向上させる色だと言われているためです。赤は「火」の象徴であり、強いエネルギーを持っていると言われています。商談やプレゼンなど、仕事ではエネルギーを使う場面が多々ありますから、赤いお花をプレゼントすると元気づけられそうですね。

実際に、赤い色を見ると身体を興奮状態にする交感神経が優位になり、やる気や集中力、判断力が向上することが研究でわかっています。これは、交感神経が優位になると、血流が良くなり体温が向上し、アドレナリンが分泌されるためです。やる気や集中力が上がれば、仕事の効率がよくなりますし、ビジネスにおいて判断力は大切な能力ですから、赤いお花が勝負運・勉強運を上げるというのは、理にかなっているかもしれませんね。

赤いお花は、見た目が華やかで非常に目立つという点もお祝いの場ではうれしいポイントではないでしょうか。赤いお花が飾ってあると、空間が華やぎますし、見る人の心も高揚して、お祝いの場をより盛り上げてくれそうです。小さな花束やフラワーアレンジメントでも、充分目を惹きますよ。恋人や奥様への贈り物としてはもちろん、さまざまなお祝いシーンで赤いお花は活躍してくれそうです。