白いお花のフラワーギフトと言えば、結婚祝いまたはお悔やみのときにお贈りするお花というイメージをお持ちの方は多いかもしれません。白い色は、日本では古来より穢れを祓い悪霊から身を守ると考えられていたため、冠婚葬祭で用いられてきた色です。そのため、「白いお花＝冠婚葬祭」というイメージが強いのかもしれません。

しかし、白いお花は多くの可能性を秘めており、多くのシーンでお贈りできるのではないでしょうか。例えば、白い色は、色彩心理学的には「純潔」「清潔」などを表すと同時に、「始まり」「出発」の色とされています。これは、何色にも染まっておらず、何色にも染まれる可能性を持っているためです。風水的には「浄化」の効果があるとされ、古い人間関係や物事を一度きれいに浄化してくれる効果があると考えられています。

そのため、新しいフィールドへ踏み出す方や再出発したいという方にお贈りすると喜んでいただけるのではないでしょうか。例えば、就職祝いや転職祝い、入学祝い、引っ越し祝い、ビジネスシーンなら開業・開店祝などがおすすめです。生まれたばかりの赤ちゃんの未来を祝して、出産祝いにお贈りしても素敵かと存じます。

ちなみに、白いお花は光を反射するため他のお花をより一層美しく見せるという特徴があります。どのような色とも相性が良い上、よりきれいに見せてくれるのは、うれしいですね。さらに、白は暗いところでも浮かび上がって見えるという特性を持っています。そのため、照明を落とした暗いお部屋も、空間を華やかに彩ってくれそうですので、おしゃれなカフェやバーなどのディスプレイとして飾っていただくのもおすすめです。

ただし、白いお花は場合によっては「供花のように見える」と思われてしまうこともあり得ます。そのため、他の色のお花も加わったものをお選びいただくこともおすすめいたします。寒色系のお花と合わせれば、さわやかで爽快感が出ますので、スッキリとした雰囲気に。男性へお贈りしても喜んでいただけるのではないかと思います。一方、ピンク系や赤系のお花が加わると華やかな雰囲気も出ますので、お祝いのシーンを上品かつ豪華に盛り上げてくれそうです。純白のお花に黄みがあるアイボリーやごくごく薄いピンクのお花などを取り入れたものも、繊細なグラデーションが楽しめますのでおすすめです。

カラフルなフラワーギフトも素敵ですが、白のお花をメインにしたお花もよくよくみると上品、気品、高貴、純粋、洗練……といったさまざまな表情を持っています。白いお花の花束やフラワーアレンジメントは、シンプルながら奥深い美しさを楽しめるのではないでしょうか。