ビジネスでのお取引先企業、飲食店をはじめとしたお店関係、タレントさんなどのテレビや舞台出演、アーティストの個展など、各種お祝いにも、ウェディングシーンやお悔やみ系など、たいへん多くの場面でスタンド花は贈られています。スタンド花で用いられるお花にはさまざまな種類や色があります。グリーンの葉物や枝物などを含めた組み合わせの数はたいへん多くなっていますので、贈る相手のことを想像しながらお花を選ぶのも、ちょっとした楽しい時間になるのではないでしょうか。

お花を選ぶ際、まずは予算によってボリューム感を考えるところから初めても良いかも知れません。ちなみにスタンド花には、1段のものやよりボリュームおよび高級感のある2段もの、またオシャレ系のスタンドを用いた商品などがあります。何となくの予算感が決まれば、全体の色の傾向や用いられているお花の種類を意識するとともに、仕立てられているカタチの傾向も見てみましょう。

フローリストがフラワーアレンジメントやスタンド花などをあしらう際は、全体のデザインにも気を配ります。分かりやすい例を挙げますと、左右や上下が対称的（シンメトリー）になっているか、非対称（アシンメトリー）になっているか、などがあります。シンメトリーにあしらわれたフラワーギフトは、その規則性の美しさも演出できますし、まとまりのある可愛らしさを醸すこともできますね。一方、アシンメトリーにまとめられた商品は、動きのある容姿や個性的なイメージをアピールしやすいとされています。どちらをお選びになるかは、贈る相手の好みやイメージにもよると言えますね。

お花の色や種類に関しても、それぞれのお花には花言葉がありますし、同じお花でも色の違いによって細かく設定されています（同種でも色によっては花言葉のないお花もあります）。色に関しては、風水の考えを取り入れて決める方法もありますね。また贈る相手が企業ではなく個人またはお店などのオーナー様の場合は、誕生花や誕生色の要素を加えてみるのもおすすめです。なお誕生花は365日分それぞれありますが、誕生月のお花をチョイスする方法もあります。ちなみに1月はシンビジウム、2月はフリージア、3月はチューリップ、4月はカスミソウ、5月はカーネーション、6月はバラ、7月はユリ、8月はヒマワリ、9月はリンドウ、10月はガーベラ、11月はシクラメン、そして12月はカトレアとなっています（国などによっても異なります）。こうしたさまざまな要素を踏まえて、お花選びをしてみるのも、楽しいかも知れませんね。