お花をいただくと、うれしいと感じる方は多いのではないでしょうか。お花はお祝いや記念日などに贈られるため特別感がありますし、お花を眺めていると不思議と心が癒されたり和んだりするのもうれしいと感じる要因のようです。また、贈り主の心遣いがうれしいという方も多いことでしょう。

ある研究によると、お花をいただいたらうれしいと感じるのはお花が心身に影響を及ぼしているからだといわれています。お花を見ると、人は「幸せホルモン」が分泌されるためです。では、幸せホルモンとはとういったものなのでしょうか。幸せホルモンは「ドーパミン」「オキシトシン」「セロトニン」の3種類です。これらはメディアなどでも度々取り上げられているので、聞いたことがある、またはよく知っているという方もいらっしゃるかと思います。

幸せホルモンは人の心に作用します。まず、オキシトシンは、不安や恐怖心を軽減して情緒を安定させ、ストレスを緩和する効果があります。子どもやペット、パートナーなど愛情を持っている人と触れ合っているときにもオキシトシンは分泌されていると言われ、「愛情ホルモン」「愛のホルモン」とも呼ばれています。さらには、最近、オキシトシンは食欲を抑制し肥満治療に効果が規定できるという研究結果が報告されました。

セロトニンは、心を落ち着かせて脳を活性化し、直観力が上がると言われているホルモンです。太陽の光を浴びることで分泌されることで知られており、セロトニンの分泌が滞ってしまうと、精神的に不安定になりやすくなるとされています。また、セロトニンは睡眠の質を向上する作用が期待できますから、寝室にお花を飾っていただくとよく眠れるかもしれませんね。

最後のドーパミンは、心身が活発になりやる気や集中力が増し、身体のパフォーマンスがアップするというホルモンです。さらに、幸福感を得る効果も期待できますから、「お花を見ると幸せな気持ちになる」というのは、ドーパミンが影響しているかもしれません。ちなみに、ドーパミンは「快楽物質」とも呼ばれており、楽しいことをしているときや褒められたとき、目標を達成したときにも分泌されます。ある行動をしたときにドーパミンが放出されると、脳がそれを覚えて、同じ行動を再び繰り返したくなると言われています。何かに夢中になるということは、ドーパミンの分泌が影響しているかもしれません。

お花を見るとさまざまなうれしい効果が得られることがわかりますね。お花をお贈りするときには、このようなお花が人に与える効果をお伝えしてみてはいかがでしょうか。よりお花を楽しんでいただけるかもしれません。