「お祝い」を色で例えるとしたら、どのような色になるのでしょうか。考えは人それぞれですが、多くの方は赤をイメージするのではないかと思います。なぜなら、日本では古来より赤い色は特別な色として認識されてきたためです。医学が発達していなかったときには、赤い色は病気や厄を祓うと信じられており、七五三の女の子や花嫁さんの衣装に赤い色が取り入れられたり、疫病退散のために赤い色をした札を部屋に飾ったりしていました。

現代でも、物事を達成したときや勝利をしたときのお祝いには赤い色が使われることが多いと言われています。赤い色は、情熱や強さを感じさせ、勝利を連想させるためでしょう。実際に、赤い色には見る人の体内でアドレナリンを分泌させる効果があるとされています。アドレナリンとは、やる気を上げ活動的にさせる働きを持つ物質のこと。アドレナリンが分泌されると、体内ではまず、心拍数が向上します。その心臓の動きによって血流が促進され、体内により多くの酸素が運ばれて筋肉にエネルギーが届き、身体の機能が活発になるのです。身体の機能は感情にも影響し、ポジティブな気持ちになりモチベーションがアップします。赤い色にはこのような効果があるため、情熱や強さ、勝利をイメージする色として認識されているのかもしれません。

赤がアドレナリンを分泌する効果を実証するために、あるサッカーチームが実験を行いました。赤いユニフォームを着たときとそうでないときでは、赤いユニフォームを着たときの方が得点する確率が高かったのです。赤い色がモチベーションを向上させたためでしょう。モチベーションの向上は目的の達成やスキルアップなどさまざまな効果をもたらします。モチベーションアップは成功するための秘訣だと言えるのではないでしょうか。

赤い色にはこういった素晴らしい効果がありますから、お祝いには赤いお花を選んでみてはいかがでしょうか。資格取得のための勉強中の方や新たなビジネスを始めたばかりの方などにお贈りすれば、やる気が上がって成功できるかもしれません。または、合格祝いや当選祝い、昇祝いなど、勝利を得たという方にお贈りしても喜んでいただけるのではないかと思います。

赤いお花は、豪華なバラや可愛らしいチューリップやガーベラなどさまざまな種類があります。同じ赤いお花といっても、お花の種類によって雰囲気が異なりますので、相手の方のキャラクターや好みに合わせて、赤いお花を選んでお贈りしてみてはいかがでしょうか。