バラの花は女性から絶大な人気を誇ります。華やかな姿やロマンチックな雰囲気、上品な香りなどが人気の理由かもしれません。また、バラ全体の花言葉に「美」というものがあることから、「美しさ」の象徴ともされていることも、女性の心を掴む要因となっているのではないでしょうか。バラは人を美しくしてくれる力があるのかもしれません。そのためか、数多くの化粧品メーカーからバラの精油を用いたスキンケアグッズやバラの香り成分を用いたフレグランス製品が販売されています。

バラの美容効果は、古くから認知されていました。古代エジプトの女王・クレオパトラはローズオイルを愛用しており、バラの香りで美しさに磨きをかけていたと言われています。また、紀元前810年頃の古代ペルシャではバラが栽培されており、ローズウォーターの生産がなされていました。飲用や薬用のほか、香水代わり、化粧水として使われ人々の暮らしを支えていただけでなく、インドや中国、イエメン、エジプトへも輸出されていたと言われています。

バラが美容効果をもたらしてくれる理由は、香りにあります。バラには「ゲラニオール」という成分が含まれており、女性ホルモンの分泌を促進してくれるもの。女性ホルモンは、潤いのある肌作りや艶やかな髪を育てるのに欠かせない物質ですから、美容には重要です。さらに、ゲラニオールは体内に吸収されると、汗腺から汗を一緒に放出される性質を持っています。放出されるときには、バラの香りがして体臭を抑える効果があることから、ゲラニオールを含むサプリメントが開発されたことがありました。このサプリメントを飲むと、身体からバラの香りがするというものです。現在でも販売されていますから、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。

バラの香りには、もう一つ「ネロール」という成分も含まれます。バラの甘い香りの正体で、ネロリやレモングラスにも含まれる成分です。ネロールの効果は、肌の弾力の回復をサポートしてくれるというものです。歳を重ねると肌の胆力の衰えが気になるという方もいらっしゃいます。日常的にバラの香りを楽しむと、アンチエイジング効果が感じられるかもしれませんね。

このように、バラは素晴らしい美容効果が期待できます。特に、ピンクのバラはその美容効果を底上げしてくれるかもしれません。ピンク色もゲラニオール同様に女性ホルモンを活性化してくれると言われているためです。美容に興味のある方や女性の方には、ピンクのバラをお贈りすると喜んでいただけるのではないでしょうか。