フラワーギフトをお選びになるときは、何を基準にしていますか。予算やお花の花言葉、花束やフラワーアレンジメントのデザインや雰囲気で選ぶという方もいらっしゃるのではないでしょうか。フラワーギフトは、お花の種類や色によって雰囲気がガラリと変わるのが面白いところです。ピンクの小さなお花やガーベラなどキュートな形状のお花を用いたものなら、可愛らしい雰囲気になりますし、深紅のお花ならモダンで大人っぽく仕上がります。寒色系や白いお花なら、さわやかな印象を受けるのではないでしょうか。そのため、どのようなお花を使うか、何色を取り入れるかは、花束やフラワーアレンジメントづくりでは重要です。

特に、お花の色はフラワーアレンジメントなどの雰囲気を決める、重要な要素と言えるかもしれません。例えば、「青いお花はさわやか」「白いお花は清潔感がある」のようなイメージをお持ちではないかと思います。このように、お花の色ごとに異なるイメージを持つのは、色が持つ特徴や性質と人間の心理は関連すると言われているためです。色と人間の関連性について研究する学問を「色彩心理学」といい、さまざまな研究がされています。その研究結果は、心の健康を維持するために活用されているほか、商品の売上向上のために広告にも取り入れられています。

色の感じ方は人によってさまざまですが、色がどのような心理効果があるのかを少し見てみましょう。例えば、赤い色は、「熱い」「情熱的」「明るい」「元気」といったイメージを持っています。赤が人に与える作用は、「やる気を出させる」「リーダーシップを感じさせる」「興奮状態にする」などです。赤と逆の性質を持つのが青で、「冷たい」「冷静」「平和」「自由」などのイメージで、「気持ちを落ち着かせる」「集中力を高める」「冷静沈着なイメージを与える」といった作用が期待できます。お花の中でも人気のピンクのイメージは、「かわいい」「優しい」「幸せ」「恋愛」などで、「女性ホルモンの分泌を促す」「リラックスさせる」「恋愛感情を意識させる」のような作用があると言われています。

このように、色によってさまざまなイメージがあり、人の心に影響を与えます。ですから、お花をお贈りするときには、お花の色を意識してみてはいかがでしょうか。お贈りする相手の方のご状況などに合わせて、お花の色をお選びいただくと、より素敵なプレゼントになるのではないかと思います。