赤やピンク、青、白、黄色、オレンジなど、お花の色はさまざまです。どの色もそれぞれ独自の魅力を持っているので、お花を選ぶときには「何色のお花にしようか」と迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。もし、お花をお贈りしてお祝いの場を盛り上げたいと考えるなら、赤いお花を選んでみてはいかがでしょうか。

なぜなら、赤いお花は眺める人の心を高揚させてくれる効果があるためです。お祝いの浮足立つような気分をより盛り上げてくれ、楽しいひとときを提供するのに力を貸してくれそうです。赤いお花が人の気分を盛り上げてくれるのは、赤い色は、人を活動的にさせる交感神経と精神を落ち着かせる副交感神経のうち、交感神経を優位にしてくれるためです。やる気を上げるドーパミンの分泌を促してくれますから、ポジティブな気持ちにもなれるでしょう。

また、赤いお花は大変目立ちますので、お祝いの場やパーティー会場などに飾っていただくと多くの方に眺めて楽しんでいただけそうです。赤いお花が目立つ理由は、赤い色が持つ波長が関係しているかもしれません。色の正体は光で、光の波長の長さによって見える色が異なります。例えば、約490～550nm（ナノメートル）の波長は緑色に、もう少し短い430～490nm程の波長は青に見えます。赤の波長は約640～770nmで、他の色よりも長い波長を持っています。長い波長を持つ色は「進出色」と呼ばれ、前の方へ飛び出ているように見えるという特性があります。よって、赤は他の色に比べて目立つのです。

縁起を気にされるという方にも、赤いお花の贈り物はおすすめです。日本では、古来より赤は太陽や血液の力が宿る強いエネルギーを持つ色だと考えられてきました。よって、赤い色は悪霊や邪気を払うとされ、七五三や成人のお祝い、結婚式などの通過儀礼において、赤い色はなくてはならないものでした。現代でも、慶事では赤と白の縦じま模様の紅白幕を飾りますよね。お隣の国・中国も赤い色は縁起が良く、旧正月には赤い正月飾りが町や家に飾られますし、日本でいうご祝儀袋やお年玉袋は「紅包（ホンバオ）」と呼ばれる赤い袋です。

お祝いの場を盛り上げて、場を華やかに彩ってくれるうえ、縁起も良い赤いお花はお祝いの贈り物にうってつけだと言えそうです。お祝いにお花をお贈りする機会がありましたら、赤いお花を贈り物に選んでみてはいかがでしょうか。お誕生日やクリスマス、バレンタイン・デーなどのイベントのほか、結婚祝いや還暦祝い、就職祝いなどさまざまなお祝いにおすすめです。