白いお花のフラワーギフトと聞くと、みなさんはどのようなシチュエーションを思い浮かべるでしょうか。結婚式で花嫁が持つブーケや式場に飾られる花、またはお亡くなりになられた方へのお悔やみの気持ちを表すお花を思い浮かべる方は多いかもしれません。事実、白いお花は冠婚葬祭でなくてはならないものでしょう。そのため、白いお花のフラワーギフトと聞くと、結婚祝いかお悔やみのお花をイメージする方が多いのは、無理もありません。

しかし、白いお花を冠婚葬祭以外でもお贈りしてみてはいかがでしょうか。カラフルなものや色鮮やかな祝い花が多い中で、あえて白いお花をお贈りすると、かえってめずらしいと喜んでいただけるかもしれません。また、近年は、白いお花や葉物、めずらしい緑色のお花だけでまとめたシンプルなフラワーギフトがスタイリッシュだと人気が高まっています。男性へお贈りしても喜んでいただけそうです。

とはいえ、白いお花だけのフラワーギフトは、一歩間違えるとお悔やみのお花に見えてしまう可能性があります。そのため、フラワーギフトをお選びになるときは、供花でよく使われる和菊などが入っているものを避けた方がよろしいかと思います。逆に、白いバラはお悔やみのお花には適さないとされていますので、白いバラを用いたフラワーギフトはおすすめです。その理由は、バラには棘があるため。仏教では、お供えのお花は、お亡くなりになられた方はもちろんご先祖様にも届くと考えられています。そのため、触ると痛い棘があるバラはお供えするのにふさわしくないとされているのです。もちろん、昨今ではこのような風習を気になさらずにお悔やみでもバラをお入れする方もいらっしゃいます。

フラワーアレンジメントをお選びになる場合は、バスケットなどのカジュアルな花器のものなら、おしゃれですね。小花や葉物などが多めに入ったものなら、さらに親しみやすい雰囲気になります。白いお花はカッチリと仕上げたフォーマルなものよりも、素朴さや自然な風合い、可愛らしい雰囲気を醸し出しているものの方が、お贈りしやすいかと思います。

このような白いお花のギフトは、年代や性別問わずに喜んでいただけそうですが、お見舞いでは白いお花は葬儀を連想させるため適さないと言われています。お見舞いには、他のお花をお選びいただくことをおすすめいたします。

どのようなお花をお贈りしようか迷われたときは、白いお花を選んでみてはいかがでしょうか。白は暗闇でも浮かび上がって見えるという特性を持ちますので、意外と目立ちます。他の色のお花の花束やアレンジメントと並んでも、引けを取らないのではないでしょうか。