眺めたり飾ったりするだけで、心が安らぎ、空間が華やぐ力を持つお花。お花を飾ったことで、気分や空間の雰囲気が変化するのを感じたことがある方は多いのではないでしょうか。実際にお花は、人の心や身体に良い影響を与えてくれるといいます。季節のお花に触れて脳を刺激し、活性化させる「フラワーセラピー」という療法があるほどです。

お花が人に影響を与えることは研究でも判明しており、お花を見た人の脳からは、心を安定させるセロトニンややる気を促すドーパミン、幸福感を与えるオキシトシンといったホルモンが分泌されます。また、お花の色によって、身体の状況が変化します。例えば、オレンジ色のお花を見ると、食欲を促進する神経が活性化しますし、赤いお花を見た人は、交感神経が活発化になり、活動的になります。

そのため、シチュエーションによってはお花の色を考慮した方が良いかもしれません。例えば、参加者がワイワイと楽しく過ごす盛大なパーティーなどでは、赤やオレンジ、イエローなどの明るい色のお花が場を盛り上げてくれます。しかし、落ち着いた雰囲気で過ごしたいときなどは、暖色系のお花ですと落ち着かないと感じられるかもしれません。

そこで、豪勢なパーティーではなく、リラックスしてお祝いをしたいという方には、青などの寒色系のお花をお贈りするのがおすすめです。赤とは逆で、青いお花を見ると、心身をリラックスさせる副交感神経が優位になるためです。風水においても、寒色系のお花は「陰の気」を持ち、精神を鎮め落ち着かせる効果があると言われています。青いお花を飾っていただくと、ゆったりと過ごしていただけそうですね。

寒色系のお花は、ご多忙の方にも喜んでいただけるのではないでしょうか。お祝い事の前後やイベント当日などは、こなさなければならないタスクが多く、何かと忙しくなりがちです。イベント出演などの場合は、緊張している方もいらっしゃるかもしれません。そのようなシチュエーションで、ほっと心が安らぐようなお花が届くと、大変喜んでいただけそうですね。ご多忙の方にお花をお贈りするときには、花束よりもフラワーアレンジメントがおすすめです。花瓶に移し替えたり、花瓶の水を交換したりする必要がなく、受け取ったらそのまま飾れるためです。

このように、お花をお贈りするときには相手の方のご状況を考慮してみてはいかがでしょうか。気遣いの感じられる、素敵な贈り物となりそうです。