贈り物のお花を選ぶとき、皆様は「色」を意識したことはあるでしょうか。相手の好きな色や相手のイメージにぴったりな色のお花を選ぶという方は多いかもしれません。また、お贈り先が企業などの場合、コーポレートカラーの色のお花を選ぶという方もいらっしゃいます。さまざまな理由があって、お花の色を選ばれるかと思います。

しかし、人の心身に影響を及ぼす効果によってお花の色を選ぶという方は、そう多くはないかもしれません。お花を見ると脳内でさまざまなホルモンが分泌され、リラックスしたり、ポジティブな気分になったりすることが研究でわかっています。また、お花の色によって得られる効果が異なります。そこで、お花の色によって、私たちの心身にどのような効果があるのか、ひも解いてみましょう。

最もよく知られている効果がピンクのお花です。ピンク色のお花は、女性ホルモンの分泌を促し、女性らしい身体作りや潤いのある肌作りを手助けしてくれます。女性にとって、大変心強いのではないでしょうか。そのため、ピンク色のお花は女性へプレゼントすると喜んでいただけそうですね。

また、赤い色は「勝負の色」だという話を聞いたことはありませんか。風水では、赤はここ一番というときに力を発揮できる色だと言われています。これは、赤を見るとやる気を促すホルモン「ドーパミン」が分泌されるためです。もちろん、赤いお花を見ても同じ効果が得られます。赤いお花は、仕事や勉強に打ち込んでいる方にお贈りすると喜んでいただけるのではないでしょうか。大変華やかな色ですので、さまざまなお祝いシーンのギフトにもおすすめです。

しかし、赤い色は血流を促進し体温を上げる効果があるため、シチュエーションによっては他の色をお選びになったほうが良いケースがあります。例えば、ワイワイと過ごすよりも、落ち着いてお祝いしたいという方です。また、お忙しい方や体調を崩されている方は、リラックスされたいのではないでしょうか。そのようなときにおすすめなのが、青いお花です。

青いお花は赤と正反対の効果を持ち、身体がリラックス状態になる副交感神経が優位になります。風水的にも青いお花は、精神を落ち着かせる「陰」の気を持っています。また、緑色もリラックスできる色とされていますので、おすすめです。緑色は心理に作用し、穏やかな気持ちになる効果があります。そのため、青いお花やグリーンを多めに取り入れたリラックス感のある花束やフラワーアレンジメントは、お忙しい方やお見舞いなどに喜んでいただけそうです。

このように、色が持つ効果を意識してみると、どのようなフラワーギフトをお贈りすればよいのか、見えてきませんか。お花選びに迷ったときは、色の効果をヒントにしてみてはいかがでしょうか。