「花の女王」と呼ばれるバラの花は、数あるお花の中でも最も人気が高いのではないでしょうか。華やかで優雅な佇まいといった見た目だけでなく、メッセージ性が強いことも人気の理由かもしれません。バラにはお花ごとに異なる花言葉を持つだけでなく、本数ごとにもさまざまな意味が込められています。例えば、バラの花1本なら「一目ぼれ」、2本だと「この世界は2人だけ」、3本で「愛しています」などなど、本数によって愛情を表す花言葉があるのです。そのため、バラの花束はプロポーズや恋人に愛情を伝えるときによく用いられています。

一般的には、赤いバラはプロポーズ、白いバラはウエディングシーンの贈り物に選ばれているイメージかもしれません。燃えるように赤いバラは、情熱的な愛情を示すのにうってつけですが、白いバラは、華やかでありながら清楚な雰囲気を併せ持つことから、結婚祝いや結婚式の装飾などに用いられているのでしょう。

しかし、白いバラのフラワーギフトはウエディングシーン以外の贈り物にもおすすめです。なぜなら、白いバラの花言葉は「純潔」「相思相愛」ですが、他にも「深い尊敬」「約束を守る」という花言葉も持っています。そのため、尊敬しているメンターの方や目上の方、ビジネスでお取引のある企業様への贈り物にも適しているのではないでしょうか。また、白い色には「始まりの色」「出発の色」という意味がありますので、新たな事業を始める方や生活・活動の場を新たな場所に移した方への贈り物におすすめです。開業・開店・開院祝いや入社祝い、入学祝い、引っ越し祝い、出産祝いなどの贈り物に選んでみてはいかがでしょうか。

ちなみに、ギリシャ神話では、バラの中で最初に生まれたのは白いバラと言われています。海の神が美と愛を司る女神・ヴィーナスを生み出したのを目にした陸の神が、「私も美しいものを創造できる」といって創ったのが白いバラでした。その後、ヴィーナスによって白いバラから赤いバラが生み出されます。ヴィーナスの愛人である武神・マルスが、恋敵である美少年・アドニスに嫉妬し、野生のイノシシにアドニスを襲わせました。そのとき、ヴィーナスがアドニスを助けようとし、岩場を裸足で走ったところ、血が流れ、白いバラが赤く染まったと言われています。このように、神話上では、白いバラが生まれ、その次に赤いバラが誕生しました。

神話で言い伝えられているように、バラは美の象徴でもあります。色によって異なる美しさを持っていますが、白いバラは上品さや純粋さが魅力です。そのため、性別や年代、お祝いのシーンを問わずにお贈りできるのではないでしょうか。