フラワーギフトを贈る際、お花全体のデザインやレイアウトについて意識をしてみるのは、いかがでしょうか。

フラワーギフトには、贈る相手やシチュエーション、また予算などによって、花束やフラワーアレンジメント、スタンド花など、いくつもの選択肢があります。そして選択肢の延長線上に、用いられるお花の種類や色を選ぶ工程があります。そうしたお花たちはプロのフローリストによってアレンジされますが、その際にお花をどのように配置をするか、全体のデザインやレイアウト、また仕様によって、さまざまな特徴が出てきます。

基本的な形状で言いますと、花束やフラワーアレンジメントには、大きく分けてスタンダードタイプとラウンドタイプがあり、スタンド花には1段タイプ、2段タイプ、豪華仕様のオシャレなタイプがあります。花束のスタンダードタイプとは正面のある形状で、お花を包むラッピングで反対側が覆われた、片側を見せる仕様です。日本において一般的に花束と言えばこれを指すことが多い印象もあります。一方のラウンドタイプは、全方向から見て同じような形状に見えるタイプです。結婚式におけるブーケはラウンドタイプが多く、またヨーロッパでは一般的に花束と言えばラウンドタイプを指すことが多いようです。またフラワーアレンジメントには、スタンダードやラウンドといったタイプの他に、細長いものなど飾るシチュエーションを想定した複数のタイプがあります。

形状・タイプ以外では、お花の生け方の違いによってタイプが分かれます。1つにはシンメトリーにレイアウトしたデザイン、もう1つが、アシンメトリーなデザインです。シンメトリーとは対称的な様を言い、左右や上下などを規則性ある形状によって分けています。たとえば、ハート型にレイアウトしたお花を、左右で色分けしたような商品も、シンメトリーなデザインとなります。このように、可愛らしさやオシャレなイメージを醸したい場合におすすめです。

一方のアシンメトリーは、アーティスティックまたはダイナミックなイメージを表現するのにおすすめです。葉物や枝物などを用いて高さや広がり、動きなどを見せたい場合に向いていると言えます。そうした点を踏まえてお花の種類や色の傾向などを考慮しつつお花探しをすると、より楽しさも出てきそうです。贈られた方にもお喜びいただけるのではないでしょうか。